アルコール消毒の効果を知ろう!周囲や効果的な使い方は?

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インフルエンザやノロウィルスなどの感染症が流行し始めると、手指の消毒をしっかりやらなくてはいけない!と思いますよね。

インフルエンザ対策やその他感染症対策として除菌グッズなどを用意するときに、まず思い浮かぶのがアルコール消毒ではないでしょうか。今はいろいろな除菌グッズが売られているのを見かけます。また最近は医療機関の待合室、お店の入り口やトイレ、学校などにアルコール消毒液のボトルなどが置いてあるのもよく見るようになりました。

そうなるとアルコール消毒の予防効果や消毒の効果はどのくらいあるのか、どのように使えば効果的なのか気になりますよね。また「アルコール除菌」「アルコール消毒」と似たような言葉もあり、どう違うのか疑問に思うこともあるのではないでしょうか。

そこで「アルコール消毒」について調べてみました!

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アルコール消毒液とは

アルコール消毒ジェル

アルコール消毒液にはどんなものがあるのでしょう?

消毒用アルコールとはそもそもどんなものを指すのでしょう?1つずつ見てみましょう。

消毒用アルコールとは何?

アルコールとはエチルアルコール(エタノール)、メチルアルコール(メタノール)、イソプロピルアルコール(イソプロパノール、2-プロパノール)の総称です。

手指の消毒やキッチンの消毒に使われるのはさとうきびなどが原料のエタノールです。天然ガスやLPGが原料のメチルアルコールは変性エタノール液として主に工業用として用いられます。メチルアルコールは劇物に指定されています。

消毒用アルコールとは消毒に用いられる外用のアルコール製剤を指します。アルコールの濃度によって用途や効果が異なってきます。詳しく見ていきましょう!

消毒用アルコールの種類

消毒用アルコールは第3種医薬品で、手指などの皮膚、器具などの消毒ができます。人への毒性が低いのが特徴です。消毒用として使えるのは「消毒用エタノール」「消毒用イソプロパノール」です。

指定医薬部外品として売られているアルコール消毒剤もありますし、スーパーや薬局などでは除菌剤の商品として除菌アルコールスプレーやジェルタイプ、シートタイプなどが売られています。

消毒用エタノール

エタノールが約80パーセントに水が約20パーセント含まれています。手指の消毒や器具の消毒に向いています。純粋なアルコールなので、食器など口に入るものの消毒もできます。日本薬局方の医薬用消毒用エタノールは酒税がかかるため、売られている価格には酒税加算額が含まれています。飲用することはできません。

消毒用エタノールIP(イソプロパノール)

エタノールが約80パーセントに水が約20パーセントイソプロパノール液が添加物として加えられています。イソプロパノール添加エタノール液だと、酒税がかからず値段は安めになりますが、口に入るものの消毒や傷口には使用できませんしもちろん飲用もできません。

除菌アルコールスプレー

キッチン用などの除菌アルコールスプレーなどが売られています。アルコール濃度は50パーセント程度で、食器などにかかっても安全なように作られています。それほど殺菌効果は。アルコール濃度が高いものを選ぶとそれだけ殺菌作用は強まります。キッチン周りでのアルコール使用は火気に気をつける必要があります。

アルコール除菌シート

外出先などで手が洗えない時アルコール除菌シートがあると便利ですよね。除菌シートのアルコール濃度は一般的に20から40パーセント程度、多くて50パーセント程度です。シートタイプではあまりアルコール濃度が高いとすぐに揮発してしまいますし、乾いてしまいますのでこのくらいの濃度が適切です。

アルコール除菌シートで全てのウィルスや細菌を除去することはできませんが、何度か拭き取ることである程度の細菌数を除去することはできます。殺菌力はそれほど強力ではありませんが携帯しておくのには便利です。

無水エタノールは?

