足の爪が痛い3つの原因とは?痛みを感じる部位で分かる病気って?

歩いている時に足が痛む。パンプスを履いていると親指がひどく痛い。足に痛みを抱える人は結構多いのではないのでしょうか?足の指は毎日使いますし、痛いからと言って使わないようにするのは難しいですよね。

そもそも、なぜ足の爪が痛むのか、解消するためにはどうしたらよいのか。その原因と解決方法についてご紹介しましょう。足のトラブルは即ストレスにもつながりますから、早々に解決解決したいものですね。

骨の変形によるもの

きれいな足1

足の爪が痛む場合、まずどの指の爪が痛いのかを確認しましょう。足は様々なところに影響を及ぼしますから、放っておかず、早めに処置することが大切です。

外反母趾

外反母趾は女性に多い病気です。主にハイヒールなどによって足の指が圧迫され、変形してしまうことが原因です。軽症のうちは、きつい靴を履くことを避ければ痛みが軽減しますが、進行すると靴を履いていなくても痛みが取れないようになり、重度になると歩行困難になる場合もあります。

診断方法

外反母趾かどうかは、自分でも確認することができます。

①外反母趾角の角度を測る

外反母趾角とは、第一中足骨と母趾基節骨によって作られる角度のことです。外反母趾になっていない場合、この角度は5~8度であれば通常通り、角度が15度以上ある場合には、外反母趾と判断されます。その中でも、

  • 20度まで→軽症
  • 20~40度→中程度
  • 40度以上→重症

というように、外反母趾も程度によって分けられています。

外反母趾は女性に多いですが、その原因のほとんどがハイヒールによるもの。仕事柄もありますが、1日中ハイヒールを履くのは避けて、通勤時間はスニーカーにするなど、少しでも足への負担を減らすことを心がけましょう。

爪の異常によるもの

足つめ

足の爪に異常が起きている場合があります。

巻き爪

爪が原因で足が痛いのなら、その原因は巻き爪である可能性が高いでしょう。また、巻き爪には2種類あり、種類によって原因が異なります。

1.陥入爪(かんにゅうそう)

爪が伸びてきた時に、両端が肉に食い込んだ状態を言います。肉に爪が食い込むことで炎症が起こり、激しい痛みを伴います。場合に寄っては、爪が食い込んだ部分に雑菌が入り込んで化膿することもあるため、放っておくと危険です。

2.弯曲爪(わんきょくそう)

その名の通り、爪が大きく曲がった状態で肉に食い込みます。これは、爪が伸びる過程で大きく曲がってしまうことが原因です。外見からも爪が曲がっているのが確認できるほど歪みますが、爪の曲がり具合によっては痛みを伴わないこともあります。

原因

①爪の圧迫

靴により爪が圧迫されることで発症します。ハイヒールのように靴の先端が細くなっている靴や、長時間の立ち仕事をしていると巻き爪になりやすいと言えます。

②爪の切り方

爪切りの時に深爪しがちな人は巻き爪になりやすいです。深爪すると肉がむき出しになりますから、どうしても伸びてくる爪が食い込みやすい状態になってしまうのです。巻き爪の原因は肉や皮膚が爪の成長を妨げることですから、肉が爪に当たりにくい状態にしておくことが大切ですね。

③爪の形状

巻き爪は遺伝しませんが、爪の形は遺伝します。爪の厚さや硬さが違っても、巻きやすい性質が遺伝することはあるため、両親のどちらかが巻き爪の場合、そのリスクは高くなるでしょう。

④運動やスポーツ

足指の爪をぶつけたり、激しい負荷がかかったり。スポーツや運動はどうしても爪への負担が大きくなります。運動などにより爪に負荷がかかると、爪の側面や周囲の肉が炎症を起こし、巻き爪になりやすくなるのです。

⑤加齢

爪はもともと、内側へ曲がる性質があります。適度な歩行によって下からの圧力を与えることで爪が曲がらないよう調整されていますが、年を重ねるごとに歩く機会は少なくなりますよね?そのため、十分な下からの圧力がなくなり、巻き爪になりやすくなるのです。

