腎炎の症状とは?原因や治療方法、食事についてを知ろう!

腎臓は、体を正常に保つ働きをしてくれる大切な臓器です。その腎臓が機能しなくなる腎臓病はとても重大な病気です。

そして、腎臓病にはそれぞれ性質の異なる病気がたくさん存在します。その中で腎炎とはどんな病気なのでしょうか。なぜ、腎臓の病気が重大なのか、実際に病気の症状から原因などを紹介します。

スポンサーリンク

腎臓の働きとは?

medical-1250589_1280

まずは、腎臓の働きについて紹介します。

血液を作り出す

腎臓は絶えずホルモン(エリスロポエチン)を出しています。このホルモンの刺激を髄液が受けることで、健康的な血液(赤血球)が作り出されます。

つまり、腎臓がホルモン刺激という司令塔の役割を持ちます。もし、腎臓の働きが低下してくると、ホルモンの量が減少するため血液(赤血球)が十分に作り出されず、貧血になるケースがあります。

体から老廃物を出す

私たちの体に必要なものと、不要なもの、両方が合わさった血液が腎臓に運ばれてきます。そこで、必要な臓器へと運ばれ、不要なもの(老廃物)は尿として排出されます。この一連の働きをネフロンと呼びます。ネフロンは糸球体と尿細管から成るもので、ひとつの腎臓に約100万個あると言われています。

腎臓は休むことなく血液の濾過を繰り返し、1日に約150リットルもの現尿が排出のため作られています。そして実際には、尿細管で水分のみを吸収するため、実際には1/100である約1.5の量が尿として大出されます。

体調をコントロール

体内の体液の量やイオンバランスの調整を保ち、ミネラルを取り込む腎臓のおかげで私たちの体はバランスを取って成り立っています。

そして、血液を弱アルカリ性に保っています。ですが、腎臓の病気にかかるなど、働きが悪くなるとまず体液の量のバランスが崩れ、むくみが出てきます。さらに、イオンバランスが崩れると疲れやすくなり、めまいが出るなどの症状が出てきます。

血圧を正常にする

腎臓と血圧は密接につながっています。例えば、血圧が高くなってしまった場合は、水分と塩分を多く排出させることで血圧を下げます。

そして、血圧が下がってしまった場合は、水分と塩分の排出をセーブして血圧を上げます。排出量を自在にコントロールすることで、血圧を正常に保ってくれるのです。

骨の発育に関わる

骨の元となるカルシウムを体内に吸収するのに必要なのは活性型のビタミンDです。それを作るのが腎臓です。骨の発育にはさまざまな臓器が関わっていますが、腎臓も大切な役割を担っています。

もし、活性型のビタミンDが体内で低下してしまうと、カルシウムが吸収されず骨がもろくなってしまうと考えられています。

スポンサーリンク

さまざまな腎臓の病気

medic-563425_1920

次に腎臓の病気について紹介します。

どこで診てもらうべき?

腎炎を始め、腎臓の働きが悪くなってしまう腎臓病にはたくさんの種類があります。そして、病気や症状によって治療法はもちろん診療する専門医も異なります。まず大きく分類すると、

  • 腎臓内科または小児科で扱う病気 …腎炎、ネフローゼ症候群、慢性腎不全
  • 泌尿器科で扱う病気 …腎結石、腎がん

の2つに分けられます。また、嚢胞腎や腎盂腎炎などは両方の科にまたがります。

腎臓そのものか他からの影響か

さまざまな症状や病気のある腎臓病は、原発性と持続性という2つに分けれ、体に異常が発生するプロセルが異なります。まず、原発性とは、腎臓そのものに異常が発生して病気になる場合です。数ある病気の中でも腎炎が原発性に当てはまります。内科で扱う腎臓の病気の中でも腎炎は患者数がトップに多く、その中で急性腎炎と慢性腎炎に分けられます。

持続性と呼ばれる腎臓病は、外からの病気の影響によって引き起こされる場合です。外からの病気は、糖尿病や通風、高血圧に膠原病などが代表的で、糖尿病性腎症、腎硬化症、通風腎などと呼ばれています。

腎炎は急性と慢性の2種類

腎炎は、急性糸球体腎炎と慢性糸球体腎炎の2種類に分けられます。その違いは病気の進行です。急性の場合は急激に症状が出て、日ごとに悪化していきます。ひどい場合は時間単位でどんどん症状が変化していく場合もあります。

一方、慢性の場合は、自覚症状がない場合も多く、ゆっくりと進行しているため、なかなか自分では気づきにくい人がほとんどだと言われています。

スポンサーリンク

それぞれの症状と原因

tube-786932_1920

急性腎炎の症状

急性腎炎の主な症状は血尿です。いつもと違って濁っていたり、赤茶色だったり、目で見て分かる変化が尿に表れます。まれに目で見ても判断がつかないような微量な血尿という場合もありますが、むくみや高血圧などの症状も同時に表れてくるため、多少の変化には気づく人も多いです。これは、喉や鼻などの上気道に感染が起きると、それが引き金となって、腎臓の糸球体に炎症が起こります。喉が痛くなり、風邪を引いた後や、咽頭炎の後に特に要注意です。

