胎動が激しい時の注意点は?痛みを感じる時の対処方法も紹介!

妊娠20週目あたりになると”胎動”が始まります。お腹の中でお赤ちゃんが動くと、新しい命を実感出来てとても嬉しい気持ちになりますよね。

しかし、あまりにも激しく動いていると赤ちゃんに何かあったのではないか?と、ちょっと不安な気持ちも出てしまうものです。今回は”胎動”について詳しく見ていきましょう。

胎動とは?

pregnant-775036_960_720

胎動とはお腹の中にいる赤ちゃんが動いている状態の事を言います。早い人は妊娠16週目から遅くて22週目に胎動が始まります。最初の頃は体全体で動きますが、成長してくると手や足を使って動くようになります。

母親が胎動を感じる前から赤ちゃんはお腹の中で動き始めています。妊娠8週目になれば赤ちゃんの神経・脳・筋肉が発達してくるので動き回っているのですが、まだ体自体が小さいので子宮の壁に当たらず母親は感じ取る事が出来ないのです。

胎動のピークは29~31週目と言われています。赤ちゃんは成長して大きくなっていても、まだ用水の占める部分が多いので動き回るスペースがあり、赤ちゃんの力が強くなっているからです。赤ちゃんの手や足の形がお腹に浮き上がる事もあるんです。

「初めての妊娠の場合胎動が遅くなる」という事を聞いた事があると思いますがあまり関係ないです。今まで胎動の経験が無いので腸の動きと勘違いして胎動だと気付かないという人もいます。

胎動の感じ方や位置について

動きの感じ方は人それぞれなので一概にどんな動きという事は表現出来ません。ただ、胎動を感じやすい時が共通して、横になっている時やお風呂に入っている時など、気持ちが落ち着いている時に感じる事が多いようです。

母親が眠りにつくように赤ちゃんも寝ます。しかし何時間も続けてというわけではなく、20分眠り20分起きるという繰り返しを行っています。母親が夜寝ている間に激しい胎動を起こし、眠る事が出来ないという妊婦さんもいらっしゃいます。

位置に関しては、安定するまでは赤ちゃんはお腹の中でぐるぐる回りながら動いているので、胎動を感じる部分が変わってきます。体が大きくなれば子宮の中が狭くなるのでぐるぐる回る事が無くなり、一定の位置で胎動を感じるようになります。

膀胱や肛門の部分がグッと押されたような胎動を感じると、逆子の場合が多いと言われています。

胎動の種類

●ピクッピクッと規則的な胎動

お腹がひくつくような規則的な胎動は、赤ちゃんがしゃっくりをしている時です。産まれてきてから呼吸をする為に必要な行動です。

●震えるような胎動

赤ちゃんがおしっこをした後にブルブル震える事があり、振動して感じます。

●一部がグーっとした胎動

グーッとした感じは赤ちゃんが手や足を伸ばしている時です。

●全体的に回転するような胎動

赤ちゃんがお腹の中でぐるぐる回っている時です。

●ポコッと一瞬の胎動

赤ちゃんがお腹をパンチしたりキックした時です。初期の頃はあまり痛みを感じませんが、成長してくると力が強くなるので、激しい痛みになる事もあります。

胎動のカウント方法

胎動が起こる回数を測定する事によって、赤ちゃんがどういう状態にあるか確認する事ができます。そこで行うのが10カウント法になります。10カウント法を行う場合は、食後や就寝前など胎動を感じやすい時間帯に行うようにして下さい。

  1. 体の左側を下にして横になってください。
  2. 赤ちゃんが10回動くのにどのくらい時間が掛かった計測して下さい。この時はっきりと動いた回数だけで、「あれ、動いたかな?」という弱々しい物はカウントしないようにしましょう。
  3. 60分経過したら終了です。

これを1週間ほど繰り返し計測すると、10カウントするまでの平均時間が分かります。元気な赤ちゃんは10カウントするのに10分~20分ほどです。20分以上かかるようであれば、少し元気が無いか眠っているかになるので少し時間をずらして計測し直して見て下さい。

  • いつもは数分置きに元気に動いているのに1時間経っても胎動を感じられない場合
  • 何回カウントしても10カウントまで30分以上かかる場合
  • 1時間以上かかった場合

これらの場合は注意して下さい。赤ちゃんは元気に動く分には問題ありませんが、胎動が弱まったり感じなくなると危険です。

夜になると胎動が激しくなる

妊娠を経験している人なら感じた事があると思いますが、「夜になると胎動が激しくなる」と言われています。先ほど軽く触れましたが、赤ちゃんは20分寝て20分起きるという睡眠サイクルを繰り返しています。ですので、母親が夜眠っていても赤ちゃんは動いている時間があるという事になります。

