妊娠初期は、特に体を大切にしたい時期です。妊娠がわかった事により、気持ちなどの変化により色々戸惑ってしまう事があります。働いている人は、妊娠と仕事の両立が出来るのか心配されるのではないでしょうか?
妊娠と仕事の両方を、無理のないように続けていけるようなヒントをご紹介致します。
妊娠がわかったら仕事は辞めるべき?
仕事も順調に行ってきた女性に妊娠がわかると、急に環境が変わるのではないかと不安な気持ちになるでしょう。しかし、妊娠したからと言ってすぐに仕事をやめる必要はありません。
体調にもよりますが、妊娠と仕事の両立可能です。妊娠初期から仕事を無理なくこなすために、知っておいたほうが良い事をご紹介致します。
妊娠初期とはどんな状態なのでしょうか。
妊娠初期とは、「妊娠15週まで」との事を言います。ホルモンバランスが劇的に変化しやすく、それに伴い体調も変化をする時期です。特に、妊娠12週目までは流産をしやすい期間ですので、腹痛などの体調変化を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
上司、同僚への報告はいつしたらいい?
まず、妊娠が分かったら早いうちに上司へ報告をするべきでしょう。職種は様々あるかと思いますが、立ち仕事なのか、そうでないのかに関わらず、妊娠した事を上司に報告しましょう。
「安定期までは身内に以外に報告はしないほうがいいのでは?」という考えがあります。妊娠初期中に何事もなければそれに越した事はないのですが、ほとんどの妊婦には、つわりや、体調不良などが出る心配があります。そんな時に急なお休み、遅刻、早退が必要となってきます。
また、今後仕事を退職するにしても、産休明けに復職をするにしても、会社側の人員配置もスムーズに進む事を考えると報告は必要だと言えます。
立ち仕事も控えるのがベスト
立ち仕事の場合、長時間立っている事で冷えにつながります。足元を冷やすと血流が悪くなり、体全体の冷えを引き起こします。冷えは、つわりをひどくさせたり、お腹が張りやすくなります。また、便秘なども引き起こすので、日頃から足元を体を冷やす事は避けましょう。
この事から、妊婦にとって立ち仕事は重労働であり、無理をすると体調を崩してしまうのです。自分の体調と相談をしながらの働き方がいいのでしょうが、可能であれば立ち仕事から、無理のない部署への配置転換を希望することをお勧めいたします。
妊娠を理由に異動を希望してもいいの?
妊娠初期に限らず妊娠中は、現在の仕事がきついと感じる、または苦痛な時は、上司に配属先を変えてもらう相談をしましょう。その際は、あらかじめ産院の医師に相談をし、診断書を用意しておくのもいいでしょう。話がスムーズに進むかもしれません。
また、母子手帳の中にある「母子健康管理指導事項連絡カード」を利用するのもいいと思います。「母子健康管理指導事項連絡カード」は医師から、事業主へ妊婦の状態を明確に伝えるものです。妊婦を負担のない部署へ配置転換させる事を、会社が受け入れる事は労働基準法でも定められていますので、遠慮せず申請しましょう。
仕事をしながら妊娠を継続する上での心構え
妊娠初期に、きついと思う事や、不安を感じてしまう、などど思いながら仕事をする事は「我慢をする事」となります。ストレスや不安を感じ、妊婦さん精神面だけでなく、胎児への悪影響が心配されます。
妊娠初期は、妊娠前の体つきと変わらず、お腹も目立ちません。自分では「まだまだ平気」とハードに業務をしてしまうと、お母さんの体、胎児に危険を及ぼしてしまう事もあるので、自分の体調を相談しながら、早めの対応をしましょう。
働いている妊婦さんにとっては、仕事中のつわりは本当に辛いものです。特に出産を経験していない女性が多い、男性社員が多い職場では理解されず、肩身の狭い思いをする事も多いと思います。ですが、周りの人に妊娠中の注意すべき点などを理解してもらう、つわりの状態を理解してもらう事も必要な事です。
妊娠初期から、上司や同僚と今まで以上にコミュニケーションをとって、信頼関係を良好に保っておく事も大切です。職場は色々な人がいる場所でもあります。お互い、ストレスを溜めず無理をしないように出産後職場に復帰ができたらいいですね。
つわりっての原因は?どんなつわりがあるの?
仕事中に、つわりが襲ってきたらとても不安ですよね。原因がわかったら不安もすこし消えるでしょう。
つわりの原因
残念ながら、これっと言った原因はわかっていないようです。でもこうじゃないか?って事はあるようなので、ご紹介致しますね。
・「ヒト絨毛性ゴナドトロピン」と言うホルモンが増えて、脳の中の嘔吐中枢を刺激する
・お母さんの体が胎児を異物として認識して外に出そうとしている
・「プロゲステロン」と言うホルモンが増えることで胃腸の機能を低下させる
などが挙げられます。
つわりは重症化することも
つわりと言って思い浮かぶのは、吐き気ではないでしょうか。胃のムカムカと胃もたれで吐き気に襲われます。嘔吐してしまうときもあります。そして、寝ても寝ても眠気に襲われます。
眠いときは寝てしまうのが一番です。精神的に落ち込むこともつわりの一つで、マタニィテブルーという言葉も聞いたことがあるのではないでしょうか?妊娠中の頭痛、便秘、下痢は、つわりの一種なんですね。
これらのつわりだけでも辛いのに、つわりも重症化してしまう事もあります。「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と言われるものがあります。
食事や水分が全く取れない、一日に何度も嘔吐してしまう、トイレの回数が極端に減ってしまった、これにより脱水症状になってしまう事もあります。嘔吐や、脱水の症状で体重が1週間で3㎏〜5㎏も減ってしまい日常生活を送るのが送るのが難しい、などの症状があった時は、早めに医師の診察を受けましょう。
つわりの時期でも仕事を乗り切る方法
職種によってはご紹介する方法を試すには難しい場合があります。ご自分にあった方法でぜひ乗り切ってください。
アメやガムを口に含みながら仕事をしてみる
アメやガムは、口に入れても目立たないので、つわりの気持ち悪さを紛らわせるには良い方法です。オススメの味は、ミント系やソーダ系です。食べづわりの人は口に物を入れる事によって安心感を得られますし、口内の不快感も消し去ってくれます。
さらに、妊娠初期は眠気対策にも効果的です。妊娠中はカロリーの摂りすぎも良くありませんので、ノンシュガー系の物で乗り切りましょう。
一口で食べられる軽食をとりましょう
空腹時は胃酸がたくさん出てしまうので、つわりの気持ち悪さを強く感じます。一口で食べられる軽食や、クッキー、パン、おにぎりなどを持ち歩くといいでしょう。なお、食べづわりの方は、食べ過ぎに注意しましょう。
マスクをつけましょう
妊娠中は、いつも気にならない匂いも敏感に感じるようになります。敏感な上に不快なそ匂いを感じると気持ち悪さも増すのでマスクを着用するといいでしょう。また、自分の好みの香りなどをマスクに少しつけても、気分が変わりつわりを乗り切れるはずです。
まとめ
妊娠をしてからも働く女性は、とても素晴らしく思います。ただ、ひとりでは難しい場面も出てくるでしょう。
何事もひとりで抱え込まないで、ぜひ上司、同僚からの協力を得ながら、産休までの間を充実させて頂きたいと思います。
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