頬杖をつく癖は直した方がいい?隠された心理を知ろう!

パソコン画面を眺めていたり、独りでぼんやりしていたりする時、無意識に頬杖をつくことがありますよね。会話している最中や講義を聞いている時に、頬杖をつく人もいます。「頬杖をつく」という動作には「退屈」「欲求不満」「寂しさ」などの心理が隠されています。

日本の社会では、「頬杖をつく」のは「行儀が悪い」仕草とされています。また、頬杖をつく癖は顔や身体に歪みが生じる原因になります。

頬杖をつく心理と頬杖が原因となる体のゆがみ、そして日常の行動や仕草の癖などから人の心を読み取る心理学についてお伝えしますね。

頬杖をつく心理

girl-511883_960_720頬杖をつく女の子

人の日常の行動や仕草の癖には、その人の本心が潜んでいることがあります。心理学では、何気ない動作や表情からその人の心理状態を知ろうとします。

「頬杖をつく」という動作にも、心理学の立場から様々な心理を読み取ることができます。恋愛心理学では、決して見逃せないサインと言えます。

[頬杖をつくとは?]

「頬杖(ほおづえ)をつく」とは「机や卓などに肘をついて、片手または両手の掌(てのひら)を頬にあてて頭を支える動作」「掌であごを固定して、頭を支える動作」です。

英語では「rest one’s chin in one’s hand(hands) または put one’s chin in one’s hand」といいます。直訳すれば、「あごを休める」という意味です。

[頬杖をつく心理状態]

「頬杖をつく」という動作は、退屈や欲求不満という心理状態を表すことが多いようです。その根底には、「自分に自信が持てない」という心理が潜んでいます。

日本人は頬杖をつきやすい国民性があります。無意識に頬杖をつくのが癖になっている場合は、その前から心理に問題があると言えます。

自己密着心理

現行の環境や生活に満足できないとストレスが大きくなり、欲求不満・不安・緊張などの感情が生じます。これらの感情を消化しきれず葛藤が起きて、心が揺れ動いている状態の時に無意識に頬杖をつきます。自分に自信がない人に多い動作です。

頬杖をつくのは自己密着心理・自己密着行動です。頬杖をつくと手で顎を固定して頭を支えるので、精神的にとても安定した状態になれます。また、自分の手で自分に触れることで安心感が得られます。頬杖の他にも、自分の手や指で自分の髪・鼻・あご・口・唇を触るのも自己密着心理・自己密着行動です。

居心地が悪い心理

会議・プレゼンテーション・講義の場面や会話をしている時に頬杖をつくのは、「その場の雰囲気が悪い」「居心地が良くない」という心理状態の可能性が大です。

「退屈している・話を聞いていない・熱中できない」という心理を表しています。プレゼンテーションや講義を行っている人は、聞いている人が頬杖をつき始めたら「話をするのは時間の無駄」と覚悟します。話の仕方を変えて興味を惹くか、話を短く切り上げるようにします。

会話の最中に相手が頬杖をついたら、話題を変えるか、相手に話をさせるようにします。ただし、男性と女性の会話では、必ずしも頬杖が退屈を意味しているとは限りません。このことについては、後述します。

だれかに支えてもらいたい心理

頬杖をつく動作は頭を支える動作です。自己密着心理・自己密着行動です。「だれかに自分を支えてほしい」という欲求心理です。

[頬杖が意味する心理]

頬杖をつくのは行儀の悪い動作です。でも、その動作はいろいろな心理を意味しています。

①退屈している

相手の話に興味がないと、無意識に頬杖をつきます。しかし、中には「あなたの話は退屈だ」「あなたには興味が持てない」という気持ちを表すために、わざと頬杖をつく人もいます。

②怒りや不満を表す

退屈よりも不満になると、不快さが増して怒りさえ覚えるようになります。相手の会話の内容や話し方や態度が不満で「許せない」と思うと、意識的に頬杖をつくという無作法な行動をとります。

会話をする前から、あるいは講演やプレゼンテーションを聞く前から、相手に対して不快な感情を持っている可能性もあります。「この人には無作法な真似をしてもかまわない」と思っている場合もあります。

③考え事をしている

考え事をする時、無意識に頬杖をつくことがあります。何か気になることがあって、意識がそちらに集中しているのです。ほおづえをついている人の視線が上を向いていたら、考え事をしている可能性が大です。

