爪が剥がれた!処置や原因、病気の可能性を紹介!

誰でも「爪が剥がれてしまった」という経験が一度はあるのではないでしょうか?

スポーツをしたり、不注意で壁にぶつけたりといった外的要因で剥がれたのならば納得がいく場合もありますが、何もしていないのに自覚症状なく剥がれるのはとても奇妙です。

ご自身で対処できる方法がある場合もありますが、病気にかかっている場合もあります。この記事では爪が剥がれてしまう原因、その対処方法を中心に御紹介いたします。

まず、爪が剥がれる、という現象は大きく2種類に分けて考える事が出来ます。

爪の一番上の層が剥がれる二枚爪と呼ばれる場合と、爪が根元から完全に剥がれてしまう場合とが考えられます。原因・対処法が若干異なりますので、以下にご紹介いたします。

二枚爪になってしまう原因とは…?

爪

外部からの影響・衝撃が与えられた

爪に負荷がかかる作業をされていたり、ピアニストのような指先を使用する仕事をしている方などは比較的爪が剥がれやすいと言われています。言われてみれば当然なのですが、これらが原因で爪が剥がれるのは指先に力を加えてしまうからのようです。ネイルをする事でさえも、人によっては爪が剥がれてしまう事があるのには驚きです。

これらの要因以外に、爪が剥がれるのには乾燥も強く関与しています。冬場の水仕事によって、爪の一番上の層が剥がれてしまう事が多く、乾燥を防ぐ対策をしてあげる必要があります。水仕事が多い仕事の場合にはゴム手袋をしてあげる事で改善できます。

また、薬品によっては、爪に含まれる水分だけでなく油分までも奪ってしまうため、なるべく直に触れないように作業する事で改善されるのです。

栄養不足により引き起こされた

爪の主成分はタンパク質です。そのため、良質なタンパク質を摂るように心がける事により、爪の栄養不足は改善されます。タンパク質は主に、肉類・魚類・卵・大豆などのいわゆるメインディッシュとして使用される食品に多く含まれています。

しかし、タンパク質だけを摂取すれば爪の栄養不足が改善されるという訳ではありません。あくまで大切なのはバランスの良い食生活を心がける事にあります。

他にもミネラル・ビタミンが爪の栄養不足に大切だとされていますが、特に意識しなくても偏った食生活を改善するよう努めれば、自然と爪が割れるのを防げてくるのです。

指先が冷えている

爪が剥がれる事とは無関係に考えがちですが、指先が冷えている場合も爪が剥がれる原因となります。指先が冷えているという事は、血行が悪く指先の末端まで血が巡っていません。そのため、爪に必要な栄養素が指先まで行き届かず、爪が栄養不足に陥ってしまうのです。

冷え性の改善には、体を温めるような食生活を心がけるのも効果的ですが、指先のマッサージをする事でも改善させる事が可能です。指先の爪の近辺にハンドクリームを塗り、じっくり保湿させるようにマッサージしてあげましょう。保湿力を高める事も、爪の健康には大切な一因とされています。

体全体を温め血行を良くする食べ物としては、代表的ものには生姜がありますが、他にもとうがらし・にんにくなどのスパイスや、発酵食品、ねぎ・玉ねぎ、玄米、大豆類など、色が濃く寒い季節に育つ食材は効果があるようです。人によって合う食材は異なりますので、料理に取り入れて試してみてくださいね。

爪が剥がれてしまう病気とは?

上記のようなご自身のケアによって改善できる問題もありますが、爪が剥がれてしまう病気を発症している場合もあります。具体的に爪が剥がれてしまう病気にはどのようなものがあるのでしょうか?代表的な症状を3つほど御紹介いたします。

爪2

手足口病

乳幼児のお子さんを中心に、夏頃に流行する感染力の強いウイルスです。

毎年、感染源となるウイルスの名前は異なり、コサッキーウイルスA16やエンテロウイルス71などが有名です。症状としては名前の通り、手・足・口などを中心に水泡状の発疹が出来たり、高熱まではいかないものの発熱を伴うものを指します。口の中に症状が出ると、飲食をするのも困難となるため食欲が低下することも考えられますし、人によっては胃腸風邪と似た症状が出る場合もあるそうです。

これら多岐に及ぶ症状のある手足口病ですが、治ったころに爪が剥がれるという症状に悩まされる方がいらっしゃいます。手足口病自体には特効薬はなく、自然治癒力で治すのが一般的ですが、まれに手足口病のウイルスの影響が爪にまで影響し、剥がれてしまう事があります。特に爪の根元など爪の近くに発疹が出来た場合は要注意で、完治した後の1ヶ月から2ヶ月経った頃に爪が剥がれる場合があります。しかし、そのころには次の爪が伸びてきているため、痛みが現れる事も少ないと言います。

もし手足口病の完治後に、爪が剥がれたりといった異状が現れた場合は皮膚科・外科などを念のため受診されてみるのはいかがでしょうか?

