閉鎖的な人とは?性格や特徴を知ろう!閉鎖的すぎると危険?

人間関係というのは、実に複雑ですよね。学校でも職場でも、人との関わりを絶つことは非常に難しいですが、十人十色とは言え、あまりに癖の強い人がいると、どのように接したらよいのか困ってしまうこともあるでしょう。

中でも、閉鎖的な人と付き合うのはとても困難です。壁をいくつもこしらえ、自分の領域に容易には踏み込ませてくれないでしょう。閉鎖的な人は何を考えているか分からないため、付き合い方も分かりませんし、時として怖い人、という印象を持ってしまうこともあるかも知れません。

では、閉鎖的な人はどのような心理状態なのでしょうか?その特徴をご紹介しましょう。

閉鎖的な人の心理的特徴

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閉鎖的な人は、自分の殻に閉じこもっているイメージですよね。彼らが持つ特徴も、まさにその通りです。

自分の意見にこだわる

閉鎖的な人は、周りの意見を柔軟に受け入れるというより、自分の意見に固執する傾向にあるようです。とは言え、その理由は1つではなく、2つの理由から、自分の意見にしがみついてしまうのです。

1つは、自分を過信しているタイプで、自分の考え方に絶対の自信があるため、周りの意見を取り入れないというものです。長年にわたり自分だけを信頼してきてしまったため、周りの意見を取り入れる習慣が亡いとも言えるかも知れません。

もう1つのタイプは、新しい意見を取り入れることを恐れているタイプです。自分を過信しているわけでなく、これまでにないやり方をすることを、ひどく恐れているのですね。

だからこそ、すでに実績のある今までやり方しか取り入れることができないのです。

考え方が偏っている

閉鎖的な人は、視野が狭く、自分の考えに固執しているので、周りから何か助言されても聞き入れようとしません。ですから、頑固で偏屈な人だと思われてしまう面もあります。

自分の中に長年根付いている「こうあるべきだ」「~なはずだ」という考えに囚われ、新しい物の見方をできないのです。

同じ人とばかり仲良くする

また、人間関係も閉鎖的です。新しい人とは積極的に関わろうとせず、いつもおなじみのメンバーと戯れています。気心が知れた仲ならば遠慮もあまりいりませんし、気を使うことも少なく、トラブルも起こりにくいからでしょう。

そのため、安定していますが刺激は少なく、友達や知り合いの輪が広がっていくことはありません。また、仲間の輪から外れたくないがためにキャラクターを演じてしまうこともあります。

また、閉鎖的なよそ者に厳しいというのも特徴です。環境が変わることに否定的なので、新しいものや人を受け入れることができないのです。そのため、仲間内だけのルールや話題の中だけに楽しみを見つける傾向があります。

新しく入ってきた人からすると、かかわりにくく、面倒な人、という印象を抱かれやすいでしょう。人の輪も広がっていきません。

上下関係に厳しい

常に同じメンバー、同じグループで過ごすことを好むだけでなく、上下関係にも厳しいです。こだわりが強く、狭い視野の中で生きているため、どうしても上下関係を気にしてしまうのです。立場の強い人には従い、誘いなどにも積極的に参加するでしょう。

一方、自分だけ声をかけられていなかったり、知らない間にイベントなどが行われていたりすると強い不安を抱きます。1つのグループに固執しているので、仲間の輪を外れてしまったら一人になる、という恐怖感があるのですね。

噂話が好き

閉鎖的な人は噂話も好きです。限られたメンバーで人の噂話に花を咲かせる・・・ママ友などを例にすると分かりやすいかも知れませんね。

自分の殻に閉じこもりやすいため、自分と違う人やなじみのない人に対して嫌悪感を抱きやすい傾向にある分、特に悪い噂などで盛り上がることが多いかも知れません。

人が失敗した話などを聞けば、いかに自分たちが正しいか確認でき、安心もできるのでしょう。直接話を聞きに行くのではなく噂止まりというところも、慣れ親しんだ人I以外と関わろうとしない、閉鎖的な特徴と言えます。

外見を変えない

閉鎖的な人は、自分の外見を変えることもしません。髪を伸ばしたり切ったり、ファッションやメイクを変えたりと、イメージを変えようとはせず、これまで通りでいようとします。

