救心の効果や副作用について!使用方法や歴史も知っておこう!

「どうき、いきぎれ、めまいに救心!」は、昔からあるコマーシャルで、皆さん一度は耳にしたことがあると思います。

”救心”というネーミングから、心臓のお薬?動悸やめまいの頓服?など考えられますが、いったい何の症状に聞くものなのでしょうか?

シュールなパッケージから見ても、昔からほとんどそのデザインが変わっていないことがわかります。救心がいかに、古くから日本人の生活になじんだ薬なのかを感じることができます。

そんな、昔からなじみのある薬、救心について、効果や成分などを詳しく解説していきます。

救心とは?配合されている生薬を紹介!

高麗

救心とは、8種類の生薬が入っており、主に循環器のバランスを整える薬です。

形は小さな丸い薬で、飲むとすぐに溶けて薬効成分がすばやく体内に吸収されるようになっています。

生薬とは、人類が何百年という歳月の中で、植物や動物、鉱物などの天然物から、病気の症状を改善してくれるものを発見し、現代に伝えられているものです。

漢方薬とは、生薬を扱いやすく保存や運搬に便利なように加工したもので、古くから日本でも販売されています。ここでは、救心に含まれる生薬の成分について詳しく説明します。

救心の8つの生薬成分(1日に飲む6粒中の成分量)

ニンジン(25mg)

救心に含まれる成分として、最も多くの割合を占めているのがこのニンジンです。

いわゆる高麗人参と呼ばれているもので、サポニンを含んでいます。一般的に胃腸の症状を改善する生薬で、消化不良、食欲不振、下痢、嘔吐に有効と言われています。

その他には、疲労回復や気力改善などにも効果があります。

ドウブツタン(8mg)

その名の通り、動物の胆のうです。おもに牛、豚、熊の胆のうを使用しますが、現代は熊の胆のうを使用することはまずありません。

消化促進作用、整腸作用、胆汁の促進作用などに効果があります。薬に含まれる他の成分の吸収をよくする働きもあります。

臥薪嘗胆という四字熟語がありますが、これは、寝にくい薪の上で寝て、苦い肝をなめるということです。そんなことをしてまでも、復讐や志を奮い立たたせると言う意味を表します。

この苦い肝が、ドウブツタンだと言われています。

シンジュ(7.5mg)

真珠や、アコヤ貝、カラス貝からとれます。ネックレスやイヤリングといった装飾品に加工されているものですが、色つや、大きさで、装飾品としての価値がないものが薬の原料となって用いられています。

ストレスや自立神経の緊張を和らげる効果があります。

レイヨウカク末(6mg)

サイガレイヨウというウシ科の動物の若い角を使った生薬です。緊張、興奮を鎮めたり、血圧を下げる効果があります。

センソ(5mg)

いわゆるガマの油です。ヒキガエル科のシナヒキガエルやヘリグロヒキガエルの耳下腺や皮脂腺の分泌物を採取したものです。

カエルのような小さな動物ですので、わずか数十mgしか取れません。さらに乾燥させる段階で、より小さくなります。

実は、あのムツゴロウさんもセンソを舐めてみたそうですが、実に苦くて耐えられないほどだったそうです。良薬口に苦しということです。

センソは、心臓の収縮率を高めることによって、心臓の低下している機能を回復させる強心作用や、発汗防止作用などの効果があります。

バイオリニストが発汗防止作用のあるセンソをぬって、汗による指の滑りを調節したという話もあるほどです。

ゴオウ(3mg)

牛の胆のうにできた胆石です。ゴオウは中国の古い文献によると、命を養う不老不死の妙薬とされています。ゴオウはとてもいいにおいがするそうですが、食べると苦い味がします。

ゴオウを持っている牛は1000頭に1頭とされており、大変貴重で高価なものです。

小さな血管まで効能がいきわたることによって、冷え性や手足のしびれなどの末梢の血行障害を和らげ、体全体のバランスを整える効果があります。

血圧降下作用、解熱作用、鎮痛鎮静作用が代表的な効果です。その他、動悸の際の不安感を鎮める働きもあります。

リュウノウ(2.7mg)

マレーのスマトラ島やボルネオ島の低地に生えている、常緑の高木であるリュウノウジュの樹脂を加工したものを使用します。

枝の切り口や葉をもむと、タンスの虫除けの樟脳に似ている強い香りがします。

鎮痛作用、抗菌作用、抗炎症作用、中枢神経の興奮作用があります。

気力や意識の衰えに効果があります。

ジャコウ(1mg)

ジャコウジカのオスの腹部にあるジャコウ腺からとれる分泌物を乾燥したものです。ムスクと言えばなじみ深いと思いますが、甘い香りを放ち香料の一つでもあります。

中枢神経に働きかけるのが特徴で、少量で興奮作用、大量ならば抑制作用があります。

強心作用や血圧の低下にも効果があります。

救心と気血について

人間

気血という言葉をしっていますか?

