頭痛が起きると、体の調子が悪いのかと思って不安になりますよね。風邪や寝不足の時に頭痛が発生することが多くあります。働き過ぎたり、疲れが溜まっていると頭も痛くなりやすいイメージです。
しかし、寝過ぎてしまうと頭痛が発生した経験はありませんか?体を休めたのにどうして頭痛が発生するのでしょうか。
今回は、寝過ぎの頭痛についての記事を書いています。寝過ぎて頭が痛い人や、頭痛を解消したい人はぜひ読んでみてください。
寝過ぎて頭痛が起きる原因
では、どういった原因で長時間睡眠をとると頭痛が発生するのかを紹介します。寝過ぎによる頭痛は2種類あり、それぞれ痛み方が変わっています。
◆血管が拡がる
人間が睡眠している最中は、脳が休息状態になります。つまり、リラックスしているので脳の血管は拡張してしまうのです。通常の睡眠であれば、程よく拡張されて頭痛が発生することはあまりありませんが、長時間寝てしまうと拡張され過ぎてしまうのです。
脳の血管が拡がりすぎると、周りにある「三叉神経」を刺激してしまうことにより頭痛が発生してしまうのです。さらに、神経伝達物質が分泌されて血管も周りに炎症が広がってしまうことで頭痛が発生します。
三叉神経の刺激による頭痛を「偏頭痛」といいます。偏頭痛の特徴として、
- ズキズキといった痛み方
- 4時間〜72時間続くことがある
- 頭の片側にだけ発生することが多い
- 週に1〜2回発生する人も多い
といったものが挙げられます。男性の方より女性の方に発症しやすいとされており、偏頭痛持ちという自覚がある人も少なくありません。
また、偏頭痛が発生する原因は長時間睡眠以外にもたくさんあり、
- 血管を拡張させる食事
- 高血圧
- 人混みからの開放
- ホルモンバランスの変化
などが挙げられ、血管を拡張させてしまうと頭痛が発生します。偏頭痛は慢性化することもあるので、発生しやすい人は覚えておきましょう。
◆血管が縮小する
上記とは真逆の原因になりますが、血管が縮小してしまうことで頭痛が起きる場合もあります。
長時間睡眠をとってしまうと、肩と首に負担がかかり過ぎてしまうことで、周囲の血管が圧迫されてしまうことがあります。そうなると血液の流れが悪くなってしまい、脳に十分な血液を届けることができなくなることで頭痛が発生してしまうのです。
こういった頭痛を「緊張型頭痛」といいます。緊張型頭痛の特徴として、
- 頭を締め付けるような痛み
- 全体的に痛みを感じる
- あまり激しい痛みではない
といったことが挙げられます。寝過ぎて緊張型頭痛が起きることはあまりありませんが、痛み方が違うので覚えておきましょう。また、他に緊張型頭痛を引き起こす原因として、
- 長時間のデスクワーク
- 肩こり
- 眼精疲労
- 体の冷え
といったことがあります。緊張型頭痛は、偏頭痛とは違いあまり激しい痛みではないので我慢することも可能ですが、頭痛によって対処方法も変わってくるので、特徴を覚えておきましょう。
寝過ぎの頭痛の治し方
では、寝過ぎて頭痛が発生した場合、どのようにすれば治すことが出来るのかを紹介します。頭痛の種類によって対処方法が変わってくるので、間違えないように注意しましょう。
◆偏頭痛の場合
寝起きの頭痛が、偏頭痛だった場合の対処方法を紹介します。
・カフェインを摂取する
カフェインには血管を収縮させる効果があるため、拡張した血管を落ち着かすことが出来ます。リラックスさせる効果もあるので、寝起きに一杯飲むのも良いでしょう。
カフェインを多く含んでいる飲み物は、コーヒーや緑茶などに多く含まれています。
・冷やす
頭痛が起きた時に温めるべきなのか、冷やすべきなのか分からないという人は多くいると思います。偏頭痛の場合は「冷やす」という対処方法が正解になります。
冷やすことで血管が縮むために、膨らんだ血管を元に戻すことが出来ます。間違って温めてしまうと、血管が膨らんで症状が悪化することがあるので注意しましょう。
・光と音を遮断して休む
ゆっくり休むことで、血管も落ち着いてきて症状が緩和されます。
休むときは、光と音を遮るのがポイントになります。光と音を感じてしまうと体が反応してしまうので、血管が拡張してしまうことがあるためです。暗い部屋で頭痛が落ち着くまで休みましょう。
・マグネシウムとビタミンB2を摂取する
偏頭痛が起きた時は、マグネシウムとビタミンB2を含むものを食べると症状が緩和されることがあります。
マグネシウムには、血管を安定させる効果があり、正常な状態に戻す効果が期待できます。ビタミンB2には、偏頭痛の予防する効果があるので、事前に食べておくのも良いでしょう。
- マグネシウム ひじき・アーモンド・玄米etc
- ビタミンB2 レバー・納豆・牛乳etc
これらをバランス良く摂取しましょう。
◆緊張型頭痛の場合
では、次に緊張型頭痛が発生しているときの治し方を紹介します。
・温める
偏頭痛とは違い、緊張型頭痛の場合は温めることで症状が緩和されます。
血管が縮んでしまうことが原因で発生しているので、温めて血管を拡張させてあげましょう。蒸しタオルを当てても良いですし、シャワーなどを肩や首に当てて血行を促進させるようにしてください。
・マッサージをする
肩や首の部分をマッサージして、筋肉をほぐすことで症状を緩和することが出来ます。筋肉が張っていたり、硬くなっている場合が多いのでマッサージが有効になります。
ただし、偏頭痛の時にマッサージをしてしまうと症状が悪化するので注意しましょう。
・血行を促進する
血管が収縮して、血行不良が起きているので頭痛が起きています。血行を促進することで、解消される場合があります。
また、日頃から血行が良くなるような生活を行っていると緊張型頭痛の予防をすることができます。血行の促進方法については、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事に詳しく記載しております。
睡眠時間について
寝過ぎといっても、どれくらいの時間が「寝過ぎ」になるのでしょうか?
日本人の場合は平均睡眠時間は、7時間前後といわれています。あくまでも平均なので、6時間しか睡眠出来ない人もいれば、8時間も睡眠時間を確保できている人ももちろんいます。
ですので、ここの誤差ならば寝過ぎとはいえないでしょう。
一般的には、10時間より多く睡眠時間をとっている人は、寝過ぎによる頭痛を感じやすいとされています。平日はなかなか睡眠時間が取れないからといって、休日に10時間以上睡眠をとったりするのは避けましょう。
寝過ぎても8時間前後で起床するのが理想です。
まとめ
寝過ぎて頭痛が起きる原因
・血管が拡がる(偏頭痛)
・血管が縮まる(緊張型頭痛)
寝過ぎの頭痛の治し方
(偏頭痛の場合)
・カフェインを摂取
・冷やす
・暗闇で休む
・マグネシウムとビタミンB2を摂取
(緊張型頭痛の場合)
・温める
・マッサージをする
・血行を促進する
寝過ぎとは?
・10時間以上の睡眠
以上が今回の記事のまとめになります。基本的には、寝過ぎで発生することが多いのは偏頭痛です。ズキズキと痛むのが特徴なので、適切な対処をとりましょう。
また、緊張型頭痛が起きている場合もあります。痛み方や特徴で、どちらかの頭痛なのかをしっかり把握して適切な対処をとることを覚えておきましょう。
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