痰が絡む咳が発生した場合は、早くなんとかしたいと考えてしまいますよね。そういった時は薬の力を借りて早々に治すのも良いでしょう。
今回はそんな痰に効果的な「カルボシステイン」についての記事を書いています。副作用や使用方法が知りたい方はぜひ読んでみてください。
カルボシステインはどんな薬?
ではまずは、カルボシステインがどういった薬であるかを知っておきましょう。
効能
カルボシステインの効能は、痰の粘りを解消して体外に排出させやすくするという効能があります。
さらに、荒れている副鼻腔粘膜や気管支粘膜にある「線毛細胞」を治して、抵抗力を強くするといった効能があります。また、副鼻腔炎や蓄膿症により発生した膿を排出する効果もあります。
どんな病気や症状で使用されるのか?
痰を排出する効能があるカルボシステインですが、どのような病気や症状の時に使用することが多いのでしょうか。
カルボシステインは主に
- 風邪
- 気管支炎
- 喘息
- 気管支拡張症
- 咽頭炎
- 副鼻腔炎
- 蓄膿症
などの疾患の際に、痰や膿を排出するために使用します。またシロップの場合、滲出性中耳炎の時に使用されることもあります。
カルボシステインの用法・用量について
カルボシステインを使用する場合の用法・用量を紹介します。カルボシステインは錠のタイプやシロップのタイプがあるので、それぞれ紹介します。
錠の場合
カルボシステインの錠には250mgと500mgのモノがあります。
250mgの場合は、1度に2錠を1日3回ほど飲みます。
500mgの場合は、1度に1錠を1日3回ほど飲みます。
食後に服用するのが基本です。
シロップの場合
シロップの場合は、1回500mgをしっかり振って混ぜてから使用するようにしてください。1日3回ほど飲みます。
また、幼児や小児がカルボシステインを使用する場合は、シロップタイプを使用することになります。ただし、幼・小児向けのカルボシステインは、10mgを1日3回使用することになってします。しっかりと振るのを忘れないようにしましょう。
使用する際の注意点
カルボシステインを使用する際の注意点を紹介します。
◆注意する人
カルボシステインを使用するにあたって注意する必要のある人は、
- 妊婦、もしくは妊娠の可能性がある人
- 授乳をする人
- 肝臓、心臓に障害がある人
以上に心当たりのある人は、薬を処方してもらう前にしっかり医者に相談しましょう。特に、妊婦さんは使用できない場合もあります。また問診の際に、持病がある方やアレルギーを持っている人、他の薬を服用している人は相談するのを忘れないようにしてください。
・食生活
基本的には特に変化はありませんが、肝障害を持っている人がカルボシステインを服用する場合は禁酒するようにしてください。痰がなかなか出ない時は、水分を多めにとるようにしましょう。
・前の薬を使わない
これはカルボシステイン以外の薬でも同じなのですが、前に処方してもらって残っていた薬を勝手に使用するのは避けましょう。しっかりと問診をしてから処方してもらった薬を使用するようにしてください。
カルボシステインの副作用について
では次に、カルボシステインの副作用について紹介します。薬を使用する以上は、副作用を知っておきましょう。
副作用について
基本的には、あまり副作用が発生しない安全な薬になります。そのため副作用が現れることは滅多にありませんが、長い期間で使用する場合は副作用を知っておきましょう。
軽い副作用として
- 食欲不振
- 下痢
- 発熱
- 嘔吐
- 腹痛/不快感
- 頭痛
- 喉の渇き
- かゆみ
- 目の充血
- 倦怠感
といった症状が現れることがあります。滅多に現れませんが、症状が続く場合は一度病院へ行った方が良いでしょう。また、過敏症状やアナフィラキシー症状が発生することもあります。これらが発生したら一度使用を止めて、お医者さんに相談しましょう。
重い副作用
こちらも滅多に起きることはありませんが、重たい副作用が現れることがあります。
重たい副作用として、
- 粘膜障害
- 発疹
- 口のただれ
- 皮膚や白目の部分が黄色くなる
- 尿の色が茶褐色になる
- 意識が朦朧とする
- めまい
- 血圧が下がる
- 顔や喉が腫れる
- 皮がむける
といった重い症状が現れる場合があります。もちろん滅多に発生することはないのですが、このような副作用が現れる場合は、すぐに病院へ行くようにしてください。
カルボシステインの入手方法
カルボシステインの入手方法について紹介します。
カルボシステインの成分を含んだ薬を市販で購入することは可能です。他の成分と混じっているものも多くあり、どれを購入して良いかわからない場合は薬剤師に相談しましょう。
病院で処方されることもあり、その場合は薬の説明をしっかり聞いて間違った使い方をしないようにしましょう。
まとめ
今回は、去痰薬であるカルボシステインについての記事を書きました。
痰が絡んでいる時は、生活もしづらく早く治したものですよね。カルボシステインは副作用が起きにくく安全な薬なので、早く痰を治したいと考えている人は、用法用量を守ったうえで使用してみても良いのでは無いでしょうか!
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