手足口病の時お風呂はいつから大丈夫?うつることはある?

毎年、7月頃に流行のピークを迎える手足口病。近年では2011年に大流行し、2013年にはそれに次ぐ規模での感染が確認されました。これからの季節、注意すべき病気の一つとも言えるでしょう。

子供を中心に感染するこの病気は、集団感染が起こりやすいため、感染対策が不可欠です。家族に感染した人がいる場合、とくに悩ましいのが、お風呂に関する問題です。

いつ頃からお風呂に入って良いのか、どのような点に気を付けるべきなのか、などを考慮しつつ、判断しなくてはなりません。

そこで、ここでは、手足口病とはどのような病気なのかを詳しく見ながら、お風呂に関する問題を、紐解いていきましょう!

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手足口病とは?

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この病気は、コクサッキーウイルスA16やA6、エンテロウイルス71など、この他にも様々なウイルスが原因となって、口や手足に水疱性の発疹が出る病気です。感染者の約9割は5歳以下の子供と言われています。

症状は?

ウイルスに感染してから、約3~5日経つと、手のひらや足の裏、足の甲、口の中に水疱性の発疹が出てきます。しかし、最近流行しているものでは、手足や口内だけではなく、お尻などにも発疹が見られる場合があるようです。

水疱の大きさは2~3ミリ程度で、子供の場合、手足の発疹は、痛みやかゆみなどがあまり見られないのが特徴ですが、発疹が気になって触ったり、ひっかいたりして水疱が潰れ、そこからまた、他の場所や、人へ感染してしまうことがあります。一方、口内の発疹は、痛みを伴うこともあるようです。

発疹以外の症状として、37~38度の発熱を伴うこともありますが、感染した人の約3分の1の確率とも言われており、感染した人すべてが発熱するというわけではありません。

また、ウイルスの潜伏期間は、およそ3~6日で、ほとんどの場合、数日間で治る病気ですが、まれに、骨髄炎や脳炎、心筋炎などの合併症を引き起こす場合があるので、注意が必要です。

詳しくは、手足口病はうつるの?症状や潜伏期間についてを参考にしてください。

さらに、最近流行している、コクサッキーウイルスA6に感染した人の中には、手足口病が治ってから、1か月の間に、一時的に手足の爪が脱落するといった現象が見られているようですが、いずれも自然に治ると言われています。

治療方法は?

残念ながら、手足口病に特化した薬やワクチンなどは、現在ありません。経過観察がメインの治療になります。

また、口の中の発疹に痛みがある場合は、食事を嫌がり、食欲低下を招くことがあるのですが、感染しやすい時期は、気温の高い夏場です。暑いときに、食欲が低下すると脱水症状になりやすいので、口内の刺激が少ない食事を用意するなどの対応策が必要です。痛みが強く、水分も摂れない場合は、病院で点滴をしてもらいましょう。

そのほかにも、高熱が続く場合や、嘔吐などの症状が見られるときは、合併症の可能性もありますので、直ちに病院へ行きましょう。

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お風呂はいつから入れる?

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子供の手足口病が大人に感染するケースも少なくありません。大人が手足口病に感染すると、子供が感染した場合よりも重症化しやすい傾向にあり、40度の高熱にうなされることもあるのです。

そういった家族内の感染を避けるために、親御さんが困るのが、お風呂に関する問題です。病気が治るまでお風呂に入れないのは、あまりにもかわいそうですし、かと言って、いつからお風呂に入れるのかわからない…といった疑問が多いようです。まずは、感染経路から見ていきましょう。

手足口病の感染経路

<飛沫感染>

感染した人が咳やくしゃみをすると、そこからウイルスが飛び、他の人の粘膜に付着する感染経路です。マスクを着用することで、ある程度は防ぐことが可能です。

<接触感染>

ウイルスの付いている場所を触るなどして、皮膚や目、鼻、口などの粘膜に物理的に接触することで、そこからウイルスが侵入して感染するケースです。

お風呂に関する問題は、この接触感染が懸念されるためです。とくに、手足口病は、小さな子供を中心に感染するため、例えば、お風呂に持ち込んだおもちゃを、鼻水が付いた手で触り、そのおもちゃを他の兄弟が使うことでウイルスに触れ、その手で、お菓子を食べたり、目をこすると、目や口からウイルスが侵入するというわけです。

<糞口感染>

感染した人の排泄物に含まれるウイルスが、何らかの原因で他の人の口に入るという感染経路です。おむつが必要な乳幼児を持つ家庭によく見られます。

おむつを交換した際に、飛び散った便や、おむつに付着しているウイルスが、手にも付着し、その手で食器や食べ物、手すりなどに触れると、そこから感染することがあります。

また、回復しても、便からは約2~4週間にも渡ってウイルスが排出されますので、病気が良くなったと思って油断しないよう、いつも以上に清潔にしておくことを心がけなければなりません。

いつ頃からお風呂に入れる?

