陰嚢湿疹の原因や症状、治療法を知ろう!どの科を受診するのがよい?

陰嚢湿疹はデリケートな場所のかゆみのために一人悩んでいる男性も多いようです。なかなか病院に行きづらい、相談しにくいなどで自己流の手当てをしていくうちに悪化させてしまう心配もあります。陰嚢湿疹とはどのような病気なのでしょうか。

原因は何か、予防法はあるのか、かゆみがあるときはどうしたらよいのか、病院は何科にかかればよいのか、またかゆみを伴う他の病気とは何が違うのか、なども説明していきます。

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陰嚢湿疹とは?

困っている男性

陰嚢湿疹について紹介します。

陰嚢湿疹とはどんな病気?

「陰嚢」とは男性性器の睾丸(こうがん、精巣ともいう)と精巣上体を包んでいる袋のようなもので、下腹部の皮膚から続いている部分です。

一般的には「金玉」「玉袋」「金玉袋」などと呼ばれています。陰嚢の皮膚は収縮している時はヒダがあります。この陰嚢の裏側の部分がかゆくなり、湿疹ができてしまうことを陰嚢湿疹と呼びます。他にも性器周辺がかゆくなる疾患はあるので、よく見極める必要があります。

なお、こういった陰部のかゆみというのは男性に限ったことではなく女性にもあります。

陰嚢湿疹の症状は?

陰嚢湿疹にはどのような症状があるのでしょうか。最初は軽いかゆみ、なんとなくかゆいなという程度だったのが、布団に入ったときなど体が温まった時に掻いているうちにだんだんとかゆみが酷くなっていきます。かゆくなると我慢するのは難しくどうしてもまた掻いてしまいます。

カサカサ乾燥した状態になり、粉状のフケのようなものが出てくる人、または湿ってべたついた状態になったりしてしまうこともあるようです。

いずれにしてもかゆみがひどくかゆく掻きむしってしまうので、今度は皮膚が傷ついてしまいます。そのため傷口から血が出てきたりします。それがかさぶたになったり、なかなか傷が治らなかったりで陰嚢の皮膚は今度は痛みも出てきます。それでもかゆみの酷さは相変わらずなので、なかなか治りません。さらには皮膚がゴワゴワした感じになってきます。かなりかゆみがひどいというのが特徴です。人によっては患部の匂いが気になるということを言う場合もあるようです。

体が温まったときなどにどうしてもかゆみが増すので、布団に入ってからかゆみが出るなどして寝不足になる人、人前で掻きにくいため掻きたくても掻けない、かゆくてたまらないなどストレスがたまってくる人もいます。

どの年代の男性にも起こる可能性があるため、学童や生徒なら学業に影響が出たり、会社勤めの人なら仕事に影響が出たりします。

そもそも湿疹とは何でしょう?

皮膚のトラブルとしてよく「湿疹ができた」などと聞きますが湿疹とはどういうことなのでしょう。蕁麻疹とは違うのでしょうか。

湿疹とは皮膚にできる炎症のことを指し、皮膚炎とも言います。湿疹はかゆみをともない、ブツブツや水疱ができたりカサカサになったりします。蕁麻疹は蚊に刺されたように皮膚が膨らみます。そして消えたり現れたりするのが特徴です。湿疹は消えたり現れたりということはありません。

湿疹の一般的な経過は最初は皮膚が赤みを帯びるところから始まります。その後小さなぶつぶつができたり、水疱ができたりします。掻いているうちに傷ができたり。水疱から膿が出てしまいます。そしてびらんと呼ばれるグジュグジュとした状態になりただれてしまいます。それが後はかさぶたになり、はがれ落ちるということを繰り返します。

ここで治る場合もありますが、慢性化すると皮膚が分厚くなり常にザラザラしたりガサガサしたりという状態になってしまいます。また皮膚の部位によって、ブツブツになっているところもあればかさぶたになっているところもあったりで、必ずしも同じ状態というわけではありません。

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陰嚢湿疹の原因は?

