アドレナリンの作用とは?メリットとデメリットを紹介!

アドレナリンって言葉をよく聞きますが、具体的にはどういうものなのか詳しく知らない人が多いと思います。今日はアドレナリンが体内でどんな働きをして、どんな機能を果たしているのか、について詳しく紹介していきたいと思います。

アドレナリンの働きを知って、関係する病気などへの理解も深めていきましょう。

アドレナリンとは

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アドレナリンとは、神経伝達物質の一つで副腎髄質(ふくじんずいしつ)から分泌される心拍数や血圧上昇作用のあるホルモンです。別名で「エピネフリン」と言われたりもしています。

アドレナリンの役目

アドレナリンは神経伝達物質です。神経伝達物資とは、体内の副腎髄質と言う場所で作られ神経細胞の興奮・抑制を他の神経細胞に伝達する物質になります。人間の脳の中では細胞から細胞に情報を伝達されて、肉体が指示を受けて動くように出来ています。

それらの細胞と細胞を繋いでいるのが「シナプス」と言われる接合部位になります。その細胞間を行き来しているのが神経伝達物質になります。なのでアドレナリン(神経伝達物質)の役目は細胞から細胞へ指示を伝達する事になります。もう少し噛み砕いて説明します。

  • 副腎髄質・・・アドレナリン(神経伝達物質)を作る工場。
  • 細胞・・・・・・東京駅とか品川駅。
  • シナプス・・・・線路。
  • 神経伝達物質・・東京駅とか品川駅の間を行き来している電車。

■補足

・神経伝達物質は約20種類ぐらいあります。(JRとか私鉄とか)
・アドレナリンも多くの神経伝達物質の中のひとつになります。

非常にザックリ言うとこんな感じです。まずはアドレナリンが何なのかを理解する事で、肉体にもたらす効果や作用への理解にも繋がりますので、少し複雑ですがシッカリと覚えましょう。

交感神経と副交感神経

アドレナリンには心拍数や血圧の上昇作用があります。その為アドレナリンが多く分泌されると人は興奮状態になります。

もちろん分泌されるには条件があります。人の体には自律神経があり、その自律神経を大きく分けると「交感神経と副交感神経」と言う真逆の働きをする二つの神経になります。どういう時に二つの神経が作用するかと言うと主な条件はこうです。

■交感神経

  • 活動をしている時
  • 緊張をしている時
  • ストレスを感じている時

■副交感神経

  • 安静にしている時
  • 睡眠をしている時
  • リラックスをしている時

この二つの神経がバランスよく活動する事で人の体は健康を保っています。どちらか片方の神経が活動しているときは、もう片方の神経や休んでいるので、両方の神経が同時に活動する事はありません。簡単に言うと、緊張しながらリラックスはできない、と言う事になります。

アドレナリンを生成している器官について

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アドレナリンを生成している器官として副腎髄質を紹介しましたが、これが具体的にどこにあるのか。また、アドレナリンや、その他の情報伝達物質を生成している他の器官や神経についても紹介します。

アドレナリンを作っている場所

アドレナリンは副腎髄質から血液中に分泌されるホルモン性のアドレナリンと交感神経の末端から分泌される神経伝達物質としてのアドレナリンの2つの種類が存在します。

副腎髄質が生成されている場所は腎臓の上部に存在している副腎状線と呼ばれる器官の中に存在している部位から分泌されています。腎臓は血管を濾過して、老廃物を尿に変換し、必要な成分は血液中に戻す器官。

血液に成分を戻す時にアドレナリンは血液中にホルモンとして分泌され血液中にアドレナリンを放出しているのです。

アミノ酸を原料にアドレナリンを生成している

副腎髄質から生成されているアドレナリンはチロシンというアミノ酸から生成されています。このチロシンから生成される物質は3つあり、ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンになります。

これら3つの情報伝達物質はカテコールアミンというひとつの総称として呼ばれています。ドーパミンに関しても副腎髄質だけでなく、脳の神経系から僅かに放出されている物質としても知られています。

神経とホルモンのアドレナリンの働きは異なる

神経系から身体の全神経に向かって分泌されるアドレナリンと、副腎髄質から分泌され血液中に流れていくホルモンとしてのアドレナリンでは若干効果が異なります。

働きとしては、神経系が信号を素早く全身に伝え、血液中に存在しているホルモンのアドレナリンがその信号を長時間維持するという効果があります。

予め血液中にアドレナリンを出しておくことで、いざという時に身体をしっかり動かすことが出来るというわけです。

アドレナリンの作用

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自律神経を大きく分けると、交感神経と副交感神経の二つの神経になります。この二つの神経は天秤と同じバランスのとり方をしていて、どちらかに比重が傾き活動し始めると、もう片方は活動を停止します。

