アルツハイマーの症状について!予防するにはどうすれば良い?

あなたは、アルツハイマーについて知っているでしょうか?漠然と、物忘れが激しくなる病気と認識しているのではないでしょうか。

アルツハイマーは脳の病気です。そして、一度罹ると治ることはありません。さらに恐ろしいことには、いまだ発症のメカニズムの全貌が不明なこと…。近年、あちこちで話題のアルツハイマーは、治療法の確立されていない、まだまだ未知の病気なのです。

では、アルツハイマーに罹らないようにする方法はあるのでしょうか?もし罹ってしまったら?

それをこれから、ご説明していきます。

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アルツハイマーとは?認知症との違いは?

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アルツハイマーと認知症は、しばしば混合される方もいるようですが、実は別物です。

アルツハイマーは、たしかに認知症を引き起こす原因になり得ます。アルツハイマーによる認知症を、アルツハイマー型認知症と呼びます。アルツハイマーは、脳が萎縮するなどして発症しますが、認知症は脳機能が低下して、物忘れなどをしてしまうのです。

外から見ると、同じように見えるアルツハイマーと認知症ですが、内部的には全く違う病気ということですね。

今回のテーマであるアルツハイマーは、1906年にアロイス・アルツハイマー博士により発見されました。まだ発見されて100年程度の、比較的新しい病気なのですね。

アルツハイマー博士がこの病気の発見に至った経緯は、ある女性の脳組織を調べたところ、通常の精神病で亡くなった患者の脳組織と違うことに気がついたことにありました。

どのように違ったかというと、脳にアミロイド斑(老人斑とも)が発生していたことと、神経原線維変化という2つの違いがあったのです。これらは、特にアルツハイマーの特徴に挙げられます。

この症状の、特徴をまとめました。

アミロイド斑とは?

アミロイド斑は、βアミロイドと呼ばれるタンパク質が沈着してできます。

アミロイド斑は脳の神経細胞を圧迫して、しまいには死滅させてしまいます。進行度合いが浅ければ、物忘れ程度で済みますが、進行するにつれて脳細胞が死んでいきますから、記憶障害を引き起こすのです。

ただし、現段階ではアミロイド斑がアルツハイマーを引き起こすのか、アルツハイマーになるからアミロイド斑が増殖するのかは研究途中ということです。

神経原線維変化とは?

神経原線維変化は、アルツハイマーを発症すると現れる病理変化とされています。ただし、アミロイド斑のように見た目に大きく現れることはないそうです。

タウたんぱく質がリン酸化し、神経細胞内に蓄積したものーーとされていますが、詳しい原因などは現在研究中ということです。

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アルツハイマーの症状とは?

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初期症状として、物忘れが始まります。まだこの時は、自分でも物忘れの自覚がある状態です。

そこから進行していって、同じものを何個も買ってきたり、同じことを言ったり聞いたりするなどの記憶障害が目立ち始めます。

また、判断力の低下などが出たり、時間や場所がわからなくなるなどの症状も出始めます。そのうちに、物を取られたと妄想しはじめたり、徘徊しはじめます。

さらに進行すると、服を脱いだり着ることができなくなるなど、いままでできていたことが出来なくなります。ほかに、自分の家やトイレの場所を忘れる、家族の顔どころか鏡に映った自分の顔すらわからなくなるなどします。

最終的には寝たきりになってしまい、最終的には肺炎などの合併症を引き起こし、亡くなってしまいます。

人によりますが、進行速度は5年から、長くは十数年間にもわたります。その間、本人はもちろん、それを見守る家族の負担も大変なもの。もし、家族がアルツハイマーになってしまったら……。一体どうしたら良いのでしょうか?

家族がアルツハイマーに!私たちができること

アルツハイマーの患者さんは、自分の話したことすら忘れてしまい、何度も何度も同じ話を繰り返しがちです。

ここで重要なのは、怒らないで話を聞いてあげること。「さっきも聞いた!」などと言っても、本人の記憶にはないのです。この怒られた感覚だけが残ってしまい、鬱につながる可能性もあります。

辛抱強く話を聞きながら、相手の興味のありそうな別の話題をそれとなく振って、話題を変えるのが有効です。

また、同じものを何個も買ってきてしまうという場合は、買ってきたものリストを作ってあげて、「今これだけありますよ」というのをわかるようにしておくのが良いでしょう。

買い物に出る際は、必要なものだけリストアップし、メモに書き出すと良いと思います。ただし、物と名称が一致している段階では有効な手ですが、それもわからなくなってしまってからは、買い物の付き添いをして、余分なものを買わないようにリードしてあげる必要があります。

