女性にとって、出産というのは人生の一大イベントです。命の誕生というのはとても大切ですし、一人の女性から母になるということはめでたいことでもありますよね。
そんな特別な出産だからこそ、出産祝いという形でギフトを贈ることはよくあります。しかし、出産祝いとは言っても、他人にあげるものですから、一体なにを上げれば喜ばれるのか悩ましい部分もありますよね。また、あげるタイミングが分からない、という人も多いのではないでしょうか?
そこで、出産祝いを渡すタイミングやおすすめの出産祝いなどをまとめてご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
出産祝いを渡すタイミング
友達や知り合いに子どもが誕生したら、お祝いの気持ちに出産祝いをしたくなりますよね。しかし、ただあげればいいというものではありません。出産祝いは渡すタイミングも大切です。出産祝いをあげたいけれど、いつあげればよいか分からない、という人も多いかもしれませんね。
出産祝いを渡すタイミングはいくつかありますので、参考にしてみてください。
産後1週間~1か月
出産祝いを贈る時に意識しなければならないこととして、「お七夜」と「お宮参り」があります。「お七夜」というは子供に名前を付ける命名日、とは子供の成長を祈って神社に参拝するというものです。
出産祝いを渡すのは、遅くてもこの「お宮参り」が終わる1か月頃までにしましょう。というのも、出産祝いのお返しを送ったり、ママの体調が落ち着いてきたりするのがこの時期だからです。あまり早い時期に渡してしまうと負担になってしまうので、早く渡したいという気持ちがあっても産後1週間は待つのがマナーです。
手渡しと郵送によるタイミング
また、手渡にするのか郵送にするのかによっても時期は異なります。出産祝いを渡すタイミングは、手渡しなのか郵送なのかによっても変わってきます。
郵送する場合
もしも直接会いに行けず、出産祝いを郵送で済ませる場合には、産後1週間から1か月の間がよいでしょう。また、忙しい時間に届いてしまうとお母さんにとっても負担になってしまいます。贈る場合には事前に伝えて、都合のよい時間帯を知っておくことがポイントになります。
また、過剰包装や大きな荷物など、贈り物を受け取ったあとの処理に手間がかかるものも避けた方が無難です。ただでさえ面倒は避けたいものですし、産後疲れや育児に追われて大変な時期に、贈り物で面倒をかけることは避けたいですよね。
手渡しの場合
直接会って渡したいという場合には、産後2週間から3週間は待った方がよいですね。母子ともに体調が安定してくるのを待ち、ママさんの負担をできる限り少なくした状態で会うのがベストです。特に生まれてすぐの頃は、ママさんも自分の体調や慣れない子育てで疲れ果ててしまいます。そこへ直接会いに行くというのは大きな負担になりますからやめましょう。
また、親戚やよほど親しい友人関係である人を除いては、産後1か月ほど経ってから訪問することが望ましいですよ。相手との関係性によっても訪問する時期が異なるということを頭に入れておくとよいですね。
早く赤ちゃんの顔が見たい気持ちや、ねぎらいの言葉を書けてあげたいという思いで先走らず、相手側の気持ちや事情も踏まえた上で行動しましょう。
出産祝いの注意点
出産祝いはもらう方もうれしいですし、あげる方も気持ちが高まる物です。しかし、出産祝いに関して注意すべき点もありますのでご紹介しておきましょう。
訪問時
直接渡す場合には、郵送よりもさらに細やかな気遣いが求められます。なんと言っても産後の忙しいところで余計な迷惑や気遣いは駆けたくないものです。特に新米ママは育児に慣れていませんから、訪問する側がしっかりと気遣いすることが欠かせませんよ。
行く時間は事前にきちんと伝えておく
ですからまず、会いに行く前に日時をしっかりと伝えておきましょう。事前に伝えることはもちろん、当日も改めて行く時間を伝えておくことがポイントです。
産後はママの体調も安定しませんし、育児に追われて大変です。また、赤ちゃんの体調の変化にも気を配らなくてはいけませんから、いきなり行くと言うことは絶対にやめましょう。
当日の様子もしっかり確認
また、行くにしても、当日の様子をきちんと確認し、相手に迷惑をかけない範囲で訪問することが大切です。積もる話もあるかもしれませんが、訪問時間は短めにするように心がけましょう。
出産前に渡すのはNG
基本的に出産祝いというものは出産後に渡す物ですが、産後に時間が取れないなどという理由から、出産前に渡したいという人もいるでしょう。しかし、これはマナー違反です。出産というのは妊婦にとっても家族にとってデリケートな問題ですし、何が起こるかはその時になってみないと分かりません。