無水エタノールはエタノールが99.5%以上ですぐ揮発してしまいます。そのためウィルスや細菌に浸透する前に揮発してしまうので、消毒や殺菌には向いていません。電子部品などの細かいところの掃除に使います。無水エタノールにも酒税がかかる上、純度も高いため価格も高めとなっています。

消毒と除菌の違いは?

消毒や除菌、殺菌と似たような言葉がありますよね。近頃は除菌という言葉もよく耳にします。それぞれの違いや意味をこの機会に知っておきましょう!

滅菌

病原体である微生物、そして病原体ではない微生物全てを死滅、除去することを言います。対象物を限りなく無菌にするプロセスのことを指します。滅菌は家庭で行うことは不可能で、医療機関などで行われます。

殺菌

文字どおり病原性のある細菌や糸状菌、ウィルスを死滅させることを指します。しかし何をどの程度、ということは含まれていないので、一部の最近を死滅させただけでも殺菌といいます。「殺菌」という表現は、医薬品や医薬部外品でしか使うことができません。

消毒

対象物に付着する病原性の微生物を害のない程度まで減らす、つまり死滅、または除去することをいいます。アルコール消毒はこれに該当しますね。

除菌

増殖可能な細菌を対象物から有効数減少させる、という意味です。細菌などを殺すだけではなく除去することも含まれています。洗剤や漂白剤などには「除菌」という表現が使用できます。除菌は菌を1/100にすることと言われており、対象となるのは大腸菌と黄色ブドウ球菌となっています。

抗菌

細菌の繁殖や増殖を防止、阻止するという意味があります。対象は細菌のみとなっていて、カビや黒ずみは含まれていません。

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アルコール消毒にはどのような効果がある?

細菌

アルコール消毒の効果はどのような効果があるのでしょうか。

感染予防には手指の洗浄や消毒が大事ですがアルコール消毒によってどの程度の効果があるのか、気になりますよね。

アルコール消毒の仕組み

アルコールは細胞への浸透が早いので、殺菌する速度も早いというのが利点です。ではアルコール消毒はどのような仕組みで行われるのでしょうか。エタノールの化学式はCH3CH2OHとなっていてCH3CH2の部分を疎水基、OHの部分を親水基と言います。疎水基は水に混ざりにくく親水基は水に混ざりやすいという特徴があります。

水とエタノールを1:1にした時に、疎水基が平面状に並び細菌の細胞膜を破壊してたんぱく質を溶解させる、という仕組みになっていると考えられています。

ウイルスではウイルスのエンベロープを分解することでウイルスを死滅させ消毒をしています。

また消毒にもっとも適したアルコール濃度は70パーセントと言われています。

アルコール消毒とウイルス

ウイルスならアルコール消毒がなんでも効くのかな?と思ってしまいそうですが、効果のあるウイルスと効果のないウイルスがあります。

ウイルスにはたくさんの種類があり、形態もそれぞれ異なります。アルコール消毒の効果があるかどうかは、ウイルスに「エンベロープ」という膜があるかどうかで見分けます。エンベロープはウイルスの外側の膜で、脂質でできています。アルコールは脂質を分解するので、エンベロープウイルスに有効ということになります。エンベロープを持つウィルスは約80パーセントと言われています。

アルコール消毒が期待できるウイルス

ではどのウィルスがエンベロープを持つのでしょうか?

アルコール消毒が有効であるエンベロープを持つウイルスは、インフルエンザウイルス、ヘルペスウイルス、風しんウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、B型C型肝炎ウイルスなどです。

アルコール消毒が期待できないウイルス

ではアルコール消毒の効果が期待できないウィルスや細菌にはどのようなものがあるのか見てみましょう。

アルコール消毒が有効ではないウイルスはエンベロープを持たないウィルスです。例えばノロウィルス、エンテロウィルス、ライノウィルス、アストロウィルス、A型肝炎ウィルス、E型肝炎ウィルスなどがあります。

