結膜下出血の原因とは?症状と早く治す方法を紹介!

とっても痛そうなくらいに目が赤くなったので、ビックリしてすぐに眼科を受診されたという方や、友達や周りの方でものすごく目が真っ赤で心配になった経験をされた方もいるかと思います。

目が真っ赤な友達に「目が真っ赤だけど大丈夫?」と声をかけると、「全然大丈夫」という返答があり、見た目が重症にみえるのに、本当に大丈夫なのかなと心配になることもあるかと思います。特に自分の子供に急に発症した場合は、跡が残ってしまわないか、視力に問題がでるのではなど様々な心配が出てくるかと思います。

この見た目はとっても痛そうに見える結膜下出血は、実際には体にできるあざと同じくらいの軽度の軽いことが多いです。しかし、中には痛みが伴ったり、様々な症状がでたりと別の病状が原因でひき起こる場合もあります。今回、結膜下出血が起こる原因と治療法方、また早く治したい方へのポイントをご紹介します。

結膜下出血とは?

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結膜下出血とは、目の中にある結膜という部分の血管が破れて出血が起こる症状です。この症状が起こると目がごろごろしたり、異物感を感じる方がいますが、痛みを伴わないのが特徴的です。また、この病状が原因となって視力の低下や視野が狭まることはありません。

出血する期間は、1~2週間前後で自然に完治すると言われているので、過度に不安になる必要はありません。

結膜下出血が起こる原因は、くしゃみ・せき・水中眼鏡の締めすぎ、過飲酒などが引き金となった、はっきりした原因が分からない軽度の理由の場合や、外傷、加齢、結膜炎や全身疾患などの病気が原因で起こったりもします。

結膜のとは何か、また結膜下出血の起こる原因や症状を詳しくご紹介します。

結膜とは?

白目と黒目は半透明な薄い膜で覆われています。まぶたの裏側と白めの部分を覆っている膜のことを「結膜」と呼び、黒目の部分を覆っている膜を「角膜」と呼びます。この結膜の役割は、白目の部分に抗菌作用のある粘液や涙を作り、目に潤いを与え、外からのゴミや異物の進入を防ぐことです。

目を開けている間はいつでも外にさらされている状態なので、アレルギーなどの刺激を受けやすく、ウイルスや細菌に感染しやすい部分です。また、結膜には小さい血管がいくつも張り巡らされているので、少しの衝撃でもこの細い血管が破れます。何らかの原因でこの結膜内の血管が破れて出血が起こると、白めの部分が真っ赤に染まります。

結膜下出血の症状は?

この病気は傷みを伴わない為、普段の生活で鏡で見た時に赤い目に気付いたり、友達から言われて気付くことが多いです。目の充血と間違われやすいですが、目の充血は血管が拡張した状態を指すので、細い血管に沿って、血が流れていくように赤くなっている場合は充血です。

一方、結膜下出血は広範囲だったり一部分だったりと範囲は様々ですが、赤くべったりとした血液が白目部分にあるのが特徴です。

■結膜下出血の主な症状

  • 目の痛みがない
  • 熱がない
  • 目やにが出ていない
  • 目の霞や、視力や視野の低下がない
  • べったりした血液が白目にある
  • 出血の期間が1~2週間程度

2~3ヶ月程度赤みが続く方もいますが、ゆっくりと血液が吸収されて小さくなっていきます。べったりした血液が白めにあるだけで、他の症状はありません。

その為、目やにが大量に出たり、痛みが出たり、熱が出たり、視力や視野の低下が見られる、数週間経っても赤い範囲が小さくならないなどが起こっている場合は、別の病気の可能性があるので、眼科医や内科に診察してもらいましょう。

結膜下出血の5つの原因について

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結膜下出血が起こる原因は、くしゃみ・せき・水中眼鏡の締めすぎ、過飲酒、などが引き金となって出血を起こすという、はっきりした原因が分からない軽度の理由の場合もありますし、全身疾患や伝染病などの病気が原因で起こったりもします。

引き起こされる5つの原因を詳しく見てみましょう。

はっきりした原因の分からないもの

意外なことかもしれませんが、結膜下出血になる方の1番多い理由が、はっきりした原因がわからないものです。

これらに該当する理由は様々あり、くしゃみ、せき、ダイビングの急浮上、水中眼鏡の締め付けが強い、飲みすぎや寝不足、便秘、月経などの体調変化、加齢などが引き起こすと考えられています。細い血管は破れやすいので、このような少しの刺激で破れて出血してしまうことがあります。

全身性疾患

血液疾患(貧血、白血病、紫斑病など)、動脈硬化、高血圧、糖尿病、腎炎などの病気が原因で発症する場合があります。頻繁に結膜下出血が起こる場合は、これらの疾患の可能性があります。

このような病状が原因となり、目の出血が慢性化されている方は眼低出血が起こり、視力低下や失明を招く恐れがあります。また、目の充血以外に全身に様々な症状が起こるので、眼科医ではなく、内科で検査してもらい原因となる疾患の治療を最優先で行ってください。

熱を伴う急性熱疾患

熱を伴っている場合は、マラリア、猩紅熱、ジフテリア、コレラ、発疹チフス、インフルエンザ、麻疹などのウイルス、細菌に感染した急性熱性疾患の可能性があります。

急性熱疾患が原因で引き起こされる目の充血の疑いがある場合は、眼科医ではなく、内科で原因となる病気の治療を最優先で行ってください。

外傷を受けた場合

サッカーやバスケなど激しい運動の際に、ボールが目に当たった、転んで目をぶつけた場合や、鋭利な刃物や金属の破片などが原因で結膜が傷つき、出血することで、目が赤くなります。このような事が原因で痛みを伴う場合は、すぐに治療が必要となります。

