私生活をおくる上でストレスを感じてしまうほどの鼻詰まりの経験皆さんもありませんか?鼻詰まりといっても原因は色々あります。風邪や花粉症やアレルギー、体調が悪いわけではないのに片方だけ詰まってしまうこともありますよね。まさかの虫歯からも・・・?
お悩みの皆様にメカニズムや和らげ方、花粉症対策などお教えします!
鼻詰まりの原因を考えよう
まずはどういった原因で鼻詰まりが起きるかをご説明します。
鼻粘膜の腫れが原因の鼻詰まり
風邪のウイルスが鼻の中に入り込み粘膜が腫れてしまい、鼻水の通りが悪くなってしまうのが一つの原因です。
鼻の細胞にある肥満細胞にウイルスが付着すると、ヒスタミンやトロンポキサンを放出します。それらが毛細血管を刺激し拡張したり収縮することで粘膜が腫れてしまうのです。
刺激を与えられることでウイルスを追い出そうと鼻水も出ますが、粘膜が腫れ通り道が狭いので外に出し切れずに鼻腔内に溜まり鼻詰まりになります。
また、風邪の時の鼻水がいつもとは違う黄色いものが出てきますよね?細菌感染により粘膜の抵抗力が下がることで起こる症状です。この黄色味を帯びたものは、ネバネバと粘性が高く厄介ものです。
花粉症での鼻詰まり
花粉症の原因はスギ花粉が一番で全体の7割といわれています。人によってはヒノキ、ハンノキ、ケヤキなど時期によって異なります。これらの花粉が鼻や目に入り込み、風邪と同様粘膜を刺激し腫れを起こし鼻水、鼻詰まりを起こします。
風邪とは違う症状として鼻水の増加、鼻詰まり、くしゃみに加え目に痒みが伴います。また、花粉症での鼻水は水状のさらさらしたものです。発熱がなく以上の症状でしたら花粉症での鼻詰まりを疑いましょう。
意外な虫歯による鼻詰まり
風邪もひいていないし、花粉症でもないのに鼻詰まりが酷いという方、もしかしたら虫歯になっていないですか?意外な繋がりですが、虫歯が原因で鼻詰まりになることもあるんです。
上顎の奥の歯が虫歯になり放置していると、歯の内部から歯根を伝い副鼻腔まで細菌が届くことがあります。これをきっかけに副鼻腔炎や歯性上顎洞炎になり鼻詰まりに繋がってしまうケースもあるのです。
風邪でもないし花粉症でもないのに鼻詰まりが酷いという方、虫歯を放置していませんか?
鼻骨の構造などが原因の鼻詰まり
人それぞれ骨の形は違いますよね。もともと人間は左右同じ形をしておらず、鼻もまた影響を受けています。
鼻中隔湾曲症(びちゅかくわんきょくしょう)といって人間の成長過程において鼻の中にある鼻中隔が左右どちらかに極端に大きく曲がり空気の通りを悪くしてしまうことによって、片方だけ鼻詰まりになってしまうのです。
こちらは個人差がありますので、少し曲がっているだけで鼻詰まりにならず気にならない程度の人もいます。
この鼻中隔湾曲症を治すには手術を行わなければならないのですが、必ずしも治さなければならないというわけではありませんしリスクもあります。
鼻中隔湾曲症が原因で本当に辛いという方は、医師としっかり相談してください。
咽頭扁桃増殖症で鼻詰まり
喉には扁桃(へんとう)というリンパ組織がたくさん集まる場所があります。体内に入り込んだウイルスなどをこれ以上中に入れないように防御する場所です。のどちんこの裏にある扁桃を咽頭扁桃といいます。
通常であれば幼少期から思春期にかけて大きくなり、成人すると扁桃は小さくなります。ですが、成人してからの扁桃の肥大が原因で鼻や耳に炎症を起こすことがあります。それが咽頭扁桃増殖症です。
症状としては鼻詰まりの他に、口呼吸、いびき、就寝時の無呼吸症候群などがあります。咽頭扁桃はどこまでが正常で、どこからが異常なのかを見極めるのが大変ですのでお近くの病院で診断されることをオススメします。
鼻詰まりの解消方法
少しでも鼻詰まりを和らげてイライラをなくしましょう。
鼻のうがいをする
喉をうがいすると同様に、鼻をうがいしてウイルスや細菌を追い出しましょう。その際注意していただきたいのが真水でのうがいは避けましょう。
皆さんも経験があると思いますが、鼻に水が入ると痛みを感じますよね。人間の体液との浸透圧が違うので起こってしまうのです。
専用の洗浄剤や生理食塩水などを使うと痛みもなく効果的です。1リットルの水に9グラムの食塩で家庭でも簡単に作れる生理食塩水ですので、ぜひ試してみてください。
鼻を温めたり冷やす
体を温めることによって血行が良くなります。ホッカイロや蒸したタオルを鼻の付け根に当てて深呼吸をしてあげてください。
症状によっては一概に温めたほうがいいというわけではないので、温めてもダメだった場合逆に冷やしてみるといいでしょう。
ツボを押してみる
簡単に押せるツボをご紹介します。
小鼻の両脇にある迎春(げいこう)というツボです。ちょうど鼻の穴の横で押すと少し痛いなと感じる部分です。2分ほど人差し指でゆっくり回しながら押してください。
