みょうがの効能を紹介!選び方や調理法、保存方法を知ろう!

夏になり暑い日が続くと、そうめんなどの冷たい食べものがおいしいですよね。そんな時、薬味として活躍するのがみょうがです。細かく刻んで入れると、香りがよく、とても爽やかで食欲も増しますよね。

でも、あの独特の香りが苦手…という人もいるでしょう。敬遠されがちなみょうがですが、実は体にうれしい栄養がたくさんあるんです!みょうがの効能を知らないまま、ついつい遠巻きにしていませんか?今回はみょうがの効果とおいしい食べ方をご紹介。みょうがを食べて暑い夏を乗り切りましょう!

みょうがの成分

みょうが

みょうがは様々な成分を含んでおり、手軽に必要な成分を摂取できるのが魅力です。では、具体的にご紹介しましょう。

ビタミンC

ビタミンCには抗酸化作用があり、皮膚や粘膜を健康に保ってくれるだけでなく、美肌効果もあるスグレモノです。

カリウム

カリウムは塩分を身体の外へ出してくれるので、高血圧を予防するのに効果的です。また、細胞のエネルギー作りにも関係し、筋肉がつるのを防いでもくれます。

ビタミンB1

糖質の代謝を助ける働きがあり、新たにエネルギーを作り出します。

ビタミンB2

細胞の新陳代謝を促し、皮膚や粘膜を健康に保ったり、成長させたりする役割を果たします。

葉酸

葉酸が足りないと貧血なることがある、非常に大切な成分です。貧血予防や、細胞の新陳代謝のほか、新しい赤血球の生成に欠かせない栄養素です。

みょうがの効能

効能

みょうがの効能について紹介します。

熱覚まし、解毒

みょうがにはカンフェンが含まれており、抗炎症作用や抗菌作用があります。また、辛み成分に対しても解毒作用があるため、口内炎や風邪によるのどの痛みなどに有効です。

高血圧の予防、改善効果

みょうがに含まれるカリウムには、余分なナトリウムを排出する働きがあるため、血圧を下げるのに効果的です。

眼精疲労に効果的

みょうがはその外見で分かる通り、鮮やかな色をしています。その正体はポリフェノールの一種であるアントシアニンだと言われています。アントシアニンは植物が紫外線から身を守るために蓄える成分で、目の調節力をアップさせたり、眼精疲労を軽減するのに効果を発揮します。

ホルモンバランスを整える

ホルモンバランスは、疲れやストレスと深く関わっていると言われます。中でも、脳から分泌される女性ホルモンは、少しのストレスでもバランスを崩しやすく、月経痛や月経不順、冷え性や更年期障害など、様々な悪影響が出ると言われています。

みょうがに含まれるためアルファピネンは神経の興奮を鎮め、ストレスを緩和してくれるほか、新陳代謝を活発化させてくれるため、血の巡りがよくなります。こうしたことから、ホルモンバランスを整えるのに効果的な食品だと言われているのですね。

美容効果

実は、みょうがには様々な美容効果があります。上手く取り入れて夏のキレイを手に入れましょう!

ダイエット効果

アルファピネンやカンフェンには、血行促進や消化促進、発汗作用があるため、新陳代謝が活発になります。そのため、脂肪を溜めこみにくく、太りにくい体質を作ることができるのです。ダイエットだけでなく、体質改善までできるのがうれしいところですね。

デトックス効果

みょうがにはカリウムが含まれていますが、カリウムには余計な塩分を体外へ排出する働きがあります。塩分はむくみや疲れの原因にもなりますから、むくみ解消効果は非常にうれしいですね。

また、みょうがには解毒作用のほか、体を温める効果、溜まった熱を外へ出す効果もあるため、毒素や老廃物を体から追い出してくれるのです。そのため、デトックス効果の高い食品と言われているわけですね。

アンチエイジング

老化の原因は活性酵素だと言われています。活性酸素は、酵素がエネルギーに変えられる時にどうしてもできてしまうものなのですが、細胞が酸化すると新しい細胞が作られにくくなります。これにより体の内側だけでなく、見た目にも老化が現れてくるのです。みょうがに含まれるアントシアニンには抗酸化作用があるため、アンチエイジングに効果があると言われています。

美肌効果

上記のアントシアニンやアルファピネンには血液循環を促す働きがあるため、新陳代謝が活発に行われます。そのため、古い角質が蓄積されにくくなり、毛穴の黒ずみやニキビなどの肌トラブルを防いでくれるのです。さらに、肝機能も活発になるため、肌の細胞も代謝が促進され、美肌を保つのに効果的なのですね。

おいしいみょうがを選ぶポイント

たまねぎ

みょうがを選ぶ時のポイントはいくつかあります。どうせ食べるならおいしくて栄養のあるものを選びたいですよね。ぜひ参考にしてみてください。

店頭の場合

スーパーなどで買い求める場合には、以下のポイントをチェックします。

  • 色ツヤがよい
  • 丸みのあるもの
  • 先端が開いていないもの
  • 鮮やかな赤色をしているもの

小さいものや先端が開き切っているものはやめましょう。

自生しているもの

スーパーなどで売られているほかにも、みょうがは藪などに自生しているので、探してみるのもよいですね。自生しているみょうがの場合は、葉が開いてしまったものは硬くて食べられません。先端の葉が開く前の、見た目がタケノコのような形のものを探すとよいでしょう。

みょうがの育て方

自生しているもの以外でも、みょうがは比較的手軽に手に入れることができます。手がかからないので、自宅で栽培から収穫までできるのでオススメですよ!

