口の中が酸っぱいと感じる原因は?病気の可能性と対処方法について!

口の中に違和感がある、酸っぱい味がすることはありませんか?いつもと違うと不安になりますし、何かの病気ではないかと不安になりますよね。

特に、酸っぱい味がするというのは味覚に関係しますから、ますます気になってしまう人もいるのではないでしょうか?では、口の中が酸っぱく感じるのはなぜなのでしょうか?その原因について詳しく見ていきましょう。

口の中がすっぱい原因

kuti

では、口の中がすっぱくなる原因について、それどれご紹介します。

口の中が乾燥している

朝起きた時、口の中が変な味だと感じた経験はありませんか?

口の中が乾燥していると味覚がおかしくなることがあります。寝ている間は水分も取りませんし、口が開いていることもあるでしょうから、どうしても乾燥しがちになります。口の乾燥の主な原因は口呼吸と言われますから、鼻で呼吸することを意識するとよいでしょう。

寝ている間は意識できませんから、マスクをするのも効果的ですね。しかし、口呼吸が原因ではなく、そもそもの唾液量が少なくなることが原因の場合もあります。この場合にはドライマウスを疑いましょう。

ドライマウスについて

ドライマウスは薬の副作用や口まわりの筋肉が低下、精神的ストレスなどが原因で起こると言われます。

症状

口やのどの乾きだけでなく、口内炎や唇のひび割れなどが現れ、味覚が低下するのが主な症状です。虫歯や歯周病の原因にもなりますし、重症になると肺炎の原因になることもあります。

治療法

ドライマウスを予防するためには、生活習慣の見直しが大切です。

①ストレスを溜め込まない

ストレスが強いと唾液の分泌量が減り、ドライマウスになりやすくなります。

②しっかり噛んで食べる

食事の際、噛む回数が少ないと唾液の分泌量が少なくなります。乾物や根菜など、食べごたえのあるよのを食べることで、しっかりの噛む習慣を付けましょう。また、キシリトール入りのガムや、酢昆布などを噛むことで、効果的に唾液を出すことができます。

③正しい食習慣をつける

無理なダイエットや朝食を抜くなど、偏った食生活はやめましょう。食事を摂らないと唾液は余計に出なくなります。

また、就寝中は唾液量が減りますが、朝食を抜くとこの状態が長く続くため、やはり口の乾燥を進めてしまうのです。

④規則正しい生活

寝不足や寝すぎなど、不規則な生活習慣は自律神経を乱れさせ、唾液の分泌に悪影響を与えます。きちんとした生活をすることで、ドライマウスの改善につながりますよ。

⑤部屋の乾燥を防ぐ

何気ない場面でも、室内はエアコンによって乾燥しています。加湿器を使い、部屋が乾燥しすぎないように工夫しましょう。

⑥マッサージで唾液腺を刺激

唾液は唾液腺から分泌されます。この唾液腺をマッサージすることで唾液の分泌を促す方法があります。

  • 耳下腺:耳の下にあります。指で後ろから手前に向かって円を描くように、耳の手前をマッサージしましょう。
  • 顎下腺:下あごの下にあります。マッサージ方法は、下あごの骨の内側を、耳の下からあごの中央にかけて優しくマッサージします。5箇所くらいに分けておこないましょう。
  • 舌下腺:舌の下にあります。下あごの真下に手を当て、上に突き上げるようにグッと押しましょう。

⑦飲酒や喫煙を控える

特に寝酒は口の乾燥を促進させますから避けましょう。唾液が減ると細菌が繁殖しやすい環境になりますから、飲みすぎは要注意です。また、喫煙も口内環境を悪化させるだけですので、極力控えることをオススメします。

ドライマウスかどうかは、10分間ガムを噛み、その間に出た唾液の量で判断します。唾液の量が10ミリ以下ならばドライマウスになっている可能性が高いと言えます。

胃酸の逆流によるもの

胃液が喉の辺りまで逆流してくると、口の中が酸っぱく感じたり、胸焼けを起こしたりする場合があります。

この場合には、逆流性胃腸炎にかかっている可能性が考えられます。胃液の逆流を防ぐ筋肉がうまく働かなくなったり、胃酸が増えすぎることが原因だと言われます。

症状

胃液の逆流により、胸焼けや、胸の痛みが現れるほか、咳やのどの違和感、声が枯れるなどの症状が出ます。

原因

揚げ物などの脂っぽい食事を多く摂ったり、肉料理など、タンパク質の多い食事をよく食べる人がかかりやすいと言われています。また、高齢になって背中が曲がると、腹部を圧迫されることで胃液の逆流が起こりやすくなります。

治療法

何よりもまず、食生活を改善することが有効です。食べすぎや脂の摂りすぎに注意し、バランスのよい食事を心がけましょう。また、横になる時には頭を少し高くし、体の右側を下にすると効果的です。眠る時や少し休む時などに、意識的に実践してみましょう。これと同時に、胃酸を抑える薬を飲むことも効果的です。場合によっては運動機能を改善する薬や漢方薬などを処方されることもあるでしょう。処方された薬をきちんと飲み、しっかり治療することが大切です。

