離乳食の卵はいつから?進め方や注意点を紹介!

離乳食で初めての食品を食べさせる時には、赤ちゃんの便や体調等の様子を見ながら、少しずつ量や食べる食品を増やしていきます。順調に離乳食が進んでくると、次は、アレルギー反応が出やすいといわれる食品も、離乳食に加えていく事になります。

その代表的な食品でもある卵は、栄養価も高く、パンやお菓子、様々な加工食品にも使われているので、卵が使えるようになると離乳食のレパートリーも増えてきます。ここでは、離乳食で初めて卵を食べさせる時の与え方や注意点、卵アレルギーの症状について紹介します。

離乳食で卵を使える時期は?

赤ちゃん

卵の摂取は、赤ちゃんの月齢が小さい程消化機能が未熟な為、アレルギー反応を起こしやすいといわれています。一般的な目安として、離乳食中期以降の生後7~8ヶ月頃が、離乳食に卵を使い始める適した時期だといわれています。

赤ちゃんに卵を食べさせる時は、いきなり全卵ではなく、必ず卵黄と卵白に分けて離乳食を進めていきます。赤ちゃんの体の消化機能は未熟なため、卵黄よりも消化しにくい卵白の方が、アレルギー反応を起こしやすいといわれています。この為初めて卵を食べさせる時は、卵黄から食べさせるようにします。

卵黄の食べさせ方

生後7~8ヶ月位から、しっかりと固ゆでした卵の卵黄のみを離乳食に加えていきます。卵をゆでる時に、約10分~15分位茹でると固ゆでになります。最初は一かけら程の少量の卵黄から食べさせるようにします。卵黄の食感が嫌で口から出してしまう赤ちゃんもいるので、潰した卵黄をスープやおかゆ等に混ぜると赤ちゃんが食べやすくなります。

赤ちゃんの体調の変化に注意して、赤ちゃんの体調が安定しているようなら、少しずつ量を増やしていきます。1ヶ月間位を目安として、まずは卵黄だけを離乳食に加えるようにします。

卵白の食べさせ方

1ヶ月位の間、卵黄を食べても体調が安定しているようなら、卵黄の時と同様に、しっかりと固ゆでした卵白のみを離乳食に加えていきます。最初は一かけら程の少量から食べさせるようにします。体調の変化に注意して安定しているようなら、少しずつ量を増やしていきます。

卵白を食べても体調の変化がなく、安定した状態が続いているようなら、全卵へと進めていきます。

離乳食で卵を与える時の注意点は?

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離乳食で初めての食品を食べさせる時には、赤ちゃんの状態等に注意する必要があります。赤ちゃんに初めて卵を食べさせる時も、注意しなければいけない事があります。

しっかりと火を通した卵を使う

卵に含まれている可能性があるサルモネラ菌や食中毒の予防の為にも、1歳を過ぎるまでは、必ずしっかりと火が通っている卵を、離乳食に使うようにしましょう。

食べさせる時間に注意する

卵に限らず初めての食品を食べさせる時は、赤ちゃんの状態に変化が起きた時に、病院を受診出来るような時間帯を選ぶようにしましょう。病院まで掛かる時間や病院の診療時間も考えて、平日の朝等に食べさせるようにしましょう。

自己判断をしない

赤ちゃんの状態に変化があった時は、軽い症状であっても自己判断せずに、受診するようにしましょう。今後の離乳食の進め方等を含めて医師の指示が必要になる事もあるので、受診して相談するようにしましょう。

毎日続けて食べさせない

赤ちゃんの未熟な消化機能への負担やアレルギーの原因になる事も考えて、1度離乳食で卵を食べさせたら、2、3日空けてから食べさせるようにしましょう。

おやつや加工食品に気を付ける

卵は、おやつや加工食品等の材料にも使われています。卵を食べ始めの頃は、慎重に進めていきたいものです。赤ちゃんに卵を調節して食べさせていても、ベビーフードや加工食品でも卵を摂取する事もあります。

卵のアレルギーが無ければ問題無い量でも、まだ見極められない時期には注意したいものです。ベビーフードや加工食品に記載されている材料にも注意するようにしましょう。

離乳食で卵を食べ始めた時に気を付けたい症状とは?

