関節炎が起きる原因や男女比、治療法を知ろう!予防するにはどうすればいい?

関節の節々がやたらと痛いことはないでしょうか?こういった時は関節炎を疑いましょう。関節炎と言っても、発症する原因は様々であり、病態によっては症状や処置も様々です。また、関節の節々が痛いから、ではこれは関節炎だ!と言うわけではありません。

関節炎では無い類似してはいるが全く違う疾患である可能性があります。では、関節炎とはどういったものがあるのか、その種類や原因、治療方法や予防などについて説明をしていきます。

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関節炎とは

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関節炎とは、その名の通り関節や骨、軟骨やその周辺組織が何度も摩擦を受けたり、変形を引き起こすことで炎症が生じる症状を言います。

関節炎は「もう年だから、関節に来るのだ、関節が痛い。」と、世間一般的には高齢者のみに生じるものと勘違いされやすいことがあります。しかし、病態によっては小児から高齢者と幅広い年齢層に見られます。

関節炎には、様々な疾患が多数あり、原因も様々です。治療に関しては共通するものが多いです。ここでは、疾患や原因に関しては簡潔に述べ、重要となる予防方法や治療をメインに説明します。

関節炎の疾患

関節炎の原因となるものは、外傷以外であり、身体の内部での変化によるものとなります。関節炎は、無菌性炎症のものから、細菌性のものもあります。

加齢と共に発症するリスクは高くなります。よく聞かれるものでは、化膿性関節炎や変形性関節症、関節リウマチ、痛風関節炎などがあります。

関節炎の男女比

関節炎はいずれも男性に比べて女性に発症しやすい傾向にあります。関節炎の中でも、痛風関節炎に関しては、男性が高いとされています。

以前までは贅沢病と言われて中高年の男性に多く見られましたが、近年では、食事が西洋化して男女・年齢を問わず肥満体質になりやすくなってきました。脂肪が蓄積されやすい体質の場合、痛風関節炎を発症しやすく、最近では若年層の方も発症しやすくなっています。

上記のことから、若年女性の発症率も上がってきています。但し、女性の場合は男性とは異なり、ホルモンバランスの関係で尿酸を排出する作用があります。これにより、尿酸値が高くなりにくく、女性は痛風を発症するリスクが低いとされています。

関節炎の検査・診断

単純X腺検査(レントゲン検査)、CT検査、MRI検査や血液検査、関節液の検査などが施行されます。また、類似した疾患も多数あるため、これらを用いて鑑別検査も行われます。こういった検査が行われる前に、問診や視診、触診も行っていきます。

これまでどういった食生活を送っていたか、仕事は肉体労働なのか、ストレスや疲労を抱えるような仕事なのか、家業もそうなのか、運動は行っていたかなどといった生活背景影響することがあるため、問診の際には聞かれずとも伝えておくと良いでしょう。

医師が診断の結果を考える時や治療を提案する際の参考になります。

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関節炎の治療

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治療には、内科的処置から外科的処置まであります。病気や症状によりどの治療が施行されるかが変わります。それでは以下に説明をしていきます。

受診する科

関節の疾患になるので整形外科を受診しましょう。地方では特にやってしまう方が多いですが、係りつけ医や、とりあえず近くの病院へ、と言って皮膚科や内科を受診する方がいます。

医師なので診断をできないわけではないですが、専門外の科となると整形外科医に比べると知識は浅くなります。他の整形外科のある病院へ紹介状を書いてくれる医師もいますが、「しばらく様子を見てみましょうか」と何も対処せずに経過観察をする事になる場合があります。また、安易に患部を触ってしまって状態が悪化してしまうという場合があります。

整形外科を受診したとしても、小規模の施設であれば十分な検査を行う設備が無く不十分な検査内容で判断をされることがあります。最初に受診する施設は、ある程度大規模で知識の豊富な医師がいる設備の整った病院を選ぶと良いでしょう。そこで検査と治療を継続し、状態の改善がみられてきた時に、自宅から近場の病院で様子を見ても良いと医師に言われた際に、係りつけや近場の場所へ変えると良いでしょう。

薬物療法

関節炎の原因や症状により、適用される薬物は異なります。特に、細菌性やウイルス感染性の関節炎の場合には、早く症状が進行するため早期の対応が必要になります。手遅れになると、感染範囲が拡大してしまい、治療が困難になってしまいます。そうなる前に早期に病院へ受診しましょう。関節炎の薬物療法にはどういった物が使用されるか、下記に簡潔にまとめていきます。

細菌性が原因の関節炎では、抗生物質が使用されます。これは、関節内の炎症を抑制するために使用されます。化膿性の関節炎にも用いられます。抗生物質を入れた洗浄液を利用して関節内の洗浄を行うことがあります。化膿性関節炎の場合、関節穿刺(かんせつせんし)にて関節液を採取した後、化膿菌の検査を施行してから洗浄されます。

結核性関節炎では、まず結核の治療から開始されます。その後に使用される薬として、イソニアジド、リファンピシリン、ピラジナミド、ストレプトマイシン、エタンブトールといった物が適用されます。

