救急車を呼ぶ前に相談出来るダイヤル#7119について!

119にダイヤルすれば高速スピードで道を駆け抜け、他の車も道を譲るために最短で来てくれる救急車は、人々にとって頼もしい存在です。彼ら救急隊は公務員なので、患者を運ぶためだけに莫大な金額を請求してくることもありません。

しかし、それを逆手に取った嫌がらせなのか、周囲の人が不調を起こしてパニック状態になったのか定かではありませんが、安易に救急車を呼ぶ人が耐えないことはメディアで大きく特集が組まれたり、医療をテーマにした作品にも取り上げられるほどに深刻な問題となっています。

今回はこう言った状況の打開策について考えていきましょう。

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年々増える救急車の利用者、しかしその殆どが軽症

救急車

救急車の抱える問題が如何に危険なな事態になっているかを説明していきたいと思います。

救急車の利用者、数は増えるも悪影響は減らず

年末には毎年、総務省消防庁が 救急車の利用者数を発表します。その中には搬送車の病状の程度別に分けたグラフや、現場に到着するまでの時間と病院に到着するめでの時間なども表記されています。

そういったグラフを見たところ、患者の病院収容時間時間の平均は年々、停滞さえせずに増え続けています。2012年は38分42秒、13年は39分18秒、14年は39分24秒と言った調子で、とどまるところを知らぬ状態です。利用者数が増えても救急隊員の数が増えているわけではないので、こういった事態の主な原因は、救急車の利用者に軽傷者が多いことだと考えられます。

割合から見る救急車問題

症状の程度別に利用者を分けた数値も毎年出ています。

数値によれば、中程度の症状の患者数は98年に全体の35.6%だったのが、14年には全体の40.2% と30%台後半をうろうろとしながらも確実にその数を増やしていったという印象です。

また、死亡者については98年から14年までずっと1.5%前後を保っており、最も救急車を必要としているであろう重傷者の割合は98年に全体の12.4%、05年には全体の9.7%、14年には8.7%とむしろ減少しているのです。そして問題の軽傷者ですが、こちらは98年から14年まで殆ど数値は変わっていません。

ただし問題なのが、その数値が51%前後とかなり高い数値を10年以上保っていることです。

軽率な通報が引き起こすこと

では、この事実がどう言った悪影響を及ぼすのでしょうか。まずは軽率な救急車の利用により、A消防署の救急車が出払っているとしましょう。その最中にA地区の重症の患者が救急車を 必要とした場合、重症にも関わらずわざわざ遠くの待機している救急車を呼ばなくてはならなくなります

また、次々に患者が運び込まれてくるために病院側の対応も追い付かず、病院が患者の受け入れを拒否します。この状態が続くこと=よくニュースなどで聞く「たらい回し」であり、たらい回しに遭っている最中に重傷者が亡くなってしまうこともあるのです。

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軽傷者の要請対策!消防が始めたサービス

救急相談センター

こう言った事態が大きく問題になってしまったからか、消防側でも対策を練ったようです。

救急車を呼ぶ前に相談!救急相談センター

#7119という番号をご存じですか?この番号は一体何なのでしょう。

答えは、東京消防庁の「救急相談センター」です。このサービスは救急車を呼ぶ前に患者さん側が一旦相談をし、救急車が本当に必要かどうかを判断するものです。

このサービスは24時間無休で対応しており、相談に応じるのは医師や看護士、救急隊を経験している消防庁職員などです。患者さんの症状から判断し、緊急性があれば救急車が出動します。

緊急性の有無だけじゃない!#7119でわかること

#7119に電話をかける方は何かしらの症状が表れていることが殆どでしょうから、緊急性が無い患者さんを放置したりしません。

緊急ではないにしても医療機関での診察が必要になるかどうかを判断してくれますし、例えば「お腹が痛い」「頭が痛い」などのざっくりとした症状でもどこの医療機関にいけば良いのかを教えてくれます。

さらに、受信が必要な患者さんには相談した時点で受信が可能な医療機関を紹介してくれます。ただし、紹介された病院に救急の患者さんが入ってくるかもしれませんので、担当者から医療機関を紹介された後も必ず電話で直接確認を取るようにしましょう。

多摩地区や地方在住、ダイヤル回線使用の場合は?

