疲れの頭痛はどういう原因?対処方法も知っておこう!

「体がだるくて何もできない」「どうも最近疲れが溜まりすぎて」という人はありませんか?「疲れは万病のもと」とも言われ、あまりにも疲労感、倦怠感がひどいと、頭痛となって表れる場合があります。驚くべきことに、15歳以上の日本人の3分の1に当たる3000万人以上は、頭痛に悩まされているといわれるのです。

疲れ自体が慢性化しているため、頭痛もなかなか改善しないもの。そこでここでは、そんな頭痛の原因となりうる、様々な種類の疲労を4つに分類し、それぞれの特徴と対処法を紹介いたします。

◆頭痛が治りにくいと感じたら?慢性的な疲れの4タイプ

頭痛

頭痛の原因となりうる疲れと一口に言っても、いろいろな種類があり、大きく4つが挙げられ、疲れの種類が違うとそれぞれ対処のための方法も変わってきます。自分の疲れの種類を知らなければ、適切な対策を取ることができません。

そこで、私たちの身近にある疲れの種類に、どのようなものがあるかを紹介します。知っておくだけでも、自分がどのような状態にあるのかが分かって、改善に向かって進むことができますよ。

○目の疲れ

近年、日本でのインターネット人口は7,300万人以上といわれ、パソコンを使用する人たちの多くは、1週間あたり、平均約25時間もパソコンの前に向かっているとされています。1週間あたりのテレビの平均視聴時間が約13時間ですから、約2倍近い時間をパソコンの前で使っていることになります。今やパソコンは、私たちの日常生活と密接な関係にあるといえるでしょう。

その、パソコンを使う人の多くが訴えるのが、目の疲れからくる頭痛です。

・目が疲れるのはなぜ?目の構造を知ろう

そもそも、目が疲れるとはどういうことでしょうか。それを知るには、まず目の構造を理解する必要があります。

私達の目は、ちょうどカメラの構造によく似ています。目の疲れは、カメラで言えばレンズにあたる「水晶体」の厚みを変える筋肉の疲労が原因です。

水晶体の厚みを調節することで、人間は、意識せずに様々な距離のものにピントを合わせることができるのですが、長時間目を使うと、この周辺の筋肉が疲労してきます。すると、水晶体の厚みを変える筋肉が肩こりのような状態になり、血流が悪くなります。

この筋肉は、自律神経のコントロール下にあるため、長い時間目を酷使すると自律神経に負担をかけてしまい、頭痛となって現れることがあるのです。

○寝不足

私も、レンタルビデオ屋さんで連続海外ドラマのDVDを借りて、夜更かしして見てしまいます。そうすると、どうしても睡眠時間が足りなかったり、あまり良く眠れなかったりします。

睡眠の質が不足していると、脳が十分に休むことができず、負荷がかかってしまいます。すると、脳の血管が拡張して炎症を起こし、その周りにある神経を圧迫して、ズキズキとした痛みや耳鳴りなどの偏頭痛を起こしてしまいます。

また、寝不足で体が十分に休めていないと、首や肩の筋肉が凝って、突然、頭が重いと感じたり、締め付けられるような痛みに襲われる頭痛になることがあります。30分以上続く場合だと、緊張型頭痛の可能性があります。ストレスによって引き起こされる場合が多く、長引く人だと、1週間くらい苦しめられます。

さらに、目の奥に発生するキーンとした、えぐられるような強い頭痛の場合は、群発頭痛と呼ばれる頭痛かもしれません。睡眠不足の他にも、酒や煙草によって引き起こされる頭痛で、寝ている間や明け方に、ほぼ毎日同じ時刻に痛み始めるのが特徴です。

○心の疲れ

「病は気から」と言われますが、まさにその言葉通り、会社や家庭内の人間関係、金銭トラブルによる悩み、体の不調からくる不安などがストレスとなり、頭痛の種となることがあります。よく、「頭の痛い話だな」と言ったりしますが、精神的な疲労によって、本当に頭痛が引き起こされる場合があるのです。

私達の体は、自律神経によってコントロールされ、動いています。

この自律神経を司っているのが脳の「視床下部」という部分ですが、ストレスを感じると、身を守ろうとして、この視床下部が刺激を受け、自律神経を通じて全身が緊張し、血管が収縮したり、筋肉が固くなったりするのです。

ほどよい緊張ならば、活力の源となって頑張ることができますが、緊張し過ぎると、血流が悪くなり、頭痛になってしまうのです。

○体の疲れ

筋肉痛になるほど体を動かすような運動ならば、血流が良くなって良いのですが、反対に同じ姿勢を取り続けるデスクワークや立ち仕事などだと、体の筋肉が知らず知らずのうちに緊張して血流が悪くなってしまい、頭痛に繋がることがあります。

特に、寒い時期になると体に力が入ってしまうため、この状態に陥りがちです。

◆頭痛とサヨナラ!それぞれの疲れへの対策は?