変形性関節症では、非ステロイド性の消炎鎮痛剤やステロイドの関節腟内注射などが施行されます。その他に、関節同士の摩擦による症状の悪化を防止して組織を保護し、状態を維持するために、コンドロイチン硫酸やヒアルロン酸製剤が用いられます。これによって、症状が改善したり、摩擦して削られてしまった組織が元に戻る、というわけではないことに注意をして下さい。あくまで、症状の悪化防止と状態の維持のためです。

関節リウマチによる関節炎に対しては、炎症を軽減する薬剤、痛みを抑制する薬剤、腫脹を軽減させる薬剤や、免疫調整剤である抗関節リウマチ剤が適用されます。抗関節リウマチ剤は、症状の進行を抑制し、状態を改善させる薬剤になります。その他、炎症を抑制するための非ステロイド性抗炎症剤や副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)が適用されることも多いです。関節リウマチの場合は根治する治療方法が明確に確立されていません。よって、症状を抑制したり軽減させるといった症状を緩和させるための治療が施行されます。

薬剤の中でも注意してもらいたいものが、副腎皮質ホルモン剤です。これは、先ほども述べたように、炎症を抑制するための薬です。炎症の原因は問わずに使用され、炎症に伴う症状を改善します。副作用に、骨粗鬆症や糖尿病、自己免疫疾患が挙げられているため、長期的に服用する場合や大量に服用する場合には注意が必要です。服用を続ける場合には、担当の医師とよく相談をしましょう。また、大量の副腎皮質ホルモン剤の服用を長期的に継続することで、自身の外観も変わり、ムーンフェイス(顔が満月の様に丸くパンパンに膨れ上がる) となり、中心性肥満のようになります。体格にはさほどの変化はみられません。副作用によって体調を崩す事も多いため、服用を継続する方はこれを念頭に置いて使用しましょう。

外科的治療

関節炎を発症して薬物療法など内科的な治療では経過が良くないという場合に、整形外科的手術が施行される場合があります。

例えば、「人工関節置換術」で関節を人工の物に変える場合や、「骨切除術」、「滑膜切除術」、「関節固定術」等があります。手術後にはリハビリテーションによる治療も実施されます。

温熱療法

治療の1つとして、温熱療法が用いられることがあります。患部が深部から温められることで、血行や代謝効率が上がり、老廃物や炎症の原因となる物質が患部から排出されやすくなります。

これにより、一次的に炎症反応が鎮静する可能性があります。また、温められることで筋肉の緊張がほぐれ、痛覚(痛みを感じる感覚)が通っている神経が麻痺し、一時的に痛みが消失または減弱します。一時的な効果が得られると述べていますが、100%この効果が得られるとは限らず、各々がどういった疾患を患っているのか、その時の状態により効果の得られ方は様々です。この効果は持続しないので、心理的なストレスを軽減するには良いでしょう。全く効果が得られないという方もいます。

方法としては、ホットパックを利用する物から電気治療を利用する物まで様々あります。ホットパックは手軽に自宅でも行うことができます。ドラッグストアにレンジで数分温めて使うカイロの様な物が販売されています。そういった物を代用すると良いでしょう。

物を買わずとも、入浴や運動、ストレッチで身体を温めることで上記の様な効果が得られるという方もいます。一度試してみるのも良いでしょう。

リハビリテーション

手術を施行しても、しなくてもリハビリテーションの指示を医師から受けることがあります。リハビリテーションでの治療では下記に記すような「関節保護」の指導や自助具の提案・使い方の指導を受けることがあります。

その他、検査を受けて歩行の練習や日常生活動作の練習などの治療を受けます。

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関節炎の予防

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関節炎になる前も予防は必要ですし、関節炎を発症してからも症状が悪化しないように予防をしていく必要があります。関節炎は一度発症してしまうと、疾患によっては根治が困難なものもあります。

面倒くさいと思ってしまう方も、ちょっとした事に注意をして、なるべく症状を発症しないように、関節炎を発症している方は悪化しないように努めていくことが大切でしょう。悪化してしまうと、状態によっては生活が困難になり、車椅子生活や寝たきりの生活になってしまい、更に回復が困難になります。

正しい姿勢を保つように心がける

正しい姿勢を保つことは、関節炎の対処法としてとても大切な「関節保護」の方法の一つになります。

関節炎なるべく関節に負担がかからないようにすることが大切です。例えば、足を組む方は多くいますが、これは腰部の骨や骨盤、股関節や膝関節に大きなストレス負荷がかかります。関節を捻じっているわけですから、関節は摩擦を起こし易く、背骨も左右や前後に曲がって戻らなくなってしまいます。猫背も同様、腰部の骨や股関節に負担がかかります。

特に、これらの関節は身体を支える上で重要な部位になります。無理な姿勢のまま急に動作をすることや、長時間、無理な姿勢を続けるといったことはなるべく避けましょう。

重い物は持たない

こちらも、「関節保護」の方法の一つです。関節炎の疑いのある方、軽度の方、重度の方と状態は関係なく気をつける必要があります。重い物は特に小さい関節(指、手首)で持つことはとても関節に負担をかけます。

