前駆陣痛の症状とは?本陣痛との違いを明確にしよう!

もうすぐ出産という日が近づくと、楽しみな反面ちょっとした痛みも心配になってしまう方も多いのではないでしょうか。出産のためには様々な身体の変化が起こりますが、出産が近くなるといよいよ本番に向けての準備段階に入ります。

前駆陣痛はスムーズなお産になるように助走をしていることを示すものなのでそれ自体を心配する必要はありませんが、他の症状と勘違いしてしまわないように注意が必要です。

お産に際しては何が起こるか分からないので、何か気になる所があれば病院に行くべきですが、病院に行くまでの間の心構えができるよう前駆陣痛についてまとめました。

前駆陣痛とは

妊婦

まずが前駆陣痛がどういったものかを知っておきましょう。

陣痛

そもそも陣痛はどのようにして起こるのでしょうか。

お産が近づくと、赤ちゃんを外に出すために子宮が収縮します。母体ではプロスタグランディン・オキシトシンといったホルモンが出て、これにより子宮の収縮が起こり、子宮頸部が柔らかくなることで赤ちゃんが出て来ることができます。この収縮の痛みを陣痛と呼んでいます。

陣痛から実際のお産の間には意外と時間があり、長い人だと12~13時間、短い人でも2~3時間は掛かります。

前駆陣痛

前駆陣痛と陣痛は全く別物で、前駆陣痛はお産に向けてのウォーミングアップであると言えます。

妊娠後期になり段々胎児が大きくなってくると頭が骨盤の方に下がってきます。これにより少しの刺激でも子宮が収縮しやすくなり、痛みを伴うことがあるというのが前駆陣痛の仕組みです。前駆陣痛により子宮口が開きやすくなり本番でスムーズにお産が進むよう準備をしているのですが、完全に子宮口が開き出産に至ることはまずありません。

前駆陣痛の特徴と対策

妊婦白黒

前駆陣痛の特徴や、対策方法を紹介します。

前駆陣痛と本陣痛の違い

前駆陣痛は初産の場合なら出産の一ヶ月前くらいから来るというのが一般的です。ただ、個人差が大きく前駆陣痛が起きて2日後に本陣痛が来たケースもあります。

生理痛やお腹を壊したような痛みが代表的で、お腹の前や下腹部の痛みやお腹の張りが症状として現れます。痛みには個人差が大きく、お腹が張っている感じがするなという程度の人から、立ち上がれない程の痛みがある人まで様々です。生理痛のような痛みが10分続くといった場合は前駆陣痛の可能性が高いといえます。

また、前駆陣痛の症状として、腰痛が起こる場合があります。子宮の収縮による痛みや、骨盤が広がり痛みを感じる場合などがあります。

これに対して本陣痛は下腹部から腰全体に掛けての痛みが現れます。また、本陣痛と前駆陣痛の一番の違いとして規則性が無いことが挙げられ、前駆陣痛の場合一時間毎だったり30分毎だったりとばらばらで、段々間隔が狭まるといった傾向はありません。

一旦痛みがあってもそれが引いたあとは、何事もなく過ごすことができるというパターンがよく聞かれ、姿勢を変化させると痛みが収まるのも前駆陣痛の特徴です。

前駆陣痛が起こったら

基本的には前駆陣痛の場合でしたら慌てずに対処すべきです。一応心の準備はしつつ、落ちついてリラックスして過ごしましょう。

早い方だと妊娠28週〜32週目で前駆陣痛を感じる場合もありますが、目安として妊娠37週以降の前駆陣痛は本陣痛の前触れである可能性があるので、慌てずに時間を図りつつ、荷物や交通機関の手配など、病院に行く準備を整えておくと安心です。