⑥肥満、妊娠などによる体重増加

足の爪は常に体重を支えています。慢性的な肥満で足に負荷がかかったり、妊娠などにより急激に体重が増加すると、巻き爪になるリスクが高くなります。

⑦爪水虫

巻き爪の原因の一つに爪白癬(つめはくせん)と呼ばれる爪の水虫があります。白癬菌と呼ばれるカビの一種が爪の中に侵入することで爪水虫を発症し、徐々に爪がボロボロになり、変形が生じます。爪の変形が巻き爪の原因ですから、水虫によって引き起こされる可能性は十分にあると言えるでしょう。

治療方法

フットケア専門のサロンや医療機関では専用器具による治療を行っています。
巻き爪は進行すると日常生活にも支障を来たしますし、処置も大変になります。気になる方は遠慮せず、身近な専門機関を受診しましょう。

ここでは、症状の進行度別に治療法をご紹介します。

【軽度なもの】

①爪切り(スクエアカット)

爪が短すぎたり爪の端が丸くなっていると、肉に爪が食い込みやすく、巻き爪の原因になります。爪の端を四角くカットすることで、巻き爪予防ができ、症状の改善も期待できるのです。

②コットンを詰める

巻き爪の最も簡単な応急処置としてよく行われ、簡単に出来るのがオススメポイントです。
お風呂上りなど、爪が柔らかくなっている時に、コットンを米粒程度に丸めて爪と肉の間に挟みます。乾いたコットンでも構いませんが、消毒の意味も込めて、オキシドールなどに浸したものを入れるのもよいでしょう。
食い込んだ爪を指の外に出すように持ち上げてからコットンを挟むのがコツです。

③テーピング

軽い陥入爪の場合は、テーピングで皮ふを引っ張ることで、皮ふを爪から離す方法があります。くい込まれている指の皮膚を、外や下に引っ張り、爪と皮膚の間に隙間を開けるのが目的です。
爪が食い込んだ皮ふにテープを貼り、らせん状にねじりながら引っ張りつつ趾にテープを貼りつければOKです。深爪などが原因の生じたような一過性の陥入爪であれば、このテーピングで十分改善が可能です。

【軽度〜中度】

自宅ではできないので、専門機関で施術を受けてください。

①プレート矯正法

爪の表面にプラスチックや金属のプレートを貼り付け、引っ張る力を利用して巻き爪を矯正する方法です。プレートは医療用接着剤で固定するだけなので、痛みがなく、負担が少ないのが特徴です。矯正力はワイヤーに劣るため、プレートが爪から外れてしまうことがあります。爪が固く、丸まってワイヤーを刺せない場合、一時的にプレートで矯正するためにも利用されます。

②固定ガター法

肉がくい込んでいる箇所に局部麻酔をしてチューブを挟みます。このチューブによって爪と皮膚が触れないようにします。外れにくいのが特徴です。

【軽度〜重度】

これは自宅ではできないので、専門医で行ってください。

①VHO式矯正法

専用のワイヤーを使った巻き爪の治療法で、外科手術を伴わないのが特徴です。実技講習を修了したライセンス取得者のみが施術するため安心で痛みもありません。日常生活に支障がないため、非常に有効な巻き爪施術方法と言えるでしょう。
爪の両端にフック状のワイヤーを引っ掛けたあと、そこにループ状のワイヤーを引っ掛け、ループ状のワイヤーをねじていくと、爪の両端が引き上げられ、形がまっすぐになります。このように矯正した状態で余分なワイヤーをカットし、あとは靴下やストッキングに引っ掛からないようにコーティングして終了です。
痛みが少なワイヤーの付け替えも少なくて済むため、あまりしなくていいので、経済的な負担も軽減されます。

②超弾性ワイヤー法(マチワイヤー法)

形状記憶合金のマチワイヤ(ニッケル、チタンの合金)を使った方法です。爪先端の白い部分の2ヶ所に穴を開け、特殊な合金製のワイヤーを通します。ワイヤーの元の形状に戻ろうとする力を使って巻き爪を矯正するというわけです。
この威力は数ヶ月以上も続くため、穴を通すだけの爪の長さがあれば、矯正は十分に可能です。

そのほか、医療機関では様々な施術が受けられますので、自力での改善が難しい場合には、1度受診されてることをオススメします。

ひょうそ

「ひょうそ」は爪囲炎(そういえん)とも呼ばれ、主に爪の周りからブドウ球菌などの細菌に感染して発症します。感染すると患部が赤く腫れ、ズキズキとした痛みが出るのが特徴です。