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人の体には、対外から侵入してきたウィルスや細菌を排除しようとする、免疫反応の働きがあります。その免疫反応が、無害である物質に対しても反応してしまう疾患をアレルギーといいます。

卵は、アレルギーを起こす事もある食品の一つでもあります。アレルギー症状やアレルギー症状の程度は個人差がありますが、症状が強く出た場合には早急な処置が必要になる事もあります。少しでも気になる症状が出たら、診察を受けるようにしましょう。

皮膚や粘膜の症状

食べ物アレルギーがある場合に一番出やすい症状です。口の周りが赤くなる、蕁麻疹や痒みが出る、目が充血する等の皮膚や粘膜に症状が出る事があります。

呼吸器の症状

鼻水、くしゃみ、咳が出る等のアレルギー症状が出る事があります。アレルギー反応が強く出てしまうと、呼吸困難等の重い症状が出る事もあります。

アナフィラキシーショックが起きる

強いアレルギー反応がでると、アナフィラキシーショックを起こす事もあります。アナフィラキシーショックとは、急激に血圧が低下する、意識が薄くなる等の全身に起こる症状をいい、最も強いアレルギー症状で命に関わる事もある為、早急な処置が必要になります。

卵アレルギーの検査とは?

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アレルギーの遺伝性は、関連が大きいといわれています。赤ちゃんへのアレルギーの遺伝が心配な場合には、生後4ヶ月頃からアレルギーの検査をする事が可能です。赤ちゃんのアレルギー検査には、主に以下のようなものがあります。

血液検査

赤ちゃんから採血をして、血液中にアレルギーの疑いがある物質にに対する抗体がどの程度あるかを調べる検査です。

皮膚検査

赤ちゃんの皮膚に傷や押し後をつけて、アレルギーの疑いがある物質を皮膚につけて反応を確認するスクラッチテストと、アレルギーの疑いがある物質を付けた紙を皮膚に貼って反応を確認するパッチテストがあります。

除去テスト

血液検査や皮膚検査の結果で陽性反応が出た場合に、更に行われる検査です。アレルギーの疑いのある物質の摂取を医師の指示の下で14日間避けるようにして、症状の変化を確認していく検査です。

負荷テスト

除去テストの後に行われる事が多い検査です。医師の指示の下で、除去テストで避けてきた物質を少しずつ摂るようにして、症状の出方や程度を確認していく検査です。

◆赤ちゃんの場合は、アレルギー症状が出ても、成長と共に体の消化機能が発達してくると、自然に治る事もあります。アレルギー検査は判断がとても難しく、陽性反応が出たとしても実際にはアレルギーではない事もあります。

これらの理由と赤ちゃんへの負担等も考慮して、1歳を過ぎるまで検査をしない方針の病院もあります。まずは、赤ちゃんの状態がアレルギー検査が必要な状態かどうかも含めて医師に相談してみる事をおすすめします。

まとめ

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卵はアレルギーの事を考えると、初めて食べさせる時に不安になる食品の一つでもあります。しかし、基本的には、離乳食で初めての食品を食べさせる時と同様で、赤ちゃんの体の状態に合わせながら少しずつ進ていけば、過剰に心配する必要はありません。赤ちゃんに卵のアレルギーがあった場合は、ママが卵を食べた時の授乳でもアレルギー症状が出る事もあります。授乳中にアレルギー症状が出た事が無く、離乳食の進み方も順調である場合は、今までの離乳食の進め方の要領で、卵も離乳食に加えてみましょう。

安心して離乳食を進めていく為にも、かかりつけ医を見つけておく事は大切です。何等かのアレルギーの不安要素がある場合には、医師に相談して指示を受けるようにしましょう。

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