よって、重いカバンなどは肩や肘にかけて持つようにしましょう。ビンを開けたり、ボタンの開け閉めや、食事時に箸を持つ際など、細かい緻密性のある作業に関しては、自助具の使用を検討しましょう。

自助具とは、いろんな動作をする上で補助となる道具です。最近では100円均一の易いお店でも見かけるようになりました。

サプリメント

上記の薬物療法では関節同士の摩擦を防止するためにヒアルロン酸系の薬物の使用を明記しました。

薬物ではなく、食品になりますが近年ではサプリメントがヒアルロン酸系のサプリも多く目にします。こういった物を摂取して予防をされる方もいます。ヒアルロン臍に限らず、関節の擦り減る部分である軟部組織が補充できるようなサプリメントを飲むことも対処法としては良いでしょう。例えば、ヒアルロン酸以外にも有名な物ではコンドロイチン硫酸やグルコサミンも挙げられます。

特に、加齢と共に軟部組織は擦り減ってしまい、擦り減ったものは何も対処無しでは増えることはありません。どういった物を飲むかはドラッグストアの薬剤師や医師に相談すると良いでしょう。口コミだけで判断をして購入される方もいますが、それではあまり的確な判断ができるとは言えません。

また、薬というわけではなく、固形の食べ物でもなく、加工された物に含まれる栄養分なので、摂食することでどこまでの影響を身体へ与えるかは個人差もあり、定かではありません。しかし、こういった物を代用して予防していくことも一つの対処と言えます。

食事に注意

先ほど述べたようにサプリメントを利用することも一つの方法ですが、まずはベースとなる食事の栄養バランスに気を付けましょう。関節炎と食事は密に関連しています。栄養バランスのとれた食事をとらずにサプリメントを飲むことは全く意味がないです。

栄養としては、血行を促進し、新陳代謝を良くする物を摂取すると良いでしょう。例えば、ミネラルやビタミンが豊富な物、植物性のタンパク質(豆製品)といった良質なタンパク質です。

逆に、香辛料や辛い食べ物などの刺激物や加工食品、脂肪性食品、身体を冷やす野菜や果物は控えましょう。

また、体重が重い方はその分、関節にストレス負荷がかかりやすくなります。体重が重いという要因だけで関節炎を引き起こしやすくなり、発症している方も痩せなければ症状が悪化する要因の一つとなります。自身の身体の事を考えてダイエットをするようにしましょう。

その他にも、飲酒過多にも気を付けましょう。お酒は塩分が高いものもあり、多飲することで尿酸値が高くなったり、太りやすくなる原因にもなります。これらにより関節炎だけでなく、関節炎以外の様々な疾患も引き起こす可能性が大きくなります。喫煙の項目にも述べますが、薬を服用しているにも関わらず飲酒をしてしまうことは命に関わります。安易に捉えず、注意をしましょう。

喫煙は控えましょう

喫煙ももちろん避けたほうが良いです。喫煙をすることで新陳代謝能力の低下や血流・血行不良を引き起こします。自律神経が侵されるなど神経症状も生じる事があります。これらにより、関節に障害が生じ易くなったり、治癒が妨げられる可能性があります。

また、薬を使用しているにも関わらず喫煙をしている方は、この喫煙により薬の効果が増幅したり不足してしまったりして適切な効果を得られにくくなります。特に薬の効果が増幅してしまうことで身体に異変が生じる可能性もあります。気を付けましょう。

ストレッチと運動

スポーツで過剰な運動をすることで関節炎を引き起こす方もいます。関節炎を発症視してしまったからと言って、「ではスポーツを止めて」とはなりません。

スポーツをする時間を短くしたり、サポーターを装着する、テーピングを施すなど関節を安定させる工夫をされれば関節へのストレス負荷が軽減されます。また、薬を塗る・貼るといった工夫も良いでしょう。また、身体を冷やしすぎると血行や新陳代謝が不良になり、関節にも影響が生じるため、なるべく温かくして運動をすることをオススメします。

また、毎日ストレッチを行うことで筋肉を軟らかくすることができ、靱帯や腱への負担が減ります。よって、関節にかかるストレス負荷も減り、関節に柔軟性をもたせることができます。水泳も浮遊力を利用した運動になり、関節への負担が少なくすみます。それに加え、関節周囲の筋肉も鍛えることができ、関節炎を予防することができます。肥満傾向の方には、ダイエットとしても適しています。

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まとめ

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関節炎は関節が炎症しているだけだと甘く見てしまっている方も多いですが、状態が悪化すると外科的な手術が必要であることもこの内容からわかります。

術後には様々な後遺症もあります。状態によっては強い痛みも伴います。

こうならないためにも放置してしまわずに、早期に医師に診てもらうようにしましょう。病気は予防が大切なので、しっかりと予防をしていきましょう。

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