④寂しさを訴えている

頬杖をついたり、手で自分の髪の毛や顔や口・唇・鼻などを触ったりするのは、寂しい気持ちを表しています。心理学では、自分で自分を慰めて安心させる「自己親密行動」といいます。

「会話についていけない」「私にも話題を振ってほしい」というサインです。「私の方に注意を向けて」という振り向きを求めるサインです。

⑤疲れてだるい

心理的な問題ではなく、身体的な問題が原因で頬杖をつくことがあります。過労・睡眠不足・風邪で微熱があるなど体調不良でだるいと、頬杖をついて頭を支えたくなります。普段は意識しませんが、頭は体重の8%程度の重さがあります。

⑥相手に気を許している

頬杖をつく動作は無意識に行うことが多いものです。無意識に行動するのは、相手に気を許している可能性があります。楽しい良い雰囲気で会話をしている時に相手が頬杖をついたら、気を許してリラックスしている状態と思って間違いありません。

[頬杖をつく女性の恋愛心理]

恋愛心理学では、男性でも女性でも動作・態度・行動などに表れる無意識の欲望や感情を重視します。本人が自覚していない欲望・感情まで、動作や態度となって訴えかけるのです。

女性が男性と会話している時に頬杖をつくのは、相手に退屈していたり興味がなかったりするためです。相手に不満を覚えていることもあります。ですが、全く逆に、相手の男性に寂しさを訴えている可能性も大です。「頬杖をつく」という動作だけでなく、他の動作にも注意して合わせて考える必要があります。

目を逸らしたり手脚を動かしたりするのは退屈している

会話をしている相手の男性に退屈していると、女性は頬杖をつく他に、目を逸らしたり手足を不必要に動かしたりします。膝を動かしたり脚を組み替えたり、髪の毛を指でかき上げたりします。視線を逸らせるとともに、席に座るポーズも身体の向きを変えたりして落ち着きがありません。

頬杖をつきながら目をキョロキョロ動かすのは、早く話を終わらせたいというサインです。

あくびをするのは疲れているから?

男性と会話している時に、女性が頬杖をついた上にあくびをしたら退屈している証拠です。

どんなに退屈でも普通なら、女性は人前であくびをしないように気をつけています。無意識にあくびが出るのは、過労や睡眠不足で注意力散漫になっている時です。頬杖をついてあくびをするのは、男性と会話するのが退屈も疲れも忘れるほど楽しい時間ではないということです。

頬杖をつくのは男性の肩によりかかる代わり

男性と会話している時、女性が男性としっかり目を合わせながら、不必要に手足を動かさないで自然な流れで頬杖をついたら、「私を支えてほしい」という訴えかけです。コーヒーを前にしてぼんやり頬杖をついている時も、「寂しい」「支えがほしい」という無言の訴えかけをしていることがあります。

頬杖をつくのは「自己親密行動」の1つです。頬を支える手は寄りかかる男性の肩なのです。悩み・悲しみ・不安・心配・寂しさなどがあると、女性は「たれかに寄りかかりたい」「だれかに支えてもらいたい」と思うのです。頬杖をつくというサインに気づいて「どうしたの?」と声をかける男性に、心を開く可能性が大です。

頬杖をつくのは安心感と親しみの表れ

日本では頬杖をつくのは無作法です。男性の前で頬杖をつくのは、「あなたと一緒の時は安心してリラックスできる」という気持ちの表れです。相手の男性に親しみを感じているから、安心して頬杖をつくことができるのです。安心感と親しみを表す時、女性の視線は男性に向き、全身がリラックスしたポーズをとります。

[頬杖をつく男性の恋愛心理]

頬杖をつくのは、自分に自信がない人に多いようです。男性が頬杖をついて背中を丸めているのは、自分を小さくして目立たないようにしているのです。あるいは、自分の弱みを知られないように腕で隠しているのです。

女性と会話している時に男性が頬杖をつくのは、女性に心を開いていない証拠です。女性に退屈している時は、頬杖をつくとともに、机や卓の下でびんぼうゆすりをしたり手を不必要に動かしたりします。

[ビジネスの場で頬杖をつく人の心理]

