ポッと頬を赤らめるのは、恋をしているしるし…、でも、私の顔はいつも赤い!時として、ファンデーションやコンシーラで隠すことは出来るけれど、この赤ら顔はおさまるの!?そして、原因は!?
顔が赤いことを総じて「赤ら顔」、と、一般的には呼びます。じゃあ、どうして顔が赤ら顔になるのか、その原因を1から4まで、まとめてみました!記事をしっかり読んで、自分の種類を知り、それにあった対処をしていきましょう!
赤ら顔になる原因とは?
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ではさっそく、赤ら顔になる原因を紹介します。自分がどういった原因で赤ら顔になるのかを知りましょう!
1.生まれつきによるもの及び、皮膚の薄さからくるもの
・恥ずかしい経験や、人前に出ると顔が赤くなる(赤面症)
・場所の温度差や感情の変化(泣く等)で、鼻・頬が赤くなる
鼻や頬の皮膚は、身体の手足の皮膚の厚さと比べるとはるかに薄く、毛細血管が密集しています。また、血管が外的刺激や内的刺激(緊張・ストレスで起こる自律神経の影響や気温の変化)を受けると血管は膨張します。それがお肌を通して透けてしまい、結果的に赤く見えるのです。
そうした「自律神経の働き」の場合、心理的作用もありますし、また、もちろん、生まれつき皮膚が薄い方も中にはいます!
しかしここで問題なのが、大抵の方が「自分自身で皮膚を削ってしまっている可能性がある」事なのです!「えっ!?削るって、どうやって!?」と思われる方もいるかと思いますが、原因は「ピーリング」だったり「洗顔」「マッサージ」といえば納得される方もいらっしゃるかもしれません。
こうした事は日常的に行われるので、説明書通り行っていれば特に問題はありませんが、過度に行っていた場合、確実に皮膚は削れてしまっています。また、お肌が強いダメージを受けている場合(日焼けやにきび等も)、例え強くない成分でもお肌は悲鳴を上げてしまいます!
また、最近耳にすることもある「ビニール肌」になっている可能性も否定できません。
このお肌は一見、ピカピカしているので「キレイなお肌」に思われがちですが、実はお肌に大事なバリア層(角質層)がはがれてしまっている、とっても危険なお肌なのです!これは過度のケア(ピーリング・洗顔・マッサージや、それらの後に、タオルでゴシゴシ拭く事)によって、皮膚が薄くなってしまった状態なのです。
こうしたお肌は、紫外線や摩擦による影響をもろに受けやすくなります。すると、それまで蓋の代わりをしていたバリア層(角質層)から水分が蒸発し、結果的に乾燥肌へと移行してしまうのです。過度のケアによって、お肌が変化し、またその変化から炎症を引き起こし、頬や鼻の赤みの原因となってしまうのです。
2.皮膚炎・脂漏性皮膚炎 ・にきび・炎症・炎症後色素沈着
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・毛穴が開いていて、赤くなっています。
脂漏性皮膚炎が原因の皮膚炎をいいます。皮脂分泌のバランスが崩れ、皮脂が増えるとお肌の上では皮脂が酸化しやすくなります。その状態が続くと、炎症をおこしてしまい、結果的に赤くなってしまう状態をいいます。
また、にきびを併発した場合、さらに赤みが増します。これは毛穴に増殖されたアクネ菌が原因でもあります。
皮膚炎の場合、原因はお肌の免疫の低下によるものです。「ピーリング」や「洗顔、」「マッサージ」等のスキンケアの見直し・改善で良くなる場合もありますが、長引く場合は速やかに皮膚科へ急ぎましょう!
また原因が赤にきびの場合、手や指先で執拗に触ってつぶしてしまうとお肌に炎症が起きて大きなダメージを与えます。結果、完治できなかったにきびの上に新たなにきびが出来てしまい、炎症につぐ炎症のループに入り込んでしまいます。
これを総じて、赤ら顔と呼ばれてしまう場合もあります。赤にきびには、抗生物質の治療が一番有効ですし、タイミングをずらしてしまうと色素沈着をおこしてしまいますので、早めの皮膚科受診をお勧めします。
3.毛細血管拡張症
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私達の血管は、外的刺激や内的刺激(緊張・ストレスで起こる自律神経の影響や気温の変化)を受けると血管は膨張します。
通常なら一過性なので時間の経過で落ち着きますが、毛細血管拡張症は血管が膨張したままですので、ずっと赤みが消えず、重症の場合、その箇所の毛細血管が表面に浮き出ている状態になり、赤みが消えません。ここで、毛細血管拡張症の改善方法を紹介します。
・軽度
軽度の場合、、女性なら低刺激の化粧品に変更します。それと同時に、食生活やスキンケア方法の改善や漢方薬の服用で対処できる時もあります。
・スキンケアの改善
今までの化粧品の使用を中止し、低刺激の化粧品へ変更しましょう。それと同時に、過度なピーリングや洗顔、マッサージを避け、たっぷりと保湿しましょう!これは正しい洗顔方法を身に着ける事も必要になります。
また見落としがちなのは、洗顔後のタオルでゴシゴシ拭いてしまう事!お肌が濡れている状態は一番ダメージを受けやすいとき!優しく洗い上げているのに、タオルでゴシゴシ拭いてしまう事は角質層に傷をつけてしまいます!
