朝、目覚める度に何だか体に倦怠感を感じたり、不安感や気分の落ち込みで会社にいきたくないと思った経験はないでしょうか。そういった精神に問題がある状態だと、うつ病予備軍なのではないかと心配な方もいるかと思います。
しかし、うつ病ではない健常者であっても、人間関係にストレスを感じていたり、体内リズムが狂って脳に影響が与えられているのが理由で、朝から頭が働かずにうつのようになっている場合があります。
この記事では、そんな精神疾患や睡眠障害が出ている方は、どういった可能性があるのか、また原因を解明することで、対処法や、対策についてもご紹介していきたいと思います。
この記事の目次
朝が憂鬱な時にしたい楽しみってどういったものがあるの?
人間は朝の日光を浴びると、体内時計が正され、布団からも出やすくなると言われていますよね。しかし、生活リズムなどが崩れているとそもそも朝に光を浴びるのがきつかったり、家から出たくない思いが強くなってしまいますよね。
そんな時は、まずは布団から出られるように、気持ちをあげることが大切です。仕事などをいつも頑張っている自分にご褒美がもらえたら今日も頑張ろうという気になりますよね。
もちろん毎日朝が憂鬱であれば、毎日小さなご褒美を上げるのでも構いません。人によっては朝が弱い場合もあるので、どのように朝の時間を楽しく過ごす方法があるのか考えてみましょう。
朝ごはんを豪華にしてみる
食事が生活の中での楽しみの1つという方も多いかと思います。しかし、朝ごはんは時間もないのでなかなか食事バランスが整っている豪華なものを食べている方は少ないのではないでしょうか。人によってはコーヒーしか飲まない方もいるかもしれません。
しかし、少し発想を変えてみるだけで朝ごはんは豪華になります。特に、季節のフルーツを食べてみたり、前日作った味噌汁とおにぎりを温めるだけでも心も休まりますし、休み以外にも朝ごはんがだんだん料理のやりがいに成ることもあるかもしれません。
また、朝ごはんを食べることで腸の環境も整い、便秘解消になるので、夜に無理して運動をするよりもダイエット効果が期待でき、身体の調子が良くなったり、体内環境も改善されると言えます。
好きな音楽をかけながら食事をとる
好きな音楽を聞くことって思いの外テンションが上りますよね。音楽を聞いている生活をあまりしない人でも、自分の思い出の曲や、頑張っていた時によく聞いていた曲を流してみるのもいいかもしれません。
また、朝のテーマソング、昼のテーマソング、夜のテーマソングと分けてみるのもいいかもしれませんね。好きな音楽を朝から聞くことで、脳が朝だと認識して、またエネルギーを蓄えて頑張ろうという気持ちに切り替えることが出来ます。
また、一人暮らしの人はテレビなどを見ながらよりも、音楽をかけて、自分の好きなものに囲まれてご飯を食べることで、気持ちを盛り上げて朝を出発することが出来ますよ。
前日はたくさん寝て睡眠をとるようにする
朝なかなか起きられなかったり、どうしても眠くて朝が苦手という人は、ロングスリーパーなのかもしれません。皆が6時間程度で起きているからといっても、10時間寝なければ頭が働かないという人もいます。
いつも朝が起きられないのであれば、少し早めに寝てみるのはいかがでしょうか。たくさん睡眠をとることで、これまでは靄がかかっていた状態から、目覚めることができるようになるかもしれません。
また、夜の時間が減ると思うかもしれませんが、朝にすっきりと目覚めることによって、むしろ仕事の効率も上がるので、残業が減り、夜の時間がむしろ増える可能性が高いと言えます。
夜に楽しみな予定をいれてみる
朝が憂鬱な人は、職場や上司があまり好きではなく、どうしても一日に希望がもてないのかもしれません。そんな方は退社後の予定に楽しみなものを入れてみましょう。
スキルアップして、転職するための資格勉強でもいいですし、ハマっている習い事を夜にいれてみるのもいいでしょう。運動が好きならジムに通ってみるのもおすすめですし、あまり会えない友人とあう約束をいれてみるのもおすすめです。
そういった予定というのは、忙しいとなかなか入れられないですよね。しかし、夜にたくさん予定を入れることで、これまでは何だか物足りなかった一日が楽しみなものに変わるかもしれませんよ。
朝が憂鬱になってしまうのって一体どういった原因が考えられるの?