ただし、内服薬で症状が改善しない場合には、腹腔鏡手術などを行うこともあります。主治医とよく相談し、納得した上で手術を受けるようにしましょう。口が酸っぱいなどの症状には、ガンが隠れていることもありますので、放っておくのは危険です。異常を感じたら、早めに病院を受診するようにしてください。

妊娠によるもの

女性の場合には、妊娠中のつわりによって、口の中が酸っぱく感じるということが考えられます。

ストレスによるもの

精神的な不安や過度なストレスを感じると、唾液の分泌が減るため、、口の中が酸っぱく感じることがあります。唾液には口の中のpHを一定に保つ緩衝作用を持っていますが、ストレスによって唾液の分泌量が減ると、その作用がうまく働かなくなるためです。

病気の可能性も

味覚

口の中が酸っぱいと感じるのが病気の可能性も考えられます。

味覚障害

味覚障害の自覚症状として、口の中が酸っぱいというものがあります。味に異変を感じたら、味覚障害を疑いましょう。ただ、一口に味覚障害と言っても、その原因も種類も様々ですから、まずは別々にご説明しましょう。

亜鉛欠乏性味覚障害

その名の通り、亜鉛が欠乏することによって起こる味覚障害です。わたしたちは味蕾という細胞によって味を感じますが、この味蕾細胞には亜鉛が多く含まれています。そのため、亜鉛が不足すると働きが低下し、やがては味覚障害にまでつながるのです。

治療法

亜鉛不足が原因ですから、まずは日ごろから積極的に亜鉛を摂取することを心がけましょう。亜鉛のサプリメントもありますし、亜鉛を多く含む食材をメニューに取り込むことも効果的です。

【亜鉛を多く含む食材】

カキ、からすみ、レバー、カニ、ホヤ、牛肉など

中でもカキは多くの亜鉛を含んでいるため、1日5個食べれば必要量を摂取できます。このほか牛肉なども日頃のメニューに取り込みやすいですから、豚肉を牛肉に替えてメニューに取り込むとよいですね。

突発性味覚障害

血中の亜鉛量は正常であるにも関わらず、味覚障害を引き起こすことがあります。今のところ原因は分かっていませんが、普段の食生活において亜鉛の摂取量が足りていないために起こるのではないかと言われています。

薬剤性味覚障害

薬の副作用によって引き起こされる味覚障害です。主に利尿剤、降圧剤、抗うつ剤、抗生剤、解熱剤などに亜鉛の量を低下させる副作用があると言われています。

症状

味覚全体と言うよりは、甘さや辛さなど、一部の味が分からなくなるという場合が多いようです。

治療法

原因が薬の副作用だと分かっている場合には、服用する薬を変えるのが1番です。しかし、特に高齢者は多くの薬を同時に服用することが多いため、特定の薬を原因として突き止めることは極めて難しいでしょう。また、薬剤性の味覚障害は原因となる薬を服用してから2週間から6週間で発症するため、すぐには分かりにくいのです。

全身疾患に伴うものなど

ほかにも、肝不全、腎不全、高血圧、糖尿病、貧血など、全身疾患に伴う味覚異常もあります。

根本の病気を治療することが大切になりますので、口の乾きや胃酸が原因のようなら、早めに医療機関を受診されることをオススメします。

何科へ行けばいい?

受診

では具体的に、何科を受診すればよいのでしょうか?原因ごとにご紹介します。

味覚障害

味覚障害は、歯科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。

ただし、味覚障害については専門外の場合もありますから、詳しい検査や専門的な治療を受けられるかどうか、事前に病院に問い合わせることをオススメします。味覚障害の検査としては、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味などの検査、臭覚検査、血液検査などを行います。

口の中に違和感を感じたり、味がおかしいと感じたら病院へ行きましょう。

逆流性胃腸炎

内科や消化器科、胃腸科などを受診しましょう。また、逆流性食道炎と非常によく似ていますから、検査をしないとどちらであるか判断できません。

まずは病院で検査を受けることをオススメします。食道に炎症が起きている場合は、逆流性食道炎となります。検査としては、上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)を行います。

まとめ

ヘルスケア

口の中が酸っぱいというのは、体からのSOSです。無理なダイエットや偏った食生活はストレスにもつながりますし、亜鉛不足にもなります。必要以上の薬の服用も味覚障害のリスクを高めますから控えた方がよいでしょう。

日頃から何かと薬を飲む癖のある人は、あまり頼らないようにするとリスクを軽減することができます。このほか、舌を清潔に保つために磨きすぎるのもよくないですね。何事もやりすぎはよくありませんから、ほどよい加減を心がけましょう。

  
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