ジベルバラ色粃糠疹とは?症状や原因、治療法を詳しく!

ジベルバラ色粃糠疹という言葉をしっていますか?

”じべるばらいろひこうしん”と読みます。最後に”疹”とつくところをみると、発疹のようなものを指す言葉でしょうか?

調べてみると、意外に頻度の高い病気であることがわかりました。しかし、病名自体はほとんど知られていないのではないでしょうか?

ここでは、あまり聞いたことのない病名である「ジベルバラ色粃糠疹」についてその原因や症状、治療法や後遺症について詳しく説明をします。

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ジベルバラ色粃糠疹の症状の変化を詳しく解説!

バラ

お風呂に入っていると、おなかのあたりにたくさんの湿疹ができているのに気づくことがあります。虫刺されかと思うかもしれませんが、それはもしかすると、ジベルバラ色粃糠疹かもしれません。

10代から30代に、多く発症します。季節でいえば、夏よりも冬場に発症すると言われています。

”ジベル”という名前の医師が、この病気を初めて発見したことに由来しています。”バラ色粃糠疹”とは「細かいフケが付いているバラ色の斑点」という意味です。

ジベルバラ色粃糠疹の症状のあらわれ方や、治るまでの経緯について詳しく述べていきます。

症状の経過について

初期症状

ジベルバラ色粃糠疹は、おなかや背中を中心に上腕、太ももに赤いバラのような湿疹の症状がみられる皮膚病の一つです。初めは、2㎝くらいのバラのような赤い発疹があらわれます。

さらに、1週間過ぎると突然、楕円形をした指先くらいの発疹が、胴体に現れてクリスマスツリーのように一定方向に、広がっていきます。アンドロメダ星雲の形にも似ているという人もいます。

日光が当たる手足には、発疹が出ることはないようです。

1,2か月後

さらに、時間がたつと発疹は3、4㎝になり、大きいものや小さいものまで様々な大きさになります。

赤い色はだんだんと大きくなり、発疹の真ん中が次第に褐色に変化します。また、発疹のまわりが赤くなり、ガサガサになり粉をふいたようになります。

見かけは、かゆくてかきむしってしまうような状態に見えますが、ジベルバラ色粃糠疹はかゆみはそれほど感じないことが多いようです。

発熱や倦怠感などの症状は、ほとんど見られません。

ジベルバラ色粃糠疹は、通常は1,2か月で発疹の痕を残すことなく、自然に治癒します。そのため、特に治療をする必要はないとされています。

しかしなかには、かゆみを強く感じる人が、少なからずいるようです。まれに色素沈着して、薄茶色をした湿疹のあとが残ることもあります。

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ジベルバラ色粃糠疹に似ている病気は?

赤ちゃん頭

病院を受診しても、病名があまり知られていないことや、発疹だけで他の症状があらわれないこともあるので、そのまま放置されることがあります。

さらに専門の病院でないところで診察すると、「じんましん」「かぶれ」「ストレス」という診断をうけてしまい、気づかないうちに発疹が自然に治癒していた、といったケースも少なくありません。

以下にジベルバラ色粃糠疹に症状が似ている、4つの疾患について述べていきます。

梅毒2期疹

症状

バラの花びらのような赤い発疹である、バラ疹があらわれる点においては、ジベルバラ色粃糠疹と同じです。

ジベルバラ色粃糠疹は、赤い発疹に白い皮膚のカスが付いていますが、梅毒のバラ疹は皮膚にカスのようなものがありません。

感染後3か月から3年程度の状態を、特に梅毒2期疹と呼びます。

ジベルバラ色粃糠疹は特に胴体や、上腕、太ももに発疹があらわれますが、梅毒2期疹の場合は、手のひらや足の裏にも発疹がでるようです。

どちらも、バラ疹はそのままほおっておいても消えていきます。

原因・治療法

ジベルバラ色粃糠疹が10代から30代にかけて多く見られる症状ですが、年齢が高くなってあらわれたバラ疹は、性病である梅毒の可能性を疑う必要があります。

ジベルバラ粃糠疹のバラ疹は、ほおっておいたら消えていき、それが治ったというサインになります。

しかし、梅毒2期疹のバラ疹が消えたということは、次の第3期に症状が進行したことを意味しています。したがって、早いうちに性病検査を行う必要があります。

梅毒は、昔は死に至ることがあるような危険な病気でしたが、現在は早期発見、早期治療で完治できる病気です。

しかしながら、梅毒の感染者はHIVに感染しやすいということもありますので、心配ならば、病院での検査、または最近は郵送での検査もできますので、早めに対処することをお勧めします。

脂漏性皮膚炎

症状

乳児と20代から40代の大人によく見られます。頭や額、鼻や脇の下、股などの皮脂腺が多い場所で、発症しやすいです。

脂漏性皮膚炎になると、髪の毛の生え際や頭皮に赤い斑点が出てきます。皮膚がフケが出ているように細かくむけていきます。赤い斑点が出るためにジベルバラ色粃糠疹と見分けがつかないこともあるようです。

