尿の色が濃いのは疲れ?原因や病気の可能性について!

トイレに行った時、「尿の色がいつもと違う」と、気になった事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

何の異常もない場合もありますが、尿の色で体の異常を判別できる場合もあります。この記事では、尿の色に対する体の異常を中心に、詳しく御説明いたします。

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健康な人の尿の色

トイレ

まず健康な人の尿の色を御説明いたします。通常、色としては淡黄色と表現するのが近いと言われています。スポーツをした後など、汗を大量にかいて水分が奪われた時は淡黄色から、やや黄褐色に近くなります。特に朝起きて一番の尿や、真夏に大量に汗をかき水分補給が間に合っていない場合に多く起こります。

また、逆に水分をたくさんとった場合は、尿の色が薄まり透明に近い尿となる事がありますが、こちらも通常は色が薄まっただけですので問題はありません。

ビタミンを多く摂取した場合は、尿が通常より明るいオレンジ色に近い尿となります。ビタミンのサプリメントを服用した時、栄養ドリンクを飲んだ時や、ビタミンを多く含む食べ物を摂取した時に起こりえます。いずれもビタミンを多く摂ったために起こっただけですので、特に心配はありません。

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尿が作り出される仕組み

腎臓

尿の仕組みについて紹介します。

腎臓の主な働き

異常が考えられる尿の色に触れる前に、尿がどのようにして作られているのかを見ていきましょう。尿はご存知の方も多いと思いますが、左右1つずつある腎臓の働きによって作られています。上の絵の通り…そら豆のような形をした臓器で、尿を生成し、体外に排出する働きを主として担っています。

老廃物や体に害のある物質などを体外に排出し、体の中を健康な状態に保ちます。過剰な水分を体内に取り込んだ場合も、腎臓で処理をして余分なものを体外に排出します。他、体内のPHの調節も行われており、酸やアルカリを体外に排出することで、NaイオンやClイオンの量を調節しています。

腎臓の働きが悪くなるとこういった排出する機能が劣る訳ですから、体内に余計な物質や毒素が溜まりやすくなります。このように腎臓が正常に働かなくなった状態を腎不全、意識障害を伴う場合は尿毒症という症状で呼ばれています。

このような状態になると、人工透析という治療をする必要があります。血液を体外に取り出し濾過し、老廃物を取り除いた状態で再度体内に戻す、といった治療なため、長期間人工透析が行なえないと体に異常が生じてくる訳です。

尿の作られ方

腎臓には、心臓より多くの血液が運ばれてきます。運ばれてくる血管を腎動脈と言い、腎臓に送られた血液は、糸球体という部位で濾過され、不必要なものをこし出して血液を綺麗な状態にします。

その後、原尿という尿の元になるものとなり、尿細管などで体に必要な電解質や栄養分などを再吸収します。水分量などの調節もこちらで行われ、原尿のほぼ99%…すなわちほぼ全てが再吸収されるなかで、残りの1%が尿として体外に排出されるのです。

上記に出てきた糸球体と腎細管を合わせて「ネフロン」と呼んでおり、腎臓がしっかり働かなくなると言うのは、このネフロンが正常通り機能しなくなる事を指しています。

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尿の色別に考えられる体の異常

では、具体的に尿の色別にどのような体の異常が考えられるのかを見ていきましょう。

尿

オレンジ色・まっ黄色

こちらは健康な人の尿でも記載したように、体内が脱水状態になっており尿が濃くなっているだけの場合も多いです。そのため、尿がオレンジ色に近い場合は、水分を多く摂るようにし、様子を見てみましょう。

しかし、病気のサインの場合もあり、その1つに胆石症が考えられます。胆石症とは…胆のうや胆管に石を生じ、黄疸や発熱や上腹部痛といった症状が見られる病気です。この中で尿が黄色くなると考えられるのは、黄疸が出来た場合で、ビリルビンが過剰にあることから、体液や皮膚などが黄色く染まった状態を指しています。

色が薄く、無色に近い色

こちらも健康な人の尿でも記載したように、異常がない場合が多いです。逆に水分を多く摂りすぎているため、尿が薄まっているだけの場合がほとんどです。しかし、このような尿が水を沢山飲んでもいないのに、1日に何回も続くようならば病気の可能性があります。

それは「糖尿病」の場合が考えられます。糖尿病の方は血液中の血糖値が高いため、濃度が低い水分を多く含む体液から、血液中に水分が移動していきます。このまま、腎臓に達すると、腎臓の働きにもあったように、体内にある余分なもの、すなわち今回の場合は糖質を外に排出しようとします。それと同時に、血液中に移動した水分も尿として排出してしまうため、無色透明に近い尿が大量に出るという現象が起こるのです。

