風邪をひいた時には、ポカリをよく飲んでしまいますね。どうして飲んでいるか理由を知らずに飲んでいる人も多いと思います。喉が渇くからとか、熱があるからとか、いろんな声が聞こえてきそうですが今日は、そんな素朴な疑問に答えるべくまとめてみました。
一般的なイオン飲料もポカリと同じような意味があることを知っていると、いろんな状況に応じて対応できるようですね。
ポカリを上手に使って、一日も早く風邪を乗り切りましょう。では、まず始めに風邪を引いた時の体の状態からご説明いたします。
風邪のときの身体の状態はどうなっているの?
風邪を引いている時の身体の状態は、本当にしんどいものです。痛いのか、眠いのか、だるいのかも分からなくなる時がありますが、その時の身体の状態を血液で表すと「プラスイオン」がいっぱいだということになります。
風邪の引き金になってしまう疲労物質は、一般的に「乳酸」がたまることでもあります。例えば、肩にたまると「肩こり」筋肉にたまると「筋肉痛」という具合に、「乳酸」がたまることで身体にはいろんな不具合が出てきます。
「プラスイオン」とは?
いろんな不調を招く乳酸の正体は「プラスイオン」というものなのです。そして身体にとって、このプラスイオンは身体を錆びさせる活性酸素と言われるものです。風邪の時には、このプラスイオンである活性酸素が血液を通して全身にいきわたり衰弱させていることを指すものです。
ポカリというのは、マイナスイオンで作られていますね。イオン飲料というのは「マイナスイオン」で出来た飲み物を言います。
風邪をひくことで酸化してしまい「プラスイオン」に傾いた身体を「マイナスイオン」であるポカリが中和をしてくれることで身体のバランスを改善する意味があるのですね。
ちなみに森林浴効果は、自然のオゾンというマイナスイオンを体中に浴びるということです。深呼吸をしたりして、気持ちも癒され、マイナスイオンが疲れた身体を包んでくれるので、お休みの日には自然の中に帰る日を作るのも、頑張るエネルギーに変えてくれると思いますよ。
身体だけでなく、心まで洗われるようで、おすすめのメニューです。
ポカリの電解質分解
小さな子どもが風邪で熱を出すと、ジュースよりポカリを飲ませるようにアドバイスをしてくれる小児科医もいます。それは、小さな子どもが風邪や下痢で、点滴をする場合には、水分補給という意味もありますが電解質のバランスを整えるために「ポカリに似たようなもの」を小児科医は処方するのです。
ちなみに下痢などで、脱水になった時にもポカリは大活躍します。失われた身体の中の電解質のバランスをもとに戻す働きをしてくれるのです。体液に近い濃度の塩分なので、風邪をひいた時の水分補給もポカリにすると身体に吸収しやすいのですね。
これは、どういう理由なのかというと、体液に近い組成であることや、ポカリの中の生理食塩水(リンゲル液)が風邪で発熱した場合などに、発汗してしまう時の失われた水分を補給するのに効率が良いのだと医学的にも証明されているのです。
風邪で身体に乳酸というプラスイオンが増えると、こうしてポカリのマイナスイオンが結びつき、酸化を防ごうとして頑張ってくれるなんて、嬉しいですね。
では、具体的にどうしてポカリをお医者さまは推奨するのでしょうか?もう少し深く掘り下げてみますね。
答えは、ナトリウムの量にあります。イオン飲料なら何でもいいというわけではないのですね。ポカリの中にはナトリウムが49mgも入っていて、他のイオン飲料がナトリウム34mgということに比べると断然多いのです。ですから、風邪で衰弱して失われるナトリウムが多いので、摂取する塩分(ナトリウム)が多いポカリの方が電解質の分解も良いわけですね。
更に、ポカリを勧める訳はナトリウムだけでないのです。その理由は、炭水化物が多いからです。風邪によって食欲が落ちてしまった時にもポカリは、しっかりエネルギーの補給ができるのです。
活性酸素が怖い理由
疲労や風邪などで済むだけならいいのですが、活性酸素が細胞に入り込み悪さをしながら増加してしまうと、更に良くない状態になります。
これを簡単に分かりやすいもので言うと「ガン」等がそれに当たります。人間の身体は、弱アルカリ性で出来ているので、そういう意味からも酸性に傾けてしまう「活性酸素」は排除した方がいいのですね。
表面で酸化したら、どうなるの?
アルカリ性、中性、酸性など中学生の時に若干学んだ記憶がある人も多いと思います。
例えば、赤ちゃんの肌がスベスベなのに対して大人は、それなりのスキンケアをしないとスベスベ肌になりにくいですね。それは、大人の肌の場合には「ストレス」「紫外線」「外部刺激」等によって、酸性に傾けられてしまいがちになるからです。
直射日光は、元気なうちから長時間は当たらないようにするのも大切です。単純なようで、繊細な肌は毎日が戦いなのですね。
身体が衰弱しているときの飲み物として適しているのは?