みょうがは病気や虫に強く、日当たりが悪い場所でも育ちます。さらに、何年も繰り返し収穫できるので、育てるのに手間がかからない点がうれしいですね。春から芽を出し、夏には収穫できるまでに成長しますが、放っておくと花が咲いて食べられなくなりますので、早めに収穫するようにしましょう。10月頃までは収穫ができます。

●用意するもの

みょうがの育て方には2種類あり、根株を土に植える方法と、ポットに入った苗を埋める方法があります。根株も苗も、3〜4月頃に出回りますから、入手はしやすいです。ネットでも販売しているものがあるので、うまく活用しましょう。

みょうがの保存方法

保存

冷蔵保存する場合

冷蔵庫などで保存する場合には、霧吹きなどで湿らせ、ラップやキッチンペーパーに包んでから袋に入れると長持ちします。1週間ほど持ちますが、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。みょうがは乾燥すると独特のよい香りが飛んでしまうので注意が必要です。

冷凍保存する場合

丸ごとでも、カットしたものでも、フリーザーバックどに入れておけば1か月ほど保存できます。使う時は自然解凍がオススメです。ただし、解凍したものはシャキシャキと凍った感じが強くなり、香りも弱まってしまうため、生よりは味噌汁や炒めものなど、火を使った料理がオススメです。

みょうがの調理法

調理

みょうがの成分であるアルファピネンは油に溶ける性質があるため、油を使った調理法がオススメです。栄養の吸収がよくなり、効率的に摂取することができます。

ただし揮発性が高いため、高温で調理すると飛んでしまいますから、注意が必要です。

喉の痛みにはみょうがの絞り汁が効果的

風邪で喉が痛い時には、みょうがの絞り汁でうがいをすると効果的です。

作り方

みょうが3~4個をガーゼに包んで絞り、出てきた汁と同量のお酒を加えます。これだけでうがい液が完成です。みょうがには抗炎症作用と抗菌作用があるので、1日数回うがいをするだけでものどの痛みが改善します。

口内炎や結膜炎には根が効く!

みょうがの根を水で洗い陰干しします。20~30gほどの量を400ccのお湯で、量が半分になるまで煎じましょう。できあがった液で1日数回うがいをすると効果が現われます。結膜炎の場合には、煎じ液で患部を洗いましょう。

腫れものにも根が有効

根が手に入らない場合にはみょうがでも大丈夫です。すりおろしたものに塩を加え、布などに塗って塗布し、乾いたら取り換えればOKです。

みょうがの切り方いろいろ

みょうがは、料理に合わせて切り方を変えると食感が引き立っておいしくいただけます。

細切りする場合

白髪ネギなどと合わせて使う場合には、みょうがを半分に切ってから繊維に沿って縦に切るとシャキシャキした食感が出ます。

輪切り

冷奴などの薬味に使う場合には、みょうがを半分に切ったあと、横向きにして輪切りにするのがオススメです。この時、繊維を切るように刻むとよいでしょう。ちなみに、みょうがの根元を切り落としてから刻むと1本1本がほぐれやすくなります。

食べる時に気をつけること

ここまでで、みょうがが体によいことは分かっていただけたと思います。しかし、その成分ゆえに、みょうがを食べる時には少しだけ注意が必要です。以下のポイントを頭に入れて、おいしくいただきましょう。

食べすぎに注意

みょうがの苦味成分には消化器系の働きを鈍らせるものが含まれるため、あまり食べすぎると消化不良になるので注意が必要です。せっかくの栄養を十分に吸収ないのではもったいないですからね。

身体が弱っている時には食べない

上記の理由から、風邪などで体が弱ってい時や妊娠中はあまり食べない方がよいでしょう。自分の体調を考えて摂取するようにするとよいですね。

アク抜きする

みょうがの苦味成分には栄養の吸収を妨げる働きがあるので、食べる時にはアク抜きをしましょう。特に妊婦の場合には、アク抜きが必須と言われています。アク抜きは、みょうがを刻んでから水に数十秒さらせばOKです。

まとめ

栄養

みょうがは夏ならではの食材ですし、食べ方も様々です。生のまま豆腐やそうめんなどの薬味してさっぱり食べるもよし、ちらし寿司などに加えても赤が華やかで香りもよいですよね。

また、炒め物に使ったり、味噌汁に入れたりするとみょうがのうまみが料理をさらにおいしく仕上げてくれます。栄養満点のみょうがは、スーパーでも自宅でも、手軽に手に入りますから、夏を元気に乗り切るためにも、今日からメニューに加えてみてはいかがでしょうか?

  
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