最も気をつけなければならないのは、薬の管理です。飲んだつもりで飲んでいなかったり、飲んでないと思って飲みすぎたり。

そのような事故を防ぐためには、ちゃんと飲んだか、逆に飲みすぎていないかを見届けるとともに、カレンダーなどに1日分の薬を貼り付けるなどして、誰が見てもわかるようにしておくと良いでしょう。家族の誰もが意識しやすくすることで、事故防止につながります。

しかし、家族の支えにも限度があります。徘徊など、外に出るようになってしまったら、近所の方や民生委員にお願いして、協力してもらいましょう。

家族がアルツハイマーだと知られたくない…という方もいるかもしれませんが、介護を一手に引き受けて、共倒れしてしまっては元も子もありません。頼れるものはドンドン頼りましょう。

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アルツハイマーの予防法

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現段階において、絶対回避できる方法はありません。ですが、予防として、発症の可能性を下げる方法はあります。

生活の改善

食生活

ビタミンCやビタミンE、βカロチンが豊富な果物や野菜を摂りましょう。

ビタミンCはパプリカ、ビタミンEはすじこ・いくら、βカロチンはしそや人参、海苔などに多く含まれます。

ほかに、魚は青魚が予防効果が高いとされています。また、赤ワインなどに含まれるポリフェノールも有効ということです。

運動

週3回以上の有酸素運動を心がけましょう。ジョギングやウォーキング、水泳などが効果的です。

生活習慣

文章を読んだり書いたりしたり、人と接して、話したり聞いたりすることで、脳を働かせることも大切です。

アルツハイマーを発症してからのリハビリでも、手を動かす遊びや、昔話を人に伝えることは症状の改善に有効といわれています。

睡眠習慣

睡眠不足は大敵です。これは、睡眠中に脳の中の老廃物を取り除くという脳の働きを阻害するためです。睡眠不足の人は、十分に睡眠をとっている人の5倍、アルツハイマーを発症する可能性が高いというデータもあります。

また、昼寝を30分ほどするとさらにリスクが下がるというデータもあるそうです。

今からできる!脳の鍛え方

アルツハイマーの初期の物忘れ症状に有効な予防法もご紹介します。

初期に低下する能力は大きくわけて3つあります。これらを意識的に鍛えて、能力低下を防ぎましょう。

1、エピソード記憶(過去の体験を思い出す)

2、3日前の日記をつけたり、レシートを見ずに家計簿をつけてみるなど、過去に遡って何をしたか?誰に会ったか?などを思い出すことをしましょう。

2、注意分割機能(複数のことを同時に行い、適切に注意できるか)

料理を何品も同時に作ったり、人と話すときに、相手の表情や気持ちにも注意を向けられるかなどを意識しましょう。1つのことに注意が向きすぎていないかを確認します。

3、計画力(段取りを考え実行する)

効率良い買い物の仕方を考えたり、旅行の計画を立てたりしましょう。また、囲碁やマージャンなど、頭を使うゲームをするのも良いでしょう。新しいことにチャレンジするのも有効です。

これらのことは、先にお伝えしたようにアルツハイマー初期の方が用いれば、症状の進行を緩めることが期待できます。また、まだ発症していない人でも、毎日習慣としてやることで、発症リスクを下げられると思います。

ぜひ取り組んでみてくださいね。

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アルツハイマーを発症してしまったら……治療法は?

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先にお伝えしたように、アルツハイマーを完治させる方法は現段階では見つかっていません。

現在の医療技術でできることは、薬などを使って症状の進行を緩めることや、アルツハイマーの患者さんの精神状態を落ち着けて、介護する人が介護しやすくするようにすることなどです。

たとえば、治療のための薬には以下のものがあります。

  • ドネペジル
  • リバスチグミン
  • ガランタミン
  • メマンチン

これら4種類の薬はアルツハイマーの進行状態で処方される薬がかわります。それぞれ思考、記憶、発語能力を維持するのに役立つと期待されていますが、患者さんによって効果があったりなかったり、また、一定期間すると効かなくなる場合もあります。

形状は、錠剤や水無しで飲めるタイプなど、薬によって様々です。また、副作用や、他の飲み合わせの相性もそれぞれ違います。持病の有無や服用している薬なども医師に伝え、適した薬を処方してもらいましょう。

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まとめ

アルツハイマーという名前は、いまや大変認知度が高い病気だと思います。

しかし、その実態はまだまだ研究途上の未知の病気で、完治させるための手立ては未だないのが現状です。自分が誰かもわからなくなるなんて、恐ろしいですよね。

そうならないように、予防の意味でも脳を使ってあげることが大切です。

また、ご家族に発症する可能性もありえます。おかしいな?と感じたら、すぐに病院へ。そして、1人で抱え込まないこと。周りに協力をしてもらって、支えていくことが必要です。

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