この状態で、交感神経に比重が傾き活動し始めた時にアドレナリンは多く分泌される事となります。具体的にアドレナリンが放出されればどの様な変化が身体に起こるのかについて紹介します。

アドレナリンが分泌される事で起こる作用

  • 呼吸器官が拡張され体内に取り込む酸素の量が増える
  • 血管が広くなる
  • 心臓の活動が活発になり、運動による血流増加にも対応ができる
  • 筋力が向上する(火事場の馬鹿力)
  • 酸素の取り込み量が増える事で集中力が向上
  • 怪我による出血を抑える為に末梢血管が収縮

他にも精神性発汗や手足の震えなど、色々ありますが主に上記のような状態になります。この状態を興奮状態・緊張状態と言います。簡単な流れとしては、運動する→アドレナリンが分泌される→肉体が活性化する、と言う順番になります。

また交感神経は、闘争と逃走の神経と呼ばれおり、運動などの活発な活動をしている時に活性化します。闘争は何かと戦う時、肉体は興奮状態にあり脈動も激しくなります。それと同じように逃走する時も、肉体は緊張状態になる事から闘争と逃走の神経などと呼ばれています。

人間本来の潜在的能力

アドレナリンは一般的には、闘争や逃走と言った条件反射に繋がるホルモンで、人類が危機や脅威から生存する為に重要な体内物質です。

人間が脅威に直面する事で、副腎髄質(ふくじんずいしつ)からアドレナリンが分泌され、それらを血流に流し込み体内に循環させます。アドレナリンが体内を循環し肉体を活性化させる事で生命の危機から逃れる為の肉体に変化する事が出来ます。血管の拡張、呼吸器官の拡大をする事で、脳への酸素量が増え集中力や注意力が向上します。また血流が良くなる事で代謝が上がり身体能力も上がります。

他にも、アドレナリンが分泌される事で、副次的な効果も得られます。例えばアドレナリンが脳に達する事で、エンドルフィンやドーパミンやノルアドレナリンなどの物質も分泌され始めます。エンドルフィンはモルヒネと同じ効果を持ち、痛みを抑えてくれます。ドーパミンは活力活性剤になり、ノルアドレナリンは集中力や判断力を向上させてくれます。

旧石器時代や縄文時代など、人類の先祖や祖先にあたる人たちは、日々の生活と危険や脅威が隣り合わせだったと考えられます。一歩外に出れば野生の熊や狼に襲われるわけですから。そういった環境が人類にもたらした潜在的能力がアドレナリンとも言われています。

アドレナリンの効果

運動を始める前に、自身の肉体の活動力向上にはアドレナリンは効果があります。他には、鬼ごっこを思い出すとわかりやすいかもしれませんが、鬼から逃げるように走り回り、「ここならもう大丈夫だろう」と一息ついたところに、急に鬼が現れてきて、今まで走って逃げてきた疲れなど忘れて、どこからともなく湧いてきたエネルギーを使い、無我夢中で走って逃げ回った事はありませんか?本当は疲れているはずなのに、それでも動き回れるのは上述した様々な神経伝達物質が効果を発揮し、肉体の疲労を忘れさせているからです。

アドレナリンの効果にはもっと大事な事もあります。大半の人は現代社会の波にもまれ、ストレスを受けアドレナリンがドンドン作られています。作られたアドレナリンは分泌させてあげないと溜まっていく一方です。これらのアドレナリンを分泌させてあげずに、そのままにしておくことはあまりいい事ではありません。アドレナリンを激しい運動で分泌させて運動を終えると、エンドルフィンが脳内から多く分泌されます。

先ほどの鬼ごっこで言うと、鬼から逃げ切り他の仲間と合流し安堵感を得た状態、のような感じです。激しい運動をする事で肉体の苦痛を和らげ高揚感を与える物質、エンドルフィンが大量に分泌されるので運動の後は高揚感や光悦感に浸ることができるのです。

脳がそう言った一種の快楽を覚えると、脳からの要求が膨らみ始めます。更に過酷な運動を行う事でエンドルフィンが分泌されて高揚感や光悦感を味わう事ができる、と脳が覚えてしまい、運動をする事と高揚感を得れる事を結び付けた考え方をし始めます。そうする事で脳にとって、この流れが魅力的なものになり、どんなに疲れた日で何もしたくないな…と思っていても、運動せずにはいられなくなったりします。そういう状態は一般的には「運動をする習慣がついた!」と喜ばしい事なので、変に気にしたりする必要はありません。