小さい時は朝は憂鬱ではなかったですよね。大人になるにつれて、段々と朝が辛くなってきたという方も多いのではないでしょうか。実は、朝が憂鬱になるのには様々な原因が考えられます。
特に仕事をしている忙しい方の場合には、こういった原因が複雑に絡み合った結果、朝が憂鬱になっている可能性があります。それでは一体どういった原因が朝を憂鬱にしているのか、見ていきたいと思います。
睡眠不足になってしまっているから
万年睡眠不足だと、だんだん睡眠不足であることが普通だと思ってしまいます。しかし、睡眠不足というのは、脳が完全に休まっておらず、もっと休息を願っている状態です。そういった状態で過ごしていると、どうしてももっと寝たいと思ってしまいます。
脳からすると、朝がきてしまうと起きなければいけない、しかしもっと寝たいということで、朝が憂鬱に感じてしまいます。そういった方の場合は改善が簡単で、昼寝を取り入れたり、早く寝るようにすることで睡眠時間をカバーすることが出来ます。
これまで朝が憂鬱だったとしても、案外たくさん寝るようにすると朝もすっきりと目覚めることができ、一日楽しく過ごすことが出来るかもしれませんよ。
体内の生活リズムが崩れてしまっているから
次に、夜更かしをして、朝遅く起きてという生活を繰り返していると、どうしても体内の生活リズムが崩れてしまいます。そうなると、睡眠不足と同じような現象になり、どうしても朝が憂鬱になってしまいます。
本来、朝は人間の体内時計ではリセットされ、新しい出発の時間になります。そうならないということは、体内のリズムが崩れ、午前中かお昼頃にその時間を迎えているからです。まずは体内の生活リズムを整える努力を始めましょう。
規則正しい生活を心がけるのは最初は大変ですが、子供の時の生活リズムを思い出して行ってみるのがおすすめですよ。
いつも朝が嫌なイメージを持ってしまっているから
朝が何か嫌なイメージがある方もいるのではないでしょうか。朝はバタバタしていたり、時間がないまま急かされて、満員電車に乗らないといけなかったりと、たしかに何かすごくいいイメージはないですよね。
しかし、始発電車に乗るようにしたり、フレックスタイムを利用して、朝をすこし遅らせることで朝でも余裕を持つことが出来ます。少しのストレスがなくなるだけで、朝の嫌なイメージというのは消えるかもしれません。
また、どうしても朝が嫌なイメージという方は、小さなときからのイメージが強いので、ぜひ朝に好物を食べたり、ストレスフリーに成るように様々な工夫を凝らしてみてくださいね。
気づかない内に精神が傷ついてしまっているから
最後に、精神状態があまりよくないと、どうしても朝が憂鬱になってしまいます。特に、上司や同僚などによるストレスは、職場に行きたくない、また朝になったから出かけないと行けないという思いになってしまいます。
また、こういった状態を本人は気づいていない場合が多いので、危険な状態に悪化する可能性があります。まずは、自分の精神が傷ついている状態であるという自覚をもつことから始めてみましょう。
そして、そこからどのように対処すればいいのか、だんだんと考えていくことが重要です。環境などにも大きく影響が与えられているので、ぜひ、自分の生活を見直してみてくださいね。
朝が憂鬱な人ってうつ病の危険があるって本当なの?
うつ病というのは、精神状態の病気なので、セルフチエックではわからないことがあります。症状が出ている時にも、本人は自覚がなく、自己暗示で無理やり調子が良いと思って頑張っていることもあります。
だからこそ、もし自分の中でこれから紹介する感情を経験していたり、何か関係がありそうだなと思ったら、一度病院に行って、専門の先生に話を聞くことが一番重要です。また、気になるポイントを書き出してそこを質問してみるのもいいかもしれません。
ぜひ、自分は当てはまる所があるかどうかチェックしてみてくださいね。
何もやる気がなく朝ごはんの選択なども面倒くさいと思いだしたら危険
ご飯をどうするか、最近考える事が出来なくて毎日同じものを食べている事はないでしょうか。もちろんそれがこだわりであればいいのですが、考える事が面倒くさくて、いつもきまったソーセージとパンを食べているというのは危険です。
選択をすることが億劫で、新たな選択肢を考えたり、日常の少しの工夫ができなくなっているというのは、脳が思考停止をしたがっているということでもあります。また、やる気がなくなっているというのは、本来はおかしな状態ですよね。
もし、色々な選択が面倒くさくてもう何も考えたくないと思っているのならば精神的にまいっているのかもしれません。
朝起きる時に吐き気や体調不良を感じているようなら危険
朝起きる時に、吐き気や体調不良を感じていないでしょうか。めまいや、立ちくらみなど、昔からではなく、最近感じるようになったら危険です。そういった体調の変化は、心のSOSに対して、身体が反応しています。
身体が朝になって、どこかに行くことに対して、無意識に防衛反応をおこしているので体調不良を起こす場合があります。そういった人は案外休日などに成ると体調が改善されたりすることがあります。
ぜひ、最近体調が悪いと感じており、それが特に朝に強い場合はなにかしら精神にも影響が出ていると考えてみましょう。
家から出るなら死ぬほうがましと思っているなら危険
家からでるのが嫌で、死んだら家から出なくてすむと思っていませんか。いまの自分の状況から逃げ出したいと思っているのならば、早く逃げ出してしまいましょう。
本来死ぬほうがましだと思うのはかなり異常な状態です。もし、自分の精神が弱いだけだと勘違いするのではなく、そんな状況になっていることがおかしいのだと自覚し、身近な人に相談したり、病院に行くようにしましょう。
早く対処することで、少しでもいい状態になることが出来るので、ぜひ早めに対処してくださいね。
朝=嫌なイメージが消えずに楽しい朝を一ヶ月以上迎えていないなら危険
朝が嫌だと思ってから、この1ヶ月以上ずっと朝が楽しみだと思っていない方もいるのではないでしょうか。しかし、休日や、楽しみなことがある朝って楽しみでワクワクするものですよね。
そういった希望や期待を感じていないということは、毎日憂鬱で、気分が落ち込んでしまっている可能性があります。また、それにきづいていないというのは危険です。
何か自分が楽しみな予定をいれてみて、朝にやる気がでるか試してみましょう。そこで楽しくないようだと、もしかすると精神に何か問題が出ているのかもしれませんよ。
朝が憂鬱でうつかもしれないと思った時におすすめな対処法とは?
