恋愛などにおいて、骨格や性格、においなど好きなものに対して「〇〇フェチ」と言います。
女子会や友人との会話などでフェチの話って良くするのではないでしょうか。男性の好みもさまざまですが、フェチも色々あるので盛り上がります。男性も同じで、その中でも髪フェチという人が比較的多いです。
そこで今回は髪フェチについて考えていきましょう。
この記事の目次
そもそもフェチって何?
フェチとは「フェティシズム」が略された物で、元来では宗教学の用語として使用されていました。木片や石、貝殻などと言った持ち運びができるような小さいものに神様や呪力が宿るということを意味した言葉です。
昔の人は戦や狩りをするときに神様が宿っていると考えられる小さいものに祈りをささげて、効果が無ければそれを捨てて、別のものを選んでいました。
フェティシズムは「生命を持っていないもの」に対する性的欲求のこと
長い歴史を経て、フェティシズムにはさまざまな意味がもたらされるようになりました。1887年に心理学者のアルフレッド・ビネーが発表した論文では「『生命のないもの』に対する性的欲求」をフェティシズムと呼ぶように提唱していました。
心理学におけるフェティシズムでは、最初は「ただ大好き!」という感情だけだったのに、そのものについて調べたり、愛用するうちに、気づいたら極端にこだわりができてしまうことなどと解釈されています。つまり「男性の背中が好き」や「女性のお尻が好き」などということはフェティシズムとはまたちょっと違うのではないかと思います。
例えば、フェティシズムの対象として多く挙げられるのが服装に関するものです。ブーツやハイヒールなどに性的魅力を感じたり、身体にぴったりとフィットするデニムなどの洋服を好むなどが挙げられます。また、女性の男装や男性の女装もフェティシズムの一種です。
フェティシズムが日常生活に影響?
精神医学における「かなり深いこだわり」と言う意味のあるフェティシズムはその性的趣向の方よりが極端だと、行動や妄想が行きすぎたりなど日常生活に影響が出てしまうことがあります。
性的欲求が膨れ上がってしまうと、その性的欲求を抑えきることが出来ずに、窃盗やのぞきといった犯罪に発展してしまうと、自分の中だけのこだわりでは済まないことになってしまい、取り返しのつかないことになることがあります。
例えば万引き依存症やセックス依存症など、刺激を欲してやめたくてもやめられないような欲求は犯罪に発展しやすくなります。病院の精神科や心療内科ではこのような精神状態や性的趣向についても診察を行ってくれるところがあります。
一般的な「〇〇フェチ」はみんなが普通に持っているもの
フェティシズムは一種の偏愛で強いこだわりを持ったもので、最悪犯罪に発展してしまうことがありますが、世間一般における「〇〇フェチ」はそういった奥深い闇のようなものではなく、単なる外的な好みと言えます。
例えば、その人の匂いで好みを判別するような人を「匂いフェチ」、手で好みを判別するような人を「手フェチ」、足に魅力を感じる人を「脚フェチ」など、そこまで深くない、恋愛関係や仲良くなる要因の1つとして「〇〇フェチ」が挙げられます。
そのため、自分が「〇〇フェチ」だからと言って、犯罪に発展するくらいまで深い偏愛を抱いているものでなければ変人などと気にする必要はないと言えます。
髪フェチとはどのようなもの?
髪フェチは日本人特有のものではなく海外でもみられる非常にポピュラーなフェチの一種です。海外では「ヘアフェティシズム」と呼ばれています。多くの場合は男性が女性の髪に対してこだわりが強く、執着心があることを言います。
髪型や髪の色、ヘアアレンジ、髪の匂い、髪にまつわるしぐさなど、髪におけることでかなり細かく分類されています。
髪フェチの見分け方
髪フェチな人には総じて良く見られる特徴が3つあります。中には普段は自重していて、恋人関係になった人にだけ髪フェチを見せる人もいます。しかし髪フェチの人の多くは普段も何気ない行動やしぐさに現れている人が多いでしょう。
髪フェチの特徴を知ることで、もし、好みの男性が髪フェチだった場合、アプローチに使うことが出来るでしょう。
髪に触る
髪フェチでいちばんわかりやすい特徴は女性の髪をやたらと触ることです。別に恋人でも何でもない人の髪を触るために、後輩の女性や気心知れた女性の頭をさりげなくポンポンなでたりします。あまり先輩など敬意を払う対象の女性ではなく、自分よりも同等かそれよりも下の女性に行います。肩でもいいのにあえて頭に触るという特徴があります。
恋人の場合は、髪に触る回数が多いでしょう。2人きりになると髪を触りたくなってしまうということです。自分の手に女性の毛を絡ませたり、髪をてぐしでとくように触る男性もいます。
髪フェチの人は頭や髪を触る頻度が多く、まるで壊れやすいものを触るように優しく触ることが多いです。
ただし、最近「女性の男性にされると好きなこと」で頭ポンポンがネットや雑誌に挙げられていることもあり、モテたくてやっているという人もいます。
特定の髪型に対して興奮する
髪フェチの人はある特定の髪型や見た目だけに対して関心や性的興奮を感じることがあります。例えば、好きだと言っていたアイドルの髪型がロングヘアからショートヘアに変わった途端興味を示さなくなるなどです。
髪フェチで髪型だけでなく、特定の色に対しても関心を持っている人は、普段好きなタイプを聞かれたときに「黒髪のロングヘアーでゆるふわな感じの子」などと髪の特徴を述べることが多いです。また、好きな人や芸能人を聞いてみると、ある特定の髪型をしている人たちばかりのときがあります。
視線が無意識に髪に行く
髪フェチの人は何とかそのことを隠そうとしていても、自然と自分好みの髪型をしている人を見ると、髪に目が行ってしまいます。
女性は視線にとても敏感なので、男性からの視線は少し意識をすれば気づくでしょう。話をしているときなど、ふと気が付いたら髪の毛に視線がいっているというのが特徴です。
髪フェチの人はなぜ髪が好きなの?