でも、なぜ夜になると昼間の胎動よりも激しくなるのか?という疑問ですが、母親が昼間体を動かしている間は、赤ちゃんによりも母親の体に栄養や酸素が多く使用されています。夜になると母親の体は眠りにつき、赤ちゃんにたくさん血流が流れるので活発になるのです

胎動が激しいのは大丈夫なのか?

pregnant-775028_960_720

赤ちゃんが元気な証です

あまりにも激しい胎動だと、中で赤ちゃんが苦しがって動き回っているのではないか?と不安になってしまうかもしれませんが、何か問題が発生しているわけではないので安心して大丈夫です。

胎動を激しいと感じるようになるのは大体妊娠後期に入ってからです。妊娠後期になると赤ちゃんの体の大きさや筋力などが成長していますし、子宮がとても狭くなっています。その上母親がご飯を食べると胃が膨らみ腸なども活発に動き始めるので、赤ちゃんが動くたびに激しい胎動を感じるようになるのです。

胎動が激しい分には安心なのですが、胎動を感じなくなってしまった場合が心配です。赤ちゃんに問題が起きて本当に苦しい場合は動く事すら出来ない状態になるので、胎動を全く感じる事が出来なくなります。

胎動があまりにも激し過ぎて破水してしまうのでは・・・?という不安もあると思いますが、胎動が原因で破水するという事も無いので安心して下さい。

張りが強くなる場合は注意

子宮が大きくなってくると、子宮筋肉が緊張しやすくなり頻繁にお腹が張るようになります。これは必然的な事なので30分以内に張りが治まるようであれば心配する事はありません。胎動が原因でお腹の張りを感じる事もあります。

張りが30分以上続く場合、痛みが伴う場合、出血が伴う場合は病院に行きましょう。張りは甘く見ていると状況によっては切迫流産や早産の可能性が出てきます。

初めての妊娠経験という人でお腹の張りと胎動の違いが分からないという人がいます。感じ方は人それぞれになりますが、「お腹の内側から風船を膨らませた感覚」「お腹がカチカチになる」という表現になります。お腹の張りを見逃してしまうと危険なので、胎動と同様に自分のお腹の様子も毎日チェックするようにして下さい。

一般的な張りは暫く横になったり、張り止めの薬などを貰って飲むと元通りになります。張りが起きた場合は絶対に無理をしないように注意して下さいね。

胎動の迷信

pregnancy-1039537_960_720

性別が分かる?

胎動が激しいと男の子、胎動が弱いと女の子が生まれるという迷信があります。医学的な根拠はないので、必ずとは言えません。

胎動を感じる時期が早いと男の子、遅いと女の子という迷信があります。こちらも医学的な根拠がありません。胎動を感じる時期は母親の体の環境にもよります。

胎動を左で感じると男の子、右で感じると女の子という迷信があります。医学的な根拠がありません。胎動は赤ちゃんの手や足などがぶつかった時に感じるものなので、単純にその方向に手や足が向いているという事です。

障害と関係がある?

胎動が少なすぎるとダウン症の子供が生まれるという迷信もあります。医学的に根拠がありせん。ダウン症の子供は筋力が弱い事が多いので、お腹の中にいた時からあまり動かず胎動が少ない?という発想から生まれたものでしょう。

赤ちゃんに障害が起きていないか心配な場合は、出生前診断などもあるのでそちらを受けると良いでしょう。

こういった根拠の無い迷信はうかつに信用しないようにしましょう。とは言え、性別が分かるかどうかの迷信は、生まれてくる赤ちゃんがどんな子か想像する楽しみでもありますね。

激しい痛みの対処法

pregnant-776484_960_720

赤ちゃんが元気な証拠で嬉しい事とは言え、あまりにも激しくて痛い場合は辛いですよね。

赤ちゃんの位置を変える

赤ちゃんの位置を変える事によって痛みが和らぐ事があります。優しく上下左右にお腹を振ってあげたり、両手でお腹を包んで揺さぶってみましょう。大体赤ちゃんの位置が定まってくると痛みを感じる部分がどこかわかってくるので、それを頼りにズラしてあげます。

ただし、あまり激しくしてしまうとお腹が張ってしまったり破水の危険があるので、やりすぎ注意です。

抱き枕を使う

長さ1mほどの抱き枕を用意して腕で抱き枕の上部を抱きます。下の部分はお腹の下に敷くように配置して胎動の衝撃を和らげるという方法です。お腹が直接床に当たると衝撃が直接お腹にきてしまうのでそれは避けて下さい

まとめ

いかがでしたでしょうか?胎動が激しいからといって、赤ちゃんに何かトラブルが起きて苦しんでいるわけではないようですね。逆に赤ちゃんが元気な証拠という事で嬉しい限りです。母体は痛い思いをしてしまうので苦に感じてしまう事もあると思いますが、

赤ちゃんの位置を変えたり、抱き枕を利用して痛みを和らげて素敵なマタニティライフを送りましょう。

  
/* */
  
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする