妊婦の下痢の対策方法とは?食事や生活について!

妊娠中は様々な体調変化が見て取れるようになりますが、中でも腹痛やお腹の苦しさ、圧迫感に関する症状は多く、ある人は妊娠してから便秘気味になって辛いと話してみたり、またある人は妊娠してから下痢をするようになったという人もいます。

便秘と下痢は症状的には全く正反対の症状ですが、なぜ同じ妊娠中に、同じ腸の症状なのに別な症状が現れてしまうのかを考えてゆきます。今回はその中でも下痢症に関して詳しくご説明します。

妊娠中に起こる下痢症

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妊娠中の下痢症には様々な可能性が考えられます。その中でも精神的な要素から起こっていること、身体の機能障害として起こっていること、他の要因の前兆症状として現れているものなどが多く見られます。

この中から妊娠というキーワードに沿って、妊娠と下痢症との因果関係をわかりやすく説明してゆきたいと思います。

便の成分はそのほとんどが水分

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実は人間の便の成分は、そのほとんどが水分だと考えても良いくらい便に含まれる水分がとても多く、健康な状態の便は約80%が水分であると言われております。

残りの20%は大きく3つにわかれますが、3分の1は摂取した食物の食べカスなど、3分の1は生きている腸内の細菌、残りの3分の1は剥がれ落ちてしまった腸内壁の粘膜となります。世界に水洗トイレが普及した背景には、この便のほぼ80%以上の成分が水分であるということに着目し、水に溶けてゆく性質を利用した為です。

  • 「水分量が80%の便は健康的なべんである」
  • 「腸内細菌、腸内壁粘膜なども排泄されるのは代謝機能による自然現象」
  • 「水分量が80%以下→便秘、80%以上→下痢となる」
  • 「便秘のような症状と下痢症とが同時に起こることもある」
  • 「有名な基準はバナナ1本分の便が健康的な目安」

妊娠中の体内環境と下痢症

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妊娠中の体内には、通常時とは大きく異なった体内環境となっており、母体にとってはとてもデリケードで繊細な健康バランスとなっています。

しかしこれは、お腹の中の赤ちゃんを健康に育てる為に身体の状態が様々な変化をみせます。特に大きく変化するのは黄体ホルモンと卵巣ホルモンの分泌量が増え、それによって皮下脂肪の増加や血液中の成分バランスの変化が大きく、実はこのホルモンバランスなどが下痢に大きく関わっていることもあります。

  • 「ホルモンバランスの変化によって腸内の水分バランスが崩れる」
  • 「自律神経系の身体機能バランスが崩れやすくなっている」
  • 「妊娠中はストレスをため込みやすい精神状況となっている」
  • 「子宮が拡大することで腸を圧迫してしまう」
  • 「排泄機能全般の代謝機能変化によって引き起こされてしまう」

妊娠中の女性の身体は、普段よりもよりデリケートな体内環境となっていて、本の少しの要因によって体調を崩しやすく、一度崩してしまうと、その状態がストレスとなってしまったりすることで余計に体調不良を起こしやすい状況に陥ってしまい、悪循環となってしまいがちです。

体内環境改善の為の対策

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体内環境は女性として妊娠していると誰もが経験する生理現象が多い為、明確な対策法というよりも、その症状を緩和させてゆく為の方法と受け止めて下さい。

ただし、症状が緩和することでとても楽に妊娠生活を送ることができますので、ここに書いている対策法の他にも、良いと思えることはどんどんやってみるべきだと思います。またそのほとんどの場合が自律神経系の作用によるものが多く、自律神経系をバランスよく整えることがとても大切になります。

  • 「交感神経をきちんと機能させる為に適度な体操や運動を行う」
  • 「休む時は腹式呼吸を意識し、副交感神経を優位に立たせる」
  • 「夜はなるべく早めの食事を摂取し、摂取後の就寝まで3時間前後の時間をあける」
  • 「できれば夜11時までには遅くとも就寝体勢が整っているように心がける」
  • 「適度なハーブティーや入浴剤などのリラクゼーショングッズを試してみる」

あくまでも生理現象に対してのことですので、補助的なものがほとんどですが、妊娠中以外にも健康的に過ごしてゆく上でもとても大切なことですので、ぜひ実践しましょう。

妊娠中の外部環境と下痢症

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妊娠中の下痢症はなにも体内環境によってだけ引き起こされているものではなく、身体の外部からの間接的な要因によっても引き起こされている場合があります。

一番多い要因としては食生活と睡眠に起因することが最も多く、腸内だけでなく消化器系の機能以上などが起こっている場合も考えられてきます。

「胃腸」と言われるように、腸と十二指腸とは大きな関連性を持っていて、十二指腸の不調によって腸内環境がバランスを崩し、結果的に下痢症となることも少なくありません。

  • 「妊娠中の暴飲暴食による腸内環境の悪化」
  • 「嘔吐(つわり時)によって食事からの栄養供給がしにくくなっている」
  • 「つわりの際、食事が摂取しにくく、つい水分補給が多くなりがち」
  • 「食事の栄養バランスの崩れによって体内環境が変化する」
  • 「睡眠の質の変化によって副交感神経異常によって腸内が過敏になる」

どうしても妊娠中は食欲が増す為、食べすぎてしまう、飲みすぎてしまうという傾向が強くなってしまいます。これは言ってみればお母さんは自分と赤ちゃんと、二人分の栄養を補わなければならい為の生理現象です。

しかし、度がすぎてしまうと体調を崩してしまう原因となりますので、注意が必要となります。

外部要因に対する対策法として

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外部要因による下痢症に関しては、食や睡眠に関することが多く、ご自分で節制したり気をつけたりしてゆくことが可能な場合がほとんどで、生活リズムを見直すことであらかじめ防ぐことも可能な場合が多く、少しの工夫で安心して妊娠生活を送ることができるようになります。

  • 「食事の質を見直して栄養価が高く消化の良い食生活をこころがける」
  • 「一度に多くの食事ではなく、少なめの食事を回数多めにをこころがける」
  • 「内臓の負担を軽減させる為、食事後、消化の目安となる3時間が経過してから就寝する」
  • 「自律神経の切り替わりの目安となる23時前には就寝体勢に入るようにする」
  • 「身体の冷える状況をなるべく避けるようにして温めるようにする」
  • 「冷たい飲み物は避けるようにして温かい飲み物を飲むように心がける」

ここでひとつ注意が必要になるのは、下痢をしている最中の身体は非常に脱水症状を起こしやすい状態となっており、下痢をするからといって水分補給を控えると身体に危険を及ぼすような状況となることもある為、無理に水分摂取を控えるようなことはしないようにして下さい。

あくまで下痢症は腸内異常が引き起こしているもので、単純に水分摂取が多くなったから起きているというものではありません。

まとめ

妊娠中でなくとも下痢はとても不快な症状だと言えます。これまで触れてきたように、身体内部の環境変化、環境異常と外部からの外部生活要因によって下痢症が引き起こされていることがほとんどです。人間の身体の機能は自律神経系によって支配されており、身体の機能調節を交感神経が、身体のリラックスや修復を副交感神経が行っています。

食事の摂取の仕方や睡眠の質によってそれらのバランスが崩れることで身体には様々な変調をきたします。その為、食や睡眠を変えてゆくことで自律神経系をバランス良く整え、結果的に体内環境からなる下痢も防いでゆくことができます。

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