赤ちゃんは寝たり起きたりの繰り返しで大人の睡眠とは違うことに、初めてママになられた方はびっくりするかと思います。
すやすや寝ているときは本当に天使のようですが、いきなり泣き出して起きると何をしていいのかわからなくなるくらい混乱してしまいますよね。こんなに短い時間しか寝ないで大丈夫なのか、夜寝ないのは大丈夫なのか心配になってしまいます。
赤ちゃんの睡眠ってどういうものなのでしょうか?どれぐらい睡眠時間が取れればよいのでしょうか。
赤ちゃんの睡眠ってどういう風になっているの?
おっぱいしたかと思えばねんねして、起きたかと思えばうんちして、おむつを取り替えたと思えばねんねして、寝たかと思えばおっぱい飲んでと目まぐるしく寝たかどうかがわからないサイクルを赤ちゃんは繰り返します。
赤ちゃんはそもそもしっかり寝てるのでしょうか?こういう根方でいいのでしょうか?とママは心配になってしまいます。でもご安心ください。そもそも赤ちゃんと大人とでは睡眠のとり方が違うのです。そして、赤ちゃんの睡眠は月齢によって、少しずつ睡眠時間と質が違います。月齢別にそれぞれ見てみると次のようになります。
新生児、0から1か月の睡眠時間
だいたい16から18時間ぐらい赤ちゃんはお寝んねします。長い子では20から22時間寝ることもあります。昼間に寝てしまい、夜に起きてしまって寝てくれないということもよくあります。また、2時間位寝たかと思えば起きて泣き出してミルクやおっぱいを飲みたがったりします。
不安定な睡眠
あまり寝てないように見えるのが赤ちゃんの睡眠です。なぜなのでしょうか?赤ちゃんの睡眠は、実はまだまだ脳が育っている段階なのでやや不安定で、かっちりと寝てはくれません。眠りは浅く、昼夜の区別はありません。昼は静かに寝てるのに、夜は全然寝てくれないということもよくあります。大人と脳の作りがまだ全然違い、成長途中なので全く心配ありません。
大人ならば夜起きていると次の日以降の体調に悪影響が出ますが、これは人間が昼間に活動するように出来上がっているからです。しかし、赤ちゃんの頭はそこまで出来上がっておらず、ママのおなかの中にいた時と同じように昼と夜の区別はないのです。合計でしっかり寝てくれていれば大丈夫です。
生後1から2か月の睡眠時間
生後1から2ヶ月の赤ちゃんはだいたい14から15時間寝ます。急速に睡眠時間が減る時期ではありますが、18時間ぐらい寝る子もいるぐらい個人差が激しいです。もともと大人だって4時間で済む人もいれば、8時間寝ないと調子が出ない人がいるぐらい個人差がありますので、あまり時間の長さについては心配をしなくてよいでしょう。
この時期までがレム睡眠といわれる浅い眠りしかできないときです。赤ちゃんはどうしても目が覚めやすいのは、深い眠りであるノンレム睡眠がほとんどないからです。また、胃の大きさもそれほど大きくなく、消化能力も低いので、細かく細かくおっぱいを飲むことになってしまいます。お腹が空きやすいので起きてしまうのです。
成長を感じる睡眠の変化
このころになると自分の外に興味も出始めるころで、耳が成長してくる頃です。ほんの少しの音でも起きてしまう赤ちゃんもそろそろ出てきます。
すぐに泣きだして一日中泣いているような気もするでしょうが、大人と違って赤ちゃんはまだ言葉を発することができないので、基本的には泣くことに悲しみや不快の意味が絶対に込められているわけではなく、意思の表現やお話しとしての意味、運動などの意味があるもので、それほど深刻に受け止めることはありません。もちろん、体調が悪いから泣くこともありますが、兆候がなければ心配せずに赤ちゃんの成長として受け止めてあげてください。
くれぐれも、ママが心配しすぎて体調を崩さないようにしてください。赤ちゃんが泣いてない間にさっと寝て、ママの体調を整えてぐっすり寝てください。どちらかといえば、ここまでがままの睡眠時間が削られて一番大変な時です。
生後3から4か月の睡眠時間
赤ちゃんがようやく昼と夜の区別がつき始めるころです。夜少しずつまとまって眠ってくれ始めます。一日全体の睡眠時間は13時間から14時間へと変化していきます。
ようやくレム睡眠の時間が減ってノンレム睡眠の時間が増えてきます。夜に6時間ぐらい寝てくれる赤ちゃんも出てくる頃です。体内時計ができ始めるころで、昼間に活発に活動する子も出てきます。ようやく生活リズムがつけられる頃です。
睡眠トレーニングの始まり
生活リズムの付け方としては、まずは朝日を浴びることから始めましょう。
朝日を浴びると、生活リズムを調整するホルモンの分泌が盛んになります。これは大人も同じで、蛇足ながらストレスで睡眠が難しくなってしまうようなときには、朝日を浴びて生活リズムを調整するホルモンの分泌を促してリセットをかけると効果的です。ちょうど、ママも睡眠をとりずらくなっているかもしれませんから、赤ちゃんと一緒に窓際に行ったりお散歩に出かけたりするのもよいかもしれません。
ただし、睡眠には他の体の能力と同じように個人差があります。無理やり寝ている子を起こして朝日を浴びさせたり起こしたりはしないでください。あくまでも睡眠を優先して、先に先に進めるようなことは厳に慎んで下さい。赤ちゃんは画一的な工業製品ではありません。早く進めたからと言って良いことがあるわけではないのです。
生後6か月から1歳の睡眠時間
生後6か月から満1歳の赤ちゃんは1日全体でだいたい11時間から13時間は寝ます。6か月になると、しっかりと昼夜の区別がついてきます。午前と午後にまとまった昼寝が来るようになります。起きる時間、入浴の時間、おっぱいや離乳食の時間をある程度一定にして生活リズムをつけることができます。睡眠トレーニングをすることができる時期です。
夜泣きの始まり
また、だんだんと夜泣きが起きやすくなってきます。夜泣きは非常に困りますが、混合保育やミルク保育をしている場合には、寝る前にお湯の準備をしておくことやしっかりと寝る前の授乳を行って、なるべく早く夜泣きに対応できるようにすることや、夜泣きまでの間を時間を取れるようにしておくと、ママやパパの負担が少なくて済みます。
また、母乳保育の場合も、寝る前の授乳とすぐにおっぱいができるような服装にしておくと便利です。ただし、寝ながらのおっぱいは中耳炎をどうしても引き起こしやすくなります。睡眠と中耳炎予防とを天秤にかけなくてはならないかもしれませんが、よく中耳炎を起こすときには、おっぱいねんねを疑ってみてください。
夜泣きについては、夜泣きの対策方法とは?原因や期間も紹介!の記事を、
中耳炎については、赤ちゃんの中耳炎の症状とは?治療方法や対策についての記事をそれぞれ参考にしてください。
まとめ
赤ちゃんの睡眠は大人の睡眠とはちょっと違います。
なかなか最初は慣れませんが、心配せずに見守りましょう。1時間おきに起きてしまったり、ママが深い眠りについたころに目が覚めてしまったりする赤ちゃんを優先する生活になるのでどうしてもお付き合いするママは大変です。
ママも無理せずに一緒に寝られる時には一緒に寝たり、おむつやミルク、おっぱいの準備を先にしておいてすぐに対応できるようにしたりして、ママの睡眠時間をしっかりと確保できるようにしましょう。ママの体調が良ければ、その分赤ちゃんに愛情を注ぐことができるようになります。少しでもストレスを減らして毎日笑顔で赤ちゃんと接しましょう。
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