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陰嚢湿疹の原因について記載します。

かゆみのひどい陰嚢湿疹の原因は?

陰嚢湿疹の原因はどんなことが考えられるでしょうか。

蒸れや汗

場所的に風通しが悪く、汗に蒸れやすいところなので、蒸れてしまったことから雑菌が繁殖してかぶれることがあります。

いつも座っていて汗が溜まりやすい人などは特になりやすいでしょう。またきつめの下着をつけていたりすることも蒸れてしまう原因になりやすいようです。一方乾燥しすぎていることも陰嚢湿疹の原因となります。もともと乾燥肌の人でカサカサしている状態の人、アトピー性皮膚炎がなりやすいと言えます。また下着の素材が皮膚に合わないため湿疹ができてしまうこともあります。

さらに汗をかきやすいからと清潔にしようとボデイソープなどで過剰につけて洗いすぎてしまったり、石鹸がちゃんと落としきれていないことで石鹸の成分にかぶれてしまうこともあります。

食生活の乱れやストレス

また食生活の乱れが陰嚢湿疹の原因になっていることがあります。きちんとした食事をとらないため食生活の乱れが腸内の環境を招き、体の抵抗力を低下させてしまい皮膚にトラブルを起こしてしまうのです。

またストレスがたまっていることや疲れがたまっていることも抵抗力を弱め、結果陰嚢湿疹の原因となることがあります。

複数の原因が重なることも

人それぞれ原因は異なり、誰もが同じ原因で起こるわけではありません。また複数の要素が重なってしまうことも多くあります。例えばストレスがたまっていて食生活が乱れている上、仕事が座ってばかりで股間がムレがちなどが重なってしまって陰嚢湿疹になってしまった、など原因は必ずしも一つというわけではないのです。忙しすぎて、ちゃんとした食事や睡眠を摂っていないなどが根底の原因にあるこということもあるでしょう。

そうなると様々な原因が考えられて特定できないこともあります。こういった皮膚疾患を「皮膚掻痒症」と言います。

なぜかゆみが起こる?

かゆみはどういうメカニズムで生じるのでしょう。まだかゆみについてはっきりと解明はされていませんが肥満細胞という皮膚にある細胞から分泌されるヒスタミンが原因となってかゆみが起こると考えられています。

ヒスタミンという物質は知覚神経というかゆみや痛みを感じる神経に作用します。湿疹で受診したり薬を買ったことがある人なら「抗ヒスタミン剤」という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。それが脳に伝えられ、さらに神経ペプチドと呼ばれる神経伝達物質を分泌させてしまいます。この神経ペプチドはヒスタミンを分泌させてしまうのです。

ですから掻けば掻くほど神経ペプチドが増えヒスタミンを分泌させてしまい、ますますかゆくなるという悪いサイクルに陥ってしまいます。

陰嚢湿疹と間違えやすい「いんきんたむし」

ここで陰嚢湿疹と間違えやすい皮膚疾患をあげてみましょう。かゆみが股間だと「いんきんたむし」と勘違いしてしまうことがあるようです。

「いんきんたむし」は「白癬菌」という細菌によって起こります。「白癬菌」は水虫の原因にもなる細菌なのです。こちらも陰嚢湿疹と同様、かゆみが強く、赤いぶつぶつもできてしまいます。掻きむしって膿が出てしまうところもよく似ていますが、「いんきんたむし」は人に感染してしまいますので女性にも移ってしまいます。ここが陰嚢湿疹とは異なります。

陰嚢湿疹を「いんきんたむし」だと思い込んで、市販のいんきんたむし用の薬を塗っても治りません。合わない薬を塗ることでさらに陰嚢湿疹を悪化させてしまう恐れもあります。

いんきんたむしもなかなか治らない厄介な股間のかゆみであることには間違いないようです。治療法を間違えないためにも病院へ行くことが大切なのがわかりますね。

詳しくは、いんきんたむしとは?症状や原因、治療方法を紹介!を参考にしてください!

体の内部からくる?

