点滴が痛い原因や対処方法について!我慢はやめよう!

病気の時に点滴を打つことが多いかと思います。この点滴を打つ時に痛かったり、針がうまく刺せなかったり、点滴の液が漏れて痛みを覚えてしまうことが、結構あるとのことです。

実際に体験をした人は、本当に痛くて、涙が出たなどのこともあるようで、あらかじめそのような知識があれば、そんな思いはしなくて済むのではと思われます。今回はこの点滴が痛いときの対処法などをお伝えいたします。

点滴とは?

点滴

そもそも点滴とはなんでしょう。点滴とは血管の中に管を通して固定し、直接血管内へと薬剤などを送り込むために、高い所から薬剤などを吊るして体内に投与する方法です。一般的に腕の静脈に細い管を固定して行います。

直接に血管内に薬剤などを送り込むのは、素早く吸収することもありますし、何らかの理由や緊急事態の場合とか、口から栄養補給や薬剤が、投与できない場合に行うことが多いようです。また、怪我等により、体内の血液が減ってしまっているとか、手術の際に出血を抑える時などにも使われます。

点滴の目的

この点滴には、主に3つの目的があります。

栄養補給

水分や栄養補給をするために点滴で補給します。意識不明など、何か理由があって口から補給できない場合は、この点滴によって血管へと直接吸収させます。時間的にも早く吸収されることで、即効性が期待できます。

薬剤の投与

薬などの薬剤を点滴で行います。この場合も何かの理由があって、口から補給できないことと、即効性を期待することができます。特に病気や怪我の場合は、何よりスピードが大事です。また、吸収するには固形物よりも液体の方が何倍も早いからです。

薬剤投与の備え

これから手術をするとか怪我の治療をする時に、あらかじめ薬剤の投与するための入り口を造っておくためのものです。

手術など点滴をすることが決まっていれば、その時点で針を刺すよりも、あらかじめ針を刺して、点滴する場所を確保することにより、時間をうまく使えることの理由によります。

点滴の中身は?

点滴器具

点滴の中身は何なのでしょうか?

体液に近い成分

点滴の中身は、人間の血液の濃度に近い塩水のようなものが成分です。怪我や病気で失われた血液や体液の代わりになるものです。

ですからほとんどが水分とナトリウムになります。特殊な例として、がん治療に行われるための点滴には抗がん剤を入れるケースがあります。

栄養補給の点滴

いわゆる寝たきりとか、意識不明の状態で患者には口からの栄養補給ができないため、点滴内に必要な栄養素を溶かし込んで身体に吸収させる点滴もあります。重体の人が取る方法で、胃に穴を開けて直接栄養分を送り込む方法は、点滴と同じような意味合いになります

人は寝ているだけでも、代謝して栄養が必要になりますから、寝たきりで体力を維持させるためには点滴をして、やせ細ってしまうことを避ける目的で行われます。つまり、このような状態では、病気が重くなり体力が付かないと、病気にも打ち勝てないと考えられるからです。

これらはこの際の点滴の内容は、体液に近い成分に加え、糖分が入っています。身体を動かすには、必須の栄養素ですが、身体を作る成分は入っていないため、筋肉などはやせ衰えてしまうことは否めません。ただ、実際のはこの点滴だけでは補いきれないもので、正常の成人ですと、お腹が空いてしまって我慢できない状況もあります。

点滴の種類

点滴にも目的が分かれているように、種類があります。

これらは主に体液と同じ浸透圧で分かれています。浸透圧は濃いほうへ薄い液が流れていく状態をいいます。

等張液

体液と同じ浸透圧なので、細胞の内部への液の移動が無く、血管内の液量を増やし血圧を維持するためのものです。

低張液

何種類かありますが、病状がはっきりしない時の救急用に使われます。種類があるのは、疑われる病状によって使い分けるためです。

高張液

細胞内液よりも濃い溶液のことで、主な使用理由は血管内の水分を増やしたり、むくみがある場合に解消するために使われます。

点滴を指す時に痛い理由

点滴を受ける人

点滴を行う場合、針を腕の静脈という血管に刺すわけですが、当然針を刺すので痛みを感じます。ですが、この痛みが一瞬で終わらないとか、その後も痛みが続くようであれば、正しい点滴かを確認した方がいいでしょう。痛みが続く理由として4つあります。

消毒アルコールによるもの

針を腕に刺す際、身体にばい菌が入らぬように刺す場所を消毒をします。これは一般的にアルコール消毒ですが、そのアルコールが刺した傷に染みて痛みを感じるのです。

この場合、アルコールが傷に染みるようでしたら、アルコール消毒を止めてもらいましょう。アルコールではなく、別の消毒薬を使ってもらいます。アルコール系でないものが、病院には用意してあります。事前にわかっていれば、アルコール消毒は合わないので…といえば、大丈夫です。