気血とは、東洋医学の基本概念の一つです。体の基本は「気」と「血」であり、この2つが体の中を巡り、バランスをとることによって人間の生命活動が維持されているという考え方です。したがって、気血のめぐりが良い状態であることが健康であるということになるでしょう。

この気血のめぐりが悪くなると動悸や息切れが起こり、循環器や呼吸器の働きが低下します。それによってストレスや緊張、更年期の症状、自律神経の乱れ、さらには睡眠不足、肥満など様々な体の不調としてあらわれてきます。加齢による身体機能の低下も、動悸息切れの原因となります。

救心は、この気血のめぐりとバランスを整えるための生薬をふくんでおり、様々な体の症状にすぐれた効果があります。

何だか気力がないとか、体がだるい、めまいや立ちくらみがするなどと言った日常よくある症状にも、気つけ薬としての効果を発揮します。

救心の5つの効果とは?

心臓

その救心の代表的な効果を、5つ紹介します。

全身の血流を改善する

心筋に直接作用するため、全身に血液を送り出すポンプの役目をする機能を高めます。それによって血液の循環が良くなり、動悸や息切れが改善されます。

呼吸興奮作用

呼吸興奮作用によって呼吸が楽になり、息切れが改善されます。

自律神経への作用

自律神経のバランスが調節されるため、動悸や息切れが改善されます。

脳や全身の血液循環

脳や全身への血液循環が良くなり、酸素が体内に十分いきわたり気つけの効果をもたらします。

水分調整

体の中の余分な水分を排出させることにより、心臓にかかる負担を軽減して、動悸や息切れを改善します。

救心の使用方法と副作用について

手つなぎ

これまで述べてきたように救心は生薬配合の漢方薬の一種と言える薬で、頓服的なイメージがあります。

しかし、服用に関しては他の薬と同じく用法用量があります。その用法用量を正しく確認して、服用することが大切です。

また、副作用についても以下で詳しく説明します。

救心の使用方法

用法用量には、大人は1回2錠、朝夕寝る前の1日3回水またはお湯で服用し、食前食後はどちらでも構わずに飲むことができるとされています。

また、噛んだり、口の中でとどめたりしないで服用してください。もし、口の中でとどめたり、噛んでしまうと舌や口の中がしびれることがあります。

15歳未満は服用できません。

救心の効果は、個人の症状や体質、体格などで変わってきます。だいたい服用後30分で効き目が現れます。動悸がすると感じてすぐに服用することで、意外と早く効き目を感じることができます。

1日6錠までの服用であれば、特に服用間隔は気にせず使用できますので、常に携帯し頓服のような使い方もできます。

例えば、いつ襲って来るかもしれないめまいに恐怖を覚えてしまうことがあります。そんな時、お守りのようにカバンの中に救心を忍ばせておけば、それだけで不安にならずに済みます。

救心の副作用

救心はこれまで述べてきたように生薬を含んでおり、ある意味漢方薬であると言えます。そのため副作用と言っても他の薬と比べ、軽く済む場合がほとんどです。

しかし服用後、皮膚に発疹や赤みやかゆみの症状があらわれた時、吐き気や実際に嘔吐した時は直ちに服用をやめ、説明書を持参し、医師や薬剤師などに相談してください。

なかでも、禁止事項としても説明されているように、救心を服用するときはほかの強心剤を同時に服用しないことが大切です。守らないと症状が悪くなったりほかの症状を引き起こすことがありますので注意が必要です。

ただし、5、6日飲み続けても症状が改善されないときは、ほかの原因も考えられますので服用は中止した方がよいです。

救心の歴史

漢方

救心は昔から日本人になじみのある薬ですが、その歴史について述べてみます。

ホリ六神丸

大正2年に堀 正由が堀家に伝わる「ひとつぶぐすり」を携えて、東京浅草で堀博愛薬房を開業し、「ホリ六神丸」という名前の薬として販売したのが始まりと言われています。

その後、薬剤の改良を重ね、心臓に効くイメージから今の「救心」という名前になりました。

大正時代から100年たった現代でも服用されており、驚異的なロングラン商品と言ってもよいでしょう。

水戸光圀の印籠

水戸光圀と言えば、テレビでもおなじみの、あの印籠です。

はたして印籠の中には何が入っていたのでしょうか?実はあの中には金箔と銀箔2種類の丸薬が入っていたそうです。

金箔の丸薬は、現代の感應丸に似たもので、銀箔の丸薬は、救心の強心作用があるセンソが含まれていたそうです。

町娘の「急な差し込みが…」に、ご老公の印籠の中の気つけ薬が効いたのもうなずけます。

まとめ

現代において、西洋医学がここまで発展を遂げていてもなお、日本人の生活に根付いている生薬を配合した、救心の素晴らしさをあらためて感じずにはいられません。

先人の長年にわたる研究によって、改良され受け継がれてきた救心は、なんとなく不調といった病に対処する常備薬として、これからも改良を重ね日本人の健康をサポートしてくれることでしょう。

  
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