手足口病が発症し、発熱した場合でも、その多くが軽い発熱程度なので、感染した子供たちは、意外と元気に動き回っていることが多いようです。

また、お風呂に入ること自体が、病気を悪化させるということもないので、お風呂も、高熱(38度以下)でなければ、入っても問題ないとされています。

しかし、発疹が治まってからも、すくなくとも10日間はウイルスに感染する可能性があるので、湯船に浸かるのではなく、シャワーのみで済ませる方が安心でしょう。また、完全に治るまでは、公共施設のプールや銭湯などに入ることは避けましょう。

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手足口病でお風呂に入るときの注意点

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意外にも、お風呂に入ること自体は問題ないようです。しかし、入浴の際には、十分な注意が必要です。感染を防ぐためには、果たしてどのようなことに気を付ければ良いのか、早速見ていきましょう。

シャワーで済ませる

湯船に浸かると、シャワーに比べて感染する可能性が高くなるため、完治するまでは「湯船に浸かる」のではなく、シャワーで済ませる方が安心です。また、他の家族と一緒にお風呂に入ることも避け、感染した人は1人で浴室を使う方が良いでしょう。

シャワーは「弱く、ぬるく」

水疱が潰れることによって、他の人へ感染するのを防ぐため、水疱を潰さなうよう、シャワーの水圧を調整する必要があります。また、熱いお湯を浴びると、体温が急に高くなり、かゆみが生じることがあります。

大人と違って、子供は「掻いたらダメ」と言っても、どうしても掻いてしまうものです。肌を掻いて水疱が潰れると、新たな感染を招きます。シャワーをあてる際には、「弱く、ぬるく」を基本に、優しく身体を流すようにしましょう。

最後に入る

お風呂に入る順番を工夫するのも、感染リスクを低くする方法の一つです。感染していない人から先に入り、感染した人は最後に入るようにしましょう。また、浴室を出る際には、桶や浴槽などをしっかり洗い、浴室を清潔に保ちましょう。

おもちゃ、バスタオルを共用しない

バスタオルを使うと、汗や汚れ、水滴などだけではなく、ウイルスもたくさんバスタオルに付着します。家族内で手足口病に感染した人がいる場合は、バスタオルを各自分けるようにして、使用後は、感染した人のタオルを家族が触ってしまわないように、すぐ洗濯するようにしましょう。これは、入浴時に使う、身体を洗うタオルにおいても同様です。

しかし、身体を洗うときは、タオルでゴシゴシこすると、水疱を潰してしまう可能性があるので、発疹が治まるまでは、タオルを使って身体を洗うのではなく、手で優しく撫でるように洗うと良いでしょう。

さらに、手足口病が治るまでは、おもちゃなどの小物を浴室に放置しないようにするのが、ベターです。感染している人がうっかり触ってしまったとき、それに気付かず、他の家族が触ると、新たな感染を招きます。

少し寂しい気もしますが、完治するまで、浴室にはできるだけ余分なものを置かない方が良さそうです。

石鹸を使用しない

石鹸を使って身体を洗うと、石鹸に含まれる成分が水疱を刺激し、かゆみや痛みを生じる場合があります。発疹が良くなるまでは、石鹸の使用を避け、ぬるめのお湯で汗を流す程度にしておく方が良いでしょう。

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予防策は?

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手足口病に感染しないためのワクチンはありませんが、普段の心がけで予防することはできます。感染してしまうと、本人が辛いだけではなく、ほかの家族も感染を防ぐ気遣いが必要になり、大変面倒です。そうならないためにも、しっかり予防し、健やかな夏を迎えたいものです。

手洗い、うがい

これは、手足口病に限らず、風邪やインフルエンザなど、ウイルスや細菌が引き起こす様々な病気に共通する予防策です。帰宅後や、食事の前には必ず手を洗うようにしましょう。

爪の間、指の間、手首も入念に洗い、うがい薬などもうまく取り入れながら、身体にウイルスが侵入するのを防ぎましょう。

集団生活に要注意

手足口病は、感染しても、幼稚園や保育園などを休まなければならないと指定されている感染症ではありません。そのため、集団生活では、注意が必要です。

保護者の目を離れた場所になるので、見届けることはできませんが、手洗いうがいを習慣づけておくことや、おもちゃの貸し借りをしないなどを気を付けるだけでも、感染を防げます。

また、感染したときは、「解熱後24時間以上経っていること」「発疹が広範囲に及んでいないこと」などを目安に、登園あるいは登校のタイミングをみると良いと言われています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?暑い夏、プールに飛び込んで思い切り遊べる、子供たちにとってはたまらない季節です。手足口病に感染して、プールはしばらくお預けになってしまっては、さぞ退屈に感じることでしょう。

子供たちだけではなく、大人の私たちも、手洗いうがいを心がけることが大切です。また、免疫力が落ちると、感染しやすくなるので、バランスのよい食事を摂ることも欠かせません。

健康な心身で、素敵な思い出がたくさん残る夏にしたいものです。

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