小頭症という名前を、以前聞いたことがあった時には、本当にびっくりしました。そのような病気の子供が生まれているなんて、余り知ることがなかったからです。でもその病気がジカ熱という、蚊による媒介だと知りました。
日本にはまだ少ないですが、これだけ世界が、グローバル化するようになると、病気までグローバルになって、本当に世界が一つになることが、良いのだろうかと?考えさせられる事があります。と思っていたのですが、日本でもかつて、小頭症の子供たちが、多くいたのですね。本当に驚きは強固なものとなりました。
ジカ熱よる蚊の媒介またその他の原因で、小頭症の子供が生まれる、そのような時代が日本でも、またすぐそこに来ています。そのようになった時に、どの様に対処したらよいのか?詳しく調べてみましたので、ご一緒に見ていきましょう!
小頭症とは
小頭症とはどの様な病気なのでしょうか?
小頭症とはどの様な子供を指すのでしょうか?
小頭症とは頭が小さくて、頭の機能の成長が止まって、知能が発達しない、いわゆる知能遅れの新生児です。小頭症は同じ年代の赤ちゃんに比べて、上頭が2倍以上小さいことが定義されている、新生児の奇形です。
何故そのような子供が生まれるのでしょう。小頭症の子供については、皆様も知識をお持ちの方も多いと思います。ジカ熱以外に、日本で小頭症の子供たちが、生まれていたことを、皆様はご存じだったのでしょうか?
小頭症と脳の発達障害
小頭症の赤ちゃんの、脳の発達障害が合併すると、脳の成長が悪く発達障害をおこし、脳の機能の発育が止まってしまいます。しかしこの小頭症の疾患も、軽症から重症まで幅広く存在していて、全ての小頭症の赤ちゃんが、発達障害を起こすのではないそうです。
ごくまれに機能の発育が止まらないで、普通に成長する赤ちゃんもいるそうで、頭蓋骨早期融合のため、頭蓋が大きくならない頭が小さい状態の、狭頭症とは区別されています。
小頭症の赤ちゃんは、数千人に1人の割合で生まれていて、非常に稀な疾患だそうです。何故「そうです」と書いたかというと、一般的にはそういわれていますが、ある場所においては、可成り高い確率で生まれています。
そして小頭症で生まれた、赤ちゃんは短命であったり、痙攣をおこしたり、また成長をするにつれて、学習の知能障害や身体的機能障害が、可なり大きく比重を占めるようになります。
小頭症の子供は全て知能遅れ?
小頭症に生まれた赤ちゃんで、色々の障害を持って生まれてきます。てんかんや脳性麻痺等の障害や難聴、視覚障害などを起こしますが、一番多いのが学習障害です。
しかし一部の小頭症の子供は、全く正常に成長する場合もあるそうです。
ブラジルで小頭症が増えている
ブラジルでつい最近小頭症の、子供たちが大勢生まれています。
最初に見つかったのは2015年5月に、感染が確認されています。感染した妊婦から生まれた赤ちゃんの、1人が死亡で6人が重体で、1248例の先天性異常が見つかりました。
2015年10月~2016年1月30日 ブラジルで小頭症の子供3900件
2015年10月~2016年2月5日 ブラジルで小頭症の子供4180件
1月2日報告で38人死亡 小頭症の子供は短命な赤ちゃんが多いようです。
2016年7月 ブラジルで3日で6人誕生、蚊の媒体だけでなく、性交渉でも小頭症の子供ができました。
現在日本で小頭症の年齢が50歳の人がいますが、知能が2歳3ヶ月のままだそうです。家族も高齢でなくなり、この人はこれからどのように生活していくのでしょうか?とても考えさせられますね。
狭頭症(キョウトウショウ)