額や鼻も赤くなり、境目のはっきりした湿疹ができ、皮膚がボロボロむけていきます。脇の下や股は、わずかに湿っているのが感じられます。

原因・治療法

乳児は皮脂の分泌が多いわりに、皮脂腺が発達していないので、詰まりやすく、炎症をおこしてしまうことにより発症します。おもに頭に症状が見られます。

大人の場合は、真菌の一つであるマラセチアが皮脂の多い場所を好んで、異常に繁殖することで発症します。皮膚の刺激により炎症を引き起こし、皮膚がはがれる状態となります。

治療法としては、乳児の場合は、患部にベビーオイル等を優しくぬり、湿疹が柔らかくなったらゆっくりとはがすと、きれいになります。

大人は、油分の多い食事を控えたり、ビタミンB2、B6などを多く含む緑黄色野菜を意識してとることが大切です。真菌の繁殖を抑えるためにも、刺激のすくないシャンプーやせっけんを使用することも予防になります。

ストレスを解消することも、症状の改善につながります。

薬疹

症状

何かの薬を飲んでいるとき、1,2週間後に発症することが多いようです。全身や体中の広い範囲に、左右対称の赤い発疹が出てきます。

薬を使用している間、患部や全身に日光が当たることにより、赤くなってかゆくなる光線過敏症を引き起こしたり、重症になると口の中がただれてはがれる場合もあります。

原因・治療法

ある薬に対して、体にアレルギー反応の症状が現れることを薬疹と言います。要するに、薬を飲み始めると、その物質に対する抗体や異物とみなし攻撃する細胞が生じてしまうことが原因といわれています。

その原因とされる薬は、抗生物質や抗てんかん薬、解熱剤、降圧薬や不整脈の薬、精神科の薬などがあります。

治療法としては、まず原因となっている薬を特定することが何よりも大切です。漢方薬と言えども安心とは限りません。薬疹はどんな薬でも発症するという考えを常にもっておくことが重要です。

薬疹はジベルバラ色粃糠疹とは違い、重症化すると命にかかわることがありますので、お薬手帳など参考になるものを持参して、早めに医師に相談することが大切です。

ウイルス性発疹

症状

おもに赤ちゃんに現れる症状です。赤ちゃんを入浴させる際などに、裸にして肌を見てみると赤い発疹を見つけることがあります。2週間ほど前から熱や咳、鼻水などの風邪と思われる症状があると、ウイルス性発疹の診断を受けることがあります。

発疹にかゆみがでる場合もあります。

赤ちゃんが生まれて初めてかかる病気としても有名な、突発性発疹もこのウイルス性発疹の一種です。

原因・治療法

何らかのウイルスが体内に入ったことが原因で、皮膚が反応し、発疹としてあらわれます。そのウイルスが特定できない場合に、ウイルス性発疹という病名で呼ばれることが多いです。

ウイルス性発疹は、水疱瘡、風疹や麻疹と比較しても、軽い症状で治ることがほとんどです。

治療法としては、発疹がかゆい場合は、かゆみ止めの軟膏などを処方してもらったりする程度で、水分補給をこまめにし、安静にして過ごすことです。

ウイルス性発疹は感染します。

症状が回復してもウイルスを保持している場合がありますので、回復し、保育園に早々に登園させると、ほかの子どもたちに感染するということがありますので、注意が必要です。

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ジベルバラ色粃糠疹の原因と治療法、心配な後遺症は?

妊婦原っぱ

ジベルバラ色粃糠疹は何が原因となり発症するのでしょうか?発疹が主な症状ですが、体内への影響はあるのでしょうか?後遺症はどうでしょうか?

以下で詳しく述べていきます。

原因は不明?

ジベルバラ色粃糠疹の原因は、今のところ不明です。

細菌感染によるアレルギー説や、ウイルス性疾患の反応としてあらわれる症状、自己免疫といったさまざまさ説がありますが、原因として断定はできていません。

しかし、この病気そのものが直接感染することはないと言われています。

治療法と心配な後遺症について

原因が特定されていないので、特別な治療法は確立されていません。症状は、しばらくすれば改善されるものがほとんどです。

しかし、かゆみが強く出た場合は病院に行って、抗ヒスタミン剤を処方してもらいます。発疹症状が強いときは、ステロイド軟膏を塗布することがあります。

なかには紫外線照射が有効であるとする医師もいるようです。

しばらく発疹が続くことが多いので、後遺症などの心配もあるでしょうが、内臓病変などの病気を引き起こしたり、後遺症が残ることはありませんし、伝染もしません。

発症しても、日常生活は普段と変わらずですが、アルコールや刺激の多い食べ物は控えたほうが良いです。激しい運動やストレスもよくありません。

妊娠中にもしも発病したとしても、胎児に影響が出る心配もありません。再発は、まれにありますが心配はほとんどないようです。

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まとめ

このように、ジベルバラ色粃糠疹は特に大きな病気ということではなさそうです。

しかしながら、赤いバラに似た発疹がでることにおいては、他のいろいろな疾患と似ているので注意が必要です。

重症化する病気である可能性もあることを考えて、個人で判断せずに、専門医を受診することをおすすめします。

子ども、特に赤ちゃんの発疹は、皮膚科よりも、まずは小児専門医に診断を仰ぐことをお勧めします。

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