心室性期外収縮とは?原因や症状、治療方法を紹介!

心臓の不整脈の1つ”心室性期外収縮”は30歳を超えると気付かないうちに起きている可能性があります。不整脈なんて危ないんじゃないの?!と思われるかもしれませんが、期外収縮のほとんどは心配ないものです。

しかし体調に何も影響が無いという事ではないので気を付けなければいけません。今回は”心室性期外収縮”について詳しく説明していきます。

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期外収縮とは?

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期外収縮という言葉はあまり聞きなれていないかもしれませんが、不整脈という言葉は知っていますよね。その不整脈の1つになります。心臓の不整脈には3種類あり、「除脈性不整脈」「頻脈性不整脈」「期外収縮」になります。

除脈性不整脈は1分間の脈拍が50回以下になり突然死を引き起こすこともあります。頻脈性不整脈は1分間の脈拍が120回以上になり呼吸が荒くなり息切れや動悸を引き起こします。そして期外収縮は3つの種類の中でも一番日常的によくみられるもので、脈のリズムが不定期になる事を言います。

期外収縮は更に3つに分類されて「心房性期外収縮」「接合部期外収縮」「心室性期外収縮」に分かれています。房室接合部より上位で生まれるものが心房性、房室接合部付近で発生す場合は房室接合部性と区別されるのですが、判別する時にP波の形・出現時期を比較する必要があります。

しかし判別が難しい時は心房性と房室接合部性を合わせて「上室性期外収縮」と呼ぶ事もあります。

上室性期外収縮

心房内に異所性興奮が発生して本来の洞調律で予想される心房興奮よりも早い時点に現れる電気刺激を心房性期外収縮と呼びます。(洞調律とは洞結節がペースメーカーとなって心臓全体の収縮を一定のリズムに保たせて、腎電図のP波、QRS波、T波が正常に現れる状態の事です。)心房性期外収縮の場合は両心房だけでなく肺静脈や大静脈が元にります。

早期収縮が発生した時その発生時期がもっと早期であればあるほど脈圧が小さくなり、次に来る正常な収縮の時に血圧が上昇する事があります。心室の収縮力も増強する事によって心臓から出される血液量が増えて心臓がドキンッとうずく現象が起きます。

心室性期外収縮

心臓は心房と心室が左右2つずつあり合計4つから構成されています。期外収縮はその心房と心室から発生する電気刺激の事で心室から出てくる場合を心室性期外収縮と呼びます。心室性期外収縮は左右両心室の血液の出入りする部分や心尖部と左右心室の間にある中隔が元になります。

Lown分類

心室性期外収縮はLown分類によって重症度が分類されています。

  • グレード0:期外収縮なし
  • グレード1:散発性で1時間に30発未満
  • グレード2:頻発性で1時間に30発以上
  • グレード3:期外収縮の波形が複数ある多形性
  • グレード4a:2連発
  • グレード4b:3連発以上
  • グレード5:早発性

基礎疾患に心筋梗塞がある場合グレード3以上のタイプの心室性期外収縮になるととても危険な為、すぐ病院に行くようにして下さい。基礎疾患が無い場合でもグレード3以上の場合生活に影響がある場合があるので病院に行くようにしましょう。

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期外収縮の原因や症状について

心臓

期外収縮の原因と症状を見ていきましょう。

期外収縮の原因

期外収縮になる原因は自律神経の乱れによって起こる事が多いようです。しかし、原因がはっきりせず引き起こす事もあります。

●自律神経の乱れ

期外収縮は30代以上の人に多くみられるものです。年齢を重ねるごとに肉体や精神も大きな負荷を感じるようになります。ストレスを多く溜めこんだり寝不足や疲労が溜まっている人は自律神経が乱れやすくなり、期外収縮を引き起こしやすくなります。

また、精神的なストレスとしては不安・恐怖・緊張といったものが挙げられます。こういった感情を感じた時に心臓の鼓動が激しくなる事を体験した事があるとおもいますが、精神的なストレスが心臓に深く関わってくる事がよくわかるでしょう。

自律神経である交感神経が優位に立ち、心臓の拍動を早くする事で血液を全身に送り出します。その交感神経はストレスにとても影響されやすく長時間ストレス状態を感じると交感神経の働きが乱れてしまい、心臓のリズムも崩れてしまうのです。

●心臓疾患

心臓疾患がある場合期外収縮の原因になる事もあります。冠状動脈の動脈甲がで発症する「心筋梗塞」「狭心症」、心臓内で血液が逆流してしまう「心臓弁膜症」、心臓の筋肉に異常が出る「心筋症」などを患っている人は注意です。

期外収縮の症状

期外収縮は自覚症状が無い場合が多く気付かない人がほとんどです。症状が現れる場合は人それぞれ変わってくるので一概にどういう表現というのが難しいですが、「ドキッ」「グーッ」「もやもや」といった表現をされます。

こういった感覚を感じた時に普段の拍動の中に、脈が抜けたような感じを受けます。リズムが早く収縮するので脈が飛んだ感じになるのです。脈が速くなるので「動悸」「息切れ」「喉の詰まり」などの症状が出ます。また、暫く続くような場合は「めまい」も伴う様です。

これらの症状は自律神経の乱れが原因の場合危険性の無い不整脈なので心配はありませんが、原因が心臓疾患の場合はとても危険な状態で致死率が高くなります。

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検査や治療について

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次に、期外収縮の検査方法と治療方法を紹介します。

受診する科は?