先ほどから出ていますが、マイナスイオン飲料が一番いいです。
しかし注意が必要なのは、出来れば身体を冷やさないという意味で、ポカリをあまり冷やしすぎないように注意をしましょう。風邪の熱が高い時などは、気持ちが良いようでしたら、気持ちが良いなと思える程度のポカリの冷やし方は良いでしょう。
体力を消耗しているうちは、ある程度仕方ないですが出来るだけ抵抗力をつけるためにも、身体を冷やさないためにも、温かいスープなどの栄養を取りましょう。
具だくさんのお味噌汁も良いですね。お野菜のビタミンやお味噌の酵素から出来ているものを総て飲み干してしまえるところが重宝します。
冷たいものが飲みたいときには、セロリなどビタミンCが豊富な野菜や果物を100%でミキサーにかけて飲むようにしましょう。
体力がないと回復も遅れてしまうので、風邪の時には全身状態を良くすることが必要です。そういう意味でも、栄養とポカリ、それから休養をしっかりと取ることが大切です。風邪の時には、家事も休んでしまえるように家族に協力をして頂きましょう。
風邪をひいた時に大切なことは?
その中でも、緑黄色野菜が最も摂って頂きたい栄養になります。口当たりも良いので食欲が低下した時にも食べやすいと思います。
しかし食欲が落ちることもありますね。そんな時には、プリンを食べると良いと思います。プリンには、牛乳と卵という栄養のゴールデンコンビが使われているので、つるんとして飲み込むのも楽だと思います。風邪で喉が痛い場合には、お世話になりたい一品ですね。
食事以外で大切なことと言えば、休息の取り方です。少なくとも5時間以上の睡眠をとれる工夫をしてみましょう。風邪の熱が高い時には、身体の中にある免疫が一生懸命に病原菌と戦ってくれている証拠だと思って、体力をつけてくださいね。
お風呂は疲れない程度
昔は風邪で熱が出ると、お風呂には入れてもらえないようでした。今は、疲れない程度に温まるのなら、かえって熱を1℃ほど下げると言われています。
例えば、39℃の発熱なら38℃くらいになるようですね。ただ、これは仮に言っている体温なので身体がきついと感じているときには、無理をしないでお風呂は、お休みしましょう。
お風呂は、元気な時には気にならないものですが、かなり体力のいる行動なので入ったとしても軽くシャワーを浴びる程度にしておきましょう。
湯冷めをすると風邪をこじらせてしまいますので、バスルームと休養するお部屋は温かくしておいた方が安心ですね。
髪の毛を洗うのは、体力を消耗しますのでお勧めは致しかねますが、洗った場合には必ずドライヤ―で完全に乾燥させてください。頭から冷えて、風邪をひくことがあるからです。
睡眠不足も風邪の大敵
睡眠が上記で述べた5時間より下回ってしまう日が続くと、当然疲労物質が増えていきます。乳酸というプラスイオンですね。そうなると、身体が活性酸素で酸化してしまいます。
その結果、また風邪をひきやすくなったり、他の感染症に感染してしまったりと良くないことが続くようになります。休息が取れないと、ポカリを飲んでも間に合わなくなるのです。
風邪の治りかけに、ぶり返しちゃったという話からも分かるように、肝心な時期なのです。風邪の治りかけこそ、しっかりと休みましょう。
昔の人は、よく「風邪は万病のもと」なんて言いましたけど、あれは本当に的を得た言葉だと思います。たかが風邪、されど風邪です。
風邪以外の病気が隠れていないか知っておく
風邪だと思っていたら、違ったということの無いように気を付けることをお話いたします。
ただの風邪ではなく肺炎だったという場合もあるのです。例えば、「マイコプラズマ肺炎」とかは、高熱は出ないので軽く考えがちですが、肺炎なので長期間にわたり咳が続きます。
それから、「アレルギー性鼻炎」とかは、風邪より長期間、おそらくティッシュが手離せません。あまり、鼻をかみ続けると鼻の粘膜にも傷が付きますので、辛いでしょうけどほどほどにして頂きたいと思います。
風邪では、時折腹痛を伴うのですが、その腹痛でさえ風邪でないことがあるのです。胃炎だったり、盲腸だったりして、内科ではなく外科に行くことになる人もいるのですね。
風邪の症状は、人それぞれに似ていますが全く同じというわけではないので、慎重に判断するためにも冷静に自分の症状を書き留めておくと安心です。万が一、容体が急変しても経過を知ることで、お医者さまも判断がしやすくなります。
女性が気を付けること
もう一つ、女性の場合には「妊娠していた」ということがあります。この場合には、誤って風邪薬を飲んでしまわないように気を付けたいので、パートナーがいる人は自分の身体を守る意味でも基礎体温計を付けることをお勧めいたします。
基礎体温計を付けたことのある人なら分かると思いますが、妊娠初期は体温が高温期に当たるので、それを微熱と勘違いしてしまうのです。
知人がそのような形で、風邪薬を飲んでしまい何年も後悔していたので、そのような思いは誰にもしてほしくないと思います。
今日のまとめです
風邪でも、本当に油断は禁物です。
では、今日のまとめです
- ポカリは、身体がプラスイオンで衰弱した時に、マイナスイオンで中和してくれる
- 身体が、風邪をひいた時の飲み物は、マイナスイオンのポカリが良い
- ポカリは、体内の電解質のバランスを整えてくれる
- 風邪をひいた時には、ポカリと休息が大事
- 小さい子どもが風邪をひいて受ける点滴はポカリと似ている
- 予防も大事なので、普段から緑黄野菜を摂取する
- 女性は、妊娠初期の場合があるので風邪薬を飲むときは慎重にする
風邪でポカリを飲む意味が分かると、早く効きそうな気がしてしまいます。でも、ポカリはあくまでも助け舟であることを忘れずに、毎日の休息で出来るだけ風邪をひきにくい身体にしてほしいと思います。