フェチは人によってそれぞれですし、女性男性の腕の筋肉が大好きというフェチもいるでしょう。では髪フェチの人はどうして髪が好きなのでしょうか。
髪の毛は女性のシンボルだから
綺麗な髪=女性などという結びつきがとても強いです。男性では少ないロングヘアーは特に女性らしさを感じることができる髪なので、男性にはない特徴に強く興奮し、惹かれるのです。
また、赤ちゃんでは母親の髪の毛を触っていると落ちつくという子もいます。そのため、幼少期の名残で髪を触わったり、髪の毛自体に母性を感じさせ、髪フェチになることがあります。
女性経験が疎いがために、髪に対して関心が強くなりやすいと言えます。
躍動感がある
髪フェチの人の中には女性の髪の毛が風邪にたなびく姿に躍動感を感じたり、髪の毛が流れる感じに興奮を覚える人がいます。男性では髪がたなびくというほと躍動感が出ることはほぼありませんが、ミディアムやロングヘアの女性は躍動感があります。
シャンプーのCMに多いですが、女性の髪が綺麗にたなびいているような演出を観たことがある人も多いでしょう。そのたなびいている髪の毛自体に女性らしさを感じさせるからだということです。
そういった髪フェチの人は髪が乱れて女性の顔にかかったのを見たときに興奮することがあります。
たなびく髪が美しいと感じるのか、乱れた髪の毛を見て乱れた女性を連想して性的興奮をするのかは人によりけりです。共通しているのは髪の毛の動きに興奮したり、関心を持つタイプの髪フェチということです。
匂い
髪フェチの人の中には匂いフェチの人とも通じる髪の匂いに興奮や関心を抱くタイプも存在します。髪の匂いに心惹かれる人がいると言う事です。中には髪そのものの匂いではなく、髪に付いたシャンプーの香りと髪の汗が混ざった何とも言えない匂いに興奮を覚える人もいます。
男性にはない少し甘い香りという女性特有の匂いに対して強い興奮を感じ、女性の髪を好むというタイプのフェチです。
このような髪フェチの男性は「匂いをかがせて」と言ってきたり、髪を触りながら匂いを嗅いでくるというような特徴があります。
手触り
髪フェチには女性の髪の毛の手触りに興奮を覚える人もいます。女性の髪の毛は男性と比べると細く、綺麗にケアされているため、つるつるとした手触りであることが多いです。最近はケアをしている男性も多いですが、男性にはあまりないその手触りに惹かれていると言えます。
髪を見ているだけや軽くなでているだけでは満足することが出来ず、てぐしで髪をとくことがあります。また、サラサラとした手触りを目で楽しむために髪を掴んで少しずつパラパラと離していくなどといった少し変わった楽しみ方をする人もいます。
髪フェチが好きなヘアスタイル
髪フェチと言っても女性の髪型は様々でバリエーションに富んでいます。そこで、髪型や髪色などに分けて髪フェチの人の好みを見ていきましょう。
ロング対ショート
髪フェチの人は圧倒的にロングが好きな人が多いです。なぜなら、ロングは男性ではあまり出来ないため、余計に女性らしさや色気を感じやすいからです。ロングが好きな男性はサラサラで美しい髪の毛であってほしいというイメージがあります。
一方でショートが好きな人ももちろんいます。ロングと違ってショートには明るさや元気さ、活発さを感じさせます。そのため、ショートのなかでも女優の剛力彩芽のようなボーイッシュな印象のあるショートを好む傾向があります。
なお、いつも黒髪ロングヘアだったのを突然ショートヘアすると雰囲気がガラッと変わりギャップにキュンとときめきを感じる人もいるようです。髪フェチの人は髪に関しては細かいことまで見ていることが多いので、ヘアアレンジや髪型をチェンジしたときに敏感に反応することが多いようです。
髪質
女性の髪は長さだけでなくストレートヘアやカールやパーマをかけた巻き髪などさまざまです。ショートが好きな人はただ短くボーイッシュなだけでなく、パーマやカールなどの遊び心のあるおしゃれなヘアスタイルを好む傾向があります。
その一方でロングヘアーが好きな人はさらさらのストレートを好む傾向があります。これは日本における女性らしさの典型と言っていいでしょう。
髪の色
男性に人気の髪色はダントツで黒髪です。女性のおしとやかさやツヤやかさと黒髪を関連付けていることが理由として挙げられます。また清純で穢れのないイメージが強いのがこの黒髪です。