流行りのメイクやファッションを取り入れて自分を変えることを面倒に感じている面もありますが、それ以上に、自分の印象が変わることで周りからの見え方が変わることを恐れているのです。イメチェンは成功すればよいですが、失敗したら笑われたりバカにされたりするかも知れないと怖がっているのです。だからいつも同じファッションや同じメイクを貫いているのですね。

行動範囲が狭い

また、閉鎖的な人は、行動範囲の狭さも特徴です。通いなれたカフェや本屋など、決まった場所にしか行きたがらず、新しい店やスポットに目を向けません。

新たなものを発見することを楽しいと感じず、面倒くさいと思ってしまうのですね。よく知っている場所なら迷ったり失敗したりすることがなく安心なので、その安定から外れようとしないのです。そのため、人事異動などで周りの環境が変わると非常に困惑してしまうこともあります。

閉鎖的な環境とは

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このように、閉鎖的な人は、自分が気に入った人、気の合う人とだけ仲良くするので、新しい意見を取り入れることがほとんどありません。そのため、非常に閉鎖的な環境に身を置くことになります。

また、自分の意思とは関係なく、閉鎖的な空間に身を置かざるを得ないこともありますよね。学校や職場などはまさにそうではないでしょうか。そのような閉鎖的な環境には、一体感や信頼感といったよい面だけでなく、悪い面もあります。

いじめが起こりやすい

職場や学校など、限られた人しか存在しない空間では、いじめが起こることが度々あります。ここでは、職場で起こりうるいじめについて見ていきましょう。

職場いじめの特徴は、学校でのいじめと違う側面があります。たとえば、到底できそうもない仕事を1人に押しつけたり、仕事のミスを過度に叱責、罵倒したり、時には暴力を振るったりすることもあります。

また、手に負えない仕事を押しつけられるのとは逆に、本人の能力に見合わないほとの低レベルな仕事しかさせてもらえないケースもあるようです。これも、本人プライドを傷つける、立派ないじめです。

プライベートでは、荷物を入れるロッカーを荒らされたり、私物がなくなったりするなどというケースも考えられますし、トイレ掃除や雑用などを、その人1人に押しつけるといったことも考えられますね。

いじめが起こりやすい理由

いじめというのは、複数の人間が集まる空間で起こりやすいですが、中でも、派閥やグループなど、職場内で異なる壁があったり、雇用形態が違うなどの差異があることで起こりやすいようです。自分と違うものに対して人は攻撃的になる一面がありますから、こうした環境がいじめを生み出す一端となるのでしょう。

また、リーダーであり、他の社員をまとめる立場の人が弱かったり、極端に仕事がない、忙しいなど、心に余裕のない状態もよくないようです。精神的に追い詰められていると、人に思いやりの心が持てませんし、仕事が暇すぎても、いじめに走る隙を作ってしまうのですね。また、人と人とのコミュニケーションが少ない環境も、いじめが起こりやすいと言われているようです。

コミュニケーションが少ないと、生身のその人を知る機会も少ないので、思いやりがなくなり、相手の気持ちを考えることを忘れてしまうのかも知れません。

職場で問題となる「ハラスメント」

職場を舞台にしたいじめは、「ハラスメント」という言葉を使って表現されることがあります。たとえば、上司や先輩など、立場が上の人が下の人に対し、精神的苦痛や肉体的苦痛を与えるとパワーハラスメント「パワハラ」になります。

人前で怒鳴り散らしたり、相手のプライドを傷つけるような言動をするモラルハラスメント「モラハラ」もありますね。そして、昔から耳にする機会の多い「セクハラ」はセクシャルハラスメントと言われ、飲みやデートにしつこく誘ったり、体型や外見など、異性に対して性的な嫌がらせを行うというものもあります。

職場でいじめが起こる理由

学校もそうですが、職場というのは限られた空間に多くの人が集まっています。さらに、部署の中には限られた人間がいて、その中で能力差が生まれますよね。こうした差が、いじめの土台となってしまうようです。