ですから、妊娠したからと言って出産祝いを事前に渡すというのは絶対にやめましょう。無事に出産したことを確かめた上で、タイミングや相手の体調を見て渡すのがベストです。自分の気持ちよりも相手の気持ちを尊重することが大切ですよ。
もしも機会を逃してしまったら
出産祝いは出産後1週間から1か月の間に渡すのがよいとお伝えしてきましたが、場合によっては相手が出産したことを知らなかったり、タイミングが合わなかったりして出産祝いを渡せなかったということもあるでしょう。では、機会を逃してしまった場合にはどうすればよいのでしょうか。
出産祝いではなく誕生祝いにする
もしも出産祝いを贈るタイミングを逸してしまった場合、あとから贈るという方法もあります。しかし、あまりにも時間が経ちすぎてしまった場合には不自然になりますから、出産祝いにはこだわらず、赤ちゃんの誕生日というタイミングを見計らって誕生祝いとして贈るのがおすすめです。
どうしてもお祝いしたいという気持ちから、変なタイミングで出産祝いを贈ってしまうと、かえって相手に迷惑がかかります。時期とタイミングに合わせたお祝いを心がけましょう。
メッセージやメッセージカードを添える
出産祝いを送るのが赤ちゃん誕生から1か月以上遅れてしまうと、お母さんの方も出産祝いのお返しを手配し終えている可能性が高くなります。この時期に出産祝いを贈ると、相手は改めて出産祝いのお返しを用意しなくてはいけなくなるので、手間をかけさせてしまいます。
ですから、もしも時期を過ぎてから出産祝いを贈る場合には、ひとことメッセージやメッセージカードを添えるとよいでしょう。
メッセージを添える際のポイント
相手に文章でメッセージを送る場合には、いくつか気をつけるべき点があります。
- 出産を祝う気持ちをきちんと伝える
- 礼儀を忘れない
- 相手の体調や家庭環境を気遣う
以上の3つです。せっかくメッセージを送るのですから、相手に意味が伝わらなくてはいけません。端的にお祝いのメッセージだということが伝わる文章を心がけましょう。また、特に親しい関係の場合に気をつけたいのが礼儀です。親しいからと言って失礼なことを言ったり、礼儀に欠けることを書かないよう注意しましょう。
特に普段から冗談を言い合っている仲の場合は、普段の調子で軽い冗談などを書いてしまうと失礼にあたる場合があります。出産祝いは改まったものだということを意識しましょう。
避けるべき言葉
こうしたことを踏まえて書いていても、知らず知らずの内に相手に失礼をしている場合があります。メッセージを書く上で気をつけるべきものに、忌み言葉というものがありますよ。こちらも簡単にご紹介しましょう。
忌み言葉というのは、結婚式などでも避けるべき言葉として存在していますが、相手を不快な気持ちにさせないために大切なものです。
たとえば「流れる」や「消える」という言葉は、赤ちゃんが流れてしまう、消えてしまうということを連想させて不吉です。また、「終わる」や「苦しい」という言葉は、苦労したり苦しい思いをしたりすることを連想させますから避けましょう。
薄幸を連想させる「薄い」という言葉も避けるべきものです。文章を書いていく中で、無意識にこうした言葉が入ってしまうことがありますが、出産祝いの場合には十分に忌み言葉に注意しましょう。
出産祝いメッセージ文例
では、ここで、おすすめの文例をご紹介しましょう。親戚や上司、友達など、ママさんとの関係別におすすめの文例集を紹介しているサイトがあるのでご紹介します。
兄弟姉妹や会社の同僚、取引先の人など、メッセージを送る相手によっても書き方は全く変わってきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
友人へ向けた文例
友達に向けてお祝いメッセージを送る場合、気をつけたいポイントがあります。それは、くだけすぎた表現をしないこと。親しき仲にも礼儀ありという言葉がある通り、いくら親しくても失礼があってはいけません。
相手を気遣う気持ちや言葉を忘れず、くだけすぎない表現でしっかりとねぎらいの気持ちを伝えましょう。以下は、友達に向けた文例です。
ご出産おめでとう!
よく頑張ったね、体調の回復は順調ですか。
慣れないことばかりで大変だと思うけど、
何かあったらいつでも連絡してね。
赤ちゃんに会えるのを、友達全員でいまから楽しみにしています。
メッセージでは、体の回復具合や楽しみにしている気持ちを伝えています。
出産おめでとう! 大変だったね、おつかれさまでした!
