「思う」「思います」の敬語表現一覧と正しい使い方!間違えやすい使い方も紹介!

「〜したいと思います」「〜思います」など言葉の最後に「思います」という言葉をくっつけてしまうことってありませんか?「思います」は現代言葉とも言えるくらい頻繁に使用される言葉です。

「思います」を敬語にした場合「存じます」が一般的に使用されますが、文章として構成する場合部分的に変換するだけでなく、全体的に敬語表現に変換することでまとまりを出す必要があります。

「思います」の敬語表現について、正しい使い方と間違えやすい注意すべき使い方をまとめましたのでご覧ください。

「思います」の敬語表現

ビジネスマナー

まずはじめに、「思います」の正しい敬語表現について確認していきます。「思います」、とです・ます調になっていることで敬語になっていると勘違いしてしまいますがこれは違うのでしょうか?それらの疑問についてまず解決していきましょう。

「思います」は敬語だが丁寧語である

たまに丁寧語は敬語ではないという書き方をしている記事を見かけますが、これは誤解を産む可能性が高いです。丁寧語も立派な敬語の分類の一つです。しかし、ビジネスで使用される敬意を示す意味が含まれる言葉としては丁寧語は不十分であると言えます。ですので「思います」はビジネス敬語としてはNGなのです。

相手を敬う言葉には次の二つの形式しかありません。一つは「尊敬語」もう一つは「謙譲語」です。

敬う場合には相手を持ち上げるか、自分がへりくだるかのふたパターンしかないので覚えておきましょう。

「思います」の尊敬語表現

尊敬語は相手を持ち上げることで、相手に敬意を示す表現方法です。

「思います」の尊敬語表現は「おぼしめす」「思われる」「お思いになる」です。「おぼしめす」はあまり現在では使用されなくなりましたが、「思われる」や「お思いになる」は現在でも使用されますね。

例えば、相手に「どう思いますか?」と訪ねるときに「どうお思いになられますか?」「部長はどう思われます?」と言うと相手を自然に立てた表現にすることができます。

尊敬語は自分の行動に使用することができないので、あくまで動作の主体や言葉をかける対象が”相手”である場合のみ使用可能です。自分の行動に「私はこうお思いになります」と言う表現は成立しませんので注意しましょう。

「思います」の謙譲語表現

謙譲語は自分が相手よりもへりくだることで相手に敬意を示す表現方法です。

「思います」の謙譲語は「存じる」です。「存じる」は「知る」「知っている」という意味でも使用される表現です。

「思う」で使用する場合には「私はこのように存じます」「次のお料理を出そうと存じますが、よろしゅうございますか?」となります。

「思う」を敬語表現するときの注意点

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「存ずる」「お思いになる」を使用するときや敬語表現をするときに注意すべきポイントがいくつかあります。間違った使用方法をしないようにあらかじめ知っておきましょう。

「〜思います」の多用は不信感に繋がる

「〜思います」と言う人は自分の発言に自信がなかったり、保険をかけているという印象を抱かれてしまいます。

言ってる本人としては、適当な返事はできないので「〜思います」と取り合えずその場で答えてから確認して返答したいと思っているのでしょうが、あまりにもどんな質問にも「〜思います」と答えてしまうと「この人何にも知らないじゃないか」と不信感を抱かれてしまいます。

ですので初めから「〜思います」と言わずに、「調べますのでお待ちください」と言ったり、しっかり確認してから回答する癖を心がける方がいいでしょう。

「思います」はあくまで感想ですので、使用するシーンを間違えると全く必要のない発言になってしまいます。

二重敬語に注意

敬語にさらに敬語を重ねる二重敬語に注意が必要です。二重敬語が発生しやすいワードとしては言葉の頭に「お」や「ご」がつけられる言葉を使用するときです。

「お思いになる」を例にあげると「お思いになられる」が二重敬語としてNGワードになります。そのほかにも「お越しになられる」「お帰りになられる」などが二重敬語として挙げられます。これらは失礼と言うよりも、言葉自体に違和感があり、敬語が馴染んでいないので無理をしている様を露見してしまいます。

「より丁寧に」を意識しているのでしょうが、必要上にへりくだりすぎる必要も、相手を持ち上げる必要もないので、適切に使用して友好なコミュニケーションを行いましょう。

使える「思います」の文例

スマホをする女性

普段「思う」を使用するときの例文に当てはめて、敬語表現の正しい使用方法を紹介していきます。敬語表現に触れてとっさの会話の中でも正しく使用できるようにしましょう。

「私はそう思います」の

「そう思います」を敬語に置き換えると「そう存じます」や「そう存じ上げております」となります。

自分が「そう思います」と言いたい場合は、「そう存じます」と言うのが自然です。「存ずる」は尊敬語ですので自分を主体にした発言には使用できませんが、「そう存じます」は相手にかけている発言ですので正しい使い方となります。

会話の流れにもよりますが「〇〇さんもそう思いますか?」「君もそう思いますか?」と聞かれた場合「私もそう存じます」「私もそう存じ上げます」と言うと自然な敬語表現になるでしょう。

「そのように存じ上げております」

どうしても完全に記憶している内容でないことに関して質問された場合は、「そのように存じ上げております」と回答するのも無難です。

この場合「思う」という表現よりも「知っている」「認識している」という意味が強いですが、「そう思います」の代替えとして「存じ上げております」を使用することができます。

話言葉以外のメールでも「存じ上げている」を、「私の方ではそう存じ上げております」と使用することができるでしょう。

「お忙しいと思いますが」の敬語

「お忙しいとは思いますが」の敬語も今までの流れ通り「忙しいとは存じますが」が正しい使い方です。「忙しいとは存じますが、〇〇までによろしくお願いいたします。」など後に「よろしく」を付け加えて言葉を綴るとより自然に締めくくることができるでしょう。

強いて言えば、「忙しいかと存じ履き心地酢が」か「お忙しとは存じますが」か「お忙しいことと存じますが」とわずかにニュアンスを変えることもできます。自分と相手との関係性を考えて適している言葉を選択してください。

一応例文として幾つか参考例をまとめておきます。

「お忙しいと(ことと)は存じますが、ご調整いただければ幸いです」

「お忙しいと(ことと)は存じますが、ご対応のほど何卒よろしくお願い申し上げます」

「お忙しいと(ことと)は存じますが、ご連絡のほど何卒よろしくお願い致します」

社交メールとして使用する場合

社交辞令として取引先や上司の方との連絡で、やり取りをすることがあるかと思います。そんなときに使える「思います」の敬語表現を使用した文章を紹介します。

「お忙しいかと存じますが、くれぐれもお体お大事にお過ごしください」

「以前にも増してお忙しいことと存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ。新地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます(栄転のお祝いメール)」

などなど「思います」の敬語表現の「存じます」を使用してこれらの文章を文末に綴ると、綺麗に文章を締めくくることが出来ます。非常に便利で役立つのでぜひ役立ててみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?「思います」の敬語表現についてお分りいただけましたか?丁寧語や謙譲語は、すでに決まっている形が存在しますので、まずはその言葉を覚えるところから敬語を学んでくと言葉なじみが早いでしょう」。

普段からどんどん敬語を使用して敬語マスターを目指しましょう!

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