ステロイド薬を塗ってもかゆみを繰り返す、蒸れなどに注意しているのに治らないという場合もあります。

それはかゆみが体の内部から来ているのかもしれません。腸内環境の乱れが陰嚢湿疹を引き起こすという考えです。

乱れた生活習慣が、腸内環境を乱してしまい悪玉菌を増加させてしまいます。そうすると肌にも影響がでます。例えば便秘が続いていると、肌荒れが起こる、ということに覚えのある人もいるのではないでしょうか。

薬を塗っても治らない、という人は自分の腸内環境を見直してみるのもいいでしょう。

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陰嚢湿疹の治療方法は?

診察・検査

続いて治療方法を紹介します。

皮膚科か泌尿器科へ

まずは病院へ行きましょう。では病院は何科にかかればいいのでしょう。陰嚢湿疹は皮膚科か泌尿器科が診てくれます。場所が場所だけに行きづらいとは思いますが、かゆみが治らないのなら思いきっていきましょう。

かゆみの原因がいんきんたむしだったらその治療を、カンジタ症であったらその治療を進めていきます。いんきんたむしやカンジタ、けじらみや他の感染症などが否定され、陰嚢湿疹と診断されたら皮膚科ではステロイドの入った薬を処方されることが多いようです。ステロイドに抵抗のある人もいるでしょうが、医師の指示通りに薬を使うことが大事です。どうしてもステロイドの薬に抵抗のある人は、医師と良く相談して良く話し合いましょう。

ステロイドの薬に即効性があり、劇的にかゆみが治まる場合があります。このままかゆみが治まり治っていく人もいますが、一部の人は薬を塗るのをやめてしまうとまたかゆみが戻ってきて、ひどくなっていくということを繰り返してしまう人もいるのです。もともとアトピー性皮膚炎を持っている人などは、特に治りにくい場合があるようです。

前立腺肥大症と尿道狭窄との関連

また前立腺肥大症、尿道狭窄という疾患が原因になっていることがあるようです。これらは泌尿器科でわかります。

「前立腺肥大症(ぜんりつせんひだいしょう)」では前立腺が肥大して、排尿がしづらい、尿が出にくいなどの症状がでます。前立腺が肥大する原因ははっきりとは解明されていませんが、男性ホルモンの影響があるようです。排尿がしづらい、尿の勢いがなく排尿に困難が伴うことで尿漏れがあり陰嚢部分がかぶれてしまうということになります。

治療方法は、薬による治療、レーザーを用いた手術などがあります。また軽度の場合は経過観察となります。

「尿道狭窄(にょうどうきょうさく)」という疾患は男性によく見られ、様々な原因(怪我、尿道内視鏡で傷、炎症など)で尿道の粘膜に傷がつき、傷が修復される途中で瘢痕となり尿道が狭くなってしまいます。そうなるとやはり排尿に困難が伴います。予防が困難な疾患なので、早めの治療が必要となります。治療は尿道を拡張したり、内視鏡手術で狭窄部を切開する、尿道を再建するなどの処置が行われます。薬による治療はありません。

尿道狭窄も陰嚢湿疹の原因となっていることがありますので、泌尿器科での相談がいいでしょう。

また、陰嚢にかぶれたようなそれらしい皮膚疾患が見当たらなくてもかゆみが治まらないということがあります。その場合前立腺肥大症や尿道狭窄などの「関連痛」として陰嚢に痛みとして「かゆみが出る」ということも考えられます。

前立腺肥大症や尿道狭窄と言われた場合は、陰嚢のかゆみとの関連を泌尿器科でよく相談すると良いでしょう。

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自分の生活を見直す

健康的

自分の身につけるものや環境を見直す

陰嚢湿疹は今まで見てきたように、原因がわかる場合とどうもはっきりわからない場合があります。それでもいろいろな対処をすることで少しでも改善できる可能性があります。

まず見直したいのは下着などの素材です。ゴワゴワしている素材、きついブリーフなど通気性が悪いなどの下着を選ばず肌に優しい綿素材の緩めの下着を選んでみましょう。

またかゆみがある間は体にぴったりしたパンツや革製など通気性の悪いパンツを履くのを控え、患部が蒸れるのをなるべく避けるようにしましょう。

仕事の内容上困難な場合もあるかもしれませんが、仕事で座りっぱなしで股間に汗をかきやすい人は、なるべくたち上がったり歩いたりして少しでも空気を通してあげるなどの工夫も必要です。