ビジネスの場(会社などの職場)で頬杖をつくのは、「疲れている」「だらしない」印象を与えますから、注意する必要があります。

頬杖をつくのは実際に疲労が溜まっていることが多いのですが、性格にもよります。ほおづえをつく人は思考が単純で他人の話を信じやすい傾向があります。思い込みが激しく、一度信じてしまったら修正が難しくなります。自分で想像したことを事実と思い込むこともあります。主観的事実と客観的事実の差異が大きくなります。

頬杖をつく癖のある同僚や上司には事実を細かく報告して、安心させ納得させます。一度信頼を得ると、力強いパートナーになります。

頬杖をつく癖は直す方がいい?

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日本人には頬杖をつくことが癖になっている人が多いのですが、心理的にも身体的にも良くありません。意識して頬杖をつく癖を直すことをオススメします。

[頬杖をつくのは行儀が悪い]

日本では頬杖をつくのは、「無作法で行儀が悪い」とされています。会議の席や会話を交わしている時に頬杖をつくと、相手は不快な気分になります。頬杖をつくと、周囲の人たちに「だらしない」「生意気だ」「やる気がない」という印象を与える可能性があります。

特に上司など目上の人や中高年以上の人の前では、ほおづえは止めた方がいいでしょう。

[女性のほおづえは色っぽい]

女性が頬杖をつくと、「だらしない」「無作法」という印象とともに「色っぽい」イメージを与えます。それは、無意識に女性が寂しさを訴えているからでしょう。

うっかり頬杖をつくと付け込まれる

恋愛心理のサイトなどでは、「頬杖をついている女の子は狙い目」とか「女の子が頬杖をついている時は、声をかけるチャンス」という記事をよく見かけます。女性心理を利用したモテのテクニックです。

女性は無意識に頬杖をついていますから無防備です。悩みや心配事や寂しさを抱えていて、心理的ほおづえもついています。心理テクニックを上手に遣って声をかけてくる男性に、うっかり心を許してしまう可能性があります。

声をかけてくる男性が女たらしだと、女性は傷つくばかりです。

ほおづえは相手を選んで

自分の気持ちを言葉に表すの難しいですね。「あなたを頼りにしたいの」「あなたに支えてもらいたいの」という気持ちを男性に伝えたい時は、相手の男の目を見つめながら頬杖をつくと効果的です。でも「本当に頼れる男かどうか?」をよく見極める必要があります。

[頬杖をつく癖は顔や体を歪める]

頬杖をつく癖は顔や体を歪める可能性があります。顔や体が歪むと、様々な支障が生じます。

頬杖をつく癖は頭蓋骨を歪める

いつも片手で頬杖をつく癖があると、頸椎(首の骨)や顎に負担がかかり頭蓋骨を歪めます。また、頬杖をつくと身体の重心が偏るので背骨が歪みます。頭蓋骨や背骨が歪むと、血液・リンパ液・脳脊髄液の循環が滞ります。腕の骨が歪む可能性もあります。

顔が歪む

頭蓋骨・首の骨・背骨など骨格が歪むと顔が歪みます。顎関節症の原因にもなります。歯並びが悪くなります。

肩こり・腰痛が悪化する

骨格が歪むため、肩こりや腰痛が酷くなります。

顔が歪むとシワやタルミがひどくなる

顔が歪むとシワできやすくなります。左右対称にできるのではなく、頬杖をつく側にシワが多くなります。ほうれい線も目立つようになります。

脂肪がついて、顔が大きくなる

顔が歪むと、左右アンバランスになって見た目が悪くなります。血液やリンパ液の循環が悪くなり、ムクミ・タルミが生じやすくなります。顔に脂肪がつきやすくなります。

老化が進む

頬杖をつく癖は、肌の負担を大きくして老化を早めます。肌の新陳代謝が悪くなり、シワ・クスミ・タルミが生じます。

心理学の知識を活用する

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心理学とは「人間の心の動きを研究する学問」です。ある現象に対して「人間の心がどう反応し、どう行動するか」を科学的な手法で研究します。

心理学には基礎心理学や応用心理学などいろいろな種類があります。心理学の知識を活用すると、自分の悩みを解決したり対人関係を改善したりするのに役立ちます。

[心理学の種類]