それでは、地域ごとに連絡先をまとめます。

  • 東京都、大阪府、奈良県、札幌市在住で携帯電話、PHS、プッシュ回線使用者:#7119
  • 都内在住でダイヤル回線:03-3212-2323
  • 多摩地区在住でダイヤル回線:042-521-2323
  • 大阪府在住でダイヤル回線:06-6582-7119
  • 奈良県在住でダイヤル回線:0744-20-0119
  • 札幌市在住でダイヤル回線:011-272-7119
  • 道内且つ札幌市以外の地域:011-221-8699または0121-20-8699
  • 山形県:#8500、ダイヤル回線なら023-633-0799
  • 神奈川県横浜市:#7499、ダイヤル回線なら045-227-7499もしくは045-201-1199
  • 川崎市:044-222-1919もしくは044-222-3399
  • 相模原市:042-756-9000
  • 埼玉県:#7000、ダイヤル回線は048-824-4199

その他の地域:自治体によって番号が違います。万が一の時のために必ず確認しておきましょう。

小児救急電話相談

上記では#を使った番号が使える地域と同じ都道府県内の番号のみ紹介しましたが、患者さんが子供の場合、#8000という全国共通で同じ番号を使うことができます。

こちらもダイヤル回線の場合は自治体によって番号が違ってきますが、#7119と同様に携帯電話からもかけることが出来てとても便利です。サービス内容としては、夜間や休日にお子さんの具合が悪くなった時に#8000に電話をかけると、救急にかかるべきかどうか、症状への対処法を医師や看護士が教えてくれます。

基本的に19時前後から翌朝8時前後の受付のようですが、#8000から各自治体に繋がるので、居住地によって受付時間が変わります。この時間帯で受け付けていないのは以下の地域です。

岩手県、新潟県、福井県、長野県、和歌山県、鳥取県、佐賀県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県(19:00~23:00)

秋田県(19:30~22:30)

山形県、千葉県(19:00~22:00)

茨城県(18:30~0:30)、

東京都(17:00~22:00)

神奈川県、兵庫県(18:00~0:00)

高知県(20:00~1:00)

熊本県(19:00~0:00)

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救急相談の残した結果と、相談せずに救急車を呼ぶべきパターン

緊急

極力相談から始めて、救急車を最も必要としている人のところへ出動させたいのですが、勿論相談などしている暇があればすぐにでも救急車を呼ぶべきパターンもあります。

救急相談によってわかったこと

ある年の相談件数ですが、33万件あまりの相談が救急相談センターにあったそうです。しかし、実際に救急車が出動したのはその5%程度でした。つまり、大雑把に言ってしまえば安易に救急車を呼ぶ人たちの中の95%が緊急性の無い患者さんである年すらあるのです。

責め立てづらい・・・救急車を呼んだ理由

しかし、軽症でありながら救急車を呼んだ患者さんを一概に責めることもできません。

確かに「救急車でいけば優先的に看てもらえると思った」「交通手段が無い(タクシーは高い)」「医療機関の場所がわからない」「怪我程度の軽症を本当に重症だと思った」というあきれ返るような理由も多く見られますが、実は救急車を呼んだ理由の殆どが「自分で歩ける状態じゃなかった」「命の危機を感じた」「交通事故だった」という、正直相手の非を責め立てきれないようなものばかりです。

実際、救急車で運んだはいいが軽症だったというのは、病院に着いてからの医師の判断なのです。救急相談センターの存在が広く知られるようになり、少しでもこう言った状況が減るようになればいいですね。

相談せずに救急車を呼ぶべきパターン

では、最後に相談している暇があれば救急車を呼ぶべきパターンを紹介します。

単刀直入に言えば見るからに危険な状態なのですが、意識がない、痙攣しているあまりに強すぎる痛みや吐血、呼吸困難、怪我による大量出血、広範囲のやけどなどの症状であれば必ず救急車を呼ぶよにし、それ以外であればまずは相談センターに連絡するようにしましょう。

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まとめ

10年以上問題になっている軽傷者の救急車利用ですが、こう言った問題が長引いているのはやはり相談センターの存在が広まっていないということが大きいと思われますし、広まりにくい理由は番号が全国で統一されていないことも大きいのでしょう。

我々が相談センターの存在を心に留めておくのと同時に、この番号がより多くの人に広まるように各自治体間で協力し合って欲しいところです。

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