尾てい骨を骨折!その他の症状や治療方法も紹介!

スノボーやスキーでお尻を打ったりすること、よくありますよね。雪の上だから大したことはないと思いきや、実は強打していて、腰の辺りの骨が折れたなんてこともありえます。他に、転んだ、階段から落ちたということでも、骨折している場合があります。

この強打した場所は尾骨といい、骨折することが結構あります。では、このよな骨折は、どう対処したらいいのでしょうか?また、治療にはどのような方法が必要で、骨折以外の理由として何があるのでしょうか?今回は、尾てい骨の骨折について、お伝えいたします。。

尾てい骨とは?

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そもそも尾てい骨はどこにあり、どのような骨なんでしょうか?人類が誕生して一体どれくらいの年月が経っているのかわかりませんが、その人類は猿から進化したと伝えられています。

その猿から進化する際、猿にある尻尾が段々と廃れていって、小さなコブのようなものが人間の背中に残りました。つまり、猿の尻尾があった部分でお尻の割れ目の少し上のところです。これが後に退廃していき、その名残りとして、骨の突出部分が尾骨であるという説が正しいようです。

これは別名、仙骨ともいいます。が、人類には進化の過程でなくなりつつある部分が他にもたくさんあるようです。例えば、虫垂なんかがそれです。今でこそ、炎症を起こして、手術をしなくなりましたが、以前はよく盲腸といって、手術で取っていました。これは、ずっと大昔は立派な内臓だった訳です。

また、親知らずの歯などもそうですね。最近は生えなくなったということです。おそらく、そういった意味では、今後何百年と経つと、尾骨などももっと引っ込んでしまって、跡形もなくなり、尾骨という名前さえ無くなっているかも知れません。

尾てい骨が骨折する原因は?

主に、腰の後部をぶつけることにより、骨折します。いわゆる、しりもちをついた状態で、一般的には転んで腰の後部を打ったり、スキーやスノボーで同じように引っくり返って打撲して骨折という状況が多いようです。

この場合、例えば腕とか足ですと、挟まって折れる状況がありますが、尾てい骨は打撲の骨折がほとんどで、それ以外の理由では骨する状況はないといってもいいでしょう。

また、この尾てい骨は背骨とつながっており、腰を強打すると、脳への衝撃が直接来るため、目がチカチカしたりするケースもあります。

腰の打撲が脳への影響もあることから、気になるときは、脳波の検査も行うほうが、いいでしょう。

尾てい骨を骨折した時の治療法

尾てい骨を骨折した際の、治療方法について紹介します。

安静が条件

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治療といっても、実はたいした治療法はないというのが、実情です。場所が場所だけにギプスで固めるわけにもいかず、何も出来ない状況です。つまるところ、じっと安静にして、骨がくっつくなり、固まるなりするのを待つしかないのです。これが治療法です。

そして、痛みが増しているときは、湿布のような痛み止めを貼り、緩和させます。動かすことで、骨のくっつきが悪くなるので、場合によってはベルトで固定もします。おおよそ2~3ヶ月ぐらいは安静が必要でしょう。

厄介なのがトイレで、座ったり立ち上がったりするのは、結構きついとの事です。必ず介添えが必要となるでしょう。ただ、安静を要すといってもただ寝ているだけではいけません。内部からのサポートを施して、治りを早くさせなければいけません。この場合は、栄養を取って骨のくっつきを早めることが必要となります。

栄養面からの治療

安静にしている以上、動かせないということは、治療のための動きは何もできません。そういう意味では、栄養面で内部からの治療しかありません。骨の結合にいいカルシウム、たんぱく質、ビタミンK、ビタミンDを摂取することにより、回復を促進させます。

栄養の補給法ですが、バランスよく食事をすることが望ましいと思います。が、昔からよく言われている、カルシウムは牛乳からと、解釈する人が多いと思います。ですが、近年、これはあまり当てはまらないという風潮が強くなっています。確かに牛乳にはカルシウムがたくさん含まれてはいますが、牛乳からのカルシウム吸収率は30%程度とのことがわかってきました。

つまり、あとの70%のカルシウムは吸収されないのです。さらに、牛乳には乳糖という成分がふくまれていますが、これは日本人の身体に合わない人が70%ほど存在します。これは、牛乳を飲むとこの乳糖が原因で下痢をしたり、アトピーなどのアレルギーも引き起こすという統計も出ています。

そのようなことから、カルシウムを摂取することに関し、牛乳から摂取することは避けたほうがよいと思われます。どうしても、牛乳がいい、牛乳が好きなのだ、という人に対しては、お止めはいたしません。

では、何からカルシウムを取ればいいかというと、小魚などを多めに取るのが得策です。シラスや小女子、ちりめんじゃこなど、気軽に食べやすく非常に栄養価も高いです。その他にも、気をつけることがたくさんあります。いわゆる動かないということであらば、エネルギー要因であるごはん類は少なくし、高栄養のものをたくさん取るということです。

つまり、ごはん類はエネルギー源にはなりますが、筋肉や骨になる栄養素は少ないからです。逆に今流行の低炭水化物の食事をお進めします。これであれば、安静時の運動量がほとんどない場合でも、炭水化物による糖分の過剰摂取も避けられ、体重もそれほど増えることはないかと思います。他、ビタミン類などは、サプリメントで補うものよろしいかと思います。