透明な尿については、尿が透明な原因は?原因や病気、症状について!を読んでおきましょう。

褐色・黄褐色・茶褐色

黄褐色については、多量に発汗した場合にも考えられるため、風邪をひいて高熱が出た時、真夏にスポーツをして脱水症状に近い時などにも考えられる状態です。

病気としては、まっ黄色の部分でもお話しした黄疸が原因になる事があり、大まかに説明すると肝機能に異常を引き起こしている場合が多いです。ビリルビンの影響でまっ黄色になる場合もありますが、紅茶のような茶褐色の尿になり驚かれる方も多いそうです。ただ、これらの場合は尿の色以外にも、倦怠感があったり、眼の白目が黄色くなったりといった変化がみられるため、体の他の変化にも目を向けてみることが大切です。

赤色

尿が赤い場合は血尿といって血液を含んでいるものが多いですが、それ以外にも血色素尿といって体内で赤血球が壊れてその色素が尿に現れている場合、ミオグロビンという色素が出る場合、摂取した食品の色素が現れる場合が考えられます。

どの種の尿かによって原因となる疾患も異なりますが、一番危険なのは尿に血液が混じっている場合です。尿道や膀胱で炎症を起こしているのが悪化し血液が尿に含まれる場合、結石により尿道が傷ついている場合、がんの病巣が尿道・膀胱にある場合などが考えられます。これらの血尿の場合は、尿内に赤血球が含まれていることが確認できます。すぐにでも医者へ行き受診されることをおすすめします。

食品においては、ビートやブラックベリーなどの紫色に近い色素を含むものを摂取した場合に尿の色が赤色になる場合が考えられ、これらの食品を除いた場合の尿の色が正常であれば問題ありません。

筋肉の細胞が破壊された事によって起こるミオグロビン尿は、過激な運動や挫傷により引き起こされる場合があります。思い当たる出来事がなかったのか振り返ってみてください。そして一度病院を受診し、何が原因でミオグロビン尿になったのかをはっきりさせた方が、ご本人としても安心できるかと思います。

これら赤色素尿の場合の特徴としては、尿中に赤血球が混入していない事が挙げられます。

緑色

通常の膀胱炎は大腸菌が感染源となり感染しますが、ごく稀に緑膿菌により感染した膀胱炎の場合があり、その場合は尿の色が青緑色に近くなる場合が考えられます。尿の色の変化以外に残尿感・排尿時痛などの異常も認められるかと思いますので、すぐに泌尿器科を受診するようにしてください。緑膿菌による膀胱炎は完治するのが通常の膀胱炎より遅いと言われているため、しっかりと治療する必要があります。

他、麻酔薬・漢方薬などの一部に緑色の色素を含むものがあり、それら色素の影響で尿が緑色になる事もあります。そういった場合にはあらかじめ薬の説明で話があるかとは思いますので、薬を飲んでいない時に同様な症状が出ない限り問題はありません。また、黄疸により発生するまっ黄色のビリルビンが、尿中に排泄され、ビリベルジンという物質に変化し、緑色の尿となる場合も考えられるようです。

薬の色素によるものでない限り、緑色の尿は危険サインですので、病院を受診し、早期治療をされることをおすすめします。

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尿が濁っている場合は?

尿検査

尿が濁る原因には大きく分けて2通り考えられます。

シュウ酸を多く含む食べ物の摂りすぎ

代表的な食品としてはほうれん草、ココア、バナナ、牛肉・レバーなどです。これら食品には、シュウ酸という塩類を多く含んでおり、尿中にシュウ酸カルシウムの結晶を作り、尿が白く濁る事があります。食品によるものなので、特に問題はないのですが、この食品を常に過剰に摂取し続けると、尿中にシュウ酸カルシウムが塊となり、結石を作り激痛を伴う可能性があります。食べ過ぎには、注意しましょう!

性病などによる炎症によるもの

さまざまな疾患により尿路が細菌に感染すると、尿が濁ります。代表的な疾患が、膀胱炎・尿道炎などによるもので、性感染症では淋菌・クラミジア感染症が尿道の感染症として知られています。これら症状は悪化すると、化膿した膿が尿に混ざる為、更に白い濁りが強くなります。また、更に重症化すると血尿という血が混ざった尿になる場合も考えられます。

尿道・膀胱などは免疫力が落ちていたり、体が疲れていると細菌に感染しやすくなる傾向にあるため、常日頃の健康管理も重要なポイントだと言えそうです。

尿の濁りについては、尿の濁りの原因とは?病気の可能性や生活の乱れに注意!を参考にしてください。

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まとめ

尿の色が濃い、色が通常と異なる時にはさまざまな原因が考えられるという事が理解できたでしょうか?毎日尿は体外に排出しており、当たり前となっているので特に気にも止めない部分かもしれませんが、尿の色により自らの健康状態を示している事も考えられます。たまには尿の色を確認し、色が気になるようならば早めに病院を受診するようにしましょう。

また、健康な人でも上記記載の通り尿の色が一時的に変化することが考えられます。これも予備知識として知っておく事が大切です。

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