産後のうつ症状の原因は?環境やホルモンバランスの変化について

産前・産後に起こるうつ、マタニティーブルーなど、1度は耳にしたことのある言葉ですよね。

しかし、実際の症状や対策などは意外に知らないもの。そんな産前・産後うつや出産前後にみられる心と体の変化について書いていきます。

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「産後うつ」10の症状

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産後うつには、特徴的な10の症状があります。

  1. 夜寝付けない、一睡もできない
  2. 常に疲労感が残っている
  3. いろんなことに対して不安になる
  4. 理由もなくイライラしたり、ものに当たる
  5. 悲観的になり、自分に価値がないように思う
  6. 集中力・判断力の低下
  7. 理由もなく自分を責める
  8. 食欲不振、または過食
  9. 身の回りの手を回す余裕がない、身だしなみが疎か
  10. 家族に対して無関心、愛情が感じられない

このような症状で3つ以上当てはまる場合は、「うつ状態」であることが考えられます。あった場合は放置せず、早めの対処が必要です。

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産後のうつの原因

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原因として考えられるものは主に「ホルモン」「環境」「不慣れな育児」だといわれています。また、複数の要因が重なることでうつにつながることもあります。

ホルモンの変化と疲れ

出産後、子宮にあった胎盤と一緒に体内にあったホルモンが、一気に体外に流れ出てしまいます。そのため、体内のホルモンバランスが急激に変化し、自律神経に作用することで、産後うつの症状となってあらわれます。産後1ヶ月から3か月前後がなりやすい時期で、ホルモンによるうつ症状の場合はピークを過ぎれば徐々に落ち着いていきます。

環境の変化

出産を終えると家族が増えたり、住む場所が変わったりと、身の回りの環境変化が大きくなります。また、産後はしばらく赤ちゃんと2人きりの生活が続きます。夫が仕事に行ってしまい、毎日楽しそうにしている…自分だけ社会から取り残されているのではないだろうかという孤独感・閉塞感からうつになってしまう方も多いようです。

不慣れな育児

出産後新生活が始まり、初めての赤ちゃんとの生活。初めて経験することも多く、授乳やミルク・おむつ替え・沐浴…やることはたくさんです。何をしても泣いてばかりのこともあるし、そんな中家事も育児も1人でこなさなければいけないという方も多いと思います。

そうしたことが積み重なっていくことで、なれない育児・家事がストレスとなり、うつの発症につながっていきます。

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産後のうつの対処方法

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産後うつになりやすい人は、頑張り屋・完璧主義の方が多いようです。しかし出産という大仕事を成し遂げた後は誰しも疲れていて当然なんです!まず第一歩は、自分を褒めてあげるところから始めましょう。

「妊娠中に気持ちを病んでしまうと、ホルモンの関係で赤ちゃんに影響する」という話を聞いたことがある方も多いと思います。出産後も同様で、お母さんの気持ちが落ち込むことで本来母乳から赤ちゃんに行くはずだったホルモンや栄養がうまく母乳として出なくなってしまいます。そのため赤ちゃんに免疫がつかなかったり、栄養が十分に取れなかったりということがあるんです。自分にに対して優しい気持ちをもつことで、赤ちゃんにとってもいい影響を及ぼすことにもなります。

また、育児は慣れていなくても当然、自分を責める必要はないんです。誰しも初めから完璧にこなせる人なんていませんよね。赤ちゃんと一緒に成長していこう、という心構えも大切です。

産後うつにならないために

先ほども言ったように、うつになりやすい人には頑張り屋・完璧主義の方が多いです。産後うつにならないために自分の考え方を変えてみるのも効果的です。

  • 子育ては1人ではできないもの。夫や親など、周りの人に手伝ってもらう
  • 自分は自分。周囲の目は気にしすぎないことが大切
  • 最初は誰でもできないものと考え、夫がおむつ替えが下手でもまかせる
  • 無理をしすぎない、頑張らない、息抜きも大切

考え方を少し変えるだけで気持ちも楽になるかもしれません。また、心や時間にゆとりを持てるようになるので、赤ちゃんと過ごす時間やつらいと感じていた育児も、少しずつ楽しいものに変わっていきます。小さなことですがとても大事なことなんです。

周りに相談する、悩みを打ち明ける

産後うつは3ヶ月までがピークとなり、それを過ぎれば徐々に改善していくことが多いです。しかし、悪化してしまうと長引いて症状が重くなることもある病気です。どんな小さな悩みでも自分だけで抱え込まず、周囲の人に打ち明けてみましょう。夫・家族や協力してくれる人に理解してもらえれば、気持ちも楽になります。自分だけで考えてしまうより、友人や知人など分かってくれる人に話を聞いてもらうだけでも気持ちは軽くなります。「話したところで…」と決めつけてしまわず、まずは誰かに話してみましょう。

家事や育児など、頼れる部分は夫や家族に手伝ってもらって、自分の休息も忘れないようにしましょう。赤ちゃんにとっての家族は、お母さんだけではありません。夫や自分・夫方の両親に手伝えるところは手伝ってもらって、自分の時間を大切にしてください。育児・家事をすることだけがお母さんの仕事ではありません。赤ちゃんのためにも、「休むことも仕事」なんですよ。

ひどい場合は病院に行く

それでも症状が続いたり、悪化してしまうこともあります。原因はさまざまですが、いろいろな要因が重なってしまうことで悪循環を招き、症状が重くなるという場合も。気持ちの症状だけでなく身体の症状(眠れない・食欲がない・だるい・常に疲れている)がひどくなってしまう場合には我慢せず、心療内科を受診しましょう。

産後うつというのは、似たような言葉に聞く「マタニティーブルー」とは違った、れっきとした病気です。重症化すると入院が必要になってしまうこともある、恐ろしい病気です。これくらい大丈夫、と高を括っているうちに自分ではどうしようもなくなってしまうということもあります。そうなってしまう前に早めの対策をしましょう。

心療内科を受診し、処方される抗うつ剤・睡眠薬などはしっかり飲みましょう。「母乳をあげているから嫌だ」と飲まないでいると、病気が長引き、赤ちゃんに悪影響を与えてしまいます。薬の種類によっては飲んでも母乳に影響を及ぼさない種類もあるので、医師に相談し、出されたお薬は必ず飲みましょう。

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まとめ

ここまで書いてきたことで分かることは「産後うつ」は自分だけの病気じゃない。ということです。お母さんがうつになることで夫や家族に心配をかけるだけでなく、赤ちゃんにも悪影響を及ぼしてしまうこともあるんです。だからこそ自分一人でため込まず、周囲の人に頼ってみんなで育児をしていくことが大切なんですね。

出産後、期待・緊張・不安など、さまざまな感情が沸き上がってくることで「頑張らなくちゃ、私がやらなきゃ」と気を張ってしまいがち。ですが、周囲には助けてくれる人が必ずいるはず、「ここはお願いしよう」と気持ちにゆとりを持つこともお母さんとしてとても大事なことなんです。ほんの少し考え方を変えるだけで毎日が楽しくなりますよ。

また、自分だけで対処しようとせず、症状がつらいときには病院へ行く勇気も大切です。心療内科によってはカウンセリングで対応してくれるところもあるので、そういったところも活用するとよいでしょう。途中であきらめたりせず、お薬や症状としっかり向き合うことでうつは改善されていきます。産後うつは必ず治る病気だということを忘れないでくださいね。

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