アドレナリンのデメリット

肉体を活性化させ、酸素を多く取り込み、集中力や判断力の向上をもさせてくれるアドレナリン。これだけ聞くと体にとって都合のいい事づくめになってしまいますが、もちろんデメリットもあります。

例えば痛みを麻痺させていますので、アドレナリンが切れた時に痛みが襲ってきます。使用エネルギーを大きく増やした肉体にも、大量の疲れが襲ってきます。意識が遠くなりボーっとしてしまう事もあります。一時的な肉体の活性の後に、それなりの代償が返ってくると考えれています。

他にも、ストレスなどを受け続けてアドレナリンを体内で作る時に同時に作り出されるストレスに反応するホルモン「コルチゾール」というものがあります。それらの分泌が上手に行われないと逆に体に悪影響を及ぼします。食欲が低下したり、肉体の免疫効果が無くなったり、心拍数や血圧が上昇したままの覚醒状態にあるので寝れなくなってしまったりする事があります。この状態が続くと健康とは言えなくなります。なので適度な運動を取り入れ体内のホルモンバランスを整える必要があるのです。そうする事で健康的な肉体を手に入れる事ができます。

アドレナリンが上手く生成されないとどうなるの?

アドレナリンなどの情報伝達物質を正常に分泌できない人はある病気になってしまいます。その病気は精神疾患、特にうつ病やADHDなどの疾患が関係していると言われています。

この関係性が明らかになったお陰でこれらの病気はしっかり治療が可能な病気として具体的に有効な薬なども開発されるようになりました。

アドレナリンと精神疾患の関係性

ADHDやうつ病とアドレナリンの関係性について紹介します。

うつ病との関係性

アドレナリンは神経を一時的に活性化させ、興奮状態や闘争心を向上し、ストレスや恐怖などから闘争反応あるいは逃避反応を起こして問題を回避する働きがあることは前項で紹介しました。

うつ病にはアドレナリンやノルアドレナリンの他にもセロトニンなどの情報伝達物質が関係していますが、これらの物質の分泌量が低下してしまうことで不安を感じやすくなり、運動、食欲、睡眠、体温調節などの分野においてトラブルが生じやすくなります。

これが原因でうつ病が発生しているとされていて、副腎髄質から分泌される機能と、自律神経末端から分泌される機能の両方がの機能が低下することで行動する動機が徐々に失われ無気力状態になてしまうのです。

ADHD(注意欠陥/多動性障害)

ADHDはうつ病とは逆にドーパミンやセロトニン、アドレナリンが過剰にでているもしくは、これらが少ないことでも発生するトラブルであると言われています。

注意不足でうまく体が動かないときなどは、アドレナリンなどの情報物質がうまく分泌されずに身体が思うように動かせなくなっていたり、逆に活発に落ち着き無く身体が動いている場合にはこれらの情報物質が過剰に排出されてしまい動かずにはいられない状態となってしまう問題です。

アドレナリンが出過ぎると、お腹が減らずご飯を取らなくても、睡眠を取らなくても元気な状態が続くほどのパワーが常に湧いている状態になります。

これが自分ではコントロール出来ないので物質の分泌に振り回される状態とななるのです。

ADHDは治療法も進められていますが、未だ完全に治せる治療法は見つかっていません。上手く自分が元々持っている特性を理解して、特性を活かした生活をしていく必要があります。

まとめ

人類の肉体に潜在的に備わっているアドレナリン。アドレナリンがもたらす効果や作用は絶大なものです。身体の活性化や集中力の向上など、肉体的にも精神的にもプラスの働きをしてくれる事からいかに大事な神経伝達物質かわかります。

アドレナリンが体内で作られる原因も様々で、運動時やストレスなどと幅が広いきっかけで作られます。注意が必要な事はつくられたアドレナリンは運動などによって上手に分泌させてあげることです。作っても分泌されずに体内に溜まっていく事で悪影響を及ぼし、食欲低下や寝れなくなったり、と健康的ではない症状が現れます。最悪は自律神経の病気にもなりかねません。

ただし、アドレナリンは運動を行ったり、食べるものに気を付けたりと、上手に付き合う事で必要な時に引き出したりすることも出来ますのでうまく使い分けましょう。知識を付けて深く理解する事で、あなたの肉体にとって非常に役に立つものになるはずです。アドレナリンを引き出す食物や、運動方法など、また、その逆で抑える方法などもあります。

交感神経と副交感神経が絶妙なバランスを維持しているおかげで維持されている肉体。ホルモンが人体に及ぼす影響は、良い事であっても悪い事であっても絶大なものです。その健康の最初の一歩になるのは日常の生活の中での運動不足解消やストレス解消になるので、自分の体の健康の為に、健康的な生活をおくる心がけが必要です。

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