また、職場には様々な人がいますから、コミュニケーションが上手く取れないと、それを快く思わない人が出てくることも確かでしょう。声が小さい、あいさつができないなど、些細なことでいじめが生まれてしまうのです。

ストレスも原因に

仕事に対するストレスも原意の1つです。仕事が上手くいかない、忙しいなど、行き場のないストレスをぶつける対象としていじめが勃発することがあります。

特に、人事異動が少なく、メンバーの切り替わりが少ないなど、職場環境に大きな変化がない職場では、新しい人が入ってきただけでも、異物として排除するというような動きが起こりやすいので、いじめが起きやすい環境と言えるでしょう。

閉鎖的な環境が危険な理由

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いじめだけでなく、閉鎖的な環境には他にも危険が潜んでいます。特に、第三者とのかかわりのすくない環境は危険が多いのです。

限定的な空間なので、自分の意見を言うだけでも大変かも知れません。では、閉鎖的な職場環境のデメリットについて見ていきましょう。

流されやすい

閉鎖的な職場では、自分の意見が言いにくく、人に流されやすい特徴があります。自分の意見を通したら浮いてしまうかも知れないというためらいもあるでしょう。

そんな職場で大切なのは、仕事だと思って割り切ることです。職場では、必ずしも正論ばかりが通るとは限りません。よほど聞き流せないことでない限りは、仕事だと割り切って付き合っていく方法が無難です。

納得いかない意見にいちいち口答えしていたら、生意気だと目を付けられてしまうかも知れませんし、人間関係のトラブルに発展する可能性もあります。

考え方を押しつけられやすい

職場では、自分では納得できない考えでも、その考え方を押しつけられることがあります。限られたた職場の中では、少しくらい間違った考え方をしていても、ずっと一緒にいると、気づかない内に間違った考えに染まってしまうことがあります。

ですから、常に冷静さを保ち、ある特定の考えに染まらないように心がけることが重要なのです。

パワハラやセクハラが起きやすい

外部の人の出入りが少なく、会社からでることもまれな環境では、第三者の目が入らないという危険性があります。

第三者の目は非常に効果的で、誰かに見られていると思うとちゃんと行動するものですが、誰にも見られていないという安心感からか、社会問題にもなっているパワハラやセクハラが起こりやすいのです。

ビジネスマナーが身につかない

また、外部とのやりとりがなければ、マナーが作られることもなく、傍から見れば異常な環境でも、当人たちはそれに気づけないという危険性があるのです。

また、外部と関わりが薄い場所にいると、内部の窮屈さになれてしまい、外の世界と断絶された状態になってしまいます。すべて内輪だけで簡潔してしまうので、楽と言えば楽ですが、人脈を広げたり、ビジネスマナーを身につけるチャンスを失ってしまうリスクもあります。

人脈というのは、いつ、どこで役に立つか分かりません。たとえば業界内に人脈を作っておけば、もしも別の会社で働くことになった時、思わぬ手助けを得られるかも知れません。仕事や人を紹介してもらえるチャンスもありますし、そうした出会いが、生涯の宝になることも十分に考えられるのです。

また、ビジネスマナーは社会人として当然身につけているべきものですから、マナーがなっていないと、外部の人と接触した時はもちろん、転職した時に恥を掻いてしまうことにもなります。狭く隔絶された場所に留まっていることは、成長という意味でも、やはりマイナスになる面が多いわけですね。

内部の異常に気づけない

特に、初めて務めた会社が閉鎖的な会社であった場合、社会人経験がないために、それが異常であることに気づくことができません。知らず知らずの内に異常な環境に慣れてしまうことは、のちのちにとって大きな弊害となるかも知れません。

たとえば、ブラック企業であっても、パワハラやモラハラ、終電間際まで働くといったような異常事態が当たり前になってしまい、そこから抜け出すことが難しくなってしまうということなのです。

最近、神戸製鋼所のデータ改ざんがニュースになりましたが、原因の1つに、閉鎖的な職場環境が挙げられています。不正などは、発覚するのは突然ですが、実は長い間行われていた、ということをよく耳にします。企業風土や閉鎖的な環境が、ことの重大さや異常さを探知する能力を低下させているのかも知れませんね。

