赤ちゃんに枕は必要?メリットとデメリットについて

生後の赤ちゃんの頭はまだやわらかく、産まれたばかりの赤ちゃんの背骨はゆるやかなカーブを描いており、骨格上は赤ちゃんに枕は必要ではないという観点から、枕を使った方がいいのか使わない方がいいのか、賛否両論あるようです。

そこで、赤ちゃんに枕を使った場合のメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

生後の赤ちゃんの頭の状態と枕について

新生児1

生後の赤ちゃんの頭は、まだ、ふにゃふにゃと軟らかくデリケートな状態です。骨がまだしっかりと形成されていないので、軟らかい状態です。

新生児期の赤ちゃんは、一日のほとんどの時間を寝て過ごしています。一日のほとんどの時間を寝て過ごす赤ちゃんにとって、寝る環境は、快適な環境にしてあげたいですよね。

そこで、大人にとっては寝具の必需品ともいえる「枕」は赤ちゃんにとっても必需品なのかを考えてみたいと思います。

枕を使った場合のメリットは?

赤ちゃんの頭はとても軟らかいので、一日の殆どを寝て過ごす赤ちゃんの頭は変形したり、歪みやすい状態です。また、首がすわる前の赤ちゃんは、同じ方向ばかり向いてしまう向き癖がつきやすく、そのため同じ部分にばかり圧力がかかるので、変形しやすくなります。

赤ちゃん用の枕を使うことのメリットは、赤ちゃんの頭を優しく支え、保護してくれることです。また、赤ちゃんはとても汗かきなので、通気性や吸湿性などの機能の優れた素材の物を選ぶことをおすすめします。汗をかいた時のカバーの洗い替えも必要です。「赤ちゃん用枕」といっても、たくさんの種類の枕が市販されています。使用する適切な月齢が枕によって違うので、使う赤ちゃんの月齢に合ったものを選ぶことが大切です。

赤ちゃん用枕を使うことで、向き癖の防止になるというメリットもあります。赤ちゃん用の枕で向き癖を防止することで、変形や歪みが少なくなり、頭の形がきれいになります。

赤ちゃん用枕のデメリットは?

赤ちゃんは、同じ体勢で寝ていることが多くよく汗をかくので、汗をかいた後に細目な洗濯、着替えが必要なので、赤ちゃん用の枕よりも、タオルを折りたたんで使う方が取り替えが頻繁にしやすくて衛生的だともいわれています。

また、枕で固定された状態が長く続くと、蒸れてしまい、あせもができやすくなるというデメリットもあります。

生後すぐの赤ちゃんは、吐き戻しが多い赤ちゃんも多いので、吐き戻した時に枕で固定されていると、嘔吐物で喉に詰まらせる危険性もデメリットの一つといえるでしょう。赤ちゃん用の枕を使うときは、固定したままにするのではなく、定期的に動かしてあげることも必要です。

使用するときには、赤ちゃんの鼻や口を塞がないように目を離さない注意も必要です。

赤ちゃんにお勧めの枕

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赤ちゃん用の枕を使う、使わないは、ママの考え方と赤ちゃんの好みもありますが、使う場合のお勧めの赤ちゃん用枕をご紹介します。

ジェルトロンピローベビー

耐圧分散性、通気性、耐久性、衛生面の優れた「ジェルトロン」という素材を使った赤ちゃん用枕です。真ん中がくぼんでいて、赤ちゃんの頭を優しく包み込む設計になっています。

蒸れを発散して最適な温度を保ってくれるので、汗かきの赤ちゃんでも快適に過ごすことができ、丸洗いもできるので、衛生的です。

サンデシカ スリーピングピロー

10度の傾斜で赤ちゃんの頭を高くすることで、吐き戻しの防止にも使える枕です。背当て枕にして、少し頭の位置を変えてあげる使い方もできます。カバーの取り外しが可能なので、衛生的で、カバーの洗い替えを用意して使用するといいでしょう。

