朝に腹痛が起きる原因とは?病気の可能性と改善方法を紹介!

朝起きて会社に出かけようと思ったら、いざ会社に出かけようと電車に乗ったら…いきなり腹痛に襲われて困った経験のある方も多いのではないでしょうか?

ただ単にその日だけ調子が悪いのなら気にならないかもしれませんが、それが慢性化してしまい、朝決まって腹痛…という状況になるのは不安になります。この記事では、朝・腹痛が引き起こされる原因、対策、いざ腹痛となった時の解決策を中心に御紹介いたします。

朝に腹痛が引き起こされる原因とは?

ストレス

意外にも朝、腹痛が引き起こされる原因は多岐に渡っています。ご自身で思い当たる節はないのかをまず確認してみましょう!

前日の夜に食べた刺激物によって腸が刺激された

前日の夕食、胃腸に刺激が強いものを食べた、という事はないでしょうか?香辛料を多く使用している辛い食べ物、キンキンに冷やした冷たい飲み物など、急な変化に胃腸はびっくりしてしまいます。カレー、唐辛子など…体を温める効果はありますが、あまり極度に辛い物だったり、たくさんの量を食べ過ぎるのはよくありません。

ビジネスマンにありがちなのは、コーヒー・紅茶などのカフェインを含む飲料です。勿論、気分転換に多少飲むのは構わないのですが、飲み過ぎはよくありません。エナジードリンクにもカフェインが含まれているため、常用しないように気を付ける事が大切です。

体が冷えてしまった

冬だけでなく、夏場もエアコンにより体を冷やしてしまうという事が考えられます。お腹を冷やすと腸が凍り付いてしまい、通常通り腸が働かず、下痢になってしまう事が多いのです。

夜、深い眠りについてしまうと体を冷やしているのに気づく事が出来ないそうです。そのため、寝る前に冷たい飲み物を飲みすぎたり、部屋を冷やしすぎたり、お風呂に入った後に湯冷めをしたりしないよう注意しましょう。寒暖差により内臓が冷え切ってしまわないよう、少し体感よりも暖かめの格好をする事をおすすめします。

自律神経系の調節がうまくいかない

自律神経には、活動的な時に働く交感神経と、リラックスしている時に働く副交感神経の2つにより構成されています。通常、日中活動している時には交感神経が優位に働き、就寝前には副交感神経が優位に働くのですが、このバランスが崩れてしまうと胃腸の調子が思わしくないという事態が起こります。

休みの日にいつまでも寝ていたり、夜寝る前にパソコン・スマホ・テレビをいじっていて寝る態勢に入れなかったりすると、体が本来あるべきリズムで生活出来ずに、朝にだるい・起きられない・腹部の不調…といった症状が出てしまいます。他、脳と胃腸は密接に関係しているとも言われているため、ストレスを溜め込まない事も大切だと言われています。

口呼吸が多いとガスが溜まる

通常、寝る時には片方ずつの鼻を数時間ごとに切り替え、鼻呼吸をしています。しかし鼻炎で鼻呼吸が思うように使えない…などの原因でやむを得ず口呼吸をしなければならない時もあります。

口呼吸が増えてしまうと、空気を鼻呼吸より多く体内に取り込むため胃腸にガスが溜まりやすくなります。そのため、これがゲップやおならの原因となったり、溜まったガスによって胃腸の不調に繋がったりといった問題が発生してくるのです。

過敏性腸症候群とは…

トイレ

上記の理由以外にも、過敏性腸症候群という病気である事もあり、朝に腹痛が引き起こされる原因となる事が多いです。次はこの症状について詳しく見ていきましょう!

過敏性腸症候群とは、脳の検査や血液検査などで異常が認められないのにも関わらず、便秘や下痢が長期間続いてしまう…という病気です。小腸を含めた腸全体に異常がある場合が多く、日本を始めとする先進国に多い病気だと言われています。

日本では10%から15%程度がこちらの症状に悩まされており、消化器科を受診する患者の30%を占めるほどです。男性より女性の方が若干、発症率が高いとされています。

過敏性腸症候群には3つのタイプ

このような過敏性腸症候群には大きく分けて、3つのタイプがあります。下痢型、便秘型、交代型の3タイプと言われており、男性は下痢型、女性は便秘型が多いとされています。

下痢型は、ある時急に下痢をもよおし、急に引き起こされる便意が心配になり外出・電車による移動に不安をきたします。便秘型は、腸管のけいれんにより便が腸内に止まってしまい、水分不足の便により排便が困難になります。排便するにしてもコロコロとした硬い便となり、腸内もすっきりしません。交代型はこの2タイプを交互に繰り返すタイプとされています。

詳しくは、過敏性腸症候群の症状をチェック!治療方法は?を読んでおきましょう。

症状が引き起こされる原因

過敏性腸症候群が引き起こされる原因としては、はっきりとしたものが断定されている訳ではなく、いまだに謎に包まれた状態だと言われています。しかし近年の研究によると、外部からのストレスが体に加わる事により、脳からストレスホルモンが分泌されることが原因なのではないかと考えられています。