手足口病については、手足口病が大人に発症した時の症状とは?感染経路や治療法について!を参考にしてください。

爪甲剥離症

最初は爪の先から爪の根元にかけて少しずつ爪が剥がれていき、二枚爪になる事から始まります。剥がれた爪は白色・黄色となり、指と爪の間にゴミが入って褐色のような色になる事もあります。重症化したものを爪甲剥離症と呼び、爪甲とは二枚爪に見える時の上の層を指しています。

この症状を引き起こす原因には、他の疾患との合併が考えられ一概にこうであるというのは言い切れません。既に上記記載の外因の場合は、作業を改善する事で治療できるかもしれません。しかし多くは感染症・皮膚疾患・全身疾患との合併症によるものが多く、薬を内服し、爪が直射日光を浴びる事で剥離を引き起こしてしまう場合もあります。

個々の体質によって対処方法も異なってくるため、一度専門医を受診し治療方法を相談してみる事が大切です。

爪白癬

爪疥癬とは簡単に説明すると、爪に引き起こされる水虫の事を指します。

「爪水虫」と呼ばれる事も多く、爪の中で白癬菌というカビの一種が活発に繁殖している状態の事を指します。通常「水虫」と呼ばれるものも白癬菌が原因となっており、単純に場所が足から爪に移動したと考えていただければ分かりやすいかと思います。

カビは高温多湿を好むため、特に蒸れ易い足に症状が出る事が多いのですが、稀にその症状が爪に現れる事もあります。足に発生する水虫と異なり、痒みなどの自覚症状を伴わない場合が多いため、処置が遅れがちになる事も多いようです。白癬菌は特に感染力が強く、切った後の爪にも半年程度生き続けるという生命力があります。

市販の塗り薬だとなかなか良くならないのも特徴なため、周囲への感染を防ぐためにも、早期に根気強い治療をされる事をおすすめします。

二枚爪になった時の正しい爪の切り方

爪切り

二枚爪になった時の爪は、当然弱っている状態なため刺激が極力伝わらないようにケアをしてあげる事が大切です。一番のおすすめはやすりを使用する事で、爪切りについているやすりではなく、専門店で「エメリーボード」という名で呼ばれているものが適切です。やすりは、横から見て45度になるようにして削ってあげる事で、爪を整える事が出来ます。

家に爪切りしかない場合は爪切りでも構いませんが、極力爪に負担がかからない方法を考えてあげます。入浴をした後もしくは、お湯に数分手を付けて爪を柔らかい状態にしてから、切るようにしましょう。切れ味が悪い爪切りを使い続けるのも、爪に負担がかかってしまうため、切れ味の良いものを使用するようにします。

切り方のポイントは一度に大部分を切ろうとしないで、端から中央に向かって何度かに分けて切る事がおすすめです。大体4~5回に分けて切るのが適切だそうです。

爪が剥がれた時の対処法

最後に、上記さまざまな要因のせいで爪がパックリと剥がれてしまった場合の対処方法についてお話いたします。下に新しい爪がある程度生えてきている場合はそのままでも構いませんが、爪が生えていない状態ですと二次的に感染症を引き起こしてしまう事も考えられます。

洗う

まずは傷口を清潔に保つ事が大切

爪が剥がれた場合に限らず、負傷した場合は傷口を清潔にしてあげる事が大切です。消毒も当然ですが、まずは患部についている汚れなどを水で洗い流し、その上で消毒薬で消毒してあげます。しばらくは爪や指先を使う操作は避け、安静にしておきます。

爪が丸々剥がれた場合は、元に戻して固定

爪が丸々剥がれてしまった場合は、患部を保護するために爪を元生えていた場所に戻し、上から包帯を用いて固定してあげます。傷口に直接ガーゼをのせたり、バンドエイドを用いたりすると逆に張り付いてしまって不衛生になりかねないので、注意が必要です。

症状が改善しない場合は病院へ!

通常はこの清潔な状態を保っておくと、2~3週間程度で爪が生え始め、1ヶ月もすれば完治します。しかし、稀に爪が生えてこなかったり、痛みがとれなかったり、綺麗に生えてこなかったりという事も考えられます。

その場合は、専門医を受診し適切な治療をされる事をおすすめします。今まで起こった事のない異状で心配ならば、早い段階で看てもらうのも良いでしょう。

まとめ

爪が剥がれるのには、外部からの衝撃以外にもさまざまな要因がある事が理解できたでしょうか?

普段あまり意識していなくても、いざ爪に痛みがあったり、爪そのものが欠損したりすると作業もしにくくなるでしょう。痛みが伴わない場合は特に発見が遅れがちという面もありますが、通常と異なる爪の状態に気

づき、思い当たる節がない場合には、早めに病院を受診するようにしましょう!

  
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