ノロウイルス対策とアルコール

ノロウイルスは感染性胃腸炎を引き起こし、大流行することがあります。このノロウィルスにはアルコール消毒が効かないと言われています。

感染力が強いノロウィルスに効果があるのは次亜塩素酸ナトリウムなど塩素系の消毒剤と言われ、実際にこれで消毒した方もいると思います。次亜塩素酸ナトリウムはノロウィルスに確かに有効ですが、金属製のドアノブだと腐食してしまいますし、人の手などの皮膚には刺激が強すぎて消毒には使用できません。洋服にも色が落ちてしまうので使うことができません。しっかり消毒したいノロウィルスなのに、これではちょっと不安ですよね。

しかし最近の研究ではアルコールもノロウイルスに有効なのではないか、という見解が出ています。ノロウイルスは培養ができないので、アルコールの効果を確かめることができないのですが、マウスノロウィルスを代替ウィルスとして実験に使用したところ有効であるというデータが得られています。とはいえノロウィルスはエンベロープを持たないウィルスで、アルコールには強いウィルスなので、2度消毒を行うなどの処置が必要とのことです。

また最近のノロウィルス感染対策として、アルコール消毒薬を酸性にしたものが売られています。酸性にした方が効果が高いと考えられているためです。ノロウィルス対策にはこのようなものを使うのもいいかもしれません。

アルコール消毒と細菌

アルコール消毒によって、細胞はどのように死滅するのでしょうか。アルコールは細菌の細胞壁の脂質を溶解し、細菌を死滅させることによって消毒をしています。

その細菌にもアルコールが有効なものと有効でないものがあります。

アルコール消毒が期待できる細菌

アルコール消毒はグラム陽性菌、グラム陰性菌、結核菌、真菌には有効となっています。グラム陽性菌にはブドウ球菌や連鎖球菌、肺炎球菌などがあります。またグラム陰性菌には大腸菌、セラチア、肺炎桿菌など多数あります。

アルコール消毒が期待できない細菌

細菌ではカビや芽胞形成菌には有効ではありません。芽胞形成菌とは土壌中に生息している細菌で枯草菌、ボツリヌス菌、炭疽菌、破傷風菌などがあります。

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消毒の効果的な使い方は?

清潔なキッチン

アルコール消毒を行うときは効果がしっかり出るようにしたいものです。特に手指をしっかり消毒することはインフルエンザ予防やその他感染症予防に有効です。

インフルエンザ予防はインフルエンザ予防接種などと合わせて予防対策をしましょう。インフルエンザの主な感染経路は飛沫感染と接触感染がありますが、接触感染を防ぐためにアルコール消毒を行いましょう。

手指の消毒

水と手洗い洗剤があるところではまずきれいにしっかり手を洗います。物理的に汚れ、ウィルス、細菌をできる限り洗い落とします。手や指はつい口元に持って行ったりマスクを触ったりしてしまいがちです。汚れた手やウィルスが付着した手で触ると、感染してしまう恐れもあります。

手が濡れているとアルコール消毒の効果がなくなってしまうので、使い捨てのペーパータオルや清潔なタオルで水気をしっかり拭き取りましょう。

そのあと手のひらにアルコール消毒ジェルを乗せてよくこすり合わせます。指の付け根から指先までていねいにアルコールで拭き取り、手の甲も忘れずに拭き取っておきましょう。また手の甲も忘れがちなところ。必ずアルコール消毒をしておきます。

いつのタイミングでアルコール消毒をする?

