ゲンタシン軟膏の効能って?ニキビや切り傷に効果はあるの?

肌荒れやニキビが出来たは何とかして早く治したいと考える人は多くいますよね。様々な薬を試して、治るのを早くしようとする人も多くいると思います。

そんな時に、「ゲンタシン軟膏」という薬を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか?ゲンタシン軟膏がニキビや肌荒れ、擦り傷等に効果があるという噂があります。果たしてゲンタシン軟膏はどのような効能があるのでしょうか?

今回は、ゲンタシン軟膏の効能についての記事を書いています。これから試そうと考えている人や効能が気になっている人はぜひ読んでみてください!

ゲンタシン軟膏について

軟膏

では、まずはゲンタシン軟膏がどういったものなかを知っておきましょう。

・用途

ゲンタシン軟膏の用途は、皮膚で起きた細菌の感染症を治すために使用する薬です。アミノグリコシド系抗生物質の薬なので皮膚で起きた炎症全般的に効能があります。

擦り傷や切り傷、肌荒れ、ニキビなど多くの皮膚症状の問題に対して効果があります。下記で更に詳しく症状の無いようについて紹介していきたいと思います。

・どんな症状に効果があるのか

では、ゲンタシン軟膏が処方されるのはどういった症状の時に処方されるのかを紹介します。

多くの症状に効果があるので、常に1本を常備していてもいいでしょう。家庭に1本は持っておきたい薬でもあります。

・細菌による炎症

まずは、細菌による皮膚の炎症に効果があります。様々な細菌に対応しており、肺炎球菌以外のレンサ球菌属、大腸菌、エンテロバクター菌、クレブシエラ菌、プロテウス菌など、多くの菌に効能があるので炎症が起きた際に処方されることが多くあります。

炎症などの皮膚症状を引き起こしてる問題に対して、薬の効果で菌の殺菌と除去を行い、赤身や腫れなどの炎症の症状を改善します。

・ニキビ

ニキビにも効果があるので、治療薬として処方されることがあります。

ニキビを悪化させてしまう原因となる菌を殺す作用があります。そのため、ニキビが今以上に症状が悪化するのを防ぐために処方されます。しかし、ニキビが悪化するのを防ぐ効果はありますが、改善させるためには、肌を清潔な状態に保つ必要があります。ストレスを溜めない生活や、食生活の改善などをして肌を健康にしましょう。

特に効果があるのは赤ニキビや化膿ニキビなどの色の白いニキビもしくは赤紫色になってしまっているニキビに有効です。それ以外の吹き出物やニキビには基本的に進行を食い止める効果はありますが治癒効果はありません。万能薬ではありますが、ニキビや吹き出物の原因であるアクネ菌により効果を求めるのであれば他のニキビ専用薬を使用するのがいいでしょう。

詳しくは、ニキビを予防するスキンケア方法とは?原因を知ることが大切!の記事に書いてあるので読んでみてください!

・ヘルペス

ヘルペスに一度はなったことのある人も多いのではないでしょうか。ヘルペスウイルスに感染したことが原因となって、小さな水ぶくれの様なものが発生する病気です。

多く発生する場所は、唇・口周り・外陰部などです。ヘルペスに効果的な薬としてゲンタシン軟膏が処方される場合があります。ゲンタシン軟膏を塗ることで二次感染が起きるのを防ぐことができます。

口にできてしまった場合は、食後などのタイミングで口の周りを清潔にしてから患部に塗るようにしましょう。また、陰部などの部分に使用する場合も、清潔にすることを先に行ってから使用しないと効果が薄れてしまうので使用方法はしっかり守って注意しましょう。

・擦り傷

擦り傷や切り傷が起きた場合にも、ゲンタシン軟膏を処方される場合があります。

近年になって、かさぶたの下に発生する体液が治療を促進する効果があることが判明しました。そのため、傷が発生した場所にゲンタシン軟膏を塗って、その上から絆創膏を貼るのが一番切り傷の治療には効果があります。

特に強い臭いもなく、なめらかな塗り心地なので、気持ち悪さを感じることもなく使いやすいので傷を早く治したいときには有効です。ただし、あまり過度に塗らないように注意してださい。

・使える部位について

ゲンタシン軟膏がどの部位の皮膚に使えるのか紹介します。

基本的には、どの部位の皮膚のも使用することは可能です。ただし、部位によって皮膚が薄い場所もあるので、副作用が出やすかったりする場合があるので塗る量などに注意する必要があります。さらに、他の皮膚と重なったりする場合は、付着しないように注意してください。

特に陰部や顔の皮膚は非常に薄くなっていますので、問題につながりやすくなります。痒みがひどくなったり、かぶれの症状がひどくなてしまう場合は即座に使用を中止し、医師に相談するようにしましょう。