また、治療後も結膜下出血の状態が長期間続いている場合は、眼科医で精密検査をされることをおススメします。

急性出血性結膜炎や流行性角結膜炎などの伝染病の場合

「急性出血性結膜炎」や「流行性角結膜炎」といった伝染病が原因となって、目に出血を起こします。これらの伝染病の場合は、出血以外に目に痛みやかゆみ、めやに、頭痛なども症状として現われるのが特徴です。また、最初は片目だけ症状が現われ、数日後に別の目にも症状が出ます。

■急性出血性結膜炎

急性出血性結膜炎の特徴は、黒目の角膜の部分が斑点模様に赤く染まり、症状が悪化すると白め全体が赤くなります。

目の出血以外の症状は、

  • まぶたの腫れ
  • まぶたに小さいブツブツができる
  • 目やにがでる場合がある
  • 頭痛
  • 発熱
  • 目に痛みがある

■流行性角結膜炎

流行性角結膜炎とは、ウイルスが原因となって、白めを覆う結膜の炎症と黒目を覆う角膜の炎症の両方を引き起こす為、角結膜炎と呼ばれています。この病状は、感染力が強いことが特徴で、夏場のプールなどを通じてウイルスに感染したりします。

目の出血以外の症状は、

  • まぶたの腫れ
  • 目やにがでる
  • まぶしさや霞を感じる
  • 頭痛
  • 重症になると、目に痛みがある
  • 視力が低下する場合がある

これらの伝染病は他の人に感染します。眼科の診察を受け、集団感染を引き起こさないように注意が必要です。

結膜下出血の治療方法と早く治す5つのポイントについて

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印象的な部分が真っ赤に染まるので、目立ちやすく早く治したいと思っている方も多いと思います。ここでは、治療方法やいち早く治すにはどうしたらいいかのポイントをご紹介します。

結膜下出血の治療方法は?

患部に痛みがなく原因不明で突然現われた目の出血は、一般的に1週間~2週間ごろで自然治癒されるといわれているので、眼科に行かずに、そのままにしていて問題ありません。

赤い目の状態が長く続いたり、早めに完治したいなどの場合は、眼科に行き、検査を行ってください。拡大鏡を使って目に光をあて、結膜の傷がどの程度のものか、また出血場所を特定するといった、簡単な検査で診断結果がでます。

また、下記の場合は、別の治療が必要となるので、適切な治療を受けてください。

■慢性化している場合
原因不明の出血が、慢性化している場合や、長い期間続いている場合は、止血薬や血栓溶解剤などの結膜下注射を使用することも出来ます。慢性化は全身疾患の疑いもあるので、内科を受診し血液に異常がないか確認してください。

■全身疾患や伝染病の場合

全身疾患や伝染病などの場合は、その原因となっている病気の治療を最優先に行う必要があります。伝染病の場合は、人に移さないようにする注意が必要です。家族の人と共同で使っているタオルを別にしたり、眼帯を使って目を覆ったり、接触しないように気をつけましょう。

■外傷を受けた場合

ボールが当たった、転倒した、鋭利なもので目が傷ついたなどが見られる場合は、すぐに眼科医を受診してください。また、治療後も、長期間に渡り目の赤みが引かない場合は、精密検査をされることをおススメします。

結膜炎を早く直す5つのポイントは?

出血は基本1週間から2週間程度で自然と消えますが、出血がひどいと2~3ヶ月間残ったり、稀に茶色く濁ったものが残った状態が続いたりすると、美容上早く直したいと思っている方は多いと思います。ここでは、いち早く直す為のポイントをご紹介します。

1、蒸しタオルで目の上を暖める

暖めることで出血の吸収を早くするといわれています。その為お風呂に入ったり、蒸しタオルを使って、何度も目を暖めてください。

2、目に刺激を与えない

目を触ったり、強くこすったり、水中眼鏡の締めすぎなど、目に刺激をあたえることは再度出血する可能性があるので、避けましょう。

3.力をかけない

重い荷物を持ったり、力仕事をすると、再度出血してしまう場合があるので、注意が必要です。

4、飲酒を避ける

飲酒は血液の拡張する働きがあるので、過度飲酒により、出血する場合があります。目の血管に刺激を与えない為にも、この時期の飲酒は避けましょう。

5、点眼薬や止血剤の内服を利用する

点眼薬や止血剤の内服を医師からもらうことが可能です。また、ひどい出血の場合は結膜下注射もできるので、長い期間赤い目の状態が続くようであれば、眼科医に相談してみるといいかもしれません。

まとめ

結膜下出血は簡単に起こりうる病状にも関らず見た目がとっても痛そうです。この目の部分は、うまく隠せないのが、やっかいですよね。目はとても印象ある部分で人から見られることも多いことから、人に会うたびに毎回「大丈夫?」と聞かれると思います。そんな心配も会う度にされてたら疲れてしまい、嫌だと感じる方も多いと思います。

1~2週間も完治するのに待ってられない!出来るだけ早く治したい!と思っている方は、今回ご紹介したいち早く治すポイントを日常に取り入れて、早くきれいな白目に戻してください。

  
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