次のような症状がないかチェックしてみましょう。

  • 血尿
  • 尿の量が極端に少ない
  • 疲労感がひどい
  • 顔や手足のむくみ、腫れが気になる
  • 食欲減退

子どもに多いとされていますが、大人も発症します。子どもの場合は80〜90%が完治すると言われていますが、大人の場合は慢性化しやすいケースがほとんどです。ですが、大人の発症率は2万人に1〜2人と言われています。

急性腎炎の原因

急性腎炎の原因は上気道の感染症ですが、ほとんどの人が溶血性連鎖球菌という菌の感染が引き金とされています。

溶血性連鎖球菌に感染すると、体はこの菌に対抗するために抗体を作ります。この抗体に補体という物質が着いて、免疫複合体に変化します。免疫複合体は血液にのって腎臓に運ばれます。腎臓では、体に必要なものと不要なものに濾過をしますが、この複合面液体は濾過しきれず、腎臓の糸球体に引っかかり、炎症が起きると定義づけられています。

糸球体に引っかかることで、濾過の妨げになってしまうため、不要な老廃物を尿として排出する本来の機能が十分にできなくなってしまうため、体が老廃物を蓄積してしまいます。もし、感染症によって腎炎になったのではないケースもまれにあります。その場合は、腎臓の細胞診によって、発症の原因を調べることができます。

慢性腎炎の症状

慢性腎炎の場合は1年以上の長期に渡って血尿や尿たんぱくの異常が見られます。

血尿がありながらも、自覚症状がない人がほとんどで、むくみや高血圧の症状が併発していますが、腎炎が原因になっていると判断しづらく、検査でも無症状性尿たんぱくや単なる血尿と診断されてしまうこともあります。慢性のため、ずっと続くケースもあれば、症状が出たり収まったりを繰り返す人もいます。

次のような症状がないかチェックしてみましょう。

  • 血尿
  • 貧血または出血が止まらないことがある
  • 肌の色が黄色っぽい気がする
  • 夜中のトイレが近い
  • 疲労感がひどい
  • 感染症にかかりやすい

少しずつ腎臓の機能が低下していくため、長引くことによって腎不全になってしまうケースもあります。

慢性腎炎の原因

原因は急性腎炎と同じです。急性腎炎と同様に免疫複合体が作られることによって起こりますが、急性腎炎との違いは解明されていません。

腎炎を放置すると

急性腎炎も慢性腎炎も放置すると腎不全に以降してしまうので注意が必要です。その目安は尿たんぱくの量です。尿タンパクが1g以上のままの状態をそのまま10年以上放置すると、そのうち30%の人が腎不全に以降すると言われています。

必ず定期的に尿検査を受けて、尿たんぱくの量を確認するようにしましょう。

スポンサーリンク

腎炎の診断や治療方法

teddy-bear-1469128_1920

急性腎炎の場合

まずは、血尿があることを医師に伝え、尿検査によって尿たんぱくの数値を確認します。急性腎炎の場合は同時に感染症も引き起こしているため、入院をして感染症の治療も同時に行ないます。大切なのは安静にすることです。最初の1〜2週間で抗生物質の投与をし、1〜3ヵ月ほど入院をするケースがほとんどです。その後3ヵ月ほど自宅で安静し、日常生活に戻ってからも1年近くは運動が禁止となり、出来る限り静かに過ごすことになります。

なぜ安静がこんなにも必要かというのは、横になった状態でいることで不足していた血液を腎臓に送り届けることができるからだそうです。他にも、塩分と水分のバランスが崩れて高血圧やむくみの症状がでているため、利尿薬を服用します。

慢性腎炎の場合

自覚症状がないため腎正検によって、尿たんぱくの量や血尿の状態を調べていきます。

慢性腎炎は長期にわたって炎症が起こっている病気の総称ですので、IgA腎症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎など、それぞれの症状によって治療法が異なります。これらの症状のほとんどの人が食事療法と安静にして過ごします。

薬の投与に関しては、ステロイド薬、副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制剤などが使われます。食事療法では、たんぱく質と塩分の節制は必須となります。

腎臓病の食生活

腎臓に何らかの病気がある人は、下記のような食事療法が必要と言われています。

  • たんぱく質 …1日あたり30g〜40g(体重1kgあたり0.5〜0.7gが目安)。できるだけ、必須アミノ酸を含んだ良質なタンパク質(鶏肉、卵、魚介類など)を選ぶとよいとされています。
  • 塩分 …1日5g以下
  • カリウム …1日2000g以下
  • リン …1日800g以下

このほか、カロリー制限もあり、1日体重1kgあたり30〜35kcalとされています。ただし、タンパク質を制限することでカロリー不足になりやすいため、炭水化物で補います。

また、脂肪分に関しても注意が必要です。中性脂肪が上がると高血圧になりやすくなるため、脂肪の多い食事は控えるようにします。

スポンサーリンク

まとめ

いかがでしたでしょうか。普段感じられる症状自体は、大きなものではないかもしれません。ですが、腎臓そのものは体を作る中心的な存在です。体を作る大切な役割が機能しなくなってしまうと、さまざまな所に弊害が起こってしまいます。

特に慢性腎炎の場合は自覚がないため、進行してから、取り返しのつかないケースにもなってしまいます。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする