インフルエンザは夏の間でもかかる?症状や原因について!

毎年冬になると、クリスマスよりもまずはインフルエンザの予防接種!が、我が家の恒例行事です。冬といえばインフルエンザ、そのインフルエンザ=(イコール)冬という常識に、ある時ふと思いました。

「本当に冬だけなのか?」「もしかして、、インフルエンザは夏も存在する?!」そんな疑問についてまとめてみましたので、是非ご一読ください。

インフルエンザは夏にも存在した!

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インフルエンザウイルスは空気が乾燥し始める12月頃から流行り始め、1月~2月にピークへ達することが多いようです。

その後下降線を辿り、北日本など寒い地方では少し流行が残るものの、4月にはピーク時の約1/6に落ち着きます。5月頃になるとインフルエンザという言葉自体、ニュースではほぼ聞かなくなります。

しかし、冬に比べて確率では本当にわずかであっても、実際夏にインフルエンザを発症することがあるのです。

夏のインフルエンザについて

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さっそく、インフルエンザについて紹介します。

そもそもインフルエンザとは

インフルエンザウイルスというウイルスに感染することで、人はインフルエンザを発症します。

このウイルスの特徴は、高温多湿に弱いこと、つまり日本では気温と湿度共に低くなる冬の季節がウイルスにとって最も居心地が良い環境となります。

なぜ夏に感染するの?

インフルエンザウイルスは細胞に寄生して存在するタイプなので、細胞外では長く生き延びることができません。しかし、冬場の特に湿度が低い環境では空気中でも長く存在することができ、人のくしゃみなどで飛沫したウイルスがウヨウヨと存在しやすくなります。

それに比べて日本の夏は高温多湿のため、空気中ではインフルエンザウイルスはすぐに死滅してしまいます。

ただ、条件が整って人間に寄生することさえできれば、夏であっても人の体の中で威力を発揮することになります。

夏のインフルエンザの原因について

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では、その条件となる原因はどのようなものなのでしょうか。

最近海外に渡航した

インフルエンザが流行するのは日本だけではありません。世界各国で毎年インフルエンザは猛威をふるっています。

日本が真夏であっても、南半球に位置するオーストラリアでは冬の時期にあたるので、そこへ旅行にでも行けば感染の可能性は十分に考えられます。

また、熱帯地方ではインフルエンザが1年中流行しているところもあるようです。日本でも沖縄県など南の地域では、暖かい時期でもインフルエンザが流行しています。

感染者と接した可能性がある

家族や親しい友人等、身近に渡航した方がいれば、その方と接することにより感染することがあります。

現在外国人の観光客数は年間で約1,900万人、2016年には2,000万人に達すると予想されています。となると、日本にいても外国人と接する機会が多い観光地や空港では、夏でも感染する可能性があるといえそうです。

夏バテや疲れによる免疫力低下

日本の夏は、近年各地で猛暑が続き、夏バテやクーラー病などで体力や免疫力の落ちやすい方が増えています。睡眠不足が続いたり、ストレスでも免疫力は低下します。

免疫力が低下してしまうと、普段かからないような風邪やウイルスに感染しやすくなります。また、感染してからも重症化しやすい恐れがあります。

日本では今のところ、夏場にインフルエンザが流行していることはないので、普段と変わらない生活をしていれば感染の可能性はとても少ないと考えられます。ただ、上記のように体力や免疫力が落ちている状態でインフルエンザウイルスとの接触があれば、感染する恐れがあります。

夏のインフルエンザの症状について

低血圧 原因

通常、1日~3日程度の潜伏期間を経て発症します。

38.5度以上の高熱が1つの目安となっていましたが、それはインフルエンザA型によるもので、B型のタイプでは37.5度の微熱程度が長く続くこともあるようです。

代表的な症状としては・・・

  • 38度以上の高熱
  • 首や腕などの関節痛や頭痛
  • 全身のだるさや寒気
  • 咳、くしゃみ
  • 吐き気や胃の不快感

症状としては冬のインフルエンザとほぼ同じです。

あくまで多くみられる初期症状ですので、個人差があったり、悪化するとさらに重症化したり合併症を引き起こす可能性があります。早期発見、早期治療が何より大切になります。

感染経路

代表的なものとして、大きく3つに分かれます。

飛沫感染

インフルエンザ感染者がくしゃみや咳をすると、ウイルスを含んだ飛沫として空気中に飛び散ります。その飛沫が周囲の人の体に侵入して起こるのが飛沫感染です。

ウイルスが含まれる数は、くしゃみで約200万個、咳で約10万個といわれ、聞くだけでゾッとする数字となっています。

1.5m以内あれば直接的に感染する可能性があります。口や鼻の呼吸器以外でも、目の粘膜から感染することもあります。

接触感染

感染者から出た飛沫のウイルスによって汚染されたモノに触れて感染することを接触感染といいます。

例えば、家の中であれば電話やドアノブ、電車の中ではつり革など、触ったその手で無意識に目をこすったり、そのままの手で食べ物を持って食べたりすると、粘膜からウイルスが体内に侵入して感染することになります。

