ネイルサロンやセルフネイルなどで近年、とても注目を集めている爪のお手入れ。女性なら誰でも気になる、爪を綺麗に保つために上手に切る切り方はあるのでしょうか?
男性でも爪はキレイに切りそろえておくべきですよね。手元も綺麗さは女性からの評価にも大きく影響してきます。大事なタイミングで爪が伸びてしまっていては女性をがっかりさせてしまうこともあります。そうならないように爪をしっかりケアしていきましょう。
今回は爪の正しい切り方や整え方、手や爪のお手入れ法と合わせて、男性や巻き爪や深爪などの方でも爪を上手く切る方法をご紹介していきます。
爪はどのくらいの長さに切りそろえるのがベストなのかを知って深爪や爪が割れてしまうなどのトラブルにつながらないようにしていきましょう。
理想の爪とは?
爪の理想とされる長さや、形状、切り口など求められる要素がいくつかあると思います。どのようにカットすることが「理想の爪」と言える条件になるのでしょうか。
爪の長さによって仕事のやりやすさなども変わってきますので、人それぞれの好みの長さなどもあるかと思いますが、怪我に繋がりにくい最適な爪の条件について紹介していきます。
爪の形
爪を整えるのに爪を切ったり削ったりして目指したい形は、スクエア(四角く角を落とさない)カットにすることが爪に負担の少ない状態だと言えます。
指の形状に沿って丸くカットする方法もあります(オーバル型やラウンド型)が、爪は角の部分が最も強度が弱く爪切りの際に割れやすい特徴があります。
なるべく角は爪切りの際には落とさないように切った方がいいでしょう。その後ヤスリなどで程よく尖った部分は落としていきます。
爪の長さ
爪の白い部分が1ミリメートルくらいは出ていることが条件になります。白い部分を全て落としてしまうと、深爪になりデリケートな爪の下に普段は隠れている部分の皮膚がむき出しになってしまい、傷つきやすく菌などに感染しやすくなります。
深爪をしてしまうと、感染症だけでなく爪自体の負担も増えて変形などのトラブルにも繋がります。深爪してしまうことで発生するトラブルとしては陥入爪、化膿性爪囲炎などの問題に繋がることがあります。
1ミリという基準以外にも、指の先端よりも爪が短くなってしまわないようにカットすることも重要です。人によって指の形状や爪の形状が違うので、これらの注意点を守りながら自分に最適な爪の長さにカットしていきましょう。
爪の乾燥
爪も若干の水分を含んでいて、乾燥してしまうと割れやすくなったり、薄皮がむけやすくなるなど乾燥が問題に繋がることは多くあります。
爪を作っている根元の爪母の部分が乾燥してしまったり、さかむけている状態が続くと爪の形が凸凹になってしまったりします。ハンドクリームなどでしっかり保湿し、乾燥を防いでいきましょう。ハンドクリームを使用する際には、爪の根元や指先にもしっかり付けて爪にも保湿効果を与えていきましょう。
コーティング
爪をカットして終わってしまってもいいですが、最後にキューティクルオイルなどを爪に塗って補強しておくと、乾燥も防げますし、さらにさかむけや爪が割れる問題を回避できます。
見た目にも無色のものですと男性でも利用できて、清潔感も増します。
正しい爪の切り方について
特に爪の切り方を専門家などから指導があったり教わったことのない人は、自己流で爪を切っているかと思います。
爪を切る方法に正しい方法なんてあるの?と思う人もいるかと思いますが、より事故を無くし、爪が割れないようにするためや深爪をしない正しい爪の切り方が存在します。
しっかり覚えて正しい爪の切り方で爪をカットしていきましょう。
使う道具の種類
爪を切る時に思い浮かぶのは「爪切り」ですよね。しかし、金属製の爪切りでいきなり爪を切ると高確率で二枚爪になってしまいませんか?
爪は何枚かの層が重なって作られているため、爪切りで真ん中から一気に切ってしまうとその衝撃を受けて、爪にひびが入ったり、欠けてしまうなど二枚爪の原因になるような傷を与えてしまうのです。
最近のネイルブームで金属製の爪切りだけを使う人は少なくなり、ネイリストや若い女性たちの間では爪切りと合わせて、ファイルと呼ばれるやすりで細かい部分を削ったり、爪用のニッパーなどで整える方法をとる方のほうが多くなってきているようです。ニッパー型の爪切りは薬局などでは一般的に置いてないところが多いので、ネットなどで購入するといいでしょう。
更に専門的な道具になってくると爪切りの他に、キューティクルプッシャーや(薄皮を処理する時に使用)シャイナー(爪を輝かせるために使用)、やすりなどの道具を使用します。
爪を切る順番は?
爪を切るのにいい時間や順番はあるのでしょうか?