期外収縮は心臓の不整脈になるので、循環器科・循環器内科・大学病院や総合病院などに受診するとよいです。

検査

期外収縮の検査は「12誘導心電図」「心臓超音波検査」「ホルダー心電計」「イベントモニター」などで調べます。心室性期外収縮の場合は洞調律の時とまったく違うQRS波形を示して先行するP波が無く洞調律の周期より早く現れます。

  • ショートランの有無
  • 2連発や3連発が起こっているか
  • 多元性の期外収縮になっているか
  • 心室頻拍や心室内固有調律が出ているか

などの点に注意して検査していきます。

●12誘導心電図

12誘導心電図は心筋梗塞など心臓の基礎的疾患の状況や、期外収縮が心臓のどの部分から発生しているか、頻度はどのくらいかなどを検査する事が出来ます。

●心臓超音波検査

血液を送り出している拍動機能や弁がどんな状態になっているのかを検査する事が出来ます。目視する事が出来ないのですが、これを使う事によって心臓の大きさ・形・心臓の壁の厚さ・血流の方向や速さなどが分かります。

●ホルダー心電計

24時間心臓の活動を検査して期外収縮の発生頻度や重症度を確認する事が出来ます。期外収縮の診断にはこの心電図記録が必要不可欠になります、不整脈の他の種類では検査をしても検査当日に限って不整脈が現れないという事も起こりますが、意外収縮の場合は1日に渡って何度も回数が出る事が多いので24時間の間に必ず記録する事が出来ます。

●イベントモニター

簡易型の心電図モニターになっているので期外収縮が起きた瞬間に心電図を録る事が可能です。

期外収縮の治療

●薬物治療

薬物治療ではまず自律神経を安定させるために抗不安薬を投与します。それでも改善されない場合はβ遮断薬などの抗不整脈薬を服用、又は静脈注射をします。期外収縮のレベル具合や発生場所によって薬が変わってきます。

原因が心臓疾患の場合は根本的な治療を行います。

一般的に不整脈に使われる薬は安全性の高い物になりますが、少し特殊な薬になると危険性が出てきます。高齢者になると若い人には安全性が高い薬でも、心機能を悪くして心不全を引き起こす事があるので気を付けなければいけません。

●カテーテル・アブレーション

薬物治療で効果が出なかった場合、薬物治療が有効でも副作用が強く続ける事が困難な場合、発作が何度も起こる場合にはカテーテルでの治療になります。

カテーテル・アブレーション(経皮的カテーテル心筋焼灼術)という治療法があり、主に不整脈の治療に使われている方法です。不整脈を発生している部分にカテーテルで焼灼する事によって元の拍動に戻す方法です。足又はひじの付け根から直径1.3~3mmのカテーテルを血管内に通し、発生部分に到着したらカテーテル先端の電極と機器に接続します。高周波電流を流す事によってタンパク質が固まり、焼灼されるという仕組みです。

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期外収縮を予防するには?

日常生活の見直し

期外収縮の原因である自律神経の乱れは、普段日常生活を改善する事で安定する事があります。しっかり睡眠を取りバランスの良い食事をするように心がけて下さい。また、アルコールの過剰摂取や喫煙も影響があるので、できればやめるようにして無理な場合は量を減らすなど対策をして下さい。

ストレスも大きな原因ですので精神的にストレスが溜まっていると感じた時は普段の生活に何か新し事を取り入れてみるのも1つの手です。普段の同じ生活の繰り返しに飽き飽きしていると精神面にも影響を与えてしまいます。そういう時に新鮮さを感じると少しでも改善される事ができます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今回のポイントとしては

  • ”心室性期外収縮”という言葉はあまり聞きなれないものですが、簡単に言うと不整脈です。
  • 基礎疾患が無い場合の心室性期外収縮は危険性の高いものでは無い。
  • 日常生活の見直しで改善される場合がある。

という事です。危険性の無い不整脈だとしても体に何も影響が無いわけではなく「息切れ」「動悸」「めまい」などの症状が起きると日常生活に支障を来たします。病院に行くほどではないかもしれませんが、今後の事を考えて日常生活の見直しをしましょう。早い段階であれば日常生活の見直しで改善される事が多いので、早めに対応するのが一番です。

不安が強い場合は循環器の専門医師に相談する事をおすすめします。

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