使用できないところについては、眼に近い部分になります。皮膚には使用する事ができますが、目の粘膜部分や眼球には使用できないので、目に付着しないように注意しなければいけません。目に入ってしまう危険性のある部分には使用しないようにしましょう。

また、誤って目に付いてしまった場合はしっかり流水で洗い流すようにしましょう。手の皮膚に使用する場合でも目をかく時に目に入ってしまうこともありますので、そのような危険性のある場合は上から布をかぶせたり、絆創膏を張るなどの処置を施しておきましょう。

睡眠中などに誤って目を掻いてしまうこともありますので、睡眠中は綿の手袋を装着するなどの対策法を行って使用するようにしましょう。

・ベタつきは?

ゲンタシン軟膏は、とてもベタつきが激しいので注意して使用する必要があります。

なので過度に塗ってしまうと、気持ち悪さを感じてしまうこともあるので、幹部に薄く塗るようにしてください。基本的には、1日に2,3回塗るのが良いとされているので、たくさん塗ることが早く治るのに繋がるわけではありません。適量を守って使用しましょう。

ベタつきの問題により、手などに使用した場合は食器や使用する道具などにベタベタと成分が付着し、汚してしまうこともあります。上から包帯を巻いたりして、外部の物にベタつきがつかないように対処する必要があるでしょう。

また、衣服などにも付着してしまいます。色がついてないのでシミなどの問題にはなりませんが、ゴミなどが付きやすくなったり品質の低下につながってしまいます。お気に入りの服などが汚れてしまわないように注意しましょう。服などへの付着で患部の軟膏やクリームが取れてしまい効果がなくなってしまうこともありますので、摩擦の影響が大きい部分には患部を布で隠すなどの方法で対策しましょう。

ゲンタシン軟膏の副作用について

軟膏

ゲンタシン軟膏にも副作用があります。副作用を知っておかないと、症状が出だした時に焦ってしまう場合があるので把握しておきましょう。

・かゆみ

どの薬でも発生する可能性のある問題です。代表的な副作用として殆どの薬に注意喚起の説明書きが記載されています。元々ある痒みの症状がひどくなる場合や、収まらない場合、もしくは関係ない部分に皮膚に付着してしまった場合に痒みなどの皮膚症状が発生する場合は使用を即座に中止し医師に相談しましょう。

・赤くなる

赤くなる症状も皮膚の弱い人には非常に起こりやすい傾向があります。薬用成分には少なからう刺激がります。皮膚の変色は異常現象の一つになりますので、引き起こってしまった場合は痒みなどの問題が発生していなくても注意する必要があります。

赤くなる以外の症状が併発していない場合は、そこまで危険性は高くありませんが、異常反応であることには変わりないので医師に相談しましょう。

・発疹が出来る

発疹はかなり酷い異常反応で、非常に肌が弱い場合もしくは何かしらの成分に対してアレルギー反応などの症状が発生している場合があります。

即座に使用を中止するとともに、患部に付着した軟膏を洗い流しましょう。そのままの状態で使用を継続してしまうと更に成分が皮下にまで侵食し症状がひどくなってしまう可能性が高いです。

今まで使用してもこれらの副作用が出てこなかったのに長期的に使用したり、広範囲に使用することで更にこれらの問題が引き起こってしまうこともあります。その場合も使用頻度や長期間の使用が原因で成分が体内に吸収されこれらの皮膚症状が出てしまうことがあります。

・その他の症状

さらにひどい副作用だと、耳鳴りやめまいが発生してしまうこともあります。決められた量と規定を守れば副作用が出ることは滅多にありませんが、人によっては発生する場合もあります。また成分の侵食が原因で腎障害が引き起こってしまう危険性も示唆されています。もし、規定を守っても副作用が発生する場合は、一度使用を中断して医師に相談した方が良いでしょう。

また、薬には使用期限というものがあります。薬の裏側などに使用期限を記載していますが、未開封の場合の使用期限になります。一度開封してしまうと、薬の成分が酸化してしまい効果を得られないうえに、アレルギーなどが発生して症状が悪化してしまう恐れがあります。長期間保存していた場合は、処方してもらった所に確認をした方が良いでしょう。

ゲンタシン軟膏に含まれている成分

ゲンタシンの中に含まれている成分についてその主な効果などを紹介していきます。

またステロイドが含まれているかどうかなどの問題も紹介していきたいと思います。

日局ゲンタマイシン硫酸塩

有効成分である日局ゲンタマイシン硫酸塩を主成分として含んでいます。

効果のある菌についてはエンテロバクター属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、緑膿菌、ブドウ球菌属、レンサ球菌属(肺炎球菌以外)、大腸菌、クレブシエラ属などの菌に有効性があります。