まず爪の中央からでは無く、端っこからカットしていくのが爪にとって負担の少ないカット方法になります。中央からカットしてしまうとどうしても負担が掛かりやすくなり、強度の弱い端の爪は割れやすくなります。
また爪を切るのにいいのは、お風呂上りが適しています。その理由は入浴後の爪はやわらかくしっとりとしているため、爪切りを使っても爪に負担がかかりにくいのです。柔らかいので切る時も軽い力で切れますね。
爪は一日でだいたい0.1ミリメートル伸びてきます。大体2週間から3週間くらいで切れば程よい長さが保てるようです。爪を切る順番は、きき手と反対の親指から切って、集中力があるうちに切り辛い場所から切っておくほうが後が楽になりますね。
爪を切る時に気を付けたいこと
では、爪を切る際の注意点を紹介します。爪をカットする時には以下の事に注意してカットすることをおすすめします。
爪は割れてしまうと非常に日常生活に支障をきたしてしまいます。特に手の指には神経が集中しているので痛みを感じやすく、出血してしまうと服についてしまったり、料理なども行いにくくなります。感染症の危険性もありますので十分注意事項は抑えておきたいポイントでもあります。
爪切りの基本の切り方
さてそれでは爪切りを使って手の爪を切ってみましょう。爪切りは刃こぼれのない物を使ってください。爪の橋のほうから切っていきますがいきなり深く切らずに、1ミリ程度づつ切っていきます。
端から真ん中のほうへ少しづつ切っていきます。切り終えたらまた、逆側の端から真ん中へ少しづつ切っていきます。一つの爪で約5回くらいに分けて切っていきましょう。そうすることによってひび割れや欠けるのを防ぐことが出来ます。
この時に爪を、なるべくまっすぐ平行に切ります。そうすると爪が正方形や長方形のような四角い形になります。それから爪切りのやすりを使うか、紙や金属やガラス製などのやすりを使って爪の両端の角を少しだけ丸めるようにやすりをかけていきます。
この時、やすりは爪に平行にあててあまり強く削らずに、優しく少しづつ削っていきます。爪の角の部分と一緒に爪切りで切った切り口も滑らかになるように削っていきます。引っ掛かりが無く角が丸くなったら出来上がりです。
そしてすべての指を切り終えたら、保湿するためにハンドクリームやオイルを爪や指先までしっかりと塗りこんであげましょう。
巻き爪を切るときの注意点
巻き爪とは、爪の両端は皮膚側に丸まってくることで爪の脇の肉に食い込むようになる状態のことで痛みを伴います。
巻き爪になるのは小さい合わない靴を履いていることが主な原因の一つで、悪化してくると食い込み部分が出血したり、そこから菌が入り込み化膿してしまうこともあります。また、水虫などにもかかりやすくなるようです。
巻き爪の方の爪を切る方法は爪切りでスクエアカットにするまでは同じですが、普通よりも少し多く皮膚からはみ出すように切っておいて、爪の食い込んでいる両端の部分は特に切りすぎずに、そのあとの微調整にはやすりで仕上げることが大切です。
目の細かいやすりを選んで、どちらか片方の端のほうから中央に向かって一方方向にかけていきます。終わったら逆の橋からまた中央に削っていきます。
深爪を切るときの注意点
深爪とは爪を指の肉よりも内側まで深く切りすぎることで、爪自体が皮膚に食い込み気味に生えてしまうことを言います。子供の頃、親が爪を短く切りすぎる傾向があった方や、爪を噛む癖のある方などに多くみられます。
そのような深爪になっていると、爪が指の肉に埋まってしまっているため、爪切りやニッパーなどで爪を切ることは、ほぼ不可能となってしまいます。そこで深爪の方の場合は、紙で出来ているやすり、エメリーボードというものを使って伸びた爪の形を整えていきます。
また深爪は爪を噛んだり深く切ることを一切やめて、爪を指よりも少しでも外側に出るように時間をかけて上手に伸ばしていくことによって、深爪を改善させていくことが出来るのです。時間はかかりますが、健康で美しい爪を手に入れたければぜひ、今からでも爪を上手に綺麗に育ててみてはいかがですか?
足の爪の切り方は?