小頭症と同じ頭の小さい、狭頭症と言う病気があります。この病気は小頭症と違って知能低下が起こらないのです。狭頭症は小頭症と同じように頭が小さいです。
狭頭症は頭蓋骨縫合早期癒合症とも言います。この病気は頭蓋骨の縫合が、脳が成長過程にも関わらず早期に完成するため、脳の機能の発育は止まらないのです。
この病気は一部の縫合(ほうごう)の塞ぎが存在しないで、脳の発達に頭蓋骨が付いていないため頭が小さくなっています。この場合は脳に問題がなく、外科的に治療改善が出来る場合が多く、小頭症の赤ちゃんよりも知能は普通に成長します。
▼縫合(ほうごう)
縫合とはふさぐことです。
小頭症の原因
小頭症のはっきりとした原因は不明です。
今考えられている原因
- 染色体の異常
- ジカウイルスによるもの
- 子宮内感染症:過熱不十分な肉の寄生虫によって引き起こされる、トキソプラズマ、風疹ウイルス、ヘルペス、サイトメガロウイルス、梅毒、HIV
- 有害な化学物質の真相:ヒ素、水銀などの重金属、アルコール、放射線、たばこの母体の影響
- 妊娠中の母親の感染
- 妊娠中の胎児への血流不足による栄養障害
- 頭蓋骨早期癒合症
- ダウン症の様な遺伝的異常のような小頭症の脳の発達障害の要因として、遺伝性のものの他に、体内感染、中枢神経感染症、重症仮死などの周産期障害、頭蓋内出血などがあります。
しかしこの中で気になる原因が2つあります。それは染色体の異常(放射能)とジカウイルスによるものです。まずジカウイルスですが、ジカウイルスのジカ熱に感染した場合、胎児の約3割に小頭症や脳障害などの、異常が見つかった研究データーを出しています。WHOでも緊急事態宣言を出しています。
そしてもう一つは染色体の異常です。これは被爆を意味します。そして日本ではその現実があったことが隠されてきました。現在は公になっていますが、これも被爆を受けて何十年もたってから公表されています。胎児年齢が16週未満の、体内被爆者に比較的高い確率で、小頭症の子供が生まれていたのです(長崎原子爆弾の影響)
しかし私たちはこの小頭症の赤ちゃんについて、今まで知ることはありませんでした。しかし福島の事故以来この小頭症の赤ちゃんについて、かなりクローズアップされてきました。
ジカ熱
ジカウイルスは1947年に、さるにより発見されています。場所はウガンダの森林公園です。このウイルスは蚊と人の間で維持されていて、2つの遺伝子型を持っています。それはアフリカ型とアジア型です。
ジカウイルスに感染するのは、蚊によって媒介され8割の人は症状が出なくて、感染したことに気が付きません。症状も軽度の発熱や頭痛といった、ごく普通の風の症状が出てきます。大体赤道に近い国に発生しています。
ジカ熱は以前はあまり怖い病気ではありませんでした。症状でもわかるようにあまり高い熱は出なくて、発疹もそんなにひどいものではなかったのです。
ジカ熱の症状として挙げられているのが、筋肉痛、関節痛、結膜炎、稀に腹痛や下痢おう吐などの症状が、発熱や頭痛発疹の他に出ることがあります。
そして4日~1週間で症状が治まるのです。ジカ熱に感染すると、感染した妊婦から生まれる子供の3割が小頭症なのだそうです。
ブラジルでは2015年10月以降に1271人がジカ熱を発症して、57人が死亡しています。小頭症が原因で死亡した子供が178人です。
日本の公園などで見られる、ヒトスジシマカという蚊がジカウイルスを媒介しています。
広島長崎の原爆時に、小頭症の子供
Plummer、 1952年
広島で被爆時に妊娠前半期6ヶ月以内であった母体204例の4歳児で、被爆1.2キロメートル以内であった11例の内7例に、知能障害を伴った小頭症の子供が見られる。