手指のアルコール消毒はいつのタイミングで行えばいいのでしょう?やはり外出から帰ったときは必ず手洗いとアルコール消毒を行います。また外出先でのお手洗いのあとにも必ず手洗いとアルコール消毒をしましょう。石鹸がない場合もあるので、その時は水でていねいに洗ったあとアルコール消毒をします。携帯用のアルコール消毒グッズを持ち歩いていると安心です。

また予防だけではなくウイルス汚染されてしまったところの消毒にもアルコールは有効です。インフルエンザに罹患した家族が触ったドアノブや、くしゃみがかかってしまったところなどをアルコール消毒剤で拭いておくとある程度感染が防げます。ただしあまり神経質にならないようにしましょう。

キッチン用品やおもちゃなどのアルコール消毒

手や指だけでなく、アルコール消毒はキッチン用品やおもちゃなどにも使えます。赤ちゃんのプラスチック製のおもちゃの消毒などには安全性の高い、食器についても差し支えのないアルコール消毒剤を使います。

スプレータイプではまな板などキッチン用品やキッチンまわりに噴霧して使います。冷蔵庫の中などを細かく消毒したい場合は、キッチンペーパーなどに染み込ませてから消毒に使うといいですね。アルコールは揮発するので2度ふきは不要です。この時キッチンの桶で漂白剤を使って布巾の消毒などをしていると、アルコールが入ると危険なので気をつけてくださいね。

赤ちゃんや子供のおもちゃの消毒にも使えます。ゲームソフトや布製のおもちゃには使用しないよう気をつけましょう。プラスチック製のおもちゃなどが適しています。心配な場合は目立たないところで拭いてみる、などチェックしておくと安心です。清潔な布やキッチンペーパーにアルコール消毒剤を染み込ませて拭きます。揮発するので2度拭きはやはり不要です。ですが拭いた直後のものを赤ちゃんが口に入れないように気をつけてください。

アルコール消毒を使う際の注意点

便利で安全性の高いアルコール消毒ですが、当然気をつけなくてはいけない点が幾つかあります。

・まずは目に入れないように気をつけましょう。特にスプレータイプのアルコール消毒剤は目に入ってしまう危険性が高いです。また手指をアルコール消毒した直後に目をこするのも控えましょう。目に入ってしまい、涙が止まらない、目が開けられないなどの時は医療機関を受診しましょう!

  • 目はもちろんですが粘膜部分の消毒にも使うことはできません。
  • またアルコール消毒剤は飲むことができません。経口投与はしないようにしましょう。また間違って口にしないように、他のビンなどに移し替えないようにしましょう。
  • 使いすぎないようにしましょう。清潔にしたいからと何度もアルコール消毒液を手にすり込んだり、シートで拭き続けたりしていると皮膚が乾燥しすぎて荒れてしまう恐れがあります。
  • 長い間使い続けたり広範囲に使ったりすると、エタノール臭の刺激で気分が悪くなったり、蒸気を吸入してしまいことがあります。長時間の使用は避けましょう。
  • 漂白剤と混ぜないようにしましょう。キッチンをきれいにしたい!とアルコール消毒液と漂白剤を同時に使うなどはしないでください。塩素系漂白剤とアルコールを混ぜることで塩素ガスが発生してしまう恐れがあります。
  • アルコールは引火性があります。特にキッチンのような火を使うところでアルコール消毒をしたあとは引火しないように気をつけましょう!また調理中など、火を使っている最中にアルコール消毒をするなども絶対にやめましょう!
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まとめ

アルコールゲル

アルコール消毒は、身近な存在になっておりたくさんの消毒、除菌グッズが売られています。インフルエンザ対策などの感染症予防のためにもアルコール消毒剤が家にあると安心ですね。普段の生活でもキッチンまわりの掃除に使うなど、キッチンを清潔に保つのにもアルコール消毒剤は便利です。

また外出先で手が洗えない時でもアルコール除菌シートやジェルタイプの消毒剤を持っていると、手や指の消毒をすることができます。

安全性の高いアルコール消毒剤ですが、使い方によっては危険になることもあります。パッケージに書いてある取り扱い説明書をよく読んで正しく使うことも大切です。アルコール消毒を上手に利用して、感染症予防や身の回りの消毒に使いましょう。

  
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