空気感染

飛沫したウイルスと水分を含む、小粒子の中の水分が蒸発したものを飛沫核といいます。この飛沫核は直径わずか約0.005mm以下という大きさで空気中に浮遊し、その空気を吸い込むことなどで感染します。

乾燥した空気の中ではウイルスは長く生き続けられるので、冬場は空気感染も可能性として出てきますが、夏場の高温多湿の環境下では空気感染は考えにくいといえます。

夏のインフルエンザの対処法について

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もしかしたら・・・と思った時には、きっとある程度症状が出ているはずです。夏風邪と症状が似ているので、例え夏のインフルエンザでなくても他の人にうつしてしまう可能性があります。

早めに対処しましょう。

病院で受診する

勝手な自己判断は危険です。インフルエンザの検査は発症から12時間以上経たないと陽性と判定されない場合がありますが、インフルエンザは早めの診断、治療が大切です。

なぜなら、タミフルやリレンザの治療薬は48時間以内に服用することが望ましいとされているからです。発症してから48時間後にウイルスは増殖のピークに達するといわれています。これらの治療薬はインフルエンザウイルスの増殖を抑えるものであるため、増殖がピークに達してしまってからでは意味がなくなってしまうからです。

小さな子供や年配の方、妊娠中の方などは重症化しやすいといわれています。また、例え成人であっても症状がさらに悪化したり長引く恐れがあります。

インフルエンザは早期発見、早期治療と覚えておきましょう。

安静にして十分な睡眠をとる

インフルエンザウイルスによって、体はかなりの体力を消耗します。特に十分な睡眠をとって体を休めましょう。

一般的に解熱後2日間は外出を控えるべきとされています。他の人へうつす可能性もあるので、無理な外出はせず家で安静に過ごしましょう。

水分をしっかり補給する

高熱では体から大量に水分が出ていってしまうので、しっかりこまめに水分補給を行いましょう。

水やお茶だけでなく、体に必要な栄養素も一緒に摂れる経口補水液がオススメです。口からの水分補給が難しい場合は、早めに病院で点滴を打ってもらいましょう。

栄養のある食事も大切ですが、食欲のないときは無理をせず、消化のいいお粥などを食べるようにしましょう。

夏のインフルエンザの予防について

最後に、予防方法について紹介します。

うがい、手洗いの徹底

冬場はこまめにおこなっていたけど、夏になって油断していませんか?うがい、手洗いは他の感染症予防や食中毒の防止にもなります。

日頃からしっかりと心がけるようにしましょう。

バランスの良い食事を摂る

暑さや夏バテぎみで食欲がないからと、偏った食事や栄養不足になると体はさらに疲れやすくなり、免疫力も低下してしまいます。

そんな時はぜひ旬の食材を取り入れましょう。

旬の食材は最も栄養価が高い時期に収穫されるため、体にいいだけでなく何より美味しいとされています。暑い夏に旬を迎える食材には、体を冷やしたり、食欲を高めてくれる効果もあります。

・夏に旬を迎える食材

  • ナス・・・7月~9月が旬。紫色の部分に含まれる’ナスニン’という成分には強い抗酸化力があり、体のサビ止めに効果的です。
  • トマト・・・6月下旬~8月が旬。ビタミン類を豊富に含み、’リコピン’は美肌効果も期待されています。
  • オクラ・・・7月~9月が旬。ビタミンCや鉄分など栄養価が高く、このネバネバ・ヌメヌメが夏バテ予防に効果的といわれています。

他にはキュウリやとうもろこしなど、夏は色とりどりの食材が豊富です。ぜひ旬の食材を摂っていきたいですね!

十分な睡眠と休養の確保

私たち人間には睡眠は欠かせないものです。日頃から体と脳をしっかりと休めて疲れをリセットさせましょう。十分な睡眠と休養は心にもいい影響を与え、免疫力アップにもつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

私たちの知らない間にも、インフルエンザウイルスは日々進化を遂げています。いつまた新型ウイルスが流行るかもしれません。もしかしたら近い将来、夏場でも存在できる抗体を備えたインフルエンザウイルスが猛威をふるう・・・なんてこともあるかもしれません。

インフルエンザは夏にも感染する可能性があるということ、インフルエンザは日々進化を遂げているということを、ぜひ知っておいてくださいね!

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