流行のファッションに疎く、コミュニケーションや恋愛に自信の持てない「こじらせ女子」という言葉は、2013年の流行語大賞の候補にノミネートされるなど一時期とても話題になったことを覚えている人は少なくないでしょう。実は近年になって、男性にも同じようなタイプが存在することがクローズアップされて「こじらせ男子」として話題になっていることを、ご存知でしょうか?
そんな人付き合いが苦手で不器用な「こじらせ男子」に母性を刺激されて、こじらせ男子の存在が気になって仕方ないという女性もいるようです。そこで今回は、こじらせ男子の特徴、こじらせ男子と上手く付き合う方法などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
こじらせ男子とは?
そもそも「こじらせ男子」とは、どのようなタイプの男性なのでしょうか?最初に流行して話題となった「こじらせ女子」と比較しながら、まずは「こじらせ男子」の意味について確認していきたいと思います。
「こじらせ女子」の意味
「こじらせ女子」とは、流行のファッションに疎く、コミュニケーションや恋愛に自信の持てない女性のことです。AVライターである雨宮まみさんが著した「女子をこじらせて」という書籍が、その起源とされています。
「こじらせ女子」には、いくつかのパターンが存在します。オタク・腐女子タイプ、ひきこもりタイプ、奇抜なファッションをするタイプ、メンヘラ系女子タイプなどです。
このようなこじらせ女子たちは、劣等感やコンプレックスなどの深層心理から自分に自信が持てず、人付き合いや恋愛に臆病になってしまう傾向があるわけです。
「こじらせ男子」とは?
「こじらせ男子」も基本的に「こじらせ女子」と同様で、社交性に欠ける傾向があって、コミュニケーションや恋愛に自信の持てない男性のことを言います。
「こじらせ男子」にも、明らか恋愛経験の少なそうなオタクタイプ、ひきこもりがちなタイプ、イケメンなのに女性との会話で急に挙動不審になってしまうタイプ、など様々なタイプが存在するようです。
こじらせ男子の特徴
このように「こじらせ男子」とは、コミュニケーションや恋愛に自信の持てない男性のことを言います。それでは、こじらせ男子には、どのような行動パターンや心理的な特徴があるのでしょうか?
そこで、こじらせ男子に多く見られる特徴について、ご紹介したいと思います。
人付き合いが得意ではない
こじらせ男子の心理的な特徴の一つとして、人付き合いやコミュニケーションに苦手意識があり得意ではないことが挙げられるでしょう。
その理由は、もともと内向的な性格やネガティブ思考の持ち主であること、劣等感やコンプレックスから自己評価が低く自分自身に自信が持てないこと、他人に興味や関心がないこと、いじめなどの過去のトラウマ、独特な世界観といった偏った考え方の持ち主であること、など多岐にわたります。いずれの理由であっても、結果として人間関係の構築が苦手で得意ではないことが、こじらせ男子に共通する特徴だと言えるのです。
このような人付き合いが得意ではない側面は、こじらせ男子の恋愛傾向にも如実に現れます。こじらせ男子は、恋愛対象として気になる女性がいても、自分からアプローチをすることができないのです。
恋愛に対して臆病になっている
こじらせ男子に見られる心理的特徴の一つに、恋愛に対して臆病になっていることも挙げられるでしょう。
前述のようにこじらせ男子は、気になる相手がいても、自分から気持ちを伝えるような行動を起こすことができません。そのため、いつまで経っても女性慣れしませんし、恋愛経験を積むこともできません。というのも、こじらせ男子はプライドが高くて自分が女性から振られる可能性を受け入れられず、つまり自分の心が傷つくことを恐れているからです。
そのように行動を起こせないうちに、気になった女性は他の男性と付き合うことになってしまいます。すると、こじらせ男子は「自分はモテない」と自分の恋心と傷心の折り合いをつけますが、これが積み重なって気持ちをこじらせていくわけです。
そして、女性慣れしていないこと、恋愛経験が少ないこと、恋愛に対して卑屈になっている気持ちなどから、こじらせ男子は周りの女性と素直に向き合うことができなくなるのです。
地味な外見になりがち
こじらせ男子に見られる特徴として、髪型・服装などを含めた外見が非常に地味になりがちであることも挙げられます。
その理由の一つは、ただ単にファッションに興味や関心がないため、ファッションセンスが磨かれていないからです。また、劣等感やコンプレックスといった心理から「自分には似合わない」といった諦めの気持ちがあることも、理由の一つになるでしょう。さらに、こじらせ男子の恋愛心理と同様に、髪型や服装などで変に冒険して周囲の人から笑われたくないといった失敗を恐れる心理も理由になっているかもしれません。