勘違いしやすい症状

疑問

前駆陣痛であれば心配はないですが、妊娠中には様々な症状が起こります。中には危険な症状もあるので、前駆陣痛と勘違いしやすい症状についてまとめました。

腰痛

前駆陣痛の症状として、腰痛があると前述しましたが、妊娠中にはお腹が重い状態なので腰に負担が掛かり腰痛を起こす場合もあります。お腹が重くて腰が痛いと思っていたら前駆陣痛だったというケースが見られます。

特に問題のある症状ではありませんが、そろそろ生まれる時期かなと思ったら心に留めておくと良いでしょう。

微弱陣痛

微弱陣痛は、元々子宮の収縮が弱い場合や、母体が疲労してしまっていて子宮が収縮する力が弱くなってしまった場合に起こるものです。また、多胎妊娠や胎児が大きくて子宮の筋肉が伸びている場合や、骨盤が胎児の下りてきづらい形の場合などにも起こります。

破水前の微弱陣痛であれば危険性は少ないとされていますが、弱い陣痛でもあまり長時間起こると母体への負担が大きくなり、疲労が溜まってしまうので気をつけたい症状です。動き回ってみるのか薬を使うのか等の対策がありますが、どのような対策を行うかは母子の状態を見て病院で判断することになります。

本陣痛

一番気をつけたいのは、前駆陣痛だと思っていたら本陣痛だった…というパターンです。いざ出産が起きるという時に家や病院から遠くにいるといったことがないように気をつけたい所です。

一番の特徴である痛みの間隔を見逃さないよう、痛みが来たら時間を確認する習慣を付けておくと良いでしょう。

陣痛の間隔の測り方は、「痛みが始まってから次の痛みが始まるまでの間隔」です。痛みを感じている時間を測る訳ではないので気をつけましょう。目安としては、大体陣痛の開始時は30分間隔、初産婦の場合10分間隔、経産婦の場合は15分間隔になったら病院に連絡、入院します。「○分間隔になったら連絡するように」と病院で指示される場合もあるので、その場合はそちらに準じます。

注意すべき点

パトランプ

前駆陣は本陣痛に向けての予備段階なので、痛みがあるたびに医療機関にかかるほど神経質になる必要はありませんが、心配な症状がある場合はすぐにかかりつけの産婦人科医に連絡しましょう。

お腹の張りがおさまらない

30分以上お腹が張っている場合や、かちかちになるほどの強い張りがある場合、痛みや出血を伴う張りがある場合は、早産の兆候がある場合や、常位胎盤早期剥離(出産前に胎盤がはがれてしまうこと)の可能性があります。

この場合、母子ともに危険な状態になるリスクがあるのですぐに病院に連絡しましょう。

胎動が弱い

前駆陣痛の起こる段階では胎児は成長しています。

そのため胎動を感じることができるはずですが、胎動が弱くなっている場合や動かない場合は胎児自体が弱っている可能性があるので、この場合も病院に行くべきです。

破水があった

破水は胎児を包んでいる卵膜が破れて羊水が流れ出ることを言います。

陣痛より先に破水することもあり、胎児が充分成長していればそれほど心配する必要はありません。ただ、胎児と外界がつながってしまうので感染症が起こる場合があります。破水が起きたら病院に連絡しましょう。

また、通常であれば破水しても胎児の頭が蓋になるので羊水が全て流れ出てしまうことはありませんが、逆子の場合は蓋が無い状態になってしまい、卵膜の破れた所からへその緒が出てしまう可能性もあるため危険です。逆子で破水が合った場合は緊急で病院に行く必要があります。

まとめ

なかなか妊娠出産に慣れるということもないので、どんな方でもやはり妊娠中は不安がつきものかと思います。個人差も非常に大きいので、他の方の意見を参考にするのも難しいですが、出産には多少のトラブルはつきものと考えてあまり神経質になりすぎないよう、リラックスして過ごしましょう。

また、出産に際しては信頼できるかかりつけ医を持つことが非常に重要です。個人差があるからこそ継続して体調や体質、胎児の様子を把握してもらうことが必要になるので、きちんと診察を受けましょう。

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