Miller、 1956年
広島で爆心地から2.0キロメートル以内の胎内被爆時169例の内、10歳児の内33例で頭囲が小さい、15例は知能障害を合併していた。知能障害合併例は、妊娠7-15週被爆していた。
Yamazaki、 1966年
長崎において2.0キロメートル以内で被爆した妊婦母体98例について、急性放射線障害の30例のうち6例に新生児期および乳幼児期に死亡、生存例16例の内4例が知能障害がみられ、これらは頭囲が非常に小さかった。
Wood et al、 1968年
広島において、被爆距離1.5キロメートル 胎内被爆時知能障害合併25例の内16例、5例は2.0キロメートル以内
志水、 1968年
広島の爆心地から距離3.0キロメートル以内胎児被爆例の545例の内45例(8.3%)の小頭症が認められる、妊娠3ヶ月以内の被爆母体から生まれた乳児に高率が高い
この様に日本の国内において、小頭症の子供が沢山生まれていました。私たちは知らない人も多いのではないでしょうか?何故ならこの情報は日本国内では、閉ざされていたからです。しかし日本に、小頭症の子供が存在したことは、確かなのです。何故なら原爆による、小頭症の子供手当てが、厚生省や自治体から出ているからです。日本国内において、小頭症の子供が存在した事を、私たちは情報がないので、知ることがなかっただけなのです。
そしてまた福島の事故が起こっています。福島も放射線の影響がかなり出ています。現在も特定秘密保護法で、福島のこのような病気の実情は、はっきりとは私たちは、知ることが出来ないと思います。ブログなどを見ますと、小頭症の子供が生まれています。
それが福島でなくても、日本全国に食べ物が流通している以上、どこで小頭症の子供がうまれても、おかしくない状態だと思います。また日本全国の田や畑には、放射能の影響は起こっています。ジカ熱だけでなく、放射能による小頭症の、子供が存在することに、私たちも注意をしなくては、ならないのではないでしょうか?
米疾患管理予防センター(CDC)
CDCは2016年4月13日に脳障害を引き起こす原因が、ジカウイルス感染による小頭症および、その他の重要な胎児の脳障害の原因と結論付けました。
トーマス・フリーデン所長「ジカウイルスが小頭症を引き起こすことがはっきりした。小頭症は母子感染が引き起こす障害の一部にすぎず、その他の脳の損傷や身体の様々な部位の発達障害を抱える新生児が大勢生まれている可能性があり、引き続き調査を行う」
小頭症の症状
小頭症の症状はどの様な症状なのでしょうか?
脳の発達に対して頭蓋骨が、発達しないために起こる頭の小さい、脳や脳の神経機能障害が出てくる症状です。
頭蓋骨が骨と骨とのかみ合わせで塞ぐために、欠損部位が生じたりして頭蓋骨がさまざまに変形していき、大きく分けると
- 舟状頭:頭の前後が長い形をした頭
- 短頭:前後の短く横幅が広い額が扁平になっている頭
- 三角頭蓋:額の中央が突出している頭
この中の舟状頭は全体の50%を占めています。
赤ちゃんは本来乳幼児期から学童前期にかけて、脳が急速に発達します。ですから頭囲も脳の機能の成長につれて伸びますが、小頭症の赤ちゃんは何らかの原因で、発達が遅れたり、停止したりします。そのため頭囲も赤ちゃんのままの頭囲で、発達してもそれほど大きくはなりません。症状として頭囲が小さいだけでなく、脳の損傷の程度によって、知能の発育が遅れたり、けいれん発作や、小頭症の子供により様々な症状を見せます。
小頭症の検査
小頭症の検査にはどのようなものがあるのでしょうか?