血管炎の痛み

患部を注射針で指すと、血管が傷つきます。その場所が初めて刺す場所なら大丈夫なのですが、何度か刺していると、血管自体が炎症を起こします。それが痛みとなるわけです。

また、その針を刺して際に、ばい菌が入ってしまうこともあります。その際に炎症を起こして痛みを発症させるのです。この痛みは何日間か続く場合があります。このような場合は、重傷であれば、薬で炎症を抑えることも必要かと思いますが、大体の場合は数日で治まるかと思います。

針の刺し方の痛み

点滴を受ける人の血管が細すぎて、針がきちんと刺せない場合があります。刺しながら、その血管を捜し求め深く刺していってしまうことがあります。

刺す人もたくさん経験していればいいのですが、実際にはそれほど経験がない人もいます。俗にうまくない人ということなのですが、このような人が、受ける人の血管が細く見つかりにくい場合は、よくこのようなことが起きます。

一度でもそのような経験をされたなら、以後は上手な人を指名するように言ってもいいでしょう。もしくは腕ではなく、手の甲の血管が浮き出る部分がありますので、そちらからの点滴も有効かと思われます。点滴をする場所は一箇所だけではないことを知っておいていただきたいと思います。

点滴液が漏れる

点滴を行う場合、きちんと血管に針が通り、液が流れればいいのですが、あまり上手でない人が針を刺すと血管から外れた場所に針が行ってしまい、点滴液が流れることがあります。この液が漏れている状態でも、きちんと吸収されて、効果はあるのですが、スムーズに流れず痛みが出ることがあります。

これは針を刺し直したほうがいいかと思います。我慢する人も結構いるようですが、我慢しないでください。場合によっては吸収せずにその患部が腫れ上がることもあります。そうなると、その腫れが引くまでにしばらく時間がかかってしまいます。

しばらく痛みが続くようでしたら、刺す場所を変えるような対処をしたほうがいいでしょう。この液漏れは痛みも人によって違うようで、相当に痛みを感じる人も多いようです。

点滴を指す時の痛くならない方法

点滴

点滴の際に、痛みを軽減する方法を紹介します。

針を変えてもらう

率直に言って、細い針に変えれば、正直痛みも和らぎます。細い針だと、痛みを感じないで済むこともあるからです。人間の身体は、痛点といって、痛みを感じる部分が、身体のあちこちにあります。

この痛みを感じない程度の細い針で、点滴を行えば痛みは治まります。特に女性は、血管が細い人も多いの有効な方法の一つです。

患部を温める

点滴をして液漏れがした場合、患部が腫れます。この腫れは温めて腫れが引くのを待ちましょう。温めることにより、液が早めに内部へ吸収されます。血管へ直接流れている分にはいいのですが、液漏れの場合は、温めることのより、血管を広げ流れがよくなるようにする事が大事かと思います。

また、針を刺したことにより炎症が起きて、痛みが伴う場合は、温めて腫れが引くまで待つといいでしょう。時間は1時間ほどでいいかと思います。が、それでもまだ痛む場合は、医師に相談するようにしてください。

点滴のその他注意点

その他の注意点を紹介します。

空気が入っても大丈夫?

ところで、点滴をする上で、気になることの一つに「空気が入ってしまっても大丈夫か?」ということです。昔から血管内に空気が入ると死ぬなんてことが言われています。

結論から申しますと、よほどの量が入らない限り、死ぬことはないということです。点滴が終わって液がなくなっているのを放っておくと、空気が入ってきそうな気もしますが、これは血管内の方が圧力が強いので入りません。

また、もし血管内に空気が入っても、量でいうと10ミリリットルまでは大丈夫とのことです。大まかに書きますと、点滴の管の長さがだいたい1.2メートルだそうですが、この管がすべて空気だとしてもこの量なら大丈夫とのことです。実際にはありえないことなので心配はないと思います。

点滴バー

数年前からですが、点滴バーなるものがあちこちでオープンしています。主に、疲れているときや健康維持、美容のために意図的に点滴を行うところです。料金も点滴の内容によりますが、5000円ほどからあるそうで、かなりの利用者がいるようです。

特に疲労回復のための点滴、美肌効果を求めるために点滴が人気のようです。芸能人もお忍びで利用していることもあるとか…

食べ物や飲み物、サプリメントから栄養を取るよりも、点滴なら多くの量を直接体内の送り込むことができるので、相当な効果と即効性が期待できます。以前より、アスリートたちがニンニク注射をしたりという話題がありましたが、点滴も同様にアスリートが利用しているようです。

まとめ

点滴イラスト

いかがでしたか。

点滴は体調が悪い時に打つと復活して元気になるといいますが、点滴の内容からみてもそれほど元気になるようなものが入っているとは思えないという感じがします。ですが実際には風邪気味のときも点滴で元気なるとか、二日酔いのときも点滴を打つと回復が早いと聞きます。

おそらくこれは、血中の溶液が増え、疲労物質やアルコールなどが早く運ばれて処理速度が速まるからだと思います。ただ、実際には効果があるかどうかはなんともいえないところです。

  • 針を細いものに変えてもらう
  • 点滴の液が漏れていないか確認する
  • ベテランの人に針を刺してもらう

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