頭痛解消

ここまで、頭痛につながるような主な疲れの種類を紹介してきました。ここからは、それぞれの疲れへの対策を紹介していきましょう。

○目の疲れの対策

目のまわりには、疲れを取るためのツボが集中しています。1時間に1度、休憩を取りつつツボをマッサージをするとスッキリ!集中力がとぎれた時に手軽に押せるオススメのツボを、7つ紹介しましょう。

1.睛明(セイメイ)

鼻の付け根にあり、疲れ目だけでなく、近眼や緑内障などにも効果が期待できるといわれます。鼻の奥を指で押すような意識で、ゆっくりと刺激します。

2.攅竹(さんちく)

眉間の近く、眉の起点にあり、老眼の予防に良いとされています。親指で、じわっとゆっくり押します。

3.魚腰(ぎょよう)

眉毛の中間あたりにあるツボで、眼球の向きを変える外眼筋を刺激します。眉の下から上に向かって、親指でそっと押して刺激します。

4.絲竹空(しちくくう)

こめかみの近くにある眉の終点にあり、視力や疲れ目の回復に効果が高いと言われています。眉の終点を人差し指と中指でそっと刺激します。

5.太陽(たいよう)

こめかみにあるツボで、別名を「目医者殺し」と言われるほど、よく効くツボです。人差し指と中指で、両側から同時に押します。

6.承泣(しょうきゅう)

瞳孔の真下、目のくぼみと骨の境にあるツボで、血行が良くなり、クマが緩和されます。目のくぼみに指を入れないように注意しながら、骨の境目にそっと指をおき、気持ちいいと感じるくらいの強さで、奥に向かってそっと押します。

7.陽白(ようはく)

魚腰から指一本ほど上の、額にあるツボです。疲れ目、リフレッシュ、しわを防ぐのに効くとされています。魚腰と一緒に、ゆっくりと押すとよいでしょう。

デスクの上に手鏡を用意して、疲れた時にこれらの7つのツボを押してみてはいかがでしょうか。その他にも、蒸しタオルを目の上に乗せると副交感神経を刺激し、疲れを解消することができます。

○寝不足への対策

頭痛を引き起こす寝不足の対策として、次の4項目の実践がオススメです。

・深い睡眠をとるための準備をする

リラックスした状態で深い睡眠をとるために、コーヒーなどの刺激の強い飲料は避け、ぬるま湯に20分程度浸かる半身浴や、睡眠用のBGMを用意するとよいでしょう。

・深い睡眠を維持するための寝具を選ぶ

枕の高さや、形、素材、布団のサイズなど、体にあったものを選ぶことが、深い睡眠には重要です。

・起床したら太陽の光を浴びる

夜、眠くなるようにするには、体内のリズムを整えることが重要です。そのためには、朝、起床したら太陽の光を20分以上浴びるのが効果的です。体内時計は25時間周期で動いていますが、光を浴びることで体内時計の乱れがリセットされるからです。

・必要な睡眠時間を調べる

人間の睡眠サイクルは90分だと言われています。そのうち10~20分程度の割合で、気持ちよく起床できる時間帯がやってくるのです。起床時間はずらしにくいので、15分ずつ布団に入る時間をずらし、自分にあった睡眠時間を探してみましょう。

これらを実行することで、「睡眠時間をしっかり取っているはずなのに、寝た気がせずに頭痛が起きる」という悩みが解消されるようになるでしょう。

○心の疲れへの対策

自衛隊のメンタル教官である下園壮太氏は、「心の疲れは、『ムリをしている』ところから起きる」と言います。

1この疲れは、実際に脳の神経を披露させているところから発生していることが、最近の研究から分かってきていますから、休むことでしか解消はできません。

自分がムリをしていることに「気づき」、休息を取ることが大切です。睡眠をいつもより多めにとって、やる気を回復しましょう。

○体の疲れへの対策

私たちの体は、食べ物でできています。体の疲労が蓄積されている場合には、休息もさることながら、食べ物からしっかりと栄養を摂取することが大切です。

特に、アミノ酸は、私達の体を作るのに欠かせない栄養素ですので、良質のアミノ酸を摂りましょう。大豆、納豆などの豆製品を主食と一緒に摂取すると効率よく摂取できます。また、クエン酸も有効ですから果物や酢なども多く摂るといいです。

また、体調を整えるには、野菜や果物に含まれるビタミンやミネラル、魚介類に多いタウリン、にんにくに含まれるアリシンを積極的に摂るようにするとよいでしょう。

◆まとめ

ここまで、頭痛につながる疲れと、それぞれに対する対策を種類別に見てきましたが、いかがでしたでしょうか?

頭痛は、生活の質を下げてしまうやっかいな症状であり、頭痛薬で一時的に対処したとしても、その根本原因を解決しなければ、いつまでたっても悩まされることになります。

疲れが蓄積すると、それだけ取り除くのも時間がかかりますので、早め早めの対処を心がけるようにしましょう。

また、頭痛といっても疲れからくるものばかりではなく、重大な病気のサインである場合もありますので、おかしいなと思ったら、早めに病院を受診するようにしましょうね!

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