・食生活の改善
もしかしたら、タバコやアルコールの嗜好品や香辛料はお好きですか?こうした嗜好品や香辛料も赤ら顔の要因にもなります。普段から多く摂っているものがあれば、控えるようにしましょう。
・漢方薬
時として漢方薬の処方も必要になってきます。けれど漢方薬は、今ある症状よりも体質に合わせることの方が重要と言われていますので、服用する際には医師や薬剤師等に見立ててもらうのが一番良いでしょう。
・中等度・重度
症状が重い場合(毛細血管が表面に浮き出ている状態)を指します。こうした場合は、皮膚科を受診しましょう!専門分野の医師に相談することで、その症状に応じ形成外科や血管外科を紹介していただけるかもしれませんし、自分の赤ら顔の症状の段階を知る事も出来ます。
治療内容は次の内容になります。
・光治療:カメラのフラッシュの様な光をお肌に当てて、浮き出た血管や沈着した色素を破壊します。
・レーザー治療:毛細血管拡張症に使用されます。
保険適用になるのは、単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症と診断された場合で、しかも該当した機械の場合だけです。
・硬化療法
硬化剤を注射した血管を、弾性包帯で圧迫することによって、治療する方法。
主に、太い血管などに行われる場合が多いです。
単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症と診断された場合、レーザー治療だけは保険が利きますが、それ以外は自費診療になります。
しかも毛細血管拡張症は、原因が多岐にわたり、切り分けも難しく、また治療したからといって完治するかといえばそうではありません。しかし、根気よく治療していけば確実に改善していきますので、食生活やスキンケアの見直しも進めながら、医師との相談の上、ご自身のスケジュールを立てていくのも良い方法だと思います!
4.酒さ(しゅさ)
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中年以降にみられ、顔面の毛細血管の拡張といった症状が主に出る、原因不明の慢性炎症性疾患をいいます。
この時小さな吹き出物が出来るのですが、素人にはにきびと間違えやすく「いずれ治るだろう」と放置しがちですが、これは全くの別物になります。
症状の進行は、沢山の外的要素があります(特に女性は、閉経前後に悪化しやすくなります)。酒さは長期にわたって徐々に進行(悪化)していきます。「おかしいな?」と感じましたら、こちらも早めに皮膚科へ行きましょう!
お肌のバリアを育てよう!
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みなさん、いかがでしたか?赤ら顔にも様々な種類と原因がありました。日々のケアで収まる場合もありますし、専門的な治療が必要な場合もあります。専門的な治療を必要とする場合、しっかりとカウンセリングを受けてスケジュールを立てていきましょう!そして、日常生活で角質層を過度のケアで削る事のない様な生活を送れるようにしましょう!
角質層は、お肌のバリアです。赤ら顔には皮膚の薄さからくる生まれつきも勿論ありますが、基本的な事は私達の生活の見直しで改善したり、様々な刺激物を控えたりして防ぐ事もできます。
万が一削ってしまった時のケアを以下にまとめました。角質層を削ってしまわない事が大前提なのですが、以下の点に注意した生活を送るようにしてくださいね!
• 低刺激・高保湿力のスキンケア商品に変えましょう
• 炎症がひどい時には、早めの皮膚科への受診をしましょう
• 洗顔をする際は、とにかく肌をこすらない!「流す」感覚で洗顔をしましょう
• 紫外線対策は万全にしましょう!(角質層の少ないお肌は、紫外線をもろに受けてしまいます。余計にダメージが大きくなります)
• こまめな体温調節をしましょう
• ビタミンCは、血管を保護します。程々に摂取しましょう
•タオル等で、ごしごししないようにしましょう
まとめ
特に睡眠不足と、栄養不足の偏りは、心身共に不健康になりがちで、免疫力を大幅に低下させます。お肌の炎症自体はすぐに治まっても、再発したらとても悲しいですよね?
健康なお肌を維持するためには、日頃から適度なスキンケアでお肌を保護し、更に睡眠や栄養にも関心を持って、正しい生活習慣を身に着けていく事が一番大切な事かもしれませんね!
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