ちなみに、こじらせ女子と同様にこじらせ男子にも、逆に奇抜なファッションに走ってしまうタイプが、多くはありませんが存在します。このタイプは、劣等感やコンプレックスを奇抜な格好をすることで覆い隠そうとしていると考えられます。
オタクっぽい
こじらせ男子に良く見られる行動パターンとして、一般的にオタクと呼ばれる分野にのめり込む傾向があり、その得意分野については饒舌に語り出すことが挙げられます。つまり、こじらせ男子は、アニメや漫画・鉄道・プラモデル・ゲームといった趣味などにのめり込んでしまうオタクっぽい気質があるのです。
このようなオタクっぽい気質は良く言えば集中力があると言えるのですが、興味や関心のあることには集中やこだわりをみせる一方で、そうでないことに対しては集中力を発揮できないのです。また、このような趣味にのめり込むと必然的に趣味に対する出費も増えるため、それ以外のことにはお金を出し渋り、いわゆるケチになる傾向もあります。
それゆえ、このようなオタクっぽい気質がコミュニケーションや人付き合いの拙さにつながっている、と考えることもできるでしょう。
こじらせ男子と上手く付き合う方法
このようにこじらせ男子には、様々な特徴が見られます。とはいえ、人付き合いが苦手で不器用な「こじらせ男子」に母性を刺激されて、こじらせ男子の存在が気になって仕方ないという女性もいるようです。
そこで、こじらせ男子と上手く付き合う方法やポイントなどについて、ご紹介したいと思います。
女性らしい見た目が重要
こじらせ男子は、前述のように基本的にコミュニケーションや人付き合いが得意ではありません。そのため、どうしても人を見た目で判断しがちな傾向があり、しかも相手が女性の場合には脳内で相手のイメージを勝手に形成してしまう傾向もあるのです。
ですから、こじらせ男子と上手く付き合うには、最初は女性らしい見た目を心掛けることから始めると良いでしょう。親密になっていく中で、こじらせ男子の好みを聞き出し、彼の理想とする女性像を演出できるようになれば、彼の心をとらえることができるはずです。
根気強く話を聞き、会話をする
こじらせ男子は人付き合いが得意ではありませんので、最初のきっかけとしては、女性の側から話しかける必要があるかもしれません。その際は、こじらせ男子の長所や個性的な部分を、はっきりと言葉にして伝えると良いでしょう。女性の側からアプローチをするのは恥ずかしいかもしれませんが、こじらせ男子の性質を考えれば仕方のないところでしょう。
この点、こじらせ男子も男性ですから、男性心理として女性から褒められれば嬉しくないわけがありません。ただし、こじらせ男子は女性と素直に向き合うことができなくなっていますので、「お世辞?」と冷たい態度をされるかもしれません。とはいえ、そんな態度も照れ隠しである可能性が高いので、それほど気にする必要はないでしょう。
そして、会話をする中で、こじらせ男子の得意分野の話題になると、突如として饒舌に語り始めることがあるでしょう。その際は、根気強く話しを聞いてあげることが、こじらせ男子の心を開くポイントになるでしょう。
大きな心で女性がリードする
こじらせ男子は卑屈な恋愛観を持っていたり、恋愛経験の乏しさもあるので、女性がこじらせ男子に対して一般的な恋愛の常識を求めることは避けましょう。こじらせ男子は恋愛に臆病になっていますので、そういった常識に囚われて女性がダメ出しをしてしまうと、すぐに心を閉ざしてしまいます。ですから、むしろ女性側が大きな心を持った大人の態度で、こじらせ男子を積極的にリードすると良いでしょう。
例えば、デート場所を選ぶにしても、誕生日などの記念日を二人で祝うにしても、こじらせ男子をヨイショして立てつつも女性側が主導して決めてしまって良いのです。また、こじらせ男子は一般的な男性ほど連絡もマメではないので、それを注意して二人の間の空気を悪くするよりは、大きな心と笑顔でスルーしてあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?こじらせ男子の特徴、こじらせ男子と上手く付き合う方法などについて、ご理解いただけたでしょうか?
たしかに、こじらせ男子は人付き合いが得意ではなく、恋愛にも臆病になっていることから、女性にとって接し方が面倒くさい男性なのかもしれません。しかしながら、こじらせ男子の恋愛経験の少なさを裏返して、こじらせた気持ちを徐々に解きほぐしていくと、そこには意外と恋愛に対してピュアな心が隠れていたりします。
それができると、こじらせ男子の彼氏にとって、かけがえのない存在になることができるはずです。ぜひ本記事などを参考にして、じっくりとこじらせ男子のハートを攻略してみてください。
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