最近ココナッツウォーターがハリウッドセレブの間で流行っています。
体が資本というお仕事柄、元々健康や美容に対するアンテナの鋭い環境ではありますが、最近のハリウッドセレブは特に健康志向。という事で、ココナッツウォーターの効果について調べてみました。
ココナッツウォーターとは?
まずは、ココナッツウォーターがどういったものなのかを知っておきましょう。
・ココナッツとは
ココナッツは、ココヤシの果実の事です。つまり、ヤシの実の事をココナッツと呼んでいます。
成熟した実は、繊維を固めたような非常に硬い殻で覆われていて、真ん中に大きな種が入っています。殻はぶつかったら大けがをする程頑丈で、ロープ等の原料になります。
パカッと割ったら、白い果肉のような部分があるイメージが一般的かと思いますが、あの白い部分は胚乳です。ココナッツクッキーに入っているのはこの部分です。
・漫画や映画で見かけたのがまさにココナッツウォーター
ココナッツにストローが刺さっているジュース、よく南国やビーチの風景を想像する時に思い浮かべてみたものです。
あれがまさにココナッツウォーター(ココナッツジュース)です。憧れの南国ドリンクが、最近コンビニでも買えるようになっています。
ココナッツミルクとの違い
出典:http://www.vitalroutine.com
ココナッツといえば、ココナッツミルクが有名ですがココナッツウォーターとの違いはどういったところにあるのか紹介します。
・製造過程の違い
これまでココナッツといえばココナッツミルクの方が一般的だったような気がしますが、ミルクとウォーターはその製造過程が全く異なります。
ココナッツミルクは、熟して白くなった果肉の部分をすり下ろして煮込み、何度も濾過する事で作られます。
それに対して、ココナッツウォーターは未熟な実に穴を開けるだけです。若いココナッツはぎっしりジュースが詰まって圧が掛かっているので、飛び散る事もあるそうです。
・ココナッツの成熟課程
ココナッツの実は、若いうちは液体で満たされています。
これがココナッツウォーターと呼ばれているもので、色は透明でゲル状だそうです。外側はまだ緑色をしています。成熟するとだんだんとこの透明な部分が果肉と空気に置き換わって行き、白い部分になっていきます。
・成分の違い
製造過程がそもそも違うココナッツミルクとココナッツウォーター、当然成分も異なります。
ココナッツミルクの方はプロテイン、脂肪分を含みますが、ココナッツウォーターにそれらの栄養素はなく、カリウム、マグネシウム等電解質を多く含んでいます。
ココナッツウォーターの効果
ココナッツウォーターを飲むことで、どのような効果を得ることが出来るのかを紹介します。
・栄養価が高い
出典:http://www.lifestylehearing.ca
電解質を豊富に含み、天然のスポーツドリンクとも呼ばれるココナッツウォーターですが、その電解質の量は普通のスポーツドリンク以上とも言われています。
また、割る直前までは非常に新鮮で菌も少ない状態なので、点滴替わりに使われる事もあったといいます。
ココナッツウォーターに含まれるミネラルは、カリウム、カルシウム、マグネシウム、マンガン等。カリウムはバナナ2本分に相当すると言われています。
・デトックス、疲労回復の効果
カリウム…ココナッツウォーター100gあたり230mg、一日に採りたい量は2000mg
カリウムは、夏バテ、高血圧の予防、むくみの解消などに効果があります。
利尿作用があり、体内で増えた塩分を排出してくれるデトックス作用のある成分です。水溶性のため調理の際に失われてしまいやすい成分なので、手を加えずそのまま採れるココナッツウォーターで採るのがちょうどよさそうですね。
ただし、腎臓が悪い方は採り過ぎ注意との事です。
・イライラ解消効果
出典:https://selectresource.com
カルシウム…ココナッツウォーター100gあたり11mg、一日に採りたい量は650mg