逆に金髪や茶髪が好きなタイプの人は、外国人女性にあこがれを抱いていたり、地毛で無い色に個性を感じ魅力的に思えるというところがあります。
髪フェチの人が好きな仕草
女性に男性の好きな仕草があるように、男性にも女性の好きな仕草があります。そのなかでも髪フェチの人が好む仕草を紹介します。
髪をくくる
女性が行う髪の動作で多いのが髪の毛をくくるというものです。普段ロングで髪を卸している人が食事のときや仕事のときにだけ髪をくくるという仕草に髪フェチの人はとても興奮します。
これは髪をくくった姿と言うよりも、くくっているときに女性らしさの象徴であるうなじが見えたり、髪の生え際が見えることで興奮を覚えるのです。逆にくくってた髪の毛を下した時に興奮する人もいます。
髪をくくることに興奮する髪フェチの人は髪ゴムやシュシュなどのヘアアクセサリーに興味がないことが多いです。
耳にかける
女性であれば、自然とやってしまう髪の動作の1つとして耳に髪をかけるというものがあります。癖でやっている人もいれば、結ぶほどではないけど、髪が邪魔だと感じてかける人もいます。
髪を耳にかけると、普段隠れている耳が現れ、その結果左右が対称でなくなり、興奮する人がいます。またその耳をかけるという動作自体に女性の色気や艶めかしさを感じる人もいます。
かきあげる
仕事が終わった時やひと段落したいときなどに、女性が髪を前髪から後ろにかけてかきあげることがあります。
かきあげることで、綺麗にセットされている髪型が一瞬崩れ、それに興奮する人がいます。書き上げるときに顔を傾けて行う人が多く、色気を感じ興奮しやすい仕草です。
髪フェチがやってみたいこと
髪フェチの人は少し変わった嗜好を持っていることがあります。ここで少し紹介していきます。
包まれてみたい
髪フェチの人は甘えん坊な人が多いです。そのような人は横になっているときに、髪を顔に乗せてみたいと思っていたり、髪の匂いを嗅ぎながら寝たいと思っている人がいます。
包まれたいというよりは顔を髪の毛にうずめたいという感覚に近いかもしれません。
髪でプレイ
髪フェチの中には髪の毛を使ってプレイをしてみたいという人もいます。女性のシンボルである髪の毛を汚してみたいというかなり変わった性的欲求を持っている人がいます。これは顔を汚したい、ウェディングドレスを汚したいなどと言った嗜好のようなものだと言えます。いずれも女性らしさを感じさせるものを汚したいという性的欲求です。
また、中にはプレイをするときに髪を使ってほしい人もいます。口や手ではなく髪を使ってもらったり、髪を触りながらプレイを楽しみたいという人もいます。
髪フェチの男性を落とすには
髪フェチの男性を狙うのであれば、まずは髪のお手入れにしっかりやるということです。特にロングヘアーの場合はぱさぱさしていたり、ぼさぼさだとその魅力も半減します。ヘアカラーをしているのにサラサラとした髪の毛はしっかりと手入れがされている証拠です。
ショートヘアでもパサついた髪の毛はやはり髪フェチな男性にとってマイナスな要因と言えるため、しっかりとヘアケアは欠かさないようにしましょう。
また、髪の毛の手入れやアレンジだけでは好みの男性を落とすことはできません。いくら髪フェチであっても下品で品のないような女性はやはり好かれることは無いでしょう。常に女性らしい態度や仕草を心がけることが大切です。
いくらロングヘアが好きな男性であっても、大声で品なく笑ったり、汚い言葉を使う女性は好みでないため、態度や行動が下品で無いか常に気にした方がいいでしょう。
また、アピールも積極的に行くのではなく、控えめにした方が心は掴みやすいでしょう。がっつくのではなく、女性らしく気配りを大事にしたり、発言にも気を使って、常に自分は女性らしいかどうかを意識することで男性の心をつかむことが出来るでしょう。
まとめ
フェチの本来の意味や髪フェチの特徴についてみてきましたが、なるほどと納得できるものもあれば、驚いてしまうものまであったと思います。
髪フェチの人は女性らしさに対して関心が強く、性的興奮を感じる傾向が強いようです。髪フェチの場合は好みがすごく細かく、人それぞれのため、もし好きな人が髪フェチの場合、好みのタイプを細かく調べておく必要がありそうです。