赤ちゃんが小頭症の疾患であるか調べるのに、確実に確かめる方法は、出生後24時間の頭囲を測定し、WHOの同じ赤ちゃんの、成長基準と比較することです。そして乳児期早期から頭部の成長速度を測定し続けることが、一番確実な方法です。
超音波や高周波音波などを使用して、出生前に診断できることもありますが、妊娠後期までは超音波でも、明らかにならない場合があるので、現在は実行されていません。
小頭症はエコー検査で発見できる
小頭症は胎児を、妊娠第二期の終わり28週あたりから、また妊娠第三期でもっとも、診断の可能性が高くなり、超音波やスキャンなどで、問題を検知でき検査することもありますが、診断できないケースもあります。現在行われているところと、行われないところとあります。
出生後は24時間以内に頭囲を特定し、まずWHOの成長基準と照らし合わせます。赤ちゃんの妊娠期間、身長体重を比較して結果を見てみます。小頭症の疑いのある場合は、小児科医によって、X線、CTスキャン、磁気共鳴イメージング(MRI)などの脳の画像診断が行われ、血液検査、尿検査の診断テストを行って、小頭症の症状の確定を行います。
そして乳児期早期は、毎月頭囲を測定して、成長基準と比較して、血液検査や尿検査が行われます。
小頭症の治療
小頭症における治療は存在するのでしょうか?
小頭症における特別な治療はありません。これが答えなのですが、医療における学術に関わる人々が、小頭症の子供や赤ちゃんを一人の人間として扱い、医療支援していくことが最も大切です。刺激や遊びのプログラムを作った早期介入は、発達に良い影響を与える可能性があります。また家族ぐるみの親によるカウンセリング支援も、非常に重要に思います。
小頭症の治療として、外科的手術で根治術が可能だそうです。私としては本当だろうか?と思いますが、現在そのような手術が行われているようです。その外科的手術とは、頭蓋骨を切断して、組み替えることにより、頭蓋内腔容量を拡大するのです。そして変形を矯正して頭の成長を促す方法があるようです。
また顔面骨の形成不全に対しても根治が可能で、眼球が突出していれば、角膜潰瘍が起こらないように十分注意をして、呼吸困難であれば口腔外科的治療が行われるそうです。
小頭症の予防
小頭症の予防はあるのでしょうか?
現在はっきりした原因がわからない中で、予防する方法もはっきり言って、良くわからないものがあります。
一般的に蚊に刺されないように、注意することが大事だといいますが、果たして本当にジカ熱ならばその対策として蚊に刺されないようにすることだと思います。
しかしもし遺伝子による破壊による奇形であれば、幾ら蚊の予防対策を行っても、妊娠の人においては、無意味なものになってしまいます。
ただ蚊に刺されないことは、小頭症の子供ができるだけでなく、ほかにデング熱などいろいろ病気がありますので、蚊に刺されないようにする予防は大切かもしれません。
蚊が多くいそうな場所は注意して、肌を露出することのない様、また長袖長ズボン、室内では蚊の対策を行うことが大切です。
また蚊は庭の植木鉢の受け皿や、バケツ、ペットの餌皿、おもちゃ、古タイヤ、ペットボトルなどの水のたまったものに湧きますから、野外の水がたまるものをかたずける事が大切です。
私は妊婦さんに一番注意してほしいと、思うのが食べ物なのです。食べ物は少々値が高くても、被爆していない、食べ物を手に入れる方法を、見つけてほしく思います。妊娠中だけでも、専門家の人たちは指摘はしていませんが、広島、長崎の原爆投下と、今の福島の被ばくによって、小頭症の赤ちゃんが、クローズアップされてきたことは、何かしら関係があるのではないかと思い、用心には用心をして、妊娠中は赤ちゃんを見守ってほしいと思います。
まとめ
皆さん小頭症のことについてお分かりいただけましたでしょうか?小頭症は近年発症した疾患ではなかったのです。ジカ熱のことが話題になり、蚊による媒介のことがクローズアップされていますが、昔70年前にも小頭症の子供が存在していたのです。
私たちはそれを現実として受け入れて、考えなくてはいけないのでは無いでしょうか?