迎香の少し上で鼻の左右にある少しへこんだ部分に鼻通(びつう)というツボです。文字の通り鼻の通りが良くなるツボです。2分ほど人差し指で押してください。
目頭と鼻の付け根にある晴明(せいめい)というツボです。よく目が疲れた時に抑える場所ですね。目と鼻は繋がっていますのでこのツボをマッサージすることで鼻詰まりにも効果があるんですよ!目の近くになりますのであまり力を入れず10回ほど押してあげましょう。
目の真下にある承泣(しょうきゅう)というツボです。頬骨のふちにあり少しへこんでいます。こちらも目の疲れの解消の時によく押されるツボですが鼻にも効果があります。人差し指と中指で下に押すようにマッサージしてあげてください。
足首にある崑崙(こんろん)というツボです。外側にあるくるぶしとアキレス腱の間にあります。親指で1分ほど強く押してあげましょう。
手の甲にある合谷(ごうこく)というツボです。親指と人差し指の間にあります。反対の手の親指で強く押してあげましょう。
首の後ろにある大椎(たいつい)というツボです。背骨に位置しており、自分では難しい場合もありますので、押してくれる人がいる方はお願いするといいでしょう。
※お風呂に入りながら、またはお風呂上りなど体を温めて血行をよくしてマッサージをすると効果的です。
息を止めてみる
そんな簡単なことで?と思われるでしょうがとても効果があるのでオススメです。まず大きく息を吸います。そして息を全部吐き苦しい状態ですが息を止めてください。
その際に鼻をつまみ、頭を上下運動させます。早く動かすのではなくゆっくりゆっくり上下させましょう。
これを1セットとして3セット程行ってください。何も道具を使わずにできるので、外でも手軽に解消できますね。
寝る時に最適!鼻孔拡張テープ
どうしても寝る時に息苦しくて寝れずに睡眠不足という方もいらっしゃると思います。鼻孔拡張テープという物をご存知ですか?薬局やインターネットでも買うことができます。外出する時にテープを貼ったままというのは恥ずかしいですね。
就寝の時でしたら誰にも見られず、空気の通りもよくなりますので一度試してみてはいかがでしょうか。
鼻づまりを解消する食生活
普段の食生活でも気を使ってみましょう。
体を温める食材
ショウガやトウガラシやネギなど、こちらは香りが強く鼻を刺激してくれますし、体を温める効果もあります。また鍋など温かいものと一緒に食べるとより効果的です。
就寝前に温かいショウガ汁を飲んでから眠りにつくと、体も温まり血行がよくなりますので目覚めの良い朝になると思います。
○ビタミンCとビタミンA
ビタミンCが多く含ビタミンCには血行を良くする働きがあります。代表食材としてレモンがありますが、このレモンをハチミツで漬けて食べるのがオススメです。ハチミツには風邪やウイルス、花粉などが原因で分泌するヒスタミンを抑える働きがあります。
他にもビタミンCが多く含まれる食材に「赤ピーマン」「黄ピーマン」「アセロラジュース」「ブロッコリー」などがあります。
ビタミンAが多く含まれる食材に「ニンジン」「かぼちゃ」「ほうれん草」などがあります。ビタミンAには粘膜を強くする作用が含まれております。鼻の粘膜を強くするためにもオススメの食材になるので、こちらも食生活に取り入れてみてはいかでしょうか?
鼻づまりは予防をしっかりと
成長に伴う骨の変形や咽頭扁桃を除き、風邪や花粉などの日常生活で防げるものは手洗いうがいや普段マスクを着用するなど予防をしっかりしましょう。花粉症については、昔はかからなかったのに急に花粉症になったという人がよくいらっしゃいます。遺伝や生活環境などで体の体質が変わってしまうせいです。
一度花粉症になってしまうと長年付き合うことになってしまうので、少しでも症状を軽くしたいですよね。事前に自分が花粉症とわかっている場合、花粉が飛散される次期の大体2週間前から薬の服用をすることで症状を軽減することができます。
花粉症の症状も軽症から重症なものもありますので、医師と相談し適切な予防・軽減を試みましょう。
まとめ
鼻詰まりの原因
・ウイルスや花粉・虫歯・鼻骨の構造
解消方法
・鼻うがい・温めたり冷やす・ツボを押す・息を止める・鼻孔拡張テープ
いかがでしたでしょうか?
鼻詰まりには色々な原因がありますし、人によって症状の重さも違います。風邪などのウイルスを体内に入れないようにするには免疫力をあげることです。とはいえ、仕事や日常のストレス、睡眠不足により免疫力を下げてしまう最近のご時世。上記の記事を参考にしていただいて、少しでも皆様が鼻詰まりでのストレスをなくしていただければと思います。
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