ストレスホルモンは腸を刺激し、腸が本来あるべき通常の働きをしなくなります。これが繰り返される事により、脳の感じ方も過敏になり、少しの衝撃だけでもストレスを感じてしまうと言う悪循環に陥ってしまうのです。

朝、腹痛になってしまう方の改善方法

散歩

では朝を中心に、急な腹痛に悩まされている方に改善方法はないのでしょうか?人によって体質や原因も異なるかと思いますが、参考までに改善方法をお伝えします。

ストレスを溜めすぎない生活をする

過敏性腸症候群が引き起こされるメカニズムでも説明したように、脳と腸は密接に関係しています。

しかしストレスを抱えてしまった時に、それを緩和させるようなリフレッシュを定期的に行なっていくことで軽減する事が出来る場合もあります。生活リズムが崩れるようなリフレッシュではなく、ご自身の趣味に没頭したり、体を動かしたりする事が適切だと言われておおり、人に話を聞いてもらうだけで気持ちがすっきりするという場合もあります。

常に緊張状態でいる事のないように、副交感神経を働かせるリラックスできる作業を定期的に取り入れる事が大切だと言えるでしょう。

食生活を改善させる

人によって便秘になりやすい方、下痢になりやすい方がいらっしゃいますが、それを防ぐような食生活を心がけるのも効果的だと言われています。便秘になりやすい方は食物繊維が多いゴボウ・バナナ・納豆を摂るように心がける事で改善される場合があります。下痢になりやすい方は冷たいものの一気飲みや乳製品の過剰摂取は避け、腸に刺激を与えないようにします。

交代型で両方引き起こされる方においても、同様に刺激物を避ける事は大切ですが、だからといって何においても食べたいものを我慢するのは逆効果です。バランスの良い食生活を心がけ、暴飲暴食を控える事が何より大切な事ですので、腸に良い食品を意識するあまり、食生活が偏ってしまわないように注意しましょう!

良質な睡眠をとれるように工夫する

寝る前に副交感神経を積極的に働かせることが出来るように、脳を興奮させるような作業をする事は避けます。スマホやパソコンの画面を見て光を浴びたり、部屋の照明を明るくしたまま眠りにつくのは脳が本当の意味で休まらないと言われています。

寝る前は体を冷やさないように温かいハーブティーを飲みながら、読書をして気を落ち着けるのが良いのではないでしょうか?他にも、正しい姿勢で熟睡できるよう、枕や寝具を自分に合ったものに変更するのも効果的です。

スポーツや軽い運動をする

適度な運動をする事で腸の働きを良くする事が出来ると言われています。外出してから最寄り駅まで歩いていって、電車に乗った途端に便意をもよおすのはこのためなので、朝軽く散歩をしてから出勤するなどの工夫も大切です。

また、スポーツをする事で気分転換やリフレッシュ効果も期待できるため、自宅の周りをウォーキングしたり、自宅内で出来る軽い体操をしたりする事を心がけましょう。

いざ、腹痛が発生したときのために…

トイレ2

そうはいっても、今日改善方法を実践したところで明日すぐに解決する訳でもなく、慢性的なものの場合はその際の解決策を練っておく必要があります。朝、お腹が決まって痛くなる方はどのような事前準備をするべきなのでしょうか?

朝お腹が痛くなる時間を見越して、生活サイクルを立てる

朝起きてから、ご自身がどのタイミングでお腹が痛くなるのかを見越して、対策を立てる事が大切です。朝、起きてすぐにお腹が痛くなる方の場合は、早起きをしてトイレに座る時間を作ります。通勤して電車の中でお腹が痛くなる場合には、朝軽いウォーキングをすることを心がけ、電車に乗る前にトイレに行っておくようにします。

いずれにせよ、朝外出する前に一度トイレに行っておく事で安心する傾向にあるため、朝は時間に余裕を持った時間を心がけるようにしましょう。

トイレの位置を把握しておく

外出した時にトイレがどこにあるのかを把握しておくだけで、気持ちが落ち着く場合もあります。

朝、通勤時間のトイレは場所によってはとても混雑するため、カフェや駅の近辺のトイレなど…混雑する時間でも利用できるような、穴場的な場所を探しておくと良いでしょう。

薬を持参する

急に腹痛をもよおして困った時のために、薬を常備しておくだけで気持ちが落ち着く場合もあります。人によって効果的な薬が違うため、自分に合うものを吟味し、場合によっては漢方薬を定期的に飲むのも良いでしょう。

まとめ

朝引き起こされる急な腹痛でお困りの方、少しでも参考になったでしょうか?腹痛の要因は心理的なものである事が大半だと言われていますが、稀に病気である場合もあります。あまりにご自身の生活スタイルに支障が出る場合、症状が長く続く場合には一度病院を受診される事をおすすめします。

まずは過敏性腸症候群のような症状がある事を知識として自覚し、適切な対策をとられるのが大切だと言えるでしょう。

  
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