症状

・軽度なもの

軽い痛みやかゆみが出る

・重度なもの

炎症が重度の場合には、膿ができることもある。
腫れが大きくなると指を曲げにくくなり、日常生活に支障が出る場合も。

原因

・爪と皮膚の間に小さな傷やささくれがある

・指先が常に湿った状態である

・甘皮がめくれている
など、細菌が繁殖しやすい状態にあることです。そのため、水仕事の多い方や指しゃぶりの多い赤ちゃんなどがなりやすと言われています。

また、爪のケアで甘皮を取りすぎると感染しやすくなりますので、ネイルをよくする方は、注意を払って行いましょう。

治療方法

・軽度の場合

患部を清潔にしていれば自然に治ります。市販の軟膏も効果的ですので、試してみてくださいね。気になる方は皮膚科を受診すれば、抗生物質等の内服薬を処方してもらえるので、1度訪ねてみるのもよいでしょう。

・重度の場合

膿が溜まっていたり重症化している場合には、切開して膿を出すことも必要です。特に重症化している場合には自然治癒しませんから、放っておかず、早めに皮膚科を受診された方が賢明です。

病気によるもの

素足01

病気が起きている場合に、足の爪に症状が現れている場合があります。

グロームス腫瘍

腫瘍と聞くと怖いもののように捉えてしまいがちですが、基本的には良性が多いので心配はいりません。

症状

血管には、動脈から静脈へ変わる部分があり、そこには「グロームス細胞」というものがあります。何らかの理由でこのグロームス細胞が増殖するとグロームス腫瘍になるのです。良性ではありますが、爪の下にできる腫瘍のため、上から押すと痛みを感じるというわけです。

主な症状は以下の3つです。

  • 爪を上から押すと、ピンポイントで痛いところがある
  • ブルースポットと呼ばれる影のようなものがある
  • 冷水に手をつけると耐え難い激痛が走る

爪には神経がありませんが、爪の下には神経が走っています。グロームス腫瘍は爪の下にできる良性腫瘍のため、上から爪を押すと神経に当たり、痛みを感じるのです。

特に、冷水で指を冷やすと爪の根元(半月の部分)の色が赤みを帯びるため判断できます。

グロームス腫瘍は良性のため痛みがある以外には心配いりませんが、まれに悪性かしてグロームス血管肉腫になる場合もあるので、100%安心とは言いきれません痛みが強い、増していくという場合には1度医療機関を受診されることをオススメします。

治療法

あまりに痛みが強く耐え難い場合には、手術で取り除く方法しかありません。
腫瘍が1つの場合は切開手術、複数ある場合にはレーザーなどで焼きます。

ただし、術後には手先があまり動かせないため、日常生活に支障が出ますので、痛みに耐えられる場合は手術は避けた方がよいかもしれません。

痛風

食物を消化した時に尿酸というものが生成されます。通常は腎臓を通して排出されるため、体内の尿酸の量は一定ですが、なんらかの理由でうまく排出されず尿酸値が上がると痛風になります。

症状

膝・足首・足の指などで急性関節炎が起こります。

  • 足の親指が強烈に痛い
  • 熱を帯びている感じがする

このような場合には爪ではなく関節の痛みである可能性があります。痛風になると関節の痛み、熱を帯びる状態になり、3~4日で改善します。これは発作ですので、放っておくと悪化して発作の間隔が短くなったり症状が重くなったりします。

原因

ビールが原因というのはよく耳にするかと思いますが、他にも以下のことが原因になります。

  • 飲酒
  • 肥満
  • ストレス

どれも健康を害するものばかりですよね。痛風は薬で尿酸値をコントロールできますが、なにより生活習慣を見直し、健康的な生活を送ることが重要です。

まとめ

足というのは日々使わない日はありませんよね。歩くにも踏ん張るにも、足は非常に重要な役割を担っているだけに、トラブルを抱えやすいのです。足にトラブルを抱えていると、肩こりや腰痛など、体のあちこちに弊害が出ますから気になる場合はすぐに医療機関を受診されるとよいでしょう。

足の爪を健康に保つことが元気の秘訣。小さなことから意識して、爪にやさしい生活を習慣づけましょうね。

  
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