アミラーゼが高いってどういうこと?症状や原因、病気の可能性を知ろう!

健康診断や人間ドックなどの血液検査で、血中アミラーゼ数値が高いといわれたことはありますか?アミラーゼとは何なのでしょう?またアミラーゼ数値が高いことで私たちの健康にどのような影響があるのでしょうか?アミラーゼ数値が高いときについてまとめてみました。

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アミラーゼとは?

ナイフと野菜

消化酵素とも呼ばれるアミラーゼは、膵臓や唾液腺から分泌される分泌物です。普段食事をすると食べ物は食道を通って、胃に入り溶かされます。その後十二指腸に入り、膵液と胆汁によって消化されていくのですが、この膵液の中にアミラーゼなどの消化酵素があります。

人間はこのような消化酵素の働きによって、食べ物をきちんと消化し、たんぱく質や脂肪などに分解、そして栄養素として身体の中に吸収するのです。

またアミラーゼは分泌する箇所によって、膵臓由来のアミラーゼはP型アミラーゼと呼ばれ、唾液腺由来のアミラーゼはS型アミラーゼといわれています。

検査の必要性

なぜ消化酵素であるアミラーゼの数値を検査する必要があるのでしょうか?

血液中にあるアミラーゼは、あったとしてもわずかな量であることが普通です。そしてそれらは通常腎臓から尿として排出されたり、肝臓などで処理されてしまいます。

病院の検査などでアミラーゼの数値(量)が多い場合というのは、アミラーゼを出す膵臓や唾液腺に何かしらの異常があり、食べ物がきちんと消化されていなかったり、栄養素として身体に取り込まれていないなど、代謝機能が働かず、血液中に多くのアミラーゼが排出されてしまった可能性を示します。またこの原因から重大な疾患を発症するなど、さまざまな弊害がでる可能性があるということを示します。

このため、健康診断や人間ドックなどの健康診断では、血液検査や尿検査などでアミラーゼの数値を測定しているのです。

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アミラーゼの検査

血液検査マシン

ではアミラーゼの検査方法はどのようにするのでしょうか?一般的には、血液検査で分かります。またより確実な数値が知りたい場合には、併せて尿検査をすることがあります。

検査の基準値

では、アミラーゼの検査について、その基準値はどれくらいなのでしょうか?

①血清アミラーゼ(血液検査によるもの)

  • 高い 133以上
  • 正常範囲 40から132
  • 少ない 39以下

②尿中アミラーゼ(尿の中に含まれるもの)

  • 高い 1101以上
  • 正常範囲 100から1100
  • 少ない 99以下

注意しなければいけないことは、このような基準値は、一般的に示しているだけで、この数値で正常範囲だからといって疾患や症状の可能性がないわけではありません。何か不安なことがあれば、正常値でも医療機関に相談することをオススメします。

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アミラーゼの数値が高いとき

血液検査

アミラーゼが原因は?

アミラーゼには、膵臓由来のP型アミラーゼ、唾液腺由来のS型アミラーゼがあり、そのどちらの数値が高いかによって、原因が推測されます。P型アミラーゼの場合は、膵炎や膵臓がんなどの膵臓の異常などが原因と考えられます。

またS型アミラーゼの数値が高い場合は、唾液腺の異常による、耳下腺炎などが考えられます。また体質的にアミラーゼの数値が高くなる症状もあるといわれています。

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アミラーゼ値が高いのは疾患の可能性も?

つらい女の子

では具体的に、アミラーゼの数値が高いときにどのような疾患の可能性があるのか見てみましょう。

急性膵炎

急性膵炎とは、さまざまな原因から消化酵素が、自分の膵臓を消化していってしまい、膵臓やその他の臓器まで炎症や障害を起こす疾患です。比較的軽いものから、死に至る重症なものまでさまざまです。

原因

急性膵炎のもっとも多い原因はアルコールといわれています。そのほかには胆石などが原因のことが多く、原因不明で起こることもあります。

症状

もっとも多い症状は、腹痛です。腹部の上のほうや、みずおちなどの痛みを訴える人が多いそうです。また痛みの程度も軽い鈍痛からのた打ち回るほどの激痛までさまざまです。突然症状が始まることもありますが、脂分の多い食事後や飲酒後に起こることも多くあります。そのほかの症状では、吐き気や嘔吐、食欲不振や膨満感などもあります。しかしこのような症状は他の疾患でも起こることが多いので、膵炎のきちんとした治療をするためにもP型アミラーゼの検査が重要です。

治療

治療には厳密な絶食や絶飲が必須です。食事をしてしまうと、膵臓が刺激され、消化酵素が分泌されて膵炎を悪化させてしまうからです。また痛みや膵酵素の働きを抑えるための薬の投与などが行われます。基本的には軽い症状であればこれらの治療で回復していきます。重症になるとICUを使用した特殊な全身治療が必要になる可能性もありますので、まずは早期発見を心がけることが大切です。

慢性膵炎

慢性膵炎とは、継続的多量飲酒などによって、膵臓に炎症が起き、それがずっと続き膵臓の細胞を破壊してしまう状態を起こす疾患です。細胞の破壊や線維などが増えて硬くなるような状態は、多くが元には戻りませんので、症状がでた場合も慢性化してしまいます。

原因

原因は、急性膵炎と同じようにアルコールが原因とされることがもっとも多く、次に原因不明、そして胆石といわれています。アルコールが原因では男性が多く、原因不明では女性が多いといわれています。また最近では自己免疫異常による膵炎も多く発症しているので、症状などには注意が必要です。