後遺症などの心配

尾骨骨折で影響が出るのが、便秘です。骨盤の骨をほとんど動かさないため、腹筋や背筋を動かせません。そうしますと必然的に、腸の動きを外からカバーできないため、排出機能が衰えることになってしまいます。

また、打撲が伴っているため、尾てい骨が歪み、肛門を圧迫することもあるようで、そのために便秘になりやすいとのことです。これは、副作用的に起こりうる重大なことなので、対処を間違えないようにしたほうが良いと思います。

尾骨に関連するその他の症状

その他の尾てい骨に関する症状を見ていきます。

尾てい骨打撲

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骨は折れていないものの、打撲した関係で、腫れたり赤くなったりする怪我です。その部分を押すと痛みが走り、何もしなくても、ジンジンと痛い状況にもなります。

骨折まで行かなくても、打撲するということは、その一歩手前ですから、損傷はかなり受けていると思います。それにプラスして下手をすると、打撲の影響で皮膚が剥けて傷になっているケースもあります。また、打撲したその影響で背骨を通して腰や肩などへの影響も出ます。腰痛、肩痛などが弊害で出ていないかどうか、注意が必要です。

詳しくは、尾てい骨を強打した時の治療方法を紹介!痛みを和らげるには?の記事を読んでおきましょう。

尾骨神経痛

別名、腰下肢神経痛ともいい、腰や尻、足が痺れたり痛みを引き起こします。打撲などにより、神経から痛みが広がるケースもありますが、実はガンや糖尿病、膠原病の影響で痛みを引き起こしているケースもありますので、詳しく調べる必要があります。

この場合は、尾骨を打ってもいないのに、痛みを伴う現象の時です。打撲もないのに、尾骨が痛む場合は、他の病気との関連性があることを疑った方がいいと思います。これは、後々重大な病気を引き起こす可能性が高いので、早めの対象が必要と思われます。

尾てい骨痛

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これは、分娩などで、尾骨が損傷することがある影響です。分娩のときは尾骨がお尻側へ沿って、赤ちゃんが出やすくなるとのことです。その後、痛みが伴う状況のことをいいます。ですが、そのほとんどが、分娩後には痛みはなくなるのが普通です。

尾てい骨に強い衝撃が加わった時の対処法

もしかした骨折につながるかもしれない、尾てい骨を強打した時の対処方法を紹介します。

冷やす

打撲した直後は即座に冷やし、炎症を押さえます。とくにお勧めなのが、アイシングです。冷やすことは冷やしますが、通常の冷やし方ですと、タオルをぬらして患部に当てるということになるかと思います。それでも充分に有効ですが、冷凍庫の氷そのもので冷やすアイシングのほうが最も効果があります。

これですと、炎症を抑える効果が一段と高まります。捻挫や腰痛、ぎっくり腰の時でも有効です。やり方としては、氷を袋などに入れて、直にもしくはタオルを一枚くらい巻いて冷やします。アイスノンなど、氷枕ですと非常に楽で、効果も高いです。

ただし、この冷やすということは、尾てい骨を打った直後のみです。打撲した直後のみ冷やすということをしてください。打撲してしばらくした後には、逆に温めねばなりません。

温める

逆に、冷やした後、多少痛みが引いた頃に温める必要があります。特に内出血をしたあとの青くあざになっているような状況では、内部に溜まった血液が引くようにしなければいけません。

冷やしてしまうと内出血の血液はそのままとどまってしまいますが、温めることにより、血液を吸収します。あざが段々と引いていくことにより、とりあえず一安心です。つまり炎症がおさまって、痛みもだいぶ引いてくると思います。

この場合は、一応レントゲンなどで、他への影響がないかどうかの状況の確認をした方がいいかと思います。

まとめ

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いかがでしたか。尾てい骨骨折という、あまり例のないところの骨折だけに、治療の方法もただじっとしているだけというのは、つらいものがありますね。

この、じっとしているというのも、曲げたりするのが特に痛みが増して大変らしいとのことです。例えば、トイレで用を足すのも座るのに一苦労、そして立ち上がるのも一苦労とのことです。

さらに、寝る時は寝返りを打つと痛いので、その度に目を覚ますという状況とのことです。そして、しりもちをつくだけで骨折してしまうほどの危険性ということで、スキーやスノボなどでは、常に背中合わせの状態といえるでしょう。この場合は、ただ単に足を折ったりすると、足だけを動かさないようにして松葉杖を突いていれば歩けますが、尾てい骨骨折は、歩くたびに痛むので相当厄介です。

これはもう、正直笑い話ではありませんが、食事で普段の倍以上、いや、3倍以上のカルシウムやたんぱく質を取って、突貫工事的に内部から治す心構えで取り組むことが必要かもしれません。とにかく、動かせないということを念頭に、心しておかなければならないかもしれません。ご注意ください。

冷やして様子をみる。

内出血になっていたら、温める。

安静にして、2~3ヶ月が治る目安。

栄養面で、治すことをフォローする。

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