母子ともに元気と聞いて安心しました。
家族が増えて、よりにぎやかなおうちになるね。
まずは体調を整えて、赤ちゃんとのスキンシップを楽しんでね。
こちらも同様ですね。しっかりと体を休ませた上で育児を頑張るように応援しています。嬉しい気持ちだけでなくねぎらいの気持ちと、不安な時には頼ってほしいことなどが書いてあると、メッセージを受け取った側もほっとしますよね。
親族に向けたメッセージ
距離の近さはそれぞれ違いますが、親族の場合には友達に向けたメッセージとはまた変わります。親族の場合には、親戚が増えて嬉しい、というゆな言葉を添えるとよいでしょう。
また、友達に向けたメッセージ同様、相手をねぎらい、困った時には頼ってほしいと伝えると心強いメッセージになります。ちょっとした気遣いをしのばせるとよいですね。
新しい家族の誕生、おめでとう。
心ばかりのお品を贈ります。
赤ちゃんと一緒に使ってくれるとうれしいです。
困ったことがあればいつでも相談してくださいね。
新しい家族ができて嬉しい、と言われると嫌な気持ちにはなりませんよね。「家族が増えて」「親戚が増えて」というのは親族ならではの言い回しなので、関係性も表れていてよいです。
職場の上司などに向けたメッセージ
友達よりもかしこまった仕事関係の人に向けたメッセージもご紹介します。家族や友人ではないので大人の雰囲気を出すことが大切です。きちんとマナーを踏まえた文章にしましょう。
赤ちゃんのご誕生おめでとうございます。
お健やかな成長をお祈りしています。
職場一同より、心ばかりのお祝いをお贈りします。
お健やかな成長をお祈り申しあげます。
「職場一同」というような表現を入れると社会人としてのマナーもきちんとできている印象になります。もしも個人的なものではなく共同で購入したプレゼントなどがある場合には、その旨も添えておくとよいでしょう。
今回ご紹介した文例は以下のサイトから引用しました。他の文例も載っているのでチェックしてみてくださいね。
おすすめの文例集をご紹介
このように、友人、親族、職場の人と、メッセージを送る相手によって内容を書き分けることがポイントです。では、おすすめの文例集をまとめたサイトをご紹介します。忌み言葉などについても載っているので参考にしてみてくださいね。
おすすめのギフトを紹介
では、ここから先は出産祝いにおすすめのギフトをご紹介しましょう。いざ相手にお祝いを贈るとなっても、一体何を贈れば喜んでくれるのか、判断が難しですよね。せっかく贈るなら、ちゃんと使えて世論でもらえるものにしたいところです。
ベビー服
やはり人気が高いのはベビー服です。毎日着るものですし、傷みやすいですから替えがあるとママさんも助かりますよね。ベビー服ブランドも様々ありますし、デザインも豊富ですから、選ぶ方ももらう方も楽しいプレゼントと言えるでしょう。
ただし、ベビー服はサイズ選びも大切です。赤ちゃんは成長が早いですから、その時ぴったりのものを贈ってしまうとすぐに着られなくなってしまいます。店員さんに聞くなどして、少し大きめのサイズを買うとよいでしょう。
スタイ
赤ちゃんへのギフトとして喜ばれるものに、よれれかけもあります。最近では「スタイ」という名前で呼ばれることが多いですね。よだれかけは日常的に使うものですし、ベビー服同様、数が合って困ることはありません。ママさんとしても、かわいくて実用的なプレゼントはうれしいと思いますよ。
おむつケーキ
見た目もかわいいおむつケーキは、実用性もしっかりとあってありがたいギフトのようです。ウェディングケーキのような見た目の華やかさもありながら、毎日欠かせないおむつはもらって困るということはありませんよね。
おもちゃ
ベビー服やおむつのような身につけるもの以外に、おもちゃや絵本なども人気があります。小さい頃から絵本に親しんでほしいと考える人もいますし、おもちゃを買うのも出費ですから、お祝いとしてもらえたら助かりますよね。
おもちゃの場合には、赤ちゃんがうっかり口に入れても安心なものを選びましょう。
ギフト券
もらってうれしいのはものばかりではありません。何をあげたらよいか分からない場合には、ギフト券もおすすめです。特に商品券のようなものならば使い道は広いので、おむつや食費など、好きな目的に使うことができて便利です。
ギフトカタログ
他にもおすすめのギフトはありますが、やはり実用的なものが喜ばれるようですね。どうしても選べない場合には、夫婦で選んでもらえるギフトカタログをあげるのもよいのではないでしょうか?その時必要なものを本人が選んで決められますし、普段は買えないようなものでも選べる楽しみがあります。
ギフトを贈る時の注意点
育児に追われるママさんにとってもパパさんにとっても、出産祝いはうれしいものです。しかし中にはもらって困ってしまうものもあります。特に好みに左右されるベビー服などは、事前にある程度好きな系統をリサーチしておいた方がよいでしょう。
また、ベビーベッドのような大きいものや高額すぎるものは置き場所に困ったり、お返しが高額になったりしてかえって迷惑になってしまうこともあります。
子どもの成長を祝う気持ちやお祝いをしてあげたいという気持ちも大切ですが、もらう側の気持ち考えた上でギフトを選ぶことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか?出産祝いはあげるタイミングやメッセージに添える言葉、あげるものなど、様々な配慮が必要です。
おめでたいことだからこそ、相手の気持ちを考えて贈りたいものですね。まごころを込めつつ、マナーを守ったプレゼントを贈りましょう。