症状

急性膵炎と同様、腹部の上のほう、腰や背中などの痛みがあります。痛みは持続性のあるものが多く、程度も軽度なものから、強い痛みまでさまざまです。吐き気や嘔吐、食欲不振や膨満感も急性膵炎と同様です。痛みも飲食後に起こりやすくなりますが、突然起こることもあり、人によっては全く無症状、無自覚の場合もあるそうです。

治療

このような慢性膵炎の場合には、血液検査や尿検査ででるアミラーゼの数値が高いことはひとつのきっかけになりますが、高いからといって症状などが必ずしも一致することがないため、より詳しい検査が必要になります。治療には、痛みなどの強い症状が現れた場合、急性膵炎と同様の厳密な絶食絶飲が必要になります。症状が軽い場合には、原因である食事や飲酒、ストレスをなるべく避けることで症状を改善することができます。

慢性膵炎の場合は生活習慣や食生活などを改善することで症状の進行を止めたり和らげることが可能です。まずはきちんとした専門の医療機関で検査をすることがよいでしょう。

膵炎については、膵炎の症状について!原因や種類、治療法について!を参考にしてください。

膵臓がん

P型アミラーゼ数値が高い場合の一番怖い原因ともいえるのは、この膵臓がんでしょう。多くが洋ナシのような形の膵臓を貫くように走る網の目のような細い管(膵管)に出来る膵管がんといわれています。

症状

膵臓がんは、がんの中でも一番症状に特徴のないがんといわれています。多くが胃や背中が重い感じがする、お腹の調子がよくないなどが初期症状といわれています。このような症状は日常起きるもので、あまり重要視する人もいません。また体重が減ってきた、身体や目の白いところが色がついてきたなどの黄疸症状で来院し、発見される人も多いといいます。

このように特徴のある症状がおきないために、早期発見の難しい疾患といわれています。また膵臓がん患者の中には、糖尿病を発症していた人も多いことが判っています。気になるような症状がある場合は、糖尿病は膵臓がんに近い疾患と理解し、放置せず検査などを受けることをオススメします。また膵臓がんには遺伝性があることも分かっています。家族などに患者がいた場合も日頃から気をつけておくとよいでしょう。

治療

治療法としては、他のがんと同様に除去すること、放射線治療などの治療法がありますが、まずは発見されにくいがんのために、早期発見が重要です。医療機関の調査で、膵臓がん患者の約15%程度は自覚症状がなかったとの結果を出しているところもあります。日頃から健康診断などの検査を注意深くみることも大切でしょう。また他の臓器に囲まれ、身体の奥に位置している臓器のために発見が遅くなりやすく、また転移もしやすいということから死亡率が高い疾患であると理解し、きちんと治療を進めることも大切です。

詳しくは、膵臓がんの原因となる生活習慣とは!治療が難しいのはなぜ?を参考にしてください。

耳下腺炎

過労やストレスなど身体の免疫力が低下すると発症するといわれている耳下腺炎は、アミラーゼを分泌する唾液腺に異常が起きていることが多く、検査をするとS型アミラーゼの数値が高くなります。

症状

耳の後ろの下、耳下腺といわれる場所が赤く腫れます。耳の下だけではなく、顔に痛みが走ることもあり、さらに膿が出来ることもあります。子供などでは、ムンプスウィルス感染から起こる流行性耳下腺炎が有名で、おたふくかぜとも言われています。熱がでて、両方の耳下腺が赤くはれ上がります。風邪のような症状と筋肉痛に似た痛みもあります。

重症になると、髄膜炎や脳炎などを合併することもあるので、注意が必要です。また大人が感染すると、子供に比べ重症化することもあるので注意が必要な疾患です。

治療

治療には、化膿している場合には、抗生物質の投与や消炎鎮痛剤などを使用します。また膿などがある場合には、切開などの処置が必要になります。ウィルス性の耳下腺炎では、基本的に対処療法になりますが、細菌感染などの二次被害を防ぐために抗菌薬などが処方される場合もあります。

マクロアミラーゼ血症

アミラーゼを分泌する膵臓や唾液腺などに異常がなく、腹痛などの症状や他の異常もなく、生活習慣や食生活においても何の問題もないという人でアミラーゼの数値が高い人がいます。このような人は、マクロアミラーゼ血症の可能性が高いでしょう。

マクロアミラーゼ血症とは、アミラーゼの中でも、マクロ型という分子が大きくなった特殊型があり、これを持つ人をマクロアミラーゼ血症といいます。具体的にはアミラーゼに免疫グロブリンがついたもので、分子が大きくなり、腎臓を通過することが出来なくなり、血中に放出されたもので、結果血中のアミラーゼ数値が高くなるという症状です。

このマクロアミラーゼ血症は、疾患との因果関係は不明です。そのため、これといった治療は必要なく、検査で経過観察が一般的です。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?普段あまり気にしていないアミラーゼですが、膵臓や唾液腺など生活する上で大切な臓器と密接な関係にある成分でしたね。

また膵臓など異常が発見しにくい臓器にとって、このアミラーゼ数値の異常は、臓器の異常の早期発見においてとても重要な役割をしていることも分かりました。

アミラーゼ数値が高くならないように、日頃から暴飲暴食をやめ、生活習慣や食生活を見直すことも大切ですね。

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