朝が憂鬱だと、だんだん精神も落ち込んでしまいますよね。また、考え方もネガティブになると、もしかすると自分はうつ病なのかもしれないと思い始めるかもしれません。そうなった時にまずは病院に行くことが一番ですが、なかなか行きにくかったり、忙しいこともありますよね。
そのため、まずは、自分で出来ることを改善してみましょう。日々の生活に変化をもたらすことで、気持ちも変化するかもしれません。また、気持ちが改善されると、だんだん明るい気持ちになることもあります。
それでは、どういった対処法がおすすめなのか見ていきましょう。
まずはぐっすり寝て食事をきちんととる生活に戻してみる
まずは、基本的なところを変えてみましょう。最近あまり寝なくて、食事もなんか適当になっていませんか。ぐっすりと睡眠をとり、食事をとるだけでかなり気持ちは変わります。
特に身体が弱っていると精神も弱りやすくなりますし、目の前の事に落ち着いて対処することが出来ません。身体を休めてエネルギーを作るためにも、まずはしっかりと食事もとり、お腹いっぱいの状況でぐっすりと寝てみましょう。
一日変えてみるだけでかなり変わるかもしれません。最初は違和感があるかもしれませんが、ぜひ一週間など決めて、挑戦してみてくださいね。
家族や友人、恋人に今の自分の状況を客観的に説明してもらう
自分の今の状況というのは、案外分かっていないことがありますよね。そういった時には、家族や友人、恋人に今の自分は客観的にみてどういった状況か質問してみましょう。もしかすると心配していても、なかなか言い出せなかっただけかもしれません。
また、案外聞いてみると思っていたことは多いかもしれません。こういった部分を改善してみたら、と言われたり、ここが心配だといってもらえたりと、思わぬ発見があるかもしれませんよ。
ぜひ、一度客観的にみた自分の姿を聞いてみましょう。
学校や仕事場が絶対的な存在であるという考えを捨てる
学校や仕事場というのは、自分の絶対的な居場所で、そこで失敗したらもう終わりだという考え方をやめてみましょう。どんなに頑張っても、そこは絶対的な場所ではありません。また、人間向いているものと向いていないものがあります。
一度見てみると、思ったよりも自分はそこに合わせていただけで、他の環境のほうが向いていることもあります。まずは視野を広く持ってみましょう。案外自分の価値観よりも、他のところをみることで、新たな世界の発見が出来るかもしれませんよ。
自分の考えや状態を記録し、病院に行ってみる
最後に、自分の考えや状態を細かく日記のように記録してみましょう。案外言葉にすることで、今の自分の状況を客観的に理解することが出来ます。また、読み返してみるとだんだん自分はどういった行動で、どんな考えをしているのかが分かります。
そして、それらを持って、心配だったら、これは危ないと思ったら病院に行きましょう。言葉でその場で説明するのは大変でも、その日記を見せることで、自分の状態を知らせられるはずですよ。
まとめ
朝が憂鬱だと、一日ずっとやる気がでなかったり、頑張ることが出来ないですよね。しかし、少しの工夫や、気持ちのスイッチの入れかたを知っているとどのように対処すればいいのかを分かることが出来ます。
また、自分を理解することで、今は逃げるべきか、それともどう立ち向かうべきかが分かります。自分をまずは客観視して、適切に対処することが出来るようになってくださいね。
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