心理学は人間の心と行動を研究する学問で、哲学をルーツとしています。トランスパーソナル心理学は、瞑想など東洋哲学の流れをくむものです。

19世紀末にドイツのヴィルヘルム・ヴントが「心理学実験室」を創設したのが、現代の心理学の起源です。ヴントは「実験心理学の父」と呼ばれています。

心理学研究の2大アプローチ

心理学研究のアプローチは大きく2つに分かれます。行動や認知を客観的に観察し、量的研究を主とするものと、主観的な内面的な経験を基礎にして、質的研究を主とするものです。客観的観察と量的研究を主とする心理学の系統を、理数系の科学として位置付ける大学が増えています。まだ多くの大学で、心理学を文系の科学として位置づけています。

理数系の心理学

理数系の心理学の代表は、人間をあくまでも対象として観察・実験によって探究しようとする「実験心理学」や学習理論に基づいて人間の行動に注目する「行動主義心理学(行動心理学)」などです。行動心理学を批判して派生したのが「認知心理学」です。

主観重視の心理学

主観的な内面的な経験を重視する心理学の代表は、フロイドが始めた「精神分析学」です。幼児期の発達と無意識を重視した心理学です。深層心理という意識されない心の深い分野を探究します。フロイドから分離したユングの深層心理学、現代のアドラーの個人心理学(アドラー心理学)があります。

師弟関係だったフロイドとユングの心理学対決は有名です。

基礎心理学と応用心理学

心理学は大きく2つに分類できます。基礎心理学と応用心理学です。基礎心理学は、実験や統計により個人の心理を分析します。応用心理学は、基礎心理学で得たデータ・内容を日常生活に役立てるものです。

基礎心理学の例  

  • 発達心理学 人間が年齢を重ねるにつれて変化する心理を研究する。発達心理学の1部門  が児童心理学で、子どもの心理的発達を研究する
  • 学習心理学 人間や動物が環境や経験から学習する過程を研究する
  • 人格心理学 人間の性格や人格をを研究する
  • 社会心理学 個人と社会がどのように互いに影響し合うかを研究する
  • ゲシュタルト心理学 人間の精神を部分や要素の集合としてとらえず、全体的な構造を重視する。

この他にもあります。

応用心理学

  • 臨床心理学 心理学を応用して精神的疾患の治療や予防を行う。
  • 色彩心理学 色彩が人間心理に与える影響・効果を扱う
  • スポーツ心理学 心理学的手法によりスポーツ選手のパフォーマンスを高める
  • 恋愛心理学 男女関係・恋愛・結婚について心理学的に考える

この他にも条件家族心理学・健康心理学・外見心理学・ブラック心理学・犯罪心理学など数多くあります。

現代の心理学

心理学は発達途上の学問と言えます。21世紀に入ってから、既存の心理学を批判する心理学派に中心が移っています。

  • 認知心理学 行動心理学を批判して認知革命を起こし、認知的な心的過程を重視する。認知心理学知性のメカニズムを探究する
  • 進化心理学 「適応主義心理学」ともいう。人間の心理を進化生物学における適応の歴史から説明する
  • 実践心理学 「NLP」、生活や職場など日常のあらゆる場面で即効果を上げる実用的心理学
  • 個人心理学 「アドラー心理学」ともいう。個人を分割できない全体としてとらえる。既存の常識を覆し、人間が抱える問題は対人関係に関わっていると考える。

[心理学を学ぶには?]

心理学を学ぶ方法は、目的によって異なります。「なぜ心理学を学びたいのか?」をよく考えて、自分に合った方法を選びます。

心理学を活かした仕事をしたい

「臨床心理士」「心理カウンセラー」などの資格を必要とする仕事をしたいとか、心理学研究所や心理学系出版社で働きたい、心理研究家になりたいという人には、心理学を専攻できる学部(心理学部・人文科学部など)がある大学で勉強する方法が一番近道です。ただし、大学によって充実している心理学講座が異なります。自分が勉強したい心理学の分野を考えて学校を選ぶことをオススメします。

心理学に興味がある・心理的な問題を抱えている

人間の心の働きに興味がある人は、市民講座の心理学講座を受講することをオススメします。

また、心理学をわかりやすく解説する「行動心理学入門」など心理学入門の本を読むのも良い方法です。PHP研究所からは「しぐさと心理」が出ています。「学校心理学ハンドブック」は心理学専攻の学生さんにもオススメです。辞典としては「心理学用語辞典」も便利です。