これらの菌が原因の皮膚症状の潰瘍、慢性膿皮症、表在性皮膚感染症、びらんなどの症状が基本的な対応症状になります。

その他の添加物

パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、流動パラフィン、白色ワセリンなどの成分をかけ合わせて作られています。

パラオキシ安息香酸メチルは防腐剤して化粧品などに使用される他、飲料向けの防腐剤としても使用される成分になります。

パラオキシ安息香酸プロピルはカビ、細菌などの繁殖を予防し食品などの保存性を向上させる成分です。菌の繁殖抑制と保存剤としての効果を併せ持った添加物になります。

流動パラフィンは水に溶けない性質を持っており、クレヨンやろうなどの製品でも利用されています。またベビーオイルにも含まれていて、製品の酸化による成分の劣化を防ぐ他、乳化しやすいので商品の伸びや浸透性が向上し、皮膚につけたときの使用感を向上させます。

白色ワセリンは皆さんご存知のワセリンよりも更に不純物を取り除いたものになります、薬品などの性質を変えずに混ぜられるので医薬品との相性が良い保湿効果の高い油になります。

ステロイド成分は含まれているのか

外用抗生物質という括りに入る処方薬で中毒性や強い副作用が危険視されているステロイド成分は含まれていません。なので、ステロイドよりかは安全に使用することが出来ます。

成分が強くないので、ステロイドほどの即効性や広い治療効果はありませんが、十分皮膚症状に対しては効果的に治癒を促すことが出来ます。

ゲンタシン軟膏の入手方法について

買い物

上記で様々な効果を紹介したように、ゲンタシン軟膏はかなりの効果が期待できる薬ですがドラッグストア・薬局で買うことが出来ません。入手方法としては、病院で処方してもらう方法しかありません。病院で診察を受けていれば、使用方法や塗るタイミングなどを教えてもらうことが出来ます!

どうしても病院以外で手に入れたいという方は、「ドルマイシン軟膏」という薬を薬局で買いましょう。ゲンタシン軟膏と比べて含まれる成分は多少違いますが、こちらも同じような効能を得ることができます。

細菌の種類によっては、あまり効果を得ることができない事もありますが、ニキビには有効なので試してみる価値はあります。薬局で買う際は、薬剤師に相談することで症状に適しているかどうかを教えてもらうことが出来ます。

しかし、痛みやかゆみなどを激しく感じる場合は皮膚科へ行った方が適切な処置を受けられるので、無理に自分の判断で薬を塗るのは避けましょう。

市販品で代用品として使用できる商品としてはドルマイシン軟膏、テラマイシン軟膏a、フルコートf 軟膏、オロナインH軟膏などを購入すればいいでしょう。

どこの薬局でも簡単に手に入れられるので、手に入れられずに困ることは少ないでしょう。ネット販売などでも購入できるので利用してみましょう。

ジェネリック医薬品

ゲンタシン軟膏0.1%は先発薬として販売されいるもので、最初に販売されている商品なので金額が割高になっています。基本的に何も要望を言わない場合はこの先発薬での処方になります。

先発薬は特許を申請することにより原則20年~25年は他社は同じ成分の製品を作ることは出来ません。しかしこの期限が過ぎれば他社も同じ製品を作ることが出来ます。結果、今まで独占されていた市場を競争できるようになるということです。ジェネリック医薬品は後発薬であるため、開発費用などの余分な負担がかからないため先発薬とほぼ同じ効果なのにも関わらず安値で購入することが出来ます。

ゲンタシンのジェネリック医薬品商品としてはエルタシン軟膏0.1%やゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%「タイヨー」やゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%「F」やゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%「イワキ」などの商品があります。

もし医師から処方を行ってもらう際はジェネリックを処方してもらうようにしましょう。もしくは処方箋を持ち込んだ薬局でもジェネリックに変更してもらうことが出来ます。

まとめ

ゲンタシン軟膏の効能

・皮膚の炎症に効果がある

・ニキビ

・ヘルペス

・擦り傷

ゲンタシン軟膏の副作用

・かゆみ

・発疹

・赤みを帯びる

・できものが発生する

ゲンタシン軟膏の成分

・日局ゲンタマイシン硫酸塩

・その他の添加物

・ステロイド成分は含まれているのか?

ゲンタシン軟膏の入手方法

・病院で処方してもらう

以上が今回の記事のまとめになります。

ゲンタシン軟膏は皮膚のトラブル全般に効果があります。ベタつきが強いので使用する場合は量に注意して塗りましょう。

また、市販されていないので病院へ行って処方してもらう必要があります。自分で手にするより、正しい使い方を教えてもらえうので良いでしょう。皮膚のトラブルを改善したい場合は、皮膚科へ行くようにしましょう。

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