そして清潔を心がけましょう。毎日のシャワーや入浴は患部を清潔に保つためにも欠かせません。職場などすぐ入浴できないところで汗をかいたら、清潔なタオルで拭き取るなどの対応もしばらくは続けたいですね。

シャワーで使用するボディシャンプーも見直してみましょう。刺激の少ない赤ちゃんでも使えるボディシャンプーに切り替えて様子を見てみるのも良いでしょう。かゆいからといって強くこすらずに洗うことも大切です。

食生活を見直す

忙しくて、ちゃんとした食事を取っていない、ジャンクフードが多い、深夜にたくさん食べてしまうなど食生活の乱れが、腸内環境を乱し、かゆみを悪化させている可能性もあります。アルコールも体が温まってかゆみを強くしますので、少し控えめにしましょう。

ベルタ酵素など酵素ドリンクが効果的だという説もあるので試してみても良いかもしれませんん。

まずは、ジャンクフードが好き、夜中に脂っこいものやカップラーメンを食べるという習慣のある人はやめておきましょう。これだけでもかなり改善されてくるのではと期待できます。

納豆や味噌、ヨールグルトなどの発酵食品を多めに摂る、野菜を多めに摂るなどの食生活に切り替えていきましょう。仕事柄どうしても夜中に食事をとらないといけない場合は、こういった食品を摂るように心がけることが大切です。

もともと食物アレルギーがある場合は、良いとされていても合わないこともあるので、注意して摂取することが必要です。

生活を見直す

ついついネットなどを見て夜更かししてしまう、飲み会が続いているなどで生活が乱れている場合もかゆみを悪化させてしまいます。早めに休む、アルコールは先に述べたように控えめにするなど、生活を見直してみましょう。なかなか断りにくい飲み会などは、おつまみなどを野菜中心のものを取り、アルコールは少なめで乗り切っていくようにできるといいですね。

喫煙もかゆみには良い影響を与えません。なるべくなら禁煙していきたいところです。

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まとめ

佇む男性

陰嚢湿疹はこれまで見てきたことからもわかるように、なかなか治りにくいやっかいな疾患と言えます。場所が場所だけになおさら治りにくいということもあります。

医者に行くのは恥ずかしい、なんとか自分で市販の薬を塗って治せないものかということは誰しもが思うことです。低刺激性のポリベビーは赤ちゃんでも使える薬ですから、どうしてもかゆみを今抑えたいという時使うのは悪くないかもしれません。またラナケインなどを塗る人も多いようです。一時的にかゆみが治まり、搔きむしることを防ぐのは期待できるので、病院に行くまでの一時的な薬としてはいいかもしれません。

しかしこれは一時的な対応です。薬を塗ってもまたかゆみが続く、だんだん皮膚がガサガサになる、ただれてくるなどの症状が出てくる可能性が高いので、早めに必ず医師に診てもらうことが重要です。行きづらいかもしれませんが、股間のかゆみというのはよくある疾患で、医師も慣れているので実は恥ずかしいということはありません。

かゆみはストレスとなり、そのストレスでさらにかゆみが増すという悪循環にもなります。皮膚科に行くか泌尿器科に行くかは悩ましいところですが、尿漏れや排尿しづらいという症状がない時は皮膚科に最初に行くのがいいかもしれません。薬を塗っても良くならないということが長く続く場合は皮膚科医にも相談して一度泌尿器科で受診するのも必要でしょう。

いずれにしても早めの対応がポイントです。悪化させて長引かせないようにするためにも、早めに病院にかかるようにすることをお勧めします。

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