西川産業 babypuffドーナツ枕

枕の表面は、赤ちゃんの肌に優しいパイル生地が使用されていて、裏面は、通気性に優れたメッシュ素材が使用されています。中央のくぼみに赤ちゃんの頭がフィットしやすく、向き癖防止に評価が高い枕です。

マイピローネオ

生後0日から10か月まで使える赤ちゃん用枕です。後ろに出っ張った赤ちゃんの頭をこの枕を首の下に当てて支えることで、心地いい眠りにつくことができます。ビーズなので、自然な高さ調整が出来ます。

日本エンゼル 2wayオーガニックガーゼ枕

ソフトな感触で、中央部にくぼみがあり、後頭部の収まりが良い設計になっています。裏面についている補助ベルトに手を差し込んで使うと授乳枕としても使えます。

東京西川 医師がすすめるドーナツ枕

中央部にくぼみがあるドーナツ枕です。まだ頭の柔らかい赤ちゃんのために開発された枕で、医師が推奨している枕なのでより安心して使うことが出来ます。

頭の形の変形や歪みを防止するためには?

3新生児

枕を使う以外の方法で、普段の生活のなかで頭の変形を防ぐ方法をご紹介したいと思います。

向いてほしい方から声をかける

赤ちゃんは、声が聞こえる方を一生懸命に向こうとします。向き癖防止にもなるので、赤ちゃんとコミュニケーション取りながら、いろんな方向から声をかけてあげましょう。

長時間ベビーシートやベビーラックなどに寝かせた状態にしない

同じ姿勢で固定した状態が長く続くことは、頭にも同じ部分に圧力がかかった状態が長時間続くことになり、変形の原因になります。

適度に、頭の向きを変えてあげる

ベッドで寝ているときに、長時間同じ方向だけ向いている状態にならないように、頭の向きを優しく変えてあげましょう。

赤ちゃんの興味を持つものをいろいろな方向から見せてあげましょう

赤ちゃんは、興味がある方を向こうとします。おもちゃ等赤ちゃんが興味を示すものを向いてほしい方向から見せるようにして、興味をひきだしましょう。

赤ちゃんが長時間寝たままの状態にしない

赤ちゃんを抱っこして、頭に圧力のかからない時間を作ってあげましょう。ママとのコミュニケーションの点でいっても、とても大切な時間です。

まとめ

6赤ちゃん吐き戻し

結論からいうと、赤ちゃんに枕を使っても使わなくても、どちらでも大丈夫です。赤ちゃんの頭の変形や歪みも骨が硬くなり、機能が発達していくとともに自然に整ってくることが多いからです。枕を使って向き癖を直そうとしても、向き癖の強い赤ちゃんの場合は、枕の機能を上回って、自分の癖のある方を向いていたりします。

発達段階が進むと、寝返りやお座り、はいはいなど、自分で動けるようになり、同じ体勢で寝ている時間が少なくなってくるので、頭の同じ部分に圧力がかかるということも少なくなってきます。

赤ちゃんの寝るときの好み、赤ちゃんの向き癖の強さ、ママの考え方、それぞれ皆違いがあります。機能性の高い赤ちゃん用枕もたくさんあります。それを使って、赤ちゃんが心地良く眠ることが出来て、ママも安心なら、枕を使うことが良い選択となるでしょう。また、タオルの代用や、ママが赤ちゃんの頭の位置を変えることで、赤ちゃんもご機嫌なら、枕は、特に必要性がないのかもしれません。使った場合も、使わない場合も、吐き戻しで喉をつまらせたり、タオルや枕が口や鼻を塞ぐことがないよう、目を離さないような注意は、どちらの場合も必要です。

そして、枕を使っても使わなくても、赤ちゃんに声掛けをしてママの方を向かせたり、おもちゃや音のでるガラガラで赤ちゃんの興味をひいてママの方をむかせたり、コミュニケーションの時間は、枕や頭の形に限らず、とても大切な時間です。たくさん、コミュニケーションをとって、赤ちゃんとの楽しい育児の時間こそが赤ちゃんの成長に一番大切なことでしょう。

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