湯シャンは白髪に有効?正しい方法やメリット、注意点を紹介!

皆さんは湯シャンという言葉を聞いたことはありますか?

これは「お湯シャンプー」の略で、シャンプーを使わずにお湯のみで髪を洗うことだそうです。海外でブームになりじわじわと日本でも注目を集めている湯シャン、シャンプーを使わないで本当に汚れが落ちるの?と思われる方もいるかもしれません。

しかし、この湯シャンには髪や頭皮のトラブルや白髪を劇的に改善する効果があるんです。湯シャンの効果や正しいやり方を紹介します。

シャンプーを使わない理由

湯シャン

湯シャンとは、さまざまな頭皮トラブルを改善するために、頭皮を良い状態にするための髪の洗い方です。

まずはなぜシャンプーをやめる必要があるのかを紹介します。

シャンプーの意外な落とし穴

シャンプーは頭皮や髪に付着した汚れを落とす目的で使用します。ところがほとんどのシャンプーは洗浄力が強すぎるため、汚れだけでなく、頭皮に必要な皮脂や善玉菌まで洗い流してしまうのです。

また、シャンプーは髪の毛のキューティクルを保護するための皮脂も流してしまいます。洗った直後の髪がきしきししているのはそのためです。そのきしきしを抑えるために、リンスやオイルを使っています。しかし、そもそもシャンプーを使わなければリンスやオイルも必要ないのです。

シャンプーは頭皮にどんな影響を与えるの?

シャンプーによって過剰に皮脂を落とされた頭皮はむき出しの状態です。皮脂によるバリア機能が失われているため、湯上りの頭皮はとても乾燥しており、タオルやドライヤーの刺激に敏感になってしまいます。そしてその刺激から皮膚を守ろうと、過剰に皮脂を分泌してしまうため、時間がたつと油っぽくなってしまいます。

また、シャンプー後にリンスを使うとリンスが失われた皮脂の代わりになりますが、このように外部から油分を与えられると、頭皮の皮脂を作る力が弱くなってしまいます。その結果、時間がたつにつれて頭皮が乾燥してしまいます。

皮脂の過剰分泌や感想は様々なトラブルを引き起こします。シャンプーをやめて頭皮の皮脂を適度に残すことで、肌本来のバリア機能を復活させることが湯シャンの目的です。

湯シャンを行うメリット

湯シャン-3

シャンプーに慣れた髪は適切な皮脂の分泌量が分かりません。なので、シャンプーをやめてすぐはまだ頭皮の環境が整っておらず、脂ぎってしまったり乾燥してかゆくなったりします。ですが、しばらく続けていることで頭皮の油分が安定し、肌が適切に潤ってきめ細やかになります。

頭皮環境が良くなると髪にどのような効果があるのか紹介します。

抜け毛の減少

毛は毎日の新陳代謝で少しずつ抜けたり生えたりをクリア消しますが、頭皮の皮脂が安定することで皮膚の下の角質層が潤いをもち厚くなります。きめ細やかな肌になると毛穴が引き締まるため、抜け毛が減ります。

また、頭皮に十分な栄養が供給されているため、生えてくる髪が太くなり、薄毛の改善にもなります。

ふけの改善

頭皮から不要になった角質細胞がはがれたものがフケです。通常、フケは誰にでも発生し、洗髪の際に流れていきます。ところが、髪や肩に白い粉が振り積ってしまうほどフケがひどい人は、頭皮が乾燥しすぎて皮膚がはがれやすくなったり、逆に油分が多すぎて不必要な皮脂が固まってしまっているのです。

湯シャンによって適切な皮脂の量を肌が覚えることで、適切な新陳代謝が行われ、フケの改善に役立ちます。

髪にコシやツヤが出る

シャンプーやリンスを使わないと、今までそれらに含まれていた保湿成分や艶出しの成分が無くなるため、一時的に髪につやが無くなるように感じます。しかし、湯シャンをつづけることで頭皮からの皮脂だけで髪につやが出るようになります。

それは人工的な成分ではないため、髪には自然な輝きがもたらされます。シャンプーの泡で保湿に必要な皮脂が流れてキューティクルが開き、それを抑えるためにリンスを使う、という二重の手間が必要なくなるのです。

頭皮の疾患に効果がある

頭皮のトラブルが気になってオーガニックや低刺激のシャンプーを探している人は、思い切ってシャンプーをやめてみましょう。

シャンプーの強力な洗浄力は頭皮に必要な皮脂や菌まで洗い流し、肌の持つバリアまで壊してしまいます。その結果、頭皮が傷つきやすくなり、肌トラブルが多くなるのです。

湯シャンは頭皮への刺激を最も抑える方法です。湯シャンによって皮脂の量が調節されれば、壊れてしまったバリアを新しく作り直すことが出来るため、頭皮疾患の改善につながります。

白髪に効果はあるの?

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湯シャンは様々なメリットをもたらしてくれますが、白髪に対してはどうなのでしょうか?