閉鎖的状況から抜け出すためには

こうした状況から抜け出すのは、当事者だけでは非常に困難です。第三者の目を入れることで初めて、全貌が明らかになり、ことの異常さが見えてくるわけですね。

ですから、少しでも「おかしい」と感じたら、第三者的立場の人に意見を求めましょう。客観的な意見をもらうことで、視界が開けることがあります。そのためにも、いつでも相談できる、信頼のおける関係を築いておきたいものですね。

実は閉鎖的?海外から見た日本人の性格

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このように、閉鎖的な人は自分と似たような人を好んで仲間にして、身を寄せ合い増す。新しいことを嫌い、長年慣れ親しんできた物ばかりを正しい物として受け入れがちですね。変化を好まず、安定した、変わり映えのないものが好きです。

目立つことが嫌いで、誰か1人が違う動きをすると排除しようとしますし、新しい意見や助言をもらっても素直に受け入れようとしません。

「なんて偏屈な性格なんだろう」と思うかも知れませんが、実はこれ、海外から見れば日本人全般に当てはまることでもあるようです。日本は積極的に外国の文化を取り入れますし、和製英語を作ってしまったり、ラーメンやカレーなども今となっては日本食とも呼べる存在になっています。

そんな日本人のどこが閉鎖的なのでしょうか?

日本の基準で物事を考える

日本は島国ですから、大陸で他国とつながっている国とは環境が違います。そのため、平和ぼけしているとも言われますし、日本独自の基準で物事を推し量る癖があるようですね。外国で女性が1人歩きをして危ない目に遭ったり、スリや置き引きに遭ったりするのも、海外の人から見れば異常なことなのかも知れません。

海外の人から見れば、日本は平和なので、危機管理能力に欠けているように移るのでしょう。海外似行っても日本と同じような対処をしてしまうところが、閉鎖的だと思われる所以かも知れません。

周りに合わせる

日本人は、個性を発揮するよりも同調することを善とする文化があります。自分の意見を曲げずに貫き通す人は、ワガママだとか協調性がないと言われてしまうのです。

一方、右向け右で周りに合わせる人を協調性があると言いますし、実際、「みんながやるならやる」といった意識が強いことは確かでしょう。みんなと同じことをすることで、はみ出して叩かれることもなく、一体感を味わうことができて安心できる感覚があるのですね。

感情表現が曖昧

よい言い方をすれば奥ゆかしいのでしょうか。日本人は海外の人に比べると、ものをはっきりと言いません。近年はかなりはっきり言う人が増えてきましたが、それでも国民性としては、ぼかしたり曖昧にしたりして、穏便に済ませようとする傾向があります。

本当は嫌だと思っていても、「悪くない」「それもいいかも」と、なんとなく賛同してしまうのです。イエスかノーかではっきりとしている海外の人から見れば、日本人はかなり大人しく、はっきりしない性格に映るでしょう。

こうした日本人の性格も、島国ならではかも知れません。隣国との接触が頻繁にあれば、互いの領土をかけて戦うこともあるでしょうし、自国を守るために言葉で戦う必要もあったかも知れません。勝つためには曖昧な言い回しをしていてはいけませんからね。

日本人ののんびりとして穏やか、遠慮を美徳とする性格は、日本が持つ閉鎖的な一面を顕著に表しているのかも知れません。

まとめ

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このように、閉鎖的な人は、人間関係を持つ上で非常に窮屈です。似たもの同士が集まるので、当人たちはよいでしょうが、仕事などで関わらなくてはならない時にはストレスを感じることもあるかも知れません。

閉鎖的な関係は安定していますが、新しいものを生み出しにくい環境でもあります。特に職場が閉鎖的だと、トラブルやストレスばかりで、新しい発想が生み出せないという意味ではデメリットが多いと言えるでしょう。

また、意識していないところでは、日本人も閉鎖的な部分があるということが分かりました。もちろん性格は十人十色ですから、物をはっきり言える人もいます。それでも、島国という環境が日本人を少なからず閉鎖的な性格にしているということに改めて気づかされますね。

守るべき物は守りつつ、新しい物は積極的に取り込む、そんな人でありたいものです。

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