妊娠中の妊婦さんは、ついつい食欲が増してしまって色々なものを食べたくなってしまいます。特に甘さのあるスウィーツやお菓子が食べたくてどうしようもなくなった経験のある妊婦さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
甘さのあるお菓子の代名詞とも言えるチョコレートは、妊娠中に摂取しても良いのでしょうか?「チョコレートはさすがにまずいんじゃないの?」「血糖値も上がりそうだし・・・。」などなど、色々な疑問が浮かんできます。
妊娠中のチョコレート摂取について
では実際に、妊娠中にチョコレートを摂取することでどのようなメリットが生じるのか、また逆に、どのような悪影響が生じるのかをわかりやすく解説してゆきます。途中で若干話しがチョコレートに含まれる成分や飲み物などの説明も交えますが、ぜひ参考にして下さい。
妊娠中にチョコレートを食べたらこんな良いことが
実は妊娠中にチョコレートを食べることで意外にも大きなメリットがあります。これはチョコレートに含まれる成分の関係で、特にビターチョコレートが最も好ましいと言われています。また、下にあげる妊娠中にチョコレートを食べることで期待できるメリットは、きちんとした医療機関や海外の大学などの研究に裏付けされた結果でもあります。
- 「デオブラミンという成分は自律神経調節をしてストレス緩和の手助けをしてくれる」
- 「適度な摂取は日々を過ごす為のエネルギー源となってくれる」
- 「糖質は疲労回復の作用もある」
- 「カカオポリフェノールは血流促進作用が期待できる」
- 「カカオに含まれるタンニンが便秘の解消を手伝ってくれる」
- 「ポリフェノールは抗酸化作用もあるので、肌の老化や身体の老化を抑制してくれる」
- 「血管拡張作用によって、妊娠高血圧症の予防につながる」
- 「動脈硬化症の予防になる」
このように、妊婦さんだけに限らずに良い作用や効果をもたらしてくれるチョコレートは、特に女性にとっては、老化予防や肌を若々しく保つ上でも素晴らしい食べ物と言えるのではないでしょうか。ただし、注意しなければならないこともあります。
チョコレートを摂取する上での注意点
妊娠中にチョコレートを食べるということに関しては、上でも述べたように素晴らしい作用や効果が期待できますが、注意するべき点もあります。実はメリットの時にも記載した内容と正反対になってしまう場合もある為、摂取量に関して注意が必要となります。
- 「チョコレートに含まれるカフェインは赤ちゃんの発育障害となる場合がある」
- 「カフェインの多量摂取は実は命に関わる場合もある」
- 「カフェインを過剰摂取することで睡眠の妨げになることがある」
- 「カフェインは自然流産を招いてしまう危険性もある」
- 「カフェインは鉄分などの栄養素の吸収の妨げになる場合がる」
- 「カフェインの過剰摂取は小児白血病のリスクを高める」
- 「糖質を過剰に摂取することで血糖値の上昇につながる」
- 「糖分、脂質を多く含んでいる為に体重増加につながる場合がある」
- 「適度な摂取は高血圧予防、過剰摂取は高血圧を招いてしまう」
注意点だけを見ていると非常に怖く感じてしまうかもしれませんが、この注意点を見ていてわかる通り、問題は「過剰に摂取した場合」というのがもっとも重要です。
よくお酒も「適度に飲めば良い薬、飲み過ぎは身体に毒」と言われるのと同じで、何事も適度に行うことが大切なのだと思います。
チョコレートの種類とカフェイン量
チョコレートに含まれるカフェインの摂取量によっては悪影響となる恐れがあることを説明しましたが、では、チョコレートの種類やカフェインを含む飲料の種類によって、カフェイン含有量がどのように変わるのかを考えてみましょう。
実はチョコレートは薬として使われていた?
もともとカカオ豆をすりつぶして食していたことから、薬として使用されていたのではないかという研究がなされています。もちろんカカオポリフェノールというとても大切な成分もしかり、適度な苦味が胃腸を活性化させる、言わば胃腸薬としての作用もあると考えられています。
- 「ビターチョコレートの苦味が胃腸を活性化して食欲を増進させる」
- 「カカオポリフェノールには抗酸化作用がある」
- 「最近ではアトピーや他のアレルギー症状の緩和に効果が期待できるとして研究されている」
- 「病原性の最近感染を抑制し、感染拡大を防ぐ作用に期待がもたれている」
- 「集中力、注意力、記憶力アップの効果が期待できる」
- 「実は虫歯予防と歯垢の構築を防ぐ効果が確認されている」
苦味のあるビターチョコは甘いチョコよりもカフェインが多い
ビターチョコレートは通常のミルクチョコレートよりもカカオの含有量が多く、ミルクチョコレートよりもカフェインが多く含まれています。
これは食べ過ぎることで、多量のカフェインを体内に入れてしまうことになりますし、カフェインという成分は、胎盤のバリア機能をすり抜けてしまう性質があります。そうなると、チョコレートを摂取した際のお母さんの体内のカフェイン量と、お腹の中の赤ちゃんの体内のカフェイン量が同じになってしまいます。
チョコレート以外のものに含まれるカフェインに注意
今まで話してきたように、カフェインの過剰摂取は母体にも赤ちゃんにも良い影響を与えません。少し余談になってしまいますが、カフェインが多く含まれるのはなにもチョコレートに限った話しではなく、身近にある意外な飲み物にも多く見られますので、参考までにまとめておきたいと思います。
・コーヒー(ドリップコーヒーはインスタントの約2倍)、紅茶、ココア、緑茶、抹茶、ウーロン茶、ほうじ茶、玄米茶、番茶、コーラなど
普段何気なく飲んでいる飲料にも意外と多くのカフェインが含まれています。特に緑茶や抹茶はドリップコーヒーの含有量の2〜4倍とも言われています。
まとめとして
これはチョコレートだけに関わらず、」おそらくほぼ全ての食事や飲み物にも言えることであると思いますが、その人の身体にちょうど良い程度の摂取量であればとても身体に役立つ良い成分となり得るものでも、過剰に摂取してしまえば害にしかならないということなんだと思います。
何事もやりすぎないようにするということがもしかしたら一番大切なことなのかもしれまっえん。特に今回取り上げたカフェインについては、普段何気なくやっている「チョコレートを食べながらコーヒーやお茶を飲む」という行動は、おそらくカフェインの過剰摂取をしている状態だと思います。
1日の量をきちんと決めて、適度な摂取をするということを心がけましょう。
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