白髪が生えるメカニズム

人間の毛は、生えてくる前は真っ白です。しかし、毛の根元でメラニンが合成され、毛に色が付くことで髪の色が決まります。毛に色を付けるメラニンの量は遺伝子で決められており、量が多いと黒く、少ないと金や白に近くなります。

白髪はこのメラミンが働かなくなることで、髪が着色されずに生えてきた状態です。

では何故メラミンが働かくなるのでしょうか?それは頭皮の栄養不足が原因です。頭皮の栄養不足は、血行の悪化により栄養が届かなくなること、頭皮の状態が悪く運ばれてきた栄養をうまく受け取れないことにより引き起こされます。

湯シャンで白髪が改善する?

頭皮に栄養が無くなると白髪になる、という事は頭皮に栄養が届くようにすれば白髪は改善されます。湯シャンはシャンプーによって傷んだ頭皮を健康な状態に回復させる効果があります。

さらに、洗う際にマッサージを行うことで血行が促進され、栄養が届きやすくなります。ですので、続けることで将来的に白髪が改善されます。

正しい湯シャンのやりかた

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頭皮を健康に導く正しい湯シャンのやり方を紹介します。

用意するもの

以下の道具を揃えておくとスムーズに湯シャンが行えます。

  • ヘアブラシ
  • プラスチック製の櫛 (髪の長い人だけでよい)
  • 酢またはクエン酸
  • 洗面器
  • バスタオル

ヘアブラシで髪をとかす

湯シャンの下準備として、お風呂に入る前に髪をヘアブラシで溶かしておきましょう。ブラシは、動物性のものであると髪につやが出ます。髪をとかすことで汚れやほこりが髪から落ち、毛に適度に皮脂が馴染みます。

ぬるま湯で頭を洗い流す

シャワーを使い、頭全体を洗います。お湯の温度は34度前後のぬるま湯にしましょう。お湯は40度を超えるとシャンプーと同じくらいの洗浄力を発揮します。温度を上げすぎると、皮脂が流れすぎてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。

人間の体温は36度前後ですので、はじめはかなり冷たく感じてしまうかもしれません。慣れるまでは少し温度を高めに設定し、徐々に下げてゆくと負担が少なくなります。

洗い流す際に頭皮をマッサージするように指で擦りましょう。爪を使うと頭皮に傷がつくので気をつけてください。あまりごしごしと擦らず、優しく毛穴を押すように洗い流します。

髪の長い人はプラスチックの櫛で髪をやさしくときながらお湯をかけると手早く洗うことが出来ます。

お湯で流す時間は3~5分ほどです。あまり長く洗いすぎないように気をつけましょう。

お湯と酢(またはクエン酸)を混ぜて髪全体に馴染ませる

髪を洗い終わったら、洗面器にお湯をくみ、酢、またはクエン酸をお湯に混ぜて溶かします。酢やクエン酸の量は小さじに半分程度で結構です。入れすぎると強い酸性になるため、髪を傷めてしまいます。

次に、酢やクエン酸を混ぜたお湯を髪全体に馴染ませていきます。こうすることで洗いたての髪のきしきしした感じが緩和されます。

酢はどのようなものを使っても効果がありますが、独特の匂いがありますので、気になる方はクエン酸にするか、果物の酢を使うとよいでしょう。

バスタオルで髪を優しく拭く

全ての工程を終えたら、バスタオルで水気をふき取りましょう。この時、ごしごしこするとせっかく守った頭皮やキューティクルにダメージを与えてしまいます。

擦りすぎることで頭皮に必要な皮脂まではがれてしまうのです。タオルに白いものがついている場合は擦りすぎのサインです。なので、髪をタオルで挟んだり、タオルの上から髪を掴むようにして水気をとりましょう。

その後ドライヤーで髪を乾かしても大丈夫ですが、温風は頭皮から離してあてるように心がけましょう。冷風で乾かす方が髪には良いとされています。

注意点

頭皮は今まで、シャンプーでの先発に慣れてしまっています。なので湯シャン開始直後は髪のトラブルが発生することがあります。

一時的なフケの増加

湯シャンの場合でも湯の温度を上げすぎたり、頭皮を擦りすぎたりすると乾燥してフケが出ます。あまりにもフケが気になる場合は、湯の温度を低くしたり、髪を洗う時間を短くしてみてください。

髪が油っぽい

湯シャンを開始してしばらくは髪の油分が気になることがあります。今までシャンプーで皮脂を落としすぎていたため、過剰に皮脂を出す肌質になっているのです。なので洗髪後に分泌された過剰な皮脂がタオルにべったりとつくことがあります。

しかし、それは一時的な事で、湯シャンを続けていくうちに肌が適切な皮脂の量を覚えて改善されていきます。

最初は2,3日に1度だけ湯シャンを行い、慣れてきたら徐々にシャンプーの頻度を減らしてゆくとよいでしょう。

まとめ

バスタイムはリラックスできる時間ですが、湯シャンにストレス感じてしまっては本末転倒です。いくら髪に良い方法を試しても、ストレスを感じると血行が悪くなり、頭皮の環境も悪くなってしまいます。合わないと感じたら無理せずシャンプーに戻しましょう。

頭皮の肌質を変化させるには、少なくとも1か月程度が必要です。特に最初のころはシャンプーを使わない違和感や皮脂の量に不安を感じるかと思いますが、一日一日の状態に気を取られすぎず、気楽に続けていきましょう。

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