フォレスト出版や大和出版からは応用心理学系・自己開発系の本が多数出版されています。心理研究家の神岡真司氏はビジネス系、内藤誼人氏は恋愛心理系の著作が多いといいます。

図解雑学シリーズの「図解雑学恋愛心理学」「図解雑学外見心理学」などがあります。「わかりやすい」という反面、「信頼性が低い」という声もあります。

悩みがある人は

会社など仕事の場・家族・恋人という対人関係や自分自身の性格・性癖で悩む人には「アドラー心理学入門」「トランスパーソナル心理学入門」がオススメです。心理臨床例を集めた本を読むのも役に立ちます。

でも、独りで悩むよりカウンセラーなど心理の専門家に相談することが良い方法でしょう。

[人間の心理は複雑怪奇]

人間の心は極めて複雑怪奇で予測不能です。前述したように心理学の学派が数多く存在するのは、人間の心理についてはまだまだ不明なことが多いのです。多くの心理学者が心理のメカニズムについて探究を続けていますから、どの学派も「探究心理学」と言えます。

決めつけるのは危険

1つの仕草・動作だけで、心理状態を決めつけるのは危険と言えます。

「頬杖(ほおづえ)」で述べたように、ほおを手で支える(つえ・づえ)というしぐさには、退屈・欲求不満・自信がない・不安・寂しい・だれかに頼りたいなどの多くの意味があります。ただ疲れて頭が重たいだけかもしれません。

頬杖に目の動き・視線の向き・体のポーズ・手足の動きなど、いろいろなしぐさ・動作・行動が加わってその人の心理状態を表します。言葉(言語表現)も重要な意味を持ちます。しかも、言葉には裏があります。声の高さや口調にもその人の心理が表れます。

心理には例外が多い

「しぐさと心理」などを読んで何もかもわかったような気になると、大失敗をする可能性があります。

「目は心の窓」というように、眼の動きや視線からその人の心理状態を読み取ることができます。しかし、人間の心は心理法則に従わない可能性もあります。例外が多いのです。「この仕草はこういう心理の表れだ」「この目の動きはこういう意味だ」と、決めつけるのはNGです。

心理学的分析は多くの要素を考える必要がある

対人関係のトラブルでも自分自身の悩みでも、心理学的分析を行う時は多くの要素を考慮して総合的に行う必要があります。人間の心は複雑怪奇な上に心理法則に従わない例外も多々あります。心理の専門家でも心理学的分析を間違えることがあります。

「心理トリックで恋愛を成功させる」「心理トリックを遣って心を読む」という記事や本が多数あります。書いてあることは本当でウソではありません。ただ、鵜呑みにして頼りすぎると失敗する可能性を、頭の隅に入れておくことをオススメします。

まとめ 「頬杖をつく」にはいろいろな心理がある

「頬杖(ほおづえ)をつく」動作には、欲求不満・退屈・不安・寂しさ・だれかに支えてほしいなどの心理が表れています。自信のない人に多い癖のようです。

現在の環境や生活に満足できないで欲求不満・不安・緊張を抱えていると、自分で自身に触れて慰め安心させる自己密着行動をとります。頬杖は自己密着心理の表れの1つです。講演やプレゼンテーション・会議や会話の席で退屈すると頬杖をつきます。「興味がない」「熱中できない」という不快感から「こんな話や態度は許せない」という怒りまで表しています。

女性が頬杖をつくのは、欲求不満や退屈を表すだけではありません。「だれかに支えてほしい」という寂しさを無意識に訴えたり、「あなたと一緒にいるとリラックスできる」という親密感を表したりしています。頬杖をつくのは、男性の肩に寄りかかる代わりです。自己親密行動です。

男性が頬杖をつくのは、自分に自信がなくて無意識に弱みを隠そうとする心理の表れです。女性と会話しながら頬杖をつくのは、心を開いていないのです。

日本では頬杖をつくのは行儀が悪いとされています。上司など目上の人の前ではNGです。女性の頬杖は色っぽいしぐさになるので、相手の男性を選んで頬杖をつくようにします。

  
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