手だけでなく、足の指の爪も切り方があります。足の爪も基本的にスクエアカットで切っていきます。足の爪は手の爪に比べて厚みがあり固く切りにくい部分でもあります。
やはり足の爪も風呂上がりが切りやすく、風呂上がりが無理なときは足先だけをお湯につけてしばらく置くと、爪に水分が浸透してやわらかく、とても切りやすくなるのでおすすめです。
足の指はどちらの足の指からでもいいのですが、足の場合は親指が一番大きくて切りずらいので、まずは親指から先に切っていくようにしましょう。この時も、端の方から真ん中に向けて少しずつ何回かに分けて水平にまっすぐ切ることを忘れずに切っていきましょう。
そしてすべての指の爪を切り終えたらまた、やすりを使って形を整えていきます。足は特に両端の角の部分を切ったり削りすぎると、巻き爪や深爪になりやすいため、爪の横の皮膚から奥に切りすぎないように気を付けてあげましょう。
爪のケアに必要なこと
爪を上手に切ることも、もちろんとても大切なことなのですが、きれいな爪を育てながら伸ばしていくことも、美しいきれいな手を手に入れるためにはとても重要なのです。ですから、今回は爪のお手入れについても、いくつかの方法を補足してご紹介しておくことにします。
ハンドクリームやオイルでマッサージする
手にハンドクリームを付けるときに、爪にもクリームを塗りこみ良くマッサージしてあげることで爪にも潤い成分が浸透してつやが出たり、強度が増したりするようです。爪専用クリームでなくても手や身体用のクリームまたはシアバターなどでもいいので、しっかりと塗りこんでマッサージしておきましょう。
ほかにも最近は、ネイルグッズとして爪や手の専用オイルが販売されているますよね。そちらをお風呂上りにたっぷりとなじませてから、手のひらと一緒に指先や爪の付け根もマッサージしてオイルをじっくり良く浸透させると、手荒れやささくれなどを防ぐことが出来るだけでなく、爪の健康も一緒に保てるようになり、強くて丈夫な爪がより一層育ちやすくなります。
巻き爪のお手入れ
巻き爪は、爪が乾燥してくるとさらに巻きやすい性質をもっています。ですから爪を切った後はもちろんのこと、普段の入浴の後も、しっかりと水分を拭きとって乾かした後に、保湿クリームやオイルなどを爪と指先に良く塗りこんで乾燥を防いであげます。
また、五本指靴下やかかとを保湿してくれるタイプのソックスはクリームなど度汎用すれば効果が倍増してくれます。巻き爪にいいと言われる栄養を採ることも必要です。タンパク質やビタミン、ミネラルがそれらですが特に巻き爪の方はタンパク質をとりましょう。
動物性のタンパク質と言えば、肉、魚、卵、乳製品などからの摂取と、植物性のタンパク質の含まれた豆類や木の実、きのこや海藻類など、動物性、植物性の両方からバランスよく採るようにしましょう。
特にレバーやあん肝などの生き物の肝臓部分には、鉄分など健康な爪を育てるための成分が多く含まれているので積極的に摂るといいようです。ただ、食べ過ぎると副作用が出てしまうこともあるので適度に摂取するようにしましょう。
深爪のお手入れ
深爪の方が爪を育てるうえで重要なことは、爪の内側で指の皮膚との間にあるハイポニキウムと呼ばれる爪と指をくっつけてくれる大切な部分がうまく育つことにあるのです。ですから爪の甘皮や表面だけでなく、そのハイポニキウムの部分にもオイルをたっぷりとしみこませてあげましょう。
そうすることでハイポニキウムが元気になり爪の間にバイ菌が侵入するのを防いでくれるようになり、爪のピンク色の部分がだんだんと増えてくることで、少しづつ深爪も解消されてきて、健康な爪が良く育つようになってきます。
もし、巻き爪や陥入爪などの特殊な形状の爪に変形してしまった場合や、爪の下の皮膚が感染症になってしまった場合には自分出来ない場合もあります。
足の爪などで問題が起こってしまった場合は歩けなくなってしまう事もあります。そうならない内に早めに皮膚科などの病院へ行って治療を受けていきましょう。皮膚科でも爪を切ってくれますのでもし、トラブルになってしまった場合は、自分で処理するよりも専門家である医師に処理してもらったほうが安全でしょう。
爪を育てるための栄養をしっかり採る
爪が伸びるということは、爪は甘皮部分の少し下のあたりにある爪母という場所で新陳代謝によって作られ、死んでいった細胞が爪となって皮膚の表面に押しでて伸びてきている現象なのです。爪はタンパク質(ケラチン)が主な成分でできているため、食物から必要な栄養を採ることも大切です。
良質な動物性たんぱくと植物性たんぱくをバランスよく食べて、更にビタミンやミネラルが含まれるものをきちんと摂るようにしていきます。ビタミンが多く含まれるレバーやうなぎ、イワシ、ナッツや緑黄色野菜など、ミネラルが多く含まれている牡蠣や大豆製品、レバーやヒジキやわかめなどにも多く含まれています。
まとめ
いかがでしたか?爪の正しい切り方や、巻き爪や深爪などの爪のお手入れ方法と、合わせてきれいな爪を育てるためのケアの仕方などをご紹介してきました。ネイルブームとともに爪は手をきれいに見せてくれる大切なパーツとして注目されています。
ケアアイテムなども増えてきていて、手入れしやすくなっています。
女性に限らず男性のネイルサロンも登場しているほど、爪のお手入れは身近なものになりつつありますね。サロンに行かなくてもご自分で自宅で簡単に出来るセルフケアを試して、自慢したくなる爪を手に入れてみませんか?
爪も肌の内の一つです。入念にケアを続けていきましょう。
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