失敗しがちなファスティングダイエットを成功する方法とは

断食や絶食のイメージが強いファスティング。最近よく耳にするようになりましたが、そのやり方は様々で、間違えると体調を崩したり、すぐリバウンドしたりします。健康なダイエットに繋げるためにファスティングの効能や自分に合ったやり方をもう一度考えてみましょう。

この記事の目次

ファスティングって何？

日本古来から修行のひとつとされてきた断食。今はファスティングとかプチ断食といったやんわりとした表現になり、ダイエットや体質改善に効果が高いとして実行する人たちが増えています。

つまり「ファスティング」とは断食のこと。
昔は水以外一切飲まず食わずの厳しい修行のイメージでしたが、現在行われているファスティングは酵素ドリンクや野菜ジュース、ヨーグルトなどを取り入れて、ある程度カロリーを摂って身体に負担をかけないように行われるようになりました。

期間の設定はいろいろですが、仕事や学校に影響が少ない週末に行われるのが主流です。

ファスティングの効果はどんなことがあるのでしょう？

毎日の食事によって胃や腸などの内臓は休みなく動き続けて疲弊しています。それが、ファスティングの期間中は固形物を摂取しないため、それら消化器などの内臓の負担が軽減され、内臓を休ませることによって内臓の機能が高まります。

この結果、体内の代謝が上がり、脂肪が燃焼することによってダイエットしやすい身体になります。また、デトックス効果により便秘が解消して体内の老廃物が排出されることによって、肌がキレイになることも期待できるそうです。

そのほかに免疫力のアップにより病気になりにくい身体になる、胃が小さくなり少量の食事でも満足できるようになるなど、ダイエットだけでない健康効果も期待できるのです。

それでは一般的なファスティングの方法はどういうものでしょうか？ここでは最近主流となっている週末断食についてお知らせします。

まず、一日目の金曜日の食事は和食中心の軽めのものにして、夕飯は特に少な目に早めに済ませましょう。

二日目の土曜日は一日水分とヨーグルトだけで過ごします。お腹が空いたらヨーグルトを食べるか市販の酵素ドリンクや野菜ジュースを適宜飲みます。そのときに大切なのは水をたくさん飲むことです。水をたくさん飲むことによって食事で摂れない水分を補給し、デトックス効果も高まります。

三日目の日曜日の昼からおかゆと具なし味噌汁など徐々に回復食を摂るようにします。夜もおかゆと野菜入りの味噌汁など胃に負担をかけない消化の良いものにしましょう。

ファスティングが終わってからの回復食はとても重要です。ファスティング後に急激に普通の食事を摂ると、飢餓状態の身体が脂肪を溜め込もうとするので要注意。折角苦労した断食が逆効果になってしまいます。胃も小さくなっているのでカロリーを抑えた和食を摂るよう気を付けましょう。

ファスティングで気を付けることがいくつかあります。

まず、水分をこまめに摂ること。食事の水分は一日の水分量のかなりの割合を占めます。食事を摂らない時は普段より気を付けて水分を摂るようにしましょう。コーヒーなどの刺激物は避けて、水、炭酸水などを飲みましょう。

ファスティングをしている途中で、めまいやひどい頭痛に襲われることがあります。好転反応のひとつとも言われますが、あまりにひどい状態の場合は無理をしないでファスティングを中止しましょう。体調を崩しては元も子もありません。体調のいい時に改めてチャレンジしてみましょう。

ファスティングをしているときは激しい運動は避け、なるべく休息を心がけましょう。身体を動かすのにはエネルギーが必要で、断食をしているときは摂取エネルギーがほとんど無い状態なので身体に負担がかかります。頭痛などのトラブルもおこりやすいです。

ファスティングをしてはいけない人もいます。

妊娠中・授乳中の人、未成年の人、お年寄り、何かしら持病を抱えている人。

こうした人たちがファスティングを行うことは大変危険です。こうした条件に当てはまらない人でも体調が悪かったり貧血気味だったり場合は決して行わないでください。

健康や体調に自信があるときだけ挑戦してみましょう。

無理をしさえしなければ、ファスティングを時々行うことはダイエットや体質改善にとても効果的であると言えます。
市販の酵素ドリンクは高価ですが、野菜ジュースやヨーグルトを使うことによって案外リーズナブルに行うことも可能です。

また、ファスティングをしたことによって味覚が変わり、味の濃いものや脂っこいものが食べられなくなるという意見もあります。
ただ断食で体重が減るだけでなく、塩分や脂質を摂らなくなるような健康的な生活に導いてくれる面もあるようです。

いきなり３日間のファスティングに取り組むのが不安な初心者の方は、手軽にできる朝だけ断食、夜だけ断食から始めてもいいかも知れませんね。
体調のいいときに無理せず試してみてはいかがでしょうか？