マグネシウム…ココナッツウォーター100gあたり6mg、一日に採りたい量は260mg
カルシウムはおなじみのイライラを解消する栄養素。
摂取によって骨粗鬆症、高血圧、動脈硬化等を予防できる大切な成分です。マグネシウムとのバランスも重要とされており、重量比でカルシウム2に対してマグネシウム1が丁度良いバランスとされています。
数値を見ると明らかな通り、ココナッツウォーターにはこれがバランス良く含まれています。
・ダイエット効果
ダイエットに良いという噂のココナッツウォーターですが、その理由はカロリーの低さにあります。
ダイエット中のミネラル不足を低カロリーで補える事と、デトックス作用があるので汗をかく&むくみに効果的です。ココナッツウォーターにダイエット成分が含まれているというよりは、ダイエットをサポートしてくれる飲み物として優秀なようです。
・美容に対する効果
代謝が良くなる、デトックス、というのは美肌にかなり効果がありそうなキーワードです。
まだ確実にこれが美肌によい!という成分がどれかは研究段階のようですが、少なくとも水分としてかなり優秀なのは間違いないようです。水じゃなくてもう一味違うものを、という場合にもオススメです。
飲み方のポイント
様々な効果を得ることの出来るココナッツウォーターですが、どのようにして摂取するのが良いかのポイントを紹介します。
・飲むタイミング
ココナッツウォーターは様々なミネラルを含みますが、ナトリウムはちょっと少なめ…という事で、ものすごい運動をした後にはちょっと物足りないかもしれません。
なので、軽〜中程度の運動の後が一番良いタイミングとされています。また、お風呂上がりの飲用もおすすめです。
・選ぶ時のポイント
さっそく生活に取り入れたいココナッツウォーター、最近ではペットボトル入りのものが販売されています。
ただ、ここで一つ気をつけたいのが糖分についてです。飲みやすくするために甘みやフレーバーの付いたものもありますが、糖分の採り過ぎにならないように注意が必要です。
・注意点
ココナッツウォーターを飲む時の注意は一つ、「体が冷える」という点です。南国の食べ物なだけあって体を冷やす効果があります。
ビーチで飲むには最高なのですが、冷え性の方や妊婦さんは飲み過ぎに注意です。
飲みにくい場合の対処法
癖が強いので苦手な方も多いですよね。そんな時の対処方法を紹介します。
・味が合わない場合
出典:http://www.myrecipes.com
ところでココナッツの味、皆様大丈夫でしょうか?独特の繊維っぽさが日本人にはまだなじみの無い味で、苦手な方もいらっしゃるかもしれません。
そのうち慣れる、というのが大方の意見のようなのですが、どうしても慣れる事が出来ない場合は以下の方法をお試しください。
・取り入れやすいブレンド
取り入れやすそうなものだと、カレーのベースに使うのがオススメです。そういえばココナッツカレーってインド料理でありますよね。
ココナッツミルクカレーというのがあるように、独特の風味がカレーの辛さをまろやかにしてくれます。
ミントとレモンですっきり、というレシピもあります。また、ゴーヤを混ぜてスムージーにしたという猛者も…割とはっきりした味のものを合わせてしまうと、もっさり感が消えるようです。
まとめ
オイルにミルクに、果てはビキニにもなる万能選手ココナッツ、ジュースはミネラル豊富でデトックスに効果がある上食物繊維も入っていて、さらに低カロリーというダイエットの強い味方です!
飲む点滴、天然のポカリとも言われているココナッツジュース、ジュースやスポーツドリンクと置き換えてみるのも健康に良いです。長風呂のお供ドリンクにすれば水分補給しながらいい汗がかけそうです。
コンビニに行けばすぐ飲めるのですが、一度でいいから実から直に飲みたい!と思って調べてみた所、台湾やタイの屋台に行くとたまに見かけ人も少なくありません。日本では中華街の路上で見た事があるという噂があったので、南国